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- 夏目 はごろも - 2006年09月18日 (月) 13時49分
『タイムスリップ』
俺は今過去の世界にいる 過去の自分に会いにタイムスリップしたのだ 現代の俺はオタ、ペド、プーと三拍子揃い組み ある意味最強だ 俺がこうなってしまったのは過去に問題があると思った 過去の自分に会い、修正してやるのだ!うははは! そして現代に戻ったら超金持ちで女の人にモテモテ その上メイドロボと禁じられた恋…困っちゃうなぁ、もう
しかしまず過去の自分はどこにいるのか分からない とりあえず休むことにしよう タイムスリップは結構疲れるのだ
公園のベンチにはオバハンだらけだ 怖くて近寄れない 俺はベンチで一休みしたいのに! てかあんなオバンでも結婚できて 子供までできるんだよなぁ… それなのに俺には何故嫁どころか彼女すらできないんだ …草むらで少し休むことにしよう こんなこと考えたくはない あれ…目が霞むよ?
草むらは気持ちいいな 草の感触、匂い 全てが最高だ もうこのまま寝てしまいたい 俺は疲れているんだ あ…犬が空へ羽ばたいていく… あの犬はぱとらss 危なかった 疲れが心にまで達しているな 少し無心になって休むことにする
「声を変えてえええ気分てんくあん!!!」 不意にゲームの台詞がよぎった ジャーマン若本スープレックスの声だ こんなこと急に頭をよぎるあたり 心の疲れは少し癒されたのだろう すっげぇな、俺の心は医者要らずだ
さて今は何時なんだ タイムスリップには時計をひとつ犠牲にしなければいけない 何を思ったか俺は自分の腕時計を破壊してしまったのだ 考えが浅かったな でもモテモテになる男はそんなこと気にしない 公園に時計があるはずだな
時計の針は12:20を刺している ということは過去の俺は学校にいるな 小学校か…何十年ぶりだろう てか小学校まで歩くのめんどいな まぁそんなこと思いつつ歩く
小学校についたぞ 12:25…給食の時間だな ちょうどいい、給食もうばってやる そういえば修正ってどんなことをすればいいのだろう …まあいきあたりばったりでなんとかなるだろう
廊下にはたくさんの生徒が手を洗いに急いでいる 俺は新任の先生のフリをして廊下を歩く 本物の先生に会ったら終わりだ…気をつけなければ
生徒に「こんにちはー」だの「新しい先生ですよー」だの言う こんなのでだまされるから小学生はかわいらしい しかし辛抱たまらん 女の子と目が合うたびに俺に気があるとかいう妄想を膨らませる 妄想が破裂しそうだ 我慢せねば
ここが昔の俺の教室 とうとう昔の俺がこのドアの向こう側にいるのだ 感動の再開みたいな感じだ 一呼吸置きドアを開ける そこには小学生の俺が 女の子3人と話していた 俺は今歩いてきた廊下を全速力で走った 塩気のある汗は目から出ている
いつの間にか俺はさっきの草むらにいる なんということだ あんなにもハーレム状態じゃないか なんでこんなになってしまったんだ俺は 昔の俺のほうが正常…いやそれ以上かもしれない 俺は何のためにここに来たんだ 昔の自分悪いのだとずっと思っていた だが結果があれだ 俺は泣いた
…現代に戻ろうかな だが現代に戻っても自分は変わらないんじゃないか? 戻る意味があるんだろうか 自分は現代にいる意味があるんだろうか むしろオタ、ペド、プー三拍子揃い組みは犯罪予備軍じゃないだろうか 俺は現代にいる価値があるのか? と言うよりこの世界にいる価値があるのか? …無いよな 包丁でも買ってこようか 近くにスーパーもあることだし だが金を忘れた 死にたいのに死ねない これはまさか…世界が俺を必要としている…? 世界中の皆が俺を必要としているんだね! いやー本当に困っちゃうなーもー
人気者の俺は早く現代に帰らなければ 世界中の皆がボクの帰りを待ってるんだもの! だが時計が無い! 時計…公園の時計があるじゃないか! いやー人気者は考えも一味違う!スケールがちがうね!
時計の前で念を唱える そして時計に触った すると吸い込まれるように姿を消した 成功だ タイムスリップはマスターした 俺って天才?
時間を越える間は板に乗って変な空間を抜ける感じだ イメージ的にはドラえもんのタイムマシーンのような感じだ 結構楽しい 飛んだりしてはしゃぎ出したい …そうだ 人気者の俺はダンスを少し覚えなければ
ステップを踏んだ 板から足を滑らせて時空の狭間に吸い込まれ消滅した
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