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[169] (削除)
システムメッセージ - 2005年12月30日 (金) 22時41分

投稿された方の依頼により、2008年03月15日 (土) 13時29分に記事の削除がおこなわれました。

このメッセージは、設定により削除メッセージに変更されました。このメッセージを完全に削除する事が出来るのは、管理者の方のみとなります。

[170] 第二話 チーム完成!
竜矢 - 2005年12月31日 (土) 16時57分

何とか実力が無くても、小波君のチームに入団させてもらえた僕。小波君たちと野球の練習中にある事を思い出した。

竜矢「(そういえば、どうやって元の世界に戻れるんだろう?第一、ここの場所の名前は?)」

そう思った僕は小さな声で手をクイクイ縦に振りながら
竜矢「ちょっと小波君。」

小波「何。」
小波君が歩く。
また小さな声で

竜矢「ここってどこ?」
と言った。

小波「あぁ、そういえば竜矢君は起きてたらここにいたんだっけ?」

竜矢「うん、そうなんだけど。で、ここは?」

小波「ここは、パワプルタウン5丁目の河川敷だよ。」

竜矢「えっ!そうなの!(マジ、ゲームに出てくる場所じゃん。)」

小波「まぁ、そんなに焦らないで。キミが入ってくれてチームがやっとできたんだから。」

竜矢「え、やっぱり今日が集まりが悪いんじゃなくて今いるのが全員?」

小波「そうなんだ。1年前に集めたんだけど、あと一人足りなくてチームが作れなかったんだ。で、さっきのテストは、本当にポジションに合っているか見ただけなんだ。」

竜矢「そうなんだ。ところで、チーム名は考えてあるの?」

小波「まだなんだ。人数そろってから考えようと思ってたんだ。あ、そうだ。竜矢くんは他の世界から来たんだよね。だったら、僕の家に住みなよ。」

竜矢「え、いいの?」

小波「僕、一人で暮らしてるから、むしろ嬉しいんだ。」

竜矢「ありがとう。じゃあ、小波君の家でチーム名考えよう。」

小波「OK。分かった。」
そして、また小波君と僕は練習に戻った。
そして夕方。

小波「じゃあ、もうそろそろ終わろうか。」

全員「はーい。
      でやんす。」
皆が片付けを始める。そして、5分後。手を振りながら

小波「じゃあ、バイバイ〜。」

全員「バイバイ〜
        でやんす。」

そして小波君と僕は小波君の家に向かって帰り始めた。そしたら、僕は・・・
竜矢「ねぇ、小波君のポジションはどこなの?」

小波「え、ポジション?えーとね、僕はピッチャーとファーストだよ。」

竜矢「そうなんだ。小波君の売れるポイントは何?」

小波「そうだなー。パワーがあることかな。」

竜矢「じゃ、ホームラン撃ったことある?」

小波「いやーないね。」

竜矢「そうなんだ。」

という感じでしゃべりながら歩いていると

小波「着いたよ。ここが僕の家だよ。」

小波君の家は見た目はごく普通の1戸建ての家だった。

小波「まぁ、竜矢君入って。」

竜矢「お世話になりますー。」

僕たちはリビングで早速チーム名を考えた。
小波「うーん、竜矢君、なんかいいチーム名ないかな。」

竜矢「うーん、じゃ、河川敷川でやっているチームだから「河川敷ベースボールチーム」はどうかな。」

小波「それいいんじゃない。じゃ、それにしよう。」

竜矢「・・・、もういいの?」

小波「いいチーム名だよ。これからは河川敷ベースボールチームとして頑張ろうよ。」

竜矢「OK」

そしてそのあと、ご飯を食べて、風呂に入って、寝た。ところが・・・
小波「じゃあ、お休み〜。」

竜矢「おやすみ〜。」

竜矢「(スヤスヤ・・・。)」

眠りに入ってしばらくすると声が聞こえてきた。

??「・・・よ。」

竜矢「・・・ん。」

??「竜矢よ。」

竜矢「ん、何の声だろう?」

??「やっとお目覚めか。」

目をこすってメガネをかけながら

竜矢「うーん、誰?」
と言った。

??「ワシの名前は野球仙人じゃ。」

竜矢「え、あの野球仙人ですか?」

野球仙人「さよう。実は、今日は大事な話で来たんじゃ。」

竜矢「はい。何ですか?」

野球仙人「実はな、お前の元の世界に帰れる方法を教えに来たのじゃ。」

竜矢「え!本当ですか?!」

野球仙人「まぁまぁ、慌てるな。じゃ、言うぞ。帰れる方法は、半年後に行われる野球の大会で優勝することじゃ。」

竜矢「大会で優勝。・・・ですか。」

野球仙人「そうじゃ。これから、チームの皆と力を合わせてがんばるのじゃぞ。では、さらばじゃ。」
そして野球仙人は消えた。

竜矢「(優勝か・・・。頑張るしかないな!)」

こうして僕は優勝に向けて僕は頑張る事にした。
続く・・・
竜矢の実力
球速 101キロ
コントロール D
スタミナ E
パワー G
走 E
肩 D
守 G

あとがき
竜矢「第二話もできたー。皆さん、お疲れ様ー。」

全員「おつかれー。」

小波「へぇこんな条件があるなんて。」

竜矢「まぁね。でも台本では、このことまだ知らない事になってるからね。もししゃべったら・・・。」

小波「しゃべたら・・・。」

竜矢「アニメソング20本君の前で歌うからね。」

小波「ひぃ!と、とにかく質問があるんだけど。」

竜矢「何?」

小波「ところで、野球大会の敵チームはどうするの?考えなくていいの?」

竜矢「あぁ、それね、実はある人から許可をもらったら出演できるんだ。」

小波「ある人って?」

竜矢「僕の知り合いさ。内緒。」

小波「ケチ〜。教えてよ〜。」
竜矢「うるさい!今キミに教えたら全国の人に分かってしまうじゃないか!」

小波「う、分かった。」

竜矢「というわけで第二話終わりました。第三話を楽しみに待っててね〜。さ、次の台本作らなきゃ。」

[171] 第三話 秘密
竜矢 - 2006年01月01日 (日) 14時59分

次の朝、僕は小波君に昨日の夜のことを言おうと思ったが、やめた。信じてもらえないと思ったからだ。そして、朝食を食べて、小波君が
小波「じゃあ、ランニングしようよ。」

竜矢「え、まだ朝食食べたばかりだよ。」

小波「僕とキミは投手だよ。体力つけなきゃ。キミもいつか先発でやるときもあるんだから。ほら行くよ。」

小波君が僕の首の襟を持ちながら言った。

竜矢「走るから持たないで〜。」

こうして僕と小波君は1時間かけて3キロ走った。

竜矢「ぜぇぜぇ、つらいよ。」

小波「これからも毎朝は知るからね。覚悟してね。」

竜矢「ぎゃ〜。」

僕はいいながら倒れた。

1時間後

小波「さぁ、練習に行こう。」

竜矢「うん。」

こうして河川敷に着いて小波君が言った。

小波「皆おはよう。ところで昨日、竜矢君が入って、チーム名を考えたんだ。」

(ざわざわ)

小波「静かにして。じゃ、発表するよ。チーム名は「河川敷ベースボールチーム」だよ。意義ある人いる?」

全員「異議無ーし!
         でやんす。」

小波「よし。それと重大発表する。」

竜矢「(重大発表?聞いてないよ。)」

小波「実は明日、練習試合をするんだ。」

全員「えー、無理だよ。そうだよ。」

小波「いや、明日の試合は勝ち負けはいいんだ。ただ皆の実力を知りたいんだ。」

全員「わかった・・・。」

小波「じゃあ、練習を始めよう。今日は連携プレー練習をしよう。」

全員「はーい。」

こうして2時間かけて連携プレー練習をした。

小波「じゃあ、これぐらいにして各自苦手なところを練習して。」

全員「はい。」

僕は投げ込みをしようと思った。そしたら
小波「竜矢くん。」
と呼ばれた。

竜矢「何。」

小波「キミは今日変化球練習と守備練習をして。」

竜矢「分かった。」

実はなぜ変化球練習するのか分からなかった。ただ変化球練習をした。そしたら
小波「・・・。」
小波君がじーと見ていた。

竜矢「?」

ただ変化球の本をみながら投げ続けた。そしたら

小波「竜矢くんは何の変化球を投げたいの?」
と言った。

竜矢「え?僕はフォークとカーブを投げたいんだけど。」
と答えた。

小波「そうか。フォークは教えれないけど、カーブ教えられるよ。」

竜矢「え、本当?」

小波「あぁ、じゃあ早速練習しよう。」

竜矢「うん。」

こうしてしばらく練習した結果、少ない変化だが、カーブが投げれるようになった。
小波「よし。これでOK。」

竜矢「ありがとう小波君。」

小波「実は明日、キミに先発してもらいたいんだ。」

竜矢「え!そんなの無理だよ。ぼこぼこに撃たれちゃうよ。」

小波「いいんだ。とにかくやってくれ。頼む。」

僕は戸惑いながらも
竜矢「・・・分かった。」

こうして僕は守備練習を終わりまでやった。少しだけ上手くなった。

小波「じゃあ、終わろうか。」

全員「はーい。」

5分後。片付けがおわって

小波「じゃあ、明日河川敷民営球場に集合ね。じゃあ、バイバイー。」
と言った。

全員「バイバイー
        でやんす。」

僕と小波君も帰り始めた。僕は小波君にある事を質問した。

竜矢「・・・、小波君、実はキミ肩が壊れてるか爆弾抱えてるんじゃない?」

小波君はくらい表情で

小波「うん、実は肩に爆弾抱えてるんだ。」
と言った。

竜矢「じゃあ、みんなそのこと知ってるの?」

小波「いや、誰にも。友達の矢部君にも言ってない。でも僕の肩は一応毎試合1・2回は投げても大丈夫なんだ。」

竜矢「そうなんだ。だから僕に先発を譲ったんだ。・・・、って事は僕が毎試合先発!?」

小波「そう言うことだよ。」

竜矢「え〜。」

僕がこんなこといってもしかたがない。だって昔からばかすかに撃たれてたんだもん。しかし僕は

竜矢「でも、やれる事は頑張るよ。」

と言ってしまった。本当に大丈夫だろうかと思った。あぁ、半年後の大会、優勝できるんだろうか。それどころか明日の練習試合勝てるのだろうか?と思いながら家に帰った。
家に着いたとたん、小波君が

小波「明日のオーダー考えよう。」
と言った。

僕は、そうだオーダーの組み合わせが良ければ勝てる可能性が良くなるじゃないかと思って早速リビングで考えた。結果こうなった。

オーダー
1番 中 矢部
2番 遊 田中
3番 二 渡辺
4番 一 小波
5番 三 石田
6番 捕 中村
7番 右 山田
8番 左 増田
9番 投 竜矢

というオーダーになった。
一番出塁率が高い矢部君が一番に入った。
やっぱりチーム1パワーがある小波君が4番に入った。
僕は9番に入った。こんな僕が9番じゃなかったら多分ヤバイと思う。それは良しとして、はたして河川敷ベースボールチームは勝てるのだろうか?
続く・・・
竜矢の実力
球速 101キロ
コントロール D
スタミナ D
変化球 カーブ1
パワー G
走 E
肩 D
守 F

あとがき
竜矢「第三話も終わりー。皆さんお疲れ様〜。」

全員「お疲れ〜。」

竜矢「まさか、キミがねー。」

小波「はは、仕方ないだろ。キミこそ大丈夫かよ?」

竜矢「何の事?」

小波「敵の野球チームの名前。」

竜矢「あぁ、まだ当分出てこないから大丈夫。」

小波「ふーん、きみってそう言っといてドタンバなんだよね。」

竜矢「うるさい!アニメソング20本歌ってやる!」

小波「ぎゃ〜〜!!こうなったら逃げるべし。」

(ビューン!)
竜矢「あ、待て!逃げるな!おっと読んでくれた皆さんありがとう。次の第4話お楽しみに。待て〜小波君〜!」
(ビューン!)

[174] 第四話 試合
竜矢 - 2006年01月05日 (木) 20時06分

朝、僕は、なぜか5時に起きた。もう一度寝ようと思っても寝れない。僕は仕方なく軽めにランニングをして近くの公園で素振り、走りこみ、公園にある壁に投げ込みなどをして今日の試合のために自主練習をした。終わったときにはもう、6時になっていた。家に帰るとそこに小波君がいた。

小波「もう、どこに行ってたんだよ。心配したんだよ。」

竜矢「ごめん。ちょっと散歩してたんだ。」

小波「じゃあ、なんで野球用具持ってるの?」
小波君が少し恐い顔で僕に聞いた。

竜矢「(ギクッ!)い、いや昨日グランドに忘れたからついでに。」

僕は何とかごまかしたつもりだった。

小波「ふーん。・・・、どうせ自主練習してたんでしょ。」
図星だったから僕は

竜矢「・・・うん。ごめん。」
と答えた。

小波「ま、いいや。早く朝食食べて球場に行こう。」

竜矢「うん。」

僕と小波君は朝食を食べて、準備をして球場に向かった。・・・ランニングで。ちょうど3キロだから大丈夫だった。
球場に着いて
竜矢「つ、着いた〜。」

小波「お疲れ。」

竜矢「ところで、対戦チームの名前は?」

小波「あ、そういえば、言って無かったね。対戦チーム名は、「猪狩スターベースボールチーム」だよ。」

竜矢「なんか、強そうなチーム名だね。」

小波「いや、実は去年の野球大会優勝してるんだ。」

竜矢「・・・。はぁ!マジで!」

小波「今年も出場するらしい。」

竜矢「そんな・・・。勝てないよ。絶対。」

小波「言ったでしょ。勝ち負けは気にするなって。」

竜矢「そうだけど。」

しばらくして皆が来た。
チームメイト「お待たせー
            でやんす。」

小波「やぁ、みんな。」

さらにしばらくすると対戦チームの人も来た。すると対戦チームの一人が

??「なんかあっちのチームは弱そうだね。」
と言った。

小波「なに!」

??「なんか一人怒ってるけど誰だろう?」

小波「お前が、弱いって言ったんだろう?・・・、あ!お前は猪狩!」

僕は小波君の大きな声が聞こえて
竜矢「どうしたの。猪狩って誰?

??「なんだ、小波だったのか。で、隣にいる奴は誰だ?」

小波「おとといチームに入った竜矢君だ。」

??「まぁ、その竜矢という奴に挨拶するよ。」

小波「勝手にしろ。」

??「僕の名前は猪狩守だ。よろしく。」

竜矢「初めまして。(初めて生で見たよ。ゲームと同じで少しムカつく。)」

猪狩「まぁ、今日の試合は祭りだと思っていこうよ。」

小波「ふん。」

そして、僕と小波君は、自分たちのべンチに戻った。そして矢部君たちに今日のオーダーの紙を見せた。そしたら

矢部「オイラが一番でやんすか?無理でやんす!」
と言った。すると小波君が

小波「矢部君はバッティングが得意からキミを、一番にしたんだよ。責任を持って。」
と言う。
矢部「分かったでやんす。」

さらにチームメイトが

全員「あれ、何でキャプテンが先発じゃないの?それになんで新入りが先発なの?」
と言った。

小波「まぁ、いいじゃないか。それより試合に集中して。」

全員「はい!」

しばらくして試合が始まった。
審判「プレーボール!!」

選手「お願いしまーす。」

先攻は、猪狩スターベースボールチームからだ。僕は、1番バッターから早速ヒットを許し、猛攻撃を喰らい、5点取られた。
その裏、僕たちは、3者凡退に終わり、その後も点を取られて結局、4回コールド負けをしてしまった。

竜矢「負けた・・・。」

小波「負けたね・・・。」

全員「・・・。」

皆ががっかりしてるときに猪狩が
猪狩「キミたちが弱いんじゃない。自分たちが強いのさ。」
と言った。小波君が

小波「ムカつくな〜!猪狩!半年後の大会で必ずお前を倒す!」と切れながら、言った。

猪狩「出来ればね。あはは。」

猪狩は笑いながら帰って行った。すると小波君が

小波「明日から頑張るぞ、皆!」

全員「・・・うん。」

こうして僕たちも帰った。

小波「バイバイ。みんな。」

全員「バイバイ〜
        でやんす・・・。」
と暗い顔で言って、別れた。

僕と小波君も帰った。僕は帰りながら

竜矢「ごめん。打たれちゃって。」

小波「いいんだよ。竜矢君、キミは試合の時、三振とったじゃないか。」

竜矢「うんそうなんだけど。やっぱり、勝てなかったのが残念だな。」

小波「でも、クヨクヨしないの。明日から頑張ろうよ。」

竜矢「うん。」

こうして僕と小波君は家に着き、夕食を食べて風呂に入って寝た。

はたして、河川敷ベースボールチームは、半年後の大会で優勝できるのだろうか。
続く・・・
竜矢の実力
球速 102キロ
コントロール D
スタミナ D
パワー G
走 E
肩 D
守 F

あとがき
竜矢「第四話もよし。みんなお疲れ様ー。」

全員「お疲れー。」

小波「そういえば、うわさによると、竜矢くん、パワプロに飽きが出てるとか。」

竜矢「あぁ、その話はうそ。ただ・・・。」

小波「ただ?」

竜矢「スランプなんだ。」

小波「スランプだって?なんで分かるの?」

竜矢「最近、サクセスでいい選手ができないんだ。」

小波「まぁ、そのうちスランプから抜けるよ。」

竜矢「それならいいんだけど。あ、そうだ。第四話読んでくれた皆さんありがとう。次回もお楽しみに。さ、次の台本。」

[180] 第五話 厳しさ
竜矢 - 2006年01月15日 (日) 11時57分

小波君が変わった。昨日までの小波君じゃなくなった。昨日の練習試合で、猪狩君にバカにされて火が付いたのかもしれない。まず変わったところは、僕を5時半に叩き起こし、自主練習して、次に休みなくランニングした。しかも5キロの道のり・・・。そして朝食を食べて、練習場に向かうと小波君が皆に

小波「今日は皆に地獄の千本ノックを徹底的にするぞ。さらに、チームの中で一番取れなかった奴はもう1セットな。」

と言った。皆は、昨日の試合で負けてかなりやる気を失っている。僕は大丈夫なのかと思った。こうして小波君は皆の不満を言わせず、まず矢部君から始まった。
矢部君の記録は500本だった。守備が得意の矢部君ならこれぐらいは出来るだろう。それに、矢部君のやる気が上がったようだ。
こうして次々の選手が千本ノックを受けて、300本くらい取れた。そして最後の僕の番。小波君が、手抜きの無いノックをして
ほとんどが、球がとれず、結果は・・・、50本。チーム一守備力が無い選手ということになってしまった。

小波「竜矢くん。もう一セットね。それと投げ込み1000球ね。」
と小波君がある意味恐い顔で言った。

竜矢「うん・・・。」

こうして、僕は千本ノックをもう一セットと、投げ込み1000球をやった。なんか上手くなった気がしてきた。

こうして今日の練習が終わった。片付けが終わり、すると小波君が
小波「毎週の日曜日は、練習試合をするからな。もちろん半年後の大会に出場するチームとな。」

と言った。
すると皆が

全員「おー、なんかわくわくしてきた〜。
                   でやんす。」

皆が完全にやる気になったようだ。

こうして帰り道に小波君が
小波「竜矢君。さっきはごめん。実は、みんなのやる気を上げるためにあれをやったんだ。君だけひいきしたら、チーム関係がだめになったしまうからね。」
といった。僕は

竜矢「いいよ。そんな事。あれをしたから上手くなったような感じがするんだ。」
と答えた。小波君が

小波「じゃあ、あれを練習に加えようか。」
と言った。

竜矢「いいんじゃない。守備のほかに走塁とか打撃とか。皆上手くなるよ。」

と僕は答えた。僕もやる気が上がったみたい。
家に着いて、夕食を食べて、風呂に入って、寝た。
来週の練習試合はなんと・・・
・・・続く

竜矢の実力
球速 103キロ
コントロール D
スタミナ C
パワー G
走力 E
肩力  C
守備力 E

チームランク D
チームのやる気 D
(※これからはチームの事も加えます。)

あとがき
竜矢「第五話も完成。みんなお疲れ様ー。」

全員「お疲れー。」

小波「ところで、今度の大会の許可もらった?

竜矢「もらったよ。今度の話から練習試合で公開するから。」

小波「じゃあ、教えて。」

竜矢「えー、じゃあ小波君だけだよ。実は・・・(ゴニョゴニョ)」

小波「あぁ、あのチームをモデルにしたチームか。いいんじゃない。」

竜矢「チームをばらすなよ。」

小波「OK」

竜矢「第五話読んでくれてありがとう。次回のもお楽しみに。さぁ、次の台本っと。」

[186] 第六話 第二試合目
竜矢 - 2006年01月17日 (火) 19時18分

日曜日になった。早速6時に起きて、小波君と自主練習をした。そして朝食を食べて三キロ先の河川敷民営球場に向かった。
30分後・・・

竜矢「着いた〜。」

小波「着いたね。」

竜矢「ところで今日の対戦チームは?」

小波「今日は、「極悪ベースボールチーム」だよ。」

竜矢「小波君・・・、相手のチームの情報は?」

詰まりながらも僕は小波君に聞いた。すると小波君は

小波「あぁ、相手はチーム名はあまりよくないけど普通のチームだよ。」

竜矢「そうなんだ。」

すると相手チームが来た。さらに、相手チームの一人の人が来た。

??「なんや、あんた達が対戦チームですかいな?」
といった。小波君が

小波「そうですけど、あなたは極悪ベースボールチームのキャプテンですか?」

??「そや。ワイの名前は外藤や。でそっちは?」

小波「僕の名前は小波です。でこっちは竜矢君です。」

竜矢「初めまして。」

外藤「よろしく。まぁ楽しく試合しようや。」

そして、外藤さんが自分のベンチに戻った。よく見ると、個性の人がたくさんいた。

しばらくすると皆が来た。

全員「お待たせー
        でやんす。」

小波「やぁ、皆。もうすぐ試合だよ。オーダーは前と変わらないからね。」

全員「はい。」

ついでに相手のオーダーが書いてある紙をもらった。

1番 二 ボブ
2番 捕 亀田
3番 一 外藤
4番 三 村上
5番 遊 水原 
6番 中 荒井晴
7番 右 荒井銀
8番 左 荒井金
9番 投 三鷹
というオーダーだった。

審判「ただいまから河川敷ベースボールチーム対極悪ベースボールチームの試合を始めます。礼!」

全員「お願いしまーす。」

こうして試合が始まり、先攻は僕たちからだ。

アナウス「一番センター矢部君」

全員「矢部〜(君)頑張れー。」

審判「プレーボール!」

小波君がサインを出した。バントのサインだ。

三鷹「(シンカーでいくか・・・。)」

相手の三鷹君が投げた。

(シュン!)

かなり曲がった。矢部君のバットにかすらなかった。

審判「ストライーク!!」

全員「うわー。すごいなー。かなり曲がったぞ。」

この後、矢部君は三振に倒れた。その後の二人も三振と凡打で終わった。そして僕達は守りに入った。

竜矢「かなり変化するなー。僕が頑張らないとヤバイな。」

小波「大丈夫。キミはいままで頑張ってきたんだ。頑張って。それに頼んだよ。」

と小波君は励ましてくれた。僕は

竜矢「まかせとけ!」
と答えた。

アナウス「一番セカンドボブ君」

審判「プレイ!」

竜矢「(あの三鷹君の球を見せられちゃこっちも負けられないよ。・・・、じゃあ、カーブでいこう。)」

ボブ「(何の球でくるんだろウー?)」

僕は思いっきり投げた。

(ビュン!)
(ククッ!)
ボブ「(!!)」

ブンッ!

バットが空を切った。

審判「ストライーク!」

相手全員「うわー。ボブが空振りした。」

外藤「なーに。あの竜矢っていうやつはカーブしか投げれないな。それに球がそんなに早くない。ストレートを狙えば簡単や。」

相手全員「はい。」

こうしてボブ君は凡打で終わり、その後のバッターも三振で終わった。

そして二回の表に入った。

小波「ナイスピッチ。」

竜矢「ありがとう。」

全員「ナイスー竜矢。」

僕は皆にほめられながら、ベンチに戻った。
アナウス「4番ファースト小波君」

小波「よーし。打つか。」

全員「打てーキャプテンー。」

三鷹「(どうせ三振で終わる。)」

小波君がバッターボックスに入った。

審判「プレイ!」

三鷹君が投げた。球は、カーブだ。

(ククッ!)

小波「よしよしよし、来た〜〜!」

(ガッ!)
バットに当たった。

(グワキーンッ!!)

三鷹「何っ!!」

(ガンッ!)

打球は外野席に入った。

小波「よっしゃ〜!ホームランだ!」

全員「イエーイ!!ナイスバッティング!」

小波君がゆっくりとホームインした。これで先制点が入った。
この後、試合は三鷹君は三者凡退などで最終回、僕は、毎回ランナーを出しながらも無得点で最終回に入った。

外藤「と、ワイは、偉い口を叩いて、皆打てず。・・・やな。」

竜矢「(ハァハァ。さすがに疲れてきた。)」

小波「(・・・。だいぶ疲れてきたみたいだ。よし。)」

小波「審判。選手交代です。ライト竜矢君でファースト山田君でピッチャー僕で。」

アナウス「ピッチャーの交代をお知らせします。ピッチャー変わりまして、小波君。」

全員「頼むぞー小波。抑えてくれよー。」

竜矢「頼んだよ。」

相手全員「あ、交代して来た。ピッチャー小波だってよ。」

外藤「何!あいつ投手できるんかいな!」

小波「よっしゃー。三者で終わらせるぜ。」

外藤「なめやがって。よーしこの回でサヨナラや!」

アナウス「三番ファースト外藤君」

審判「プレイ!」

外藤「よし、コイ!」

小波「(うーん、ストレートでいくか。)」

小波君が投げた。僕は実際小波君が投げるのを見るのは初めてだ。

(ビュン!)

(ギュオーン!)

竜矢「(は、速い!)」

(ドン!)

外藤「・・・え。」

審判「ストライーク!」

僕が見たところ、球は135キロはある。猪狩君よりはないけど球が速い。

この後二球も投げて空振り三振。4番の村上君も三振。残りは後一人の水原君。今日は、僕から三安打打っている。ミートがかなりある。

小波君が、また投げた。一球目は空振りした。残りあと二球。

水原「(球がかなり速いな。バットを短くして持とう。)」

水原君がバットを短く持った。

小波「(じゃあ、最後に僕の必殺球を見せよう。)」

なんか僕は、小波君が企んでいるのが分かった。そして、最後の一球を投げたときすると・・・、なんと小波君がアンダースローで投げた!そしてなんと、カーブしてるときに途中からスピンがかかってシンカーになった。それで、空振りになって・・・
審判「・・・、す、ストライーク!!ゲームセット!」

全員「やったー初勝利だ!」

竜矢「ナイスピッチ小波君。」

小波「ありがとう。みんな。」

すると外藤さんが来て

外藤「完敗や。お前らは強い。けどな、今度は必ず勝つからな。覚えときや。」
と言った。

小波「へへ、返り討ちにしますよ。」

外藤「それと、実ははっきり言わせてもらうけど、今のお前らじゃ、他のチームに勝てん。」

小波「何だって。」

外藤「実は隣町の忍者村に住んでる奴のチームは猪狩のチームの二番目に強いチームがいるんや。今のお前らじゃ勝てん。」

竜矢「(忍者?)」

小波「・・・わかった。情報ありがとうございます。」

外藤「ほなな。」

そして外藤さんたちは帰って行った。

小波「じゃあ、僕たちも帰ろうか。じゃあね。」

全員「バイバイー
        でやんす。」

帰り道・・・

竜矢「ところで忍者村の強いチームって本当にいるのかな?」

小波「さぁ。でも外藤さんは多分あれ本気だよ。」

竜矢「そういえば僕は、忍者に興味があるんだ。」

小波「そうなんだ。」

こうして僕と小波君は、家に着いて、夕食を食べて、風呂に入って、寝た。
はたして外藤が言っていた強いチームとはどんなチームなのか?
続く・・・
竜矢の実力
球速 103キロ
コントロール C
スタミナ C
パワー G
走力 E
肩力 D
守備力 E
チームランクD
やる気好調

あとがき
竜矢「できたー。みなさんお疲れ様ー。」

全員「お疲れー。」

小波「疲れたなー。」

竜矢「疲れたねー。手痛いよ。」

小波「まぁまぁ。楽しかったでしょ。」

竜矢「楽しかったよ。」

竜矢「第六話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに。さぁ、次の台本。」

[203] 第七話 ライバル誕生?
竜矢 - 2006年01月24日 (火) 17時55分

そういえば、今は梅雨の時期だ。しかし僕は、そのことが気づかなかった。僕は、それほど野球に集中してきたんだと気づいた。

今日は、晴れだ。昨日は、雨で練習が出来なかった。今日は、皆わくわくして、河川敷練習場に行った。

竜矢「よ〜し、昨日練習できなかった分頑張るぞ〜!」

と僕は左腕を振り回して、言った。

小波「ハハ、竜矢君気合入っているな〜。」

竜矢「だって、最近上手くなってきたんだ。やる気が上がるよ。それに、大会で優勝しないといけ・・・あっ!」

小波「優勝しないと、どうしたの?」

竜矢「な、なんでもない。」

小波「?」

竜矢「(そういえば、まだ小波君に言ってなかったな。言ったほうがいいのかな?)」

僕たちは、会話しながら、歩いた。練習場に着いたら、皆がいた。
小波「あ、皆おはよう。」

全員「おはようキャプテン。」

ちょっと皆の声に元気がなかった。

小波「どうしたの?みんな。」

全員「それが、練習場についたら、まだ水たまりが多くて、練習できないんだ。」

僕と小波君が練習場を見ると、水たまりが多かった。

小波「う〜ん、これじゃあ、できないな。今日は、中止にしよう。」

全員「は〜い。」

こうして、皆、トボトボと帰って行った。

小波「じゃあ、僕たちも帰ろうか。」

と言った。でも、僕は、
竜矢「いや、僕は、ちょっと練習するよ。他の場所で。」
と答えた。

小波「そうか。じゃあ、先に帰るよ。」

竜矢「うん、分かった。」

そして、小波君が歩いていくと、僕も近くの公園に行った。

着いたら、早速投げ込みを始めた

15分後

竜矢「ふ〜、満足した。そろそろ帰ろうかな。」

といったら

??「ふ〜ん、キミが、噂の竜矢殿でござるか。」

竜矢「誰だ!」

ぼくは、怒ったような声で言った。

すると、目の前の木の上から降りてきた。

??「せっしゃの名前は、朝霧 影丸。忍者ミラクルベースボールチームの主将でござる。」

竜矢「キミが、噂の忍者か。・・・!?なぜ僕の名前を知ってる!?」
驚いたように影丸君に聞いた。すると影丸君が

影丸「いかにも。なぜ知ってるかでござるか?フフ、拙者は忍者でござるからな。」

影丸君が更に喋り続ける。

影丸「それに、名前だけじゃないでござるよ。キミが、他の世界から来た事も、その世界では、せっしゃたちが、ゲームというのに出ていて、キミは、そのデータを頼りに戦っていることも。違うでござるか?」

竜矢「く、そうだ。さすが忍者だな。」

影丸「ありがとうでござる。それに、もうひとつ。」

竜矢「なんだ。」

影丸「勝負して欲しいでござる。」

竜矢「はぁ。なんで。お断りするよ。」
と僕は、答えて帰ろうとしたら

影丸「負けるのが、恐いのでござるか?」
と言った。僕はその言葉に怒って

竜矢「じゃあ、勝負しようじゃないか!」

影丸「そのいきでござる。それじゃあルールは3球勝負で、ヒットが出たら、勝ちでござる。」

竜矢「分かった。じゃあ、僕が、ピッチャーをするよ。」

そして、だいたい試合と同じ位に立つ。すると、影丸君が、背負っていた入れ物からジャキとバットを取り出した。

竜矢「さすが忍者。バットを剣みたいに出すとはね。よっぽど忍者の修行して癖がついたみたいだね。」

影丸「ふん、そんな事いえるのも今のうちでござるよ。」

竜矢「じゃあ、始めるよ。」

影丸「来いでござる。」

影丸君が構える。

竜矢「(くそ、僕の球が通用するのか?・・・、よし、ストレートだ。)」

僕は球種を決めて、投げた。

バン!

見送りだ。外角高めのストレート。

竜矢「どうしたんだよ。打てるんだろ?」

影丸「・・・。」

竜矢「(ち、ひとつに集中する力は人一倍強いな・・・。・・・よし今度は、カーブだ。)」

僕は、二球目も投げた。

(ククッ!)

竜矢「(よし、二球目もOKだ!)」

と思った瞬間、影丸君のバットが動いた。

影丸「(カーブ!)」

(カキーン!)

影丸君のバットに当たった。ヒットだ。

竜矢「う、打たれた。小波君から教わったカーブが・・・。」

影丸「なに。そのカーブは、小波殿から教わったのでござるか?通りで少し違うわけでござる。」
と影丸君が言った。

竜矢「え、影丸君、小波君を知っているの?」

影丸「あぁ、幼稚園の時、野球を教えてくれたのは、小波君でござる。」

竜矢「そうなんだ。」

影丸「じゃあ、帰らせてもらうでござる。それともうひとつ。」

竜矢「今度は何?」
あきれた顔で言った。すると、

影丸「せっしゃのライバルとして、仲良くして欲しいでござる。」

竜矢「・・・、はぁ、ライバル?僕が?」

影丸「そうでござる。いやとは言わせないでござる。」
僕は、影丸君のオーラを感じ、
竜矢「・・・、分かった。」
と答えた。

影丸「それでは、さらばでござる。」

そして、影丸君が、帰って行った。

家に帰って小波君に言った。

小波「なんだって?強い忍者チームは、影丸君のチームだったの?」

竜矢「うん。それで、さっき勝負したんだ。負けたけど。」

小波「でも、すごいよ。影丸君は、ライバルにするって事は、竜矢君の実力を認めたんだよ。」

竜矢「そうなの?」

小波「だって、影丸君は、自分で、認めた奴しかライバルにしないもん。」

竜矢「ふーん。」

・・・、と言う感じで話をして、一日が終わった。

はたして、河川敷ベースボールチームは、忍者ミラクルベースボールチームに勝てるのか?
続く・・・
竜矢の実力
球速 103キロ
コントロール C
スタミナ C
パワー G
走力 E
肩力 D
守備力 E
カーブ2

あとがき
竜矢「よ〜し、第七話も完成!皆お疲れ様ー。」

全員「お疲れ〜。」

小波「さぁ、今回は、スペシャルゲストが、来ています。どうぞ〜。」

影丸「どうも〜。影丸でござる。」

竜矢「いらっしゃい。どうですか?今回出演して。」

影丸「いや〜、ゲームの方じゃなくて、漫画の方のしゃべり方でよかったでござる。」

竜矢「それはよかった。最後に、ライバルにしてくれてありがとう。影丸君。」

影丸「どういたしましてでござる。」

竜矢「第七話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに〜。」

小波「僕にもしゃべらせてよ・・・。」

竜矢と影丸「あ。」

[211] 第八話 ある意味掟破り
竜矢 - 2006年01月30日 (月) 20時31分

影丸君と戦って、翌日。今日も晴れ。今日は、練習できる。早速朝食を食べて、家を出て、練習場に向かった。

竜矢「ところで小波君。」

小波「何?」

僕が、小波君に質問する。
竜矢「影丸君と小波君って、幼稚園の時、何のきっかけで仲良くなったの?」
と言った。

小波「あぁ、影丸君が幼稚園に来た時、自己紹介の時、「ござる」を使って、その後にいじめに遭ったんだ。」
と答える。

竜矢「(そりゃあ、いじめの対象になるだろ。)」
と心の中で思った。

竜矢「それで?」

小波「それで、いつも暗い顔だったから、野球しないかと僕が、誘ったんだ。」

竜矢「ふ〜ん。で、どのくらいで、上手くなったの?」

小波「2日。」

竜矢「ふーん・・・、はぁ!ふ、2日!いくらなんでも速すぎだろ!」

小波「僕も、びっくりしたよ。よく考えると、影丸君は、忍者の子孫で、手先が器用で、力もあって、足も速かった。ただ、ほぼルールを教えただけだったよ。」

竜矢「(影丸君って、もしかしたら猪狩のチームに勝てるかも。)」
・・・という感じで、練習場に着いた。

小波「お、皆おはよう〜。」

全員「あ、キャプテンおはよう。」

挨拶が終わると、突然、「ワン!」と聞こえた。

小波と竜矢「ワン?」
と言った。
すると矢部君が、

矢部「小波君聞いて欲しいでやんす。実は、今日朝起きると、家の前の外にこの犬がダンボールの中にいたんでやんす。で、練習場につれてきたんでやんす。」
と言った。

小波「ふーん。まぁ、練習しよう。」

全員「はい。」
と練習しようと思ったら、犬が吠えた。

犬「ワンワン!(野球やと!ワイにもやらせろや!)」
と吠えた。

全員「ん、犬が吠えてる。」

犬「わん!(言ってることがわかんないみたいやな。それなら・・・、。)」

すると、犬が、誰かのバットを持った。

全員「え!え!」

そりゃ、びっくりするだろう。だって、バットを銜えてるんじゃなくて、持ってるもん。人間と同じフォームで。

矢部「・・・。そうでやんす!この犬にも野球をやらせるでやんす。」
と言った。

全員「無理だろ。」

すると、
犬「ワン!!(なんやと!打ったら、チームに入れろ!)」

矢部「ほら、犬が、打てたら、チームに入れろと言っているでやんすよ。」

小波「しょうがないな。じゃあ、竜矢君頼んだ。」

竜矢「僕?!」

小波「キミでも抑えられるよ。」

竜矢「分かった。勝負だ!ガンダー!」

全員「ガンダー?」

竜矢「あ。み、皆空耳だよ。」

小波「・・・。」

矢部「いいでやんすね。ガンダー。」


こうして勝負が始まった。

竜矢「(よし、パワーアップした僕を見ろ!)」

振りかぶって投げた。

(びゅん!)

犬「ワンワンワ〜!(打てる!)」

(カキーン!)

竜矢「え。」

全員「え・・・。ええ〜!」

犬「ワン!(ざっとこんなもんや。)」

小波「(竜矢君の球は、そんなに遅くもなかった。コースも甘くない。)」

小波「・・・。よし!ガンダーも入れよう!」

全員「キャ、キャプテン!」

小波「ガンダー。お前はショートだ。」

犬(ガンダー)「ワン!(宜しくな。)」


ガンダーが仲間になった。・・・、おかしい。でも、ま、いっか。

小波「じゃあ、練習を始めよう。」

全員「はい。
      ワン!」

そして、練習をした。ガンダーは、打撃だけでもなく、守備も足も天下一品だった。

夕方・・・

小波「じゃあ、もう終わろう。」

全員「はい。
      ワン。」

片付けが終わって、

矢部「じゃあ、ガンダーは、オイラが世話をするでやんす。」

小波「分かった。じゃあ、皆バイバイ。」

皆が帰り始めた。

竜矢「じゃあ、僕たちも帰ろう。」

小波「・・・。いや、話がある。」

竜矢「何?あ、さっきガンダーに打たれたこと?それならごめん。」

小波「いや、君は、別の世界から来たのは知ってたけど、もっと詳しく教えてくれないか。君の秘密。」

竜矢「・・・。ふ〜。やっぱり言わなきゃいけないか。」

小波「うん。」

竜矢「実は、僕の世界では、キミたちは、ゲームという物の中の人なんだ。」

小波「あぁ、道理でキミは今までの練習試合で打てたんだ。」

竜矢「でも、僕は、実力がないから、全打席アウトなんだけどね。」

小波「それに、もうひとつ聞くけど、元の世界に戻る方法は?」

竜矢「・・・。戻る方法は、今度の野球大会で優勝することだ。これを知ったのは、君の家で初めて寝たあの日。野球仙人が言ったんだ。」

小波「これを逃すとどうなるんだい?」

竜矢「わかんない。もしかしたら、一生戻れないかもしれない。」

小波「そ、そんな。」

竜矢「ごめんね。前から言おうと思ったんだけど、言えなくて。」

小波「・・・。よし、優勝しよう!」

竜矢「え?」

小波「だから、優勝しよう。」

竜矢「だって。優勝すると、会えないんだよ。」

小波「いいんだよ。それに元の世界に帰りたいだろ?」

竜矢「うん・・・。」

小波「じゃあ、決まりだ。頑張ろう!」

竜矢「・・・。うん!」

こうして僕と小波君と僕の友情が深くなった。

こうして僕と小波君は、家に帰って、一日が終わった。


果たして竜矢は、元の世界に帰れるのか?
・・・続く
竜矢の実力
球速 105キロ
コントロール B
スタミナ C
パワー G
走力 D
肩力 C
守備力 E
チームのやる気 好調
チームランク C

あとがき
竜矢「よ〜し、出来た。お疲れ様〜。」

全員「お疲れ〜。」

小波「さぁ、今日もゲストが来ています。どうぞ。」

矢部「どうもでやんす。」

竜矢「いらっしゃい。イヤー、久しぶりですよね。今回矢部君が、個人で、台詞があるの。」

矢部「そうでやんすよ。もっと出して欲しいでやんす。」

竜矢「まぁまぁ。いいじゃないか。」

小波「ところで、この小説どのぐらいで終わるの?」

竜矢「う〜ん。多分十話から二十話の間で終わると思うよ。」

小波「ふーん。」

竜矢「第八話読んでくれてありがとう。次もお楽しみに。さぁ、次の台本。」

[219] 第九話 ピンチとラッキー
竜矢 - 2006年02月05日 (日) 17時12分

ガンダーがチームに入って、しばらくが経った。僕と小波君は、いつもと変わらず、朝食を食べて、練習場に行こうとしていた。

小波「じゃあ、行こうか。」

竜矢「うん。」

家を出ようとすると電話が鳴った。

小波「ん?電話だ。ちょっと待ってて。」
小波君が、電話に出た。

小波「もしもし、小波ですけど。」

田中「あ、キャプテン?」

電話は、田中君からだった。

小波「そうだけど、どうしたの?」

田中「実は、野球ができなくなったんだ。」

小波「え?ちょ、ちょっと待ってよ!何で?」

小波君が、びっくりして聞いた。田中君が・・

田中「実は昨日、突然引っ越しが決まったんだ。」
と言った。

小波「だからって、突然・・・。」

田中「決まった事なんだ。ごめん・・・。」

小波「・・・。分かった。手紙をよこせよ。」

田中「すみません。それでは。」

電話が終わった。

竜矢「電話誰だったの?内容は?」

小波「田中君。引っ越しで、野球をやめるらしい。」

竜矢「え!そんな・・・。」

小波「じゃあ、行こうか。」

竜矢「うん・・・。」

すると、また電話が。

小波「また田中君かな?」

小波君が電話を出ると、中村君からだった。

小波「もしもし?小波ですけど。」

中村「あ、小波キャプテン?」

小波「そうだけど、どうしたの?」

中村「実は、野球をやめるんだ。」

小波「え!中村君まで?!どうして!?」

中村「実は、親が野球をやめろと言って、やめなくちゃならないんだ。ごめん。」

小波「・・・。分かった・・・。」

中村「でも、大会頑張ってね。応援してるから。」

小波「ありがとう。じゃあね。」

電話が終わった。

竜矢「誰だったの?」

小波「中村君。中村君もやめるんだって。」

竜矢「中村君まで!?」

小波「うん・・・。」

竜矢「・・・じゃあ、行こう。」

こうして僕と小波君は、重い足取りで、練習場に向かった。
練習場に着いた。

全員「あ、キャプテン。おはよう。」

小波「おはよう・・・。」

全員「どうしたのキャプテン?元気がないね。」

竜矢「実は・・・。」

僕は、矢部君達に言った。

全員「え!そんな。」

小波「仕方ないんだよ。」

全員「でも、田中君と中村君がいなくなって、今8人(ガンダー含めて)だよ!」

小波と竜矢「え・・・?マジ?」

僕と小波君が、人数を数えるとやっぱり8人ガンダー含めて)だった。

小波「これじゃあ、大会どころか、練習試合もできないじゃん!」

竜矢「勧誘とかもしても無理っぽいね。」

全員「そうだね・・・。」

しばらくの沈黙が続いた。すると僕が

竜矢「あぁ〜野球が出来る奴落ちてこんかな〜!」
言った。
全員「落ちてくるわかないやろ?」

竜矢「だよね。」・・・・・・(ゴンッ!)

竜矢「ゲフ!」

(バタ!)

全員「あぁ、竜矢しっかりしろ!」

竜矢「イタタ。ったく誰かが石でも投げたのか・・・って、大木君!」

全員「大木くん?」

大木君は、僕と同じ世界の人である。

大木「イタタ。ここってどこだよ?」

竜矢「大木君!何でキミがここにくるんだよ!」

大木「あ、山川。そっちこそなんでここに?」

※山川とは、僕の苗字である。

竜矢「僕は、自分の部屋で寝ていたら、いつの間にかここにいたんだよ。それで、小波君たちと野球してたんだよ。」

大木「え?あの実況パワプルプロ野球のあの小波?」

竜矢「うん、そうだよ。で、大木君は?」

大木「僕は、自分の部屋でゲームしてたら、突然テレビが光りだしてそしたら、ここに。」

竜矢「ふ〜ん。」

全員「・・・、あの難しいお話の途中で、すまんけど、竜矢君の隣にいる大木君という人は、どんな関係?」

竜矢「あぁ、大木君は、僕の友達。大木君、自己紹介して。」

大木「僕の名前は大木。山川と同じ学年。野球部でキャッチャー。アピールポイントはリードがうまいことだよ。」

全員「(キラーン!)ねぇ、大木君。僕たちと野球やらない?」

大木「うん、いいけど。それに他にする事がないし。」

全員と竜矢と小波「よっしゃー!また9人になったぞ!」

大木「で、元の世界に帰るにはどうしたらいいの?」

竜矢「あぁ、帰る方法は、、9月にある野球大会で優勝することだよ。」

大木「優勝・・・、か。」

竜矢「うん。」

小波「じゃあ、練習しようか!」

全員「オォーー!」

皆は、また9人そろってうれしそうだ。大木君の実力は、パワーがあり、肩もよかった。足は、僕よりちょっと速めで、本当にリードがよかった。

チームランクが上がりました!
大木君がチームに入りました!

夕方・・・
小波「じゃあ、終わろう。」

全員「はい。」

片付けが終わって、

小波「また、突然でごめんだけど、また練習試合をする。対戦相手は、「忍者ミラクルベースボールチーム」。」

竜矢「!!」

大木「どうした山川?」

竜矢「いや、遂にあのチームと試合するんだなと思ったから。」

大木「?」

小波「じゃあ皆また明日。河川敷民営球場に集合ね。」

全員「バイバイー。」

大木「あ。」

小波と竜矢「どうしたの?」

大木「僕の帰る場所がない。」

小波「なんだ、僕の家ですめばいいじゃん。」

大木「え、でも・・・。」

竜矢「僕も小波君の家で、お世話になってんだよ。」

大木「じゃあ、よろしく。」

小波「OK」

帰り道・・・

竜矢「ねぇ、小波君。」

小波「ん?何?」

竜矢「いつも気になってたんだけど、どうやって練習試合を組んでんの?」

小波「!!・・・いや内緒だよ・・・。」

竜矢「ふーん。」

大木「で、話が変わるけど明日の僕の打順は?」

小波「あ、そう言えば大木君は、何番がいい?」

大木「うーん、自分は、7番でいいけど。」

小波「じゃあ、決まり。」

大木「分かった。」

家に着いた。

大木「結構いい家だね。」

小波「そう?」

竜矢「じゃ、早く夕食たべて、寝よう。」

小波と大木「そうだね。」

そして、夕食を食べて風呂に入って、寝た。果たして、明日の練習試合の結果は、いかに・・・
・・・続く
竜矢の実力
球速 105キロ
コントロール B
スタミナ C
パワー G
走力 D
肩力 C
守備力  E

大木君の実力
パワー B
走力 C
肩力 B
守備力 C

チームランク B
チームのやる気 好調


あとがき
竜矢「第9話も完成!皆お疲れ様〜。」

全員「お疲れ〜。」

小波「ねぇ、大木君って、本当にキャッチャーなの?」

竜矢「いや、本当はファーストだけど、話の都合により、本人の許可をもらって、キャッチャーにしてもらったんだ。」

小波「ふーん。で、大木君にインタビューは?」

竜矢「あ、それは、次のお話のこのときに大木君にインタビューしてもらうよ。」

小波「ふーん。それに、この「野球心」。結構盛り上がってきたね。」

竜矢「そうかな。」

小波「うん。」

竜矢「第9話読んでくれてありがとう。次もお楽しみに。さ、次の台本。」


[239] 第十話 3試合目大バトル
竜矢 - 2006年02月19日 (日) 17時54分

大木君が人数足りない時に、入ってくれて次の日。
今日は、あの忍者ミラクルベースボールチームとの練習試合。

小波「竜矢君、大木君、ほら起きて。」

竜矢と大木「う〜ん、おはよう。」

目をこすりながら言った。

小波「朝食もう作ったから、早く。」

僕と大木君は、立ち上がって、席に着いて、食べた。食べ終わって、球場に行く準備をした。

小波「じゃあ、行こうか。」

竜矢と大木「うん。」

家を出て、球場に向かう途中大木君が言った。

大木「チーム入って、次の日に試合するのってあり?」

小波君は、
小波「仕方ないだろ。元々、大木君が入る前から、決めていたんだから。」

と答えた。僕は、

竜矢「だから、試合はいつ組んだんだよ?聞いてないよ。」
と突っ込んだ。

小波「だから、秘密だって。」

僕は、いつか暴いてやると思った。

・・・という感じで、球場に着いた。

小波「多分、今回で、大会前の最後か2つ前だと思う。しっかり勝利を掴もう。」

竜矢と大木「オウ。」

こうして会話していたら、皆が来た。

全員「おはようー。」(ワン)

小波「あ、おはよう。みんな。」

竜矢と大木「おはよう。皆。」

全員「うん。」(ワン)

小波「・・・。参ったな。」

全員「何が?」

小波「ガンダーのことだよ。」

全員「何で?」

小波「審判たちが、犬に野球をやらせると思うか?」

全員「何言ってるんですか、キャプテン?」

小波「は?」

全員「知らないの、キャプテン?ここパワプルタウンでは、犬とかでも出来るって?」

小波「あ、そうか。忘れてた。」

(アハハ・・・)

皆と話していると、忍者ミラクルベースボールチームの人たちが来た。

全員「おい、あそこのチーム、ピンクと白のユニホームだぜ?」

小波「あ、ホントだ。」

全員「ちょっとダサくない?」

竜矢「そうか?別にいいんじゃない?」

大木「僕もそう思う。」

小波「おい、矢部君たち、相手チームに失礼だぞ。それに相手を油断させるためかもしれないぞ。」

全員「す、すみません。」

竜矢「でも、相手、影丸君ともう一人以外、あんまり個性がないね。」

全員「そういわれてみれば・・・。」

よくみると、相手は二人以外、ザコプロ君だ。

小波「よし勝てるかもな。」

竜矢「そうだね。」

すると

影丸「ひどいでござるね。お主たちは。」

全員「わ!だ、誰だ!」

竜矢「影丸君!何でそんなところにいるの!?」

影丸君のいるところは、僕たちのベンチの天井に逆さまで立っていた。

影丸「お主たちの様子を、見るため、ここにいたでござる。」

竜矢と大木「(スパイかおまえ。)」

影丸「まぁ、楽しみにしているでござる、竜矢殿。あ、それとこれ、うちのチームのオーダーの紙でござる。(ピラ)」

紙を僕に渡して、

影丸「まぁ、今日は、楽しくやろうでござる。それでは。」

(シュタタタ・・・)

あっという間にあっちのベンチに戻った。

大木「山川、影丸君とは、どうゆう関係?」

竜矢「ライバル関係。」

大木「あ、そう。」

小波「メンバー票を見ると・・・」

みると、

忍者ミラクルベースボールチーム
1番 投 影丸
2番 右 としはる
3番 三 武蔵丸
4番 一 半蔵
5番 遊 三蔵
6番 左 服部
7番 中 任月
8番 捕 十平
9番 二 健藏

だった。

竜矢「あのもう一人の人としはるって言うんだ。」

小波「影丸君が1番か・・・。」

全員「なんか、他の奴古臭くないか?」

小波「まぁ、忍者村の人だからね。とにかく、こっちのメンバーは、2番ショートでガンダー、6番に山田君、7番にキャッチャー大木君で。」

全員「はい!」

竜矢「頑張ろうぜ、大木君。」

大木「おう、頑張ろうぜ。山川。」


アナウス「ただいまから、河川敷ベースボールチームVS忍者ミラクルベースボールチームの試合をはじめます。選手は、ホームベースの前に集まってください。」

僕たちは、ホームベースの前に集まった。

審判「ただいまから試合を始めます。礼!」

全員「お願いしまーす。」

小波君を見ると、影丸君と厚く握手をしていた。

先攻は、忍者ミラクルベースボールチームに決まった。

アナウス「1番ピッチャー影丸君。」

相手全員「影丸ー頑張れー。」

竜矢「はじめから、対戦か。」

影丸君が、バッターボックスに入った。

審判「プレイボール!」

試合が始まった。

一回の表

竜矢「(サインは?)」

大木「(いったん様子を見て、外角低めのストレートで。)」

竜矢「(OK)」

振りかぶって投げた。

(ビシュ)

すると、

(ざっ)

影丸君がバントの構えをした。

竜矢と大木「(何!)」

一気に内野軍が、前進した。

(コン)

内野の石田君が捕る。

石田「いきなりバントかよ。アウトになるぜ。」

(シュ)

小波「よし、ワンアウトだ。」

(バシ)

審判「セーフ!」

全員「何!」

影丸「そんな守備じゃ、せっしゃを抑えれないでござるよ。」

竜矢と大木と小波「くそ〜。」

小波「でも、次からは簡単に抑えられるよ。だってほら。」

次からのバッターは、打てなさそうな人ばかりだ。

竜矢「よし、この表を抑えて、裏で点を取ろう。」

大木「そうするか。」

自分の守備に戻った。

アナウス「2番ライトとしはる君」

相手全員「いけーとしはるー。」

竜矢「(なんか、迫力ないな。)」

どうみても僕たちと同じくらいの普通の少年だ。

大木「(油断するなよ。)」

審判「プレイ!」

大木「(さっきと同じ所で。)」

竜矢「(分かった。)」

振りかぶって投げた。

(シュ)

(ズバン!)

審判「ストライーク!」

竜矢「(やっぱりいけるよ。)」

大木「(だな。)」

としはる「・・・。」

第二球投げた。

(シュ)

ストレート。

(ズバン!)

審判「ストライーク!」

竜矢「(いけるぞ。)」

大木「(最後にカーブにするか。)」

竜矢「(わかった。)」

第三球を投げた。

(シュ)

(ククっ)

竜矢「よし、三振だ。」
と思った時

としはる「(カーブか・・・。)」

としはるくんが、バットを振る。

(ガッ!)

当たった。

(ガキーン!)

竜矢と大木「(!!)」

球は、見事にスタンドに入った。

竜矢「打たれちゃったよ・・・。」

全員「・・・。」

小波「でもまだ、2点だよ。一回だし。」

竜矢「そうだね。」

そして、その後の三人を三振で仕留めて、チェンジした。

一回の裏

アナウス「1番センター矢部」

全員「ガンバレー矢部ー。」

小波「ところで、竜矢君。」

竜矢「何?」

小波「影丸君のデータは?」

竜矢「影丸君は、サイドスローで、二つの変化球持っているはずだよ。球はそんなに速くない。でも、リリースはいいから、ストレートを狙いにくいよ。」

小波「分かった。」

小波くんは、矢部君にサインを送った。ストレートを狙えと。

矢部「(分かったでやんす。)」

審判「プレイ!」

影丸「(キミたちの狙いは分かっているでござるよ。・・・。遊んでやるかでござる。)」

第一球を投げた。

(シュ)

矢部「(ストレート!)」

(カキーン)

ライト前ヒットだ。

全員「やったーヒットだ。」

大木「よし。ナイス矢部君。」

竜矢「やった。」

矢部「へへでやんす。」

うれしそうな顔をしている。

アナウス「二番ショートガンダー」

全員「行けーガンダー!」

ガンダー「ワン!(当たり前や!)」

審判「プレイ!」

影丸「(また遊んでやるかでござる。)」

第一球なげた。

(シュ)

十平「(おい、影丸!またストレートか!)」

ガンダー「ワン!(ストレートや!)」

(カキーン)

今度は、ライトオーバーだ。

全員「走れー!」

俊足コンビの矢部君とガンダーなら一点とスリーベースだ。
矢部君が三塁ベースを蹴った。

小波「よし一点返したぞ・・・え!」

なんと矢部君が三塁を回って、真ん中ぐらいのところで、キャッチャーが、ボールを持っていた。

小波「何で!?そんなに早くボールは、来ないはずだよ!」

竜矢「・・・うそだろ・・・。」

小波「え、何が?」

竜矢「僕たちと同じくらいのとしはる君が、出来るわけないだろ・・・。」

小波「何が?」

竜矢「としはる君が、無中継で、それにめちゃくちゃ速い球で、バックホームに返したんだ・・・。」

全員「何だって!?」

小波君たちが、矢部君たちの走塁を見ていたとき、僕はたまたまライトを見ていたら、としはる君が、あの噂のレーザービームをやったんだ。

矢部「うそでやんしょ〜!」

矢部君が急ブレーキをかけたときには、もう遅かった。まずキャッチャーが、矢部君をタッチしてアウト。すると

小波「ガンダー!何やっているんだ!2塁に戻れ!」

ガンダーは、その場面をびっくりしていて、止まっていたのだ。
ガンダー「ワ、ワン!(しまった!)」

キャッチャーが、セカンドに投げて、タッチアウト。

小波「ダブルプレー・・・。」

すると、影丸君が言った。

影丸「うちのとしはる殿は、メジャーリーガー並みの肩を持っているでござるよ。」
と。

小波「恐ろしい奴を持っているな、あいつは。」

すると、矢部君とガンダーがトボトボ帰って来た。

矢部「すまないでやんす。」

小波「仕方がないよ。」

そして、影丸君は、本気に入った。

三番の渡辺君は、変化球で攻められ、空振り三振。チェンジ。

小波「勝てるよね・・・。」

全員「そうだよね・・・。」

重い空気の中、

竜矢「僕は諦めないよ。」

大木「俺も。」

全員「無理だよ。あんなに強いのに。」

竜矢「僕は弱いけど、僕は、諦めないよ。勝機は、いつか見えるよ。それに諦めたら終わりなんだ。」

大木「なんか山川が、この台詞言うのはちょっと不思議だけど、その通りだよ。」

小波「そうだよな。よし、絶対勝つぞ!!」

全員「オオーー!!」

〜そのころ忍者ミラクルベースボールチームでは〜

としはる「おい、影丸、何なの、あの気の抜けた投球は?」

影丸「ちょっとからかっただけでござるよ。」

十平「次の回からは、しっかり投げろよ。」

としはる「その通りだよ。僕以外みんな、二軍の奴なんだから影丸がしっかり投げないと。」

影丸「分かってるでござるよ。」

2回の表

小波「とにかく、影丸くんの番まで回ってくるまでは簡単だから気を抜かなきゃ大丈夫だ。」

全員「おう。」

この回は、3者連続三振で抑えた。



アナウス「四番ファースト小波」

全員「頑張れーキャプテン!」

審判「プレイ!」

小波「なぁ、影丸君。悪いけど、打たせてもらうよ。」

影丸「打てたらね。」

第一球投げた。

(シュ)

シュートだ。

(カキーン)

全員「打ったー!」

打球の行方は!?

審判「ファールボール!」

全員「おしいな〜!」

影丸「・・・。くそ〜!」

第二球は、ストレート

(カキーン)

審判「ファール」
・・・・
・・・
・・

15球連続ファールだった。

小波「はぁはぁ。」

影丸「・・・。(参ったでござるな。)」

お互い完全に息切れだ。僕は思った。次の球で決まると。

影丸「せっしゃが勝つんでござる〜!」

(シュ)

ストレートしかもど真ん中!

小波「よし、ストレート!」

影丸「しまった・・・!」

(ガキーン)

(ギュイーン)

全員「やったホームランだー!」

小波くんが、ダイヤモンドを回って、今ホームイン。

竜矢「ありがとう。小波君!」

小波「お礼は、試合のあとにしろ。」

竜矢「そうだね。」

その後のバッターは、3者連続三振に終わった。期待の大木君は、3球くらい粘ったが。

すると、大木君が戻ってきた。

大木「あんなの、相当のバットコントロールがないと、打てないよ。小波君はすげーや。」

小波「そうか?」


その後の試合の経過は8回まで、両チームヒットなどで続いたが、2対1は、変わってなかった。

9回の表

竜矢「つ、疲れた。」

小波「交代する?」

竜矢「そうして。」

小波「審判。選手交代。ファースト山田君で、ライト竜矢くんで、ピッチャーは僕で。」

アナウス「ピッチャー竜矢に変わりまして、小波。」

影丸「遂に出たでござるな。」

アナウス「一番 ピッチャー 影丸」
小波「ここでも勝たせてもらうよ。」

影丸「今度は、せっしゃが勝つでござる。」

審判「プレイ!」

第一球を投げた。

ストレートだ。

(ズバン)

審判「ストライーク!」

影丸「(だめでござる。ここで打ったら、裏のピッチング出来なくなるでござる・・・。ちょっとなめすぎたでござるな。)」

大木「(痛いな〜。小波君の球。)」

第二球を投げた。

カーブだ。

(ズバン)

審判「ストライーク!」

小波「(なんで、打たないんだ?)」

第三球を投げた。

ストレートだ。

(ズバン)

審判「ストライーク!バッターアウト!!」

影丸「いやー、速くて打てなかったでござるよ。」

小波「・・・うそだろ。」

影丸「何の事でござるか?せっしゃは嘘をつかないでござるよ。」

小波「ならいいけど。」


この後の二人は小波君のピッチングについて来れず、空振り三振で終わった。



とうとう最終回。練習試合は延長戦がないため、この回で逆転するしか勝つ方法はない。
影丸君は、どうやら、スタミナが切れたようで、球の勢いが完全に無くなっていた。
そして、6番の山田君、7番の大木君、8番の増田君と連続ヒットで、ノーアウトランナー満塁のチャンスで・・・、僕・・・。

アナウス「9番ライト竜矢」

竜矢「なんで、こんな場面で回ってくるんだ・・・。」

今日、僕は、三打数0安打。しかも、チャンスにめちゃくちゃ弱い。しかもかなり運が悪い。トリプルプレーになる確率もかなり高い。

小波「頼むぞ、竜矢君。キミが、試合を決めるんだ。」

竜矢「(決めろって言ったって、困るんだよな。)」

審判「プレイ!)

影丸「何とか、今飲んだ回復薬を飲んで体力が回復したでござる。この勝負いただいたでござる。」

第一球なげた。

シュートだ。

(ブン)

審判「ストライーク!」

全然かすらない。

第二球投げた。

ストレート外角の真ん中くらい。

竜矢「(当たれ〜!)」

(カキーン)

しかし、セカンドに転がった。

竜矢「うわ〜、やっぱりだめだ〜!」

言いながら走った。

しかし、セカンドの健藏は、運よくトンネルをしてくれた。

健藏「しまった!」

全員「回れ!回れ〜!」

一気に2点。サヨナラだ。

影丸「ま、負けたでござる・・・。」

全員「やったー!サヨナラだ!かった!」

竜矢「やった〜!」

皆で喜んでいるところに影丸君が来た。

影丸「負けたでござるよ。小波殿、竜矢殿。」

竜矢「いや、あれは、負けてたかもしれない。ただ僕たちが運がよかっただけだよ。次は、ちゃんと勝つ!」

影丸「あ、悪いでござるけど、今度の大会では、お主たちは絶対勝てないでござるよ。」

竜矢「!?どうゆう意味だ!」

影丸「はは、内緒でござるよ。それではさらばでござる。」

こうして、長い試合が終わった。

小波「じゃあ、帰ろうか。」

全員「お〜!」

うれしそうな声だ。

こうして、皆と帰った。

小波「じゃあ、皆お疲れ様。言っとくけど、来週は、遂に大会だよ。頑張ろうな。」

全員「おー!」

小波「じゃあね。」

全員「バイバイ〜!」

そして、家に着いて、夕食を食べて、風呂に入って、寝た。
それに、影丸君が、最後に行った言葉は、なんだったのか?
続く・・・
竜矢の実力
球速 105キロ
コントロール B
スタミナ C
パワー G
走力 D
肩力 C
守備力 E
今回の成績
8回2失点 奪三振9

3打数 0安打 2打点
大木君の実力
パワー B
走力 C
肩力 B
守備力 C
今回の成績
3打数1安打 0打点

あとがき
竜矢「遂に、10話に入りました〜!」

全員「イエ〜イ!!!」

小波「お疲れさん!」

竜矢「今回は、いつもの2倍以上の長さでした。」

小波「大木君のインタビューは?」

竜矢「忘れた〜!」

小波「こら〜!」

竜矢「すまん・・・。」

小波「たく。次に頼むよ。」

竜矢「えーと、今回あまりにも長すぎてごめんなさい。えーと、次の話もお楽しみに。」

小波「僕の話は無視か!」

竜矢「冗談だって。この前は、テスト週間だったし、僕、インフルエンザにかかっていたし。」

小波「あ、そうなの?」

竜矢「なんかそれにさ、このはっぴー★すたーおりじなるに行くようになってさ、影丸君が好きになったんだよね。(実話です。


小波「ついに、竜矢君、オタクになったか。」

竜矢「(ピクッ)オタク・・・だと。」

小波「え・・・。ど、どうしたの。」

竜矢「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)しばく・・・。」

小波「は?」

竜矢「しばいてやる!!!!!!!!!!!!!!!」

小波「ちょっ、ちょっと待て!話せば分かる!」

竜矢「問答無用!」

小波「ぎゃ〜!!!!!」

(ベシ!ゴリ!グシャ!)

[250] 第十一話 データ
竜矢 - 2006年02月26日 (日) 00時03分

今日は、練習が休み。大会一週間前になったが、小波君が、皆の体力の事も考え、今日は、休みになった。今振り返ると、練習、練習試合、大木君が、チームに入ったりでいろいろあった。あとは、大会で優勝して、元の世界に帰るだけだ。

竜矢「あ〜、暇だな〜。」

大木「じゃあ、自主練習したら?」

床に寝転びながら、言った。

竜矢「だって、久しぶりの休みなんだもん。」

大木「それだから、皆から、オタクと言われるんだよ。」

竜矢「オタクと関係ないじゃないか〜。」

大木「あのな〜。」

・・・と、ちょっと口喧嘩みたいなことをしていると、小波君が、
小波「じゃあ、そんなに暇なら、今日面白いものを見せてあげるよ。」
と言った。

僕と大木君は、起き上がって、

竜矢と大木「面白いものって何?」
といった。

小波「まだ来てないけど、この間注文した・・・。」
すると、

(ピンポーン)
と鳴った。

小波「あ、来たか。」

竜矢と大木「?」

宅配便の人「お届けものでーす。」

小波「はーい。」

そして、玄関へ向かった。

小波「ご苦労様でーす。」

宅配便の人が、帰ってから、小波君が、戻ってきた。

竜矢と大木「何それ?」
と言うと、

小波「これは、データ機だよ。」

竜矢と大木「データ機?」

小波「これを使うと、その野球の相手チームと選手の情報が載っているんだ。」

竜矢と大木「なんか面白そうだね。」

小波「早速、使ってみるか。えーと、じゃあ、僕たちのチームのデータを見てみるか。」

(ピコピコ。ピロリン。)

小波「あ、出た出た。え〜と。」

『河川敷ベースボールチーム
二年前に結成されたチーム。しかし、人数不足で、本格的に活動できなかったチーム。しかし、今年二人入り(一匹含めて)した。ちなみに、その二人は、他の世界から、来たという噂がある。 選手データはこちら・・・』

竜矢と大木「か、かなり詳しく載っているね・・・。(汗)」

小波「そ、そうだね。(汗)」

竜矢「ついでに、その選手データも見てみようか。」

小波と大木「そうだね。」

(ポチ)

『選手データ
小波・・・河川敷ベースボールチームのキャプテン。ファーストで、パワーがかなりある。ちなみに、抑えの守護神でもある。
特殊能力
パワーヒッター 逆境○ チャンス◎ チームプレイ○
奪三振 ピンチ○ 対左打者○ ノビ○ 

竜矢・・・河川敷ベースボールチームのピッチャー。実力はないが、練習態度で評価がある。ちなみに、外野も出来る。
特殊能力
三振 寸前× チャンス× 対左投手× 対左打者× バント×
チームプレイ○ ムード○

大木・・・河川敷ベースボールチームのキャッチャー。実力があり、期待のある選手。このキャッチャーが、どこまでリードが出来るかが、勝利の鍵。
特殊能力
キャッチャー◎ ムード○

他、六名』

小波「へ〜、かなり出来てるな〜。」

竜矢「全部当たりだよ・・・(泣)。」

大木「期待のある選手なんて・・・。」

かなりよく出来ている。恐ろしいくらいに・・・。
すると、僕が、ひらめいた。

竜矢「ねぇ、大会の時、これ使わない?」

大木「いいね。これで、大会で優勝できる確立が増えたじゃん!」

小波「そうだね。」

・・・と、大会の時、これを使って、戦略を立てる事にした。


そして、一日中戦略を考えて、一日が、終わった。
そして、遂に運命をかけた野球大会が始まる・・・。
続く・・・

竜矢の実力
球速 105キロ
コントロール B
スタミナ C
パワー G
走力 D
肩力 C
守備力 E

大木君の実力
パワー B
走力 C
肩力 B
守備力 C

チームランク B
チームのやる気 絶好調

あとがき
小波「どうも・・・。小波です。(ボロ)今、僕の体が、ボロボロです。なぜかというと、竜矢君にひどい目に遭わされたからです。」

竜矢「こら!僕の前から、出てくるな!おっと、第十一話も完成。皆さんお疲れ様〜。」

全員「お疲れ〜。」

竜矢「あ、小波君、ひどい目に遭ったってひどいな〜。僕は、ただ、右ストレートで、みぞうちを、思いっきり当てて、次に、裏拳で、鼻と口の間を、殴って、次に、小波君の股を蹴っただけだよ。あはは。」

(※実際、喧嘩が弱いし、空手を習っているので、喧嘩をしないので、ご安心ください。)

小波「・・・。(汗)」

竜矢「どうしたの?小波君。黙っちゃって。」(ポン)

小波「!! ぎゃ〜!!!!!」(ビューン)

竜矢「?どうしちゃったんだろう?後で、野球でもするか。最後に、第十一話読んでくれてありがとう。次回からは、大会に遂に突入!野球の熱さ、笑い、感動、そして、野球大会の結末は・・・!次回からも見逃すな!それでは。小波君どうしたんだろう?お〜い、小波君〜!どこだ〜!」(ビューン)

[262] 第12話 運命の大会始まる・・・
竜矢 - 2006年03月05日 (日) 23時21分

(チュンチュン)
遂にこのときが来た・・・。あの運命の賭けた野球大会・・・!
この日まで、長い月日が、流れた。半年前は、全然上手くなかった僕が、普通の選手になった。この河川敷ベースボールチームの仲間のおかげで・・・

(朝)

小波「ほら、起きて。竜矢君。大木君。今日は、大会の開会式と試合だよ。」

竜矢「ひゃ〜い。」

大木「ふゃ〜い。」

小波「(どうゆう返事だよ。)」

・・・と起きて、朝食を食べ、球場に向かった。

(行く途中)

竜矢「どこで、開会式をやるの?」

大木「そう言えば、そうだな。どこなの?」

小波「河川敷球場で、やるみたいだよ。」

竜矢「ふ〜ん。」

・・・と言う感じで、着いた。

竜矢「ついに、ここまで来たんだ・・・。」

大木「そうだね・・・。」

小波「この大会で優勝して、二人を、元に返してあげるよ!」

竜矢と大木「ありがとう。」

すると、皆が来た。

全員「キャプテーン、竜矢ー、大木君ー。おはようー。」

小波と竜矢と大木「ウイッス。」

全員「遂に来ましたね。このパワフルタウンの1番強いチームが決まる大会が。」

小波「そうだね。あ、そうだ。皆に言いたい事があるんだ。」

全員「?」

小波君が、矢部君たちに話したい事を話した。

全員「なんだって!竜矢と大木は、他の世界の奴で、優勝しないと帰れないだって!」

小波「そうなんだ。」

全員「本当なのか?竜矢、大木君。」

竜矢と大木「うん・・・。」

全員「・・・、よし分かった。頑張るぜ!二人が元の世界に帰れるように!」

竜矢と大木「ありがとう皆!」

小波「よし、この大会、絶対優勝するぞー!」

全員「オオー!!!!」

チームのやる気が、ノリノリモードになりました!

更に厚く団結した後に、アナウスが流れた。

アナウス「只今から、開会式を始めます。参加チームは、お集まりください。」

小波「さぁ行こう。」

(開会式)
アナウス「主催者挨拶。」

主催者「えー、今日は快晴ですが、脱水症状などに気をつけて、正々堂々と力でぶつかり、日ごろの実力を、存分に発揮してください。お話を終わります。」

(パチパチ)

アナウス「選手宣誓。」

すると、知らない選手が、前に出てきた。

??「選手宣誓!僕たちは、日ごろの実力を、思う存分発揮し、正々堂々戦うことを誓います!平成??年度9月??日。」

(パチパチ)

アナウス「これで、開会式を終わります。只今から、第一回戦第一試合のチームを発表します。呼ばれたら、代表者一名前に出てきてください。」

竜矢「いよいよだね。」

小波と大木「そうだね。」

アナウス「第一試合、先攻 ボールエイトベースボールチーム。」

??「はい!」

すると、キャプテンぽい、渋い顔の人が出てきた。

そして・・・

アナウス「続きまして、後攻 河川敷べースボールチーム。」

全員「え!い、いきなり!」

小波「は、はい!」

小波君が、慌てて前に出た。

アナウス「この後、すぐに、試合を行います。なお、試合が終わった後に、第二試合目のチームの発表します。」

すると

??「宜しくお願いします。」

といってきた。

小波「よろしくお願いします。ところで、あなたは誰ですか?」
と質問をする。

??「おっと、失礼。俺の名前は、白鳥だ。このボールエイトベースボールの主将だ。」

小波「僕の名前は、小波。よろしくお願いします。」

と、小波君が戻ってきた。

竜矢「何を話したの?」

小波「ちょっと挨拶しただけだよ。」

竜矢「ふーん。まぁ、絶対勝とう!」

全員「おー!!!!」

第一回戦の結果は・・・
続く・・・

竜矢の実力
球速 105キロ
コントロール B
スタミナ C
パワー G
走力 D
肩力 C
守備力 E

大木君の実力
パワー B
走力 C
肩力 B
守備力 C

チームランク B
チームのやる気 ノリノリ

あとがき
竜矢「第12話も完成!皆お疲れ〜。」

全員「お疲れ〜。」

小波「ところで、ボールエイトベースボールチームのモデルって、あのパワプロ9の球八高校のモデルだよね?」

竜矢「そうだけど、なにか?」

小波「白鳥っていう奴いたっけ?」

竜矢「ちっちっち、甘いね〜。キミは。パワプロ8に出てきたのさ。姿を変えてね。持っている人は、知っているかな?」

小波「ふーん。でさ、話変わるけど、大会もちろん優勝する設定だよね?」

竜矢「あ、その事ならね・・・(ゴニョゴニョ)」

小波「!!」

竜矢「驚いた?」

小波「うん。」

竜矢「ふふ、さぁ、話がどんどん膨らむよ。さてと第12話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」

[265] 第13話 第一回戦 VSボールエイトベースボールチーム 前編
竜矢 - 2006年03月07日 (火) 14時40分

開会式が終わり、初めから試合をする事になった僕たち。皆と力を合わせれば、この大会だって楽勝だ。

ちなみに相手のメンバーはこんな感じだった。
1番 センター 矢部新
二番 ファースト 大波
3番 サード 小池
4番 ピッチャー 白鳥
5番 キャッチャー 大川
6番 ショート 北山
7番 ライト 植松
8番 セカンド 新崎
9番 レフト 金沢

すると、

アナウス「只今から、試合を始めます。選手は、ホームベース前にお集まりください。」
と流れた。

竜矢「いよいよだね。」

小波「そうだな。」

大木「うん。」

竜矢「でもさ・・・。」

小波と大木「どうした?」

竜矢「相手のスタンドに見てみてよ。」

小波と大木「どれどれ・・・。げ!」

見ると、女の観客だけだった。

小波「・・・。なんか人気のある奴がいるのか?特徴のないチームに。」

竜矢大木「さぁ・・・。」

小波「とにかく行こう。」

竜矢と大木「オウ。」

審判「只今から、試合を始めます。礼!」

全員「お願いしまーす。」

試合が始まった。僕たちは後攻だ。そして、相手バッターがバッターボックスに入った。

審判「プレイボール!」

アナウス「1番 センター 矢部新」

竜矢「(なんか矢部君ににているな・・・。)」

審判「プレイ」

竜矢「(サインは?)」

大木「(とりあえず、様子を見よう。)」

竜矢「(分かった。)」

実況「第一球投げた!」

ズバン

審判「ストライーク!」

実況「竜矢選手、105キロの球だ!かなり遅めの球だ!これが、マックスなのか?」

大木「(実況の事は気にするな。)」

竜矢「(うん。)」

実況「第二球投げました!」

ククッ ズバン!

実況「カーブだ!85キロかなり遅め!大会史上、もっとも遅いスピード!しかもスローカーブではない!」

竜矢「(ちっ、うるさいな。)」

矢部新「(かなり打ちにくいガンスな。)」

実況「第三球投げた!」

カン。

実況「矢部新選手打ちました!」
大木「よし、ショートゴロだ!ガンダー!」

ガンダー「ワン!(ファースト!)」

小波「よし!」

バシン!

塁審「アウト!」

大木「ワンアウト、ワンアウト!」
全員「オウ!!」

アナウス「二番 ファースト 大波」

竜矢「(今度は、小波君似か・・・。)」

大木「(全部ストレートで。)」

竜矢「(OK)」

実況「第一球投げた!」

カキーン!

実況「打ったー!センターの前に飛んでいく!これは、ポテンヒットかー!」

矢部「うおぉぉぉーでやんすー!」

パシィ! ザザァァァ!

実況「と、捕りました!矢部選手のファインプレー!」

全員「ナイスー!」

矢部「任せろでやんす!」

本当にノリノリモードだ。

次の小池君は、三振に抑えた。

ベンチ

全員「ナイスピッチ!」

竜矢「ありがとう。でも、矢部君のおかげだよ。」

矢部「いや〜そんなでやんす〜。(照)」

全員「アハハ」

相手ベンチ
小池「すみません。キャプテン。」

白鳥「まぁ、仕方がない。こっちが抑え続ければ、勝てるぞ。」

全員「はい!」

今度は、僕たちの攻撃だ。

アナウス「1番 センター 矢部」

全員「行けー矢部!打てー!」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、河川敷ベースボールチームの攻撃です。」

白鳥「打てるもんなら打ってみろ!」

矢部「こいでやんす!」

ズバン!

矢部「え・・・。」

審判「ストライーク!」

実況「は、速い!竜矢選手とは、比べ物にならないくらいの速さだ!135から145くらいの球だ!この年にしてはかなり速いぞ!」
竜矢「うるせ〜!」

小波「切れんな、切れんな。」

大木「そうだぞ。」

矢部「次でやんす!」

クク ズバン!

審判「ストライーク!」

全員「まただ・・・。」

実況「今度は、スライダーだ!それにしてもかなり速い!」

矢部「(ストレートでやんすか?)」

クククっ ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

全員「三振だ・・・。」

実況「今度は、カーブだ!かなり速いし、切れもある!」

この後の二人も三振した。

渡辺「あんなピッチャーがいたんじゃ、勝ち目ないっすよ。」

小波「うーん。」

竜矢「・・・。!そうだ!」

全員「どうした?」

竜矢「小波君!データ機を使おう!」

小波「それだ!」

全員「データ機?」

小波「よし出たぞ!」

白鳥
ボールエイトベースボールチームの主将。球、コントロール、変化球、野手能力ともに、抜群。しかし、スタミナがあまりない。


小波「よし、白鳥のスタミナが切れるまで、辛抱だ!」

全員「はい!」

河川敷ベースボールチームの作戦勝ちとなるのか?
続く・・・

竜矢と大木君の実力
前回と変わらず。

チームの事も変わらず。


あとがき
竜矢「よし、できた〜。」

全員「お疲れー。」

小波「なんか、話すことないねー。」

竜矢「でも、言える事は、今日、特別に、火曜日に更新した事かな?」

小波「そう言えばそうだな。なんでなの?」

竜矢「今日、僕の中学校で、卒業式だったから、早めに帰ってきて、暇だったから。」

小波「ふーん。」

竜矢「前編を読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」

[274] 第十四話 VSボールエイトベースボールチーム 後編
竜矢 - 2006年03月12日 (日) 16時53分

野球大会が始まり、はじめから試合をする事になった、河川敷ベースボールチーム。相手は、ボールエイトベースボールチーム。そして、たった今、1回が終わり、2回の表に入るところ。

小波「本当に白鳥が厄介だな。それに、この回の最初のバッターだし。」

竜矢「うん、僕、ゲームで見たことあるけど、確かに厄介。」

大木「山川、試合中ぐらいは、ゲームから離れろ・・・。」

竜矢「ワリィ。」

小波「とにかく、頼んだよ。」

全員「任せとけ。」

実況「さぁ、2回の表に入りました。先攻のボールエイトベースボールチーム。この回は、どのような展開になるのでしょうか。」

アナウス「4番ピッチャー白鳥」

小波「遂に現れたか。」

白鳥「(あのピッチャーなら簡単だな。第一、変化球が1つしかないみたいだからな。)」

審判「プレイ!」

僕が、気合を入れて、投げようとしたら、
相手の観客(女)「キャー♡!!!」

全員「な、なんだ。」

竜矢「もしかして、この女たちは・・・。」

小波「白鳥のファンか・・・?」

大木「みたいだな。」

竜矢「でも、なんで守りの時は、声を上げなかったんだ?」
小波「どうせ、顔が見えなかったんだろ。」

大木「まぁ気にせず、頑張ろう。」

全員「だな。」

実況「大会史上、1番球が遅い竜矢選手、第一球投げました。」

ビシュ

白鳥「(打てる!)」

ガッ!

竜矢「!!」

ガキーン!

実況「打ったー!!打球は、ライト前ヒットかー!?」

小波「とりゃー!」

バシーン!

実況「い、いや、捕った!小波選手、横飛びで、捕りました!もし取れなかったら、火の出るようなライト前ヒットでした!恐るべし、白鳥選手!」
大木「ナイスキャッチ!」
小波「ふー、アブねー。」
すると、
相手観客(女)「なにー、あのピッチャーとファーストうざくないー。白鳥さんに打たれればよかったじゃないー。なんか、ピッチャーオタクぽいし、ファーストは顔いまいちだし。(ブーブー!)
実況「あーと、相手観客から、ものすごいブーイングだ!これは、選手としてはかなりきつい!」

竜矢「・・・。(怒)」

小波「・・・。(怒・汗)」

大木「二人共、こらえて、こらえて。」

竜矢「あぁ、分かってるよ・・・。(怒)」

小波「この試合、絶対勝つぞ・・・。(怒)」

大木「(小波君は、いいとして、問題は山川だな。こいつ、切れたら、気がすむまで、なにをするか分かんないからな。)」

自分のポジションに戻った。すると、

審判「キミ、あの二人、かなりイラついてるけど、大丈夫かい?」

大木「まぁ、大丈夫だと思います。(多分)」

アナウス「5番キャッチャー大川」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、かなりきついブーイングを受けた竜矢選手。はたして、精神面は、大丈夫か?」

竜矢「(平気だ!黙れ!(怒))」

実況「第一球、なげた!」

ビシュ

バシン!!

審判「ストライーク!」

実況「あっと、球がかなり速くなっている!大体、125キロから、130くらいまででているぞ!」

第二球 空振り

第三球 空振り バッターアウト

実況「空振り三振です!すべてストレートで仕留めました!」

大川「(こ、恐ー(汗))」

この後の、二人も三振で仕留めた。

大木「ナイスピッチ!山川。」

竜矢「サンキュー。」

大木「(とりあえず大丈夫みたいだな。)」

小波「さぁ、これから、僕たちの攻撃だ!もう、この回で、ノックアウトだ!(怒)」

全員「オー!!!!!!!!!!!(怒)」

竜矢「オー!!!!!!!!!!!(怒)」

大木「おー・・・・・・。(汗)」

実況「さぁ、2回の裏になりました。河川敷ベースボールチームの攻撃。さっき、ここまで、雄叫びが聞こえましたが、大丈夫でしょうか?」

アナウス「4番ファースト小波」

全員「一発打てー!キャプテーン!ぶちのめせー!ぶっ殺せー!!(危(怒)」

実況「なんか、暴言みたいなことも吐いていますが、小波選手は、どうゆう結果になるか?」

審判「プレイ!」

白鳥「気合い入れても、無駄だ。」

小波「うるせー!実力が、あったとしても、こっちはやらなきゃいけねーことが、あるんだ!お前みたいな、ただ参加した奴とは、ちがうんだ!」

白鳥「おれらと、お前のチームの実力の差を見せてやる!」

実況「第一球投げた!」

ビシュ

小波「ふん!」

ブン!!!!
ズバン!

審判「ストラーイク!」

実況「小波選手、かなりすごいスイングだ!」

白鳥「そ、そんな大振りじゃ、打てないぜ。」

小波「はやく次の球だ!」

ビシュ
ブン!!!
ズバン

審判「またすごいスイングをしました!当てれば、ホームランというスイング!」

白鳥「次の球で、終わりだ!」

ビシュ
ギュオーン

小波「どりりゃー!!」

がっ!

白鳥「!!」

ガギーン!!!!!!!!!!!

実況「いったー!ホームランー!!!!130メートルは、いったー!!!!」

全員「ナイスキャプテーン!(怒)」

小波「よっしゃー!!!!!!(怒)」

白鳥「〜@@@〜(失神に近い状況)」

相手全員「・・・。(汗)」

相手観客(女)「・・・。顔はいまいちでも、実力はあるわね・・・。(汗)」

この後、僕以外の選手が、ヒットとホームランの続出で、9点までとって、あと一点でコールドの所までいった。

アナウス「9番ピッチャー竜矢」

全員「打てー竜矢ー!(怒)」

竜矢「また・・・か・・・。・・・、でも、まだノーヒットだもんな。絶対うつぞー!」

白鳥「〜〜〜(ノックアウトシステム作動中)」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、あと一点で、コールドまできました、河川敷ベースボールチーム。バッターは、生まれてから、一度も、ヒットを打った事のない竜矢選手です。」

竜矢「ブチ!(怒・怒)」

大木「あぁ〜あ、切れちゃった。」

全員「ところで、竜矢が切れると、どうなるの?」

大木「わかんないけど、なんか、やな予感といい予感がする。」

全員「やな予感といい予感?」

実況「さぁ、ノックアウト中の白鳥選手、どうするのか?」

ビシュ

ふにゃ〜

竜矢「ふん!」

ブン!
パシ
審判「ストライーク!」

実況「竜矢選手力入れすぎたか、空振りです。」

全員「こりゃー、空振りで終わりそうだな。矢部君、頼んだよ。(怒)」

矢部「任せてでやんす!(怒)」

と、準備をしていた。

実況「第二球を投げた!」

ビシュ
ふにゃ〜

竜矢「どりゃー!」

ブン!
パシ

審判「ストライーク!」

実況「二球目も空振りです。このまま、また、ノーヒット伝説が続くのか?」

ビシュ

ふにゃ〜

竜矢「当たれや〜!(怒)」
ガ!

全員「!!」

ガキーン!

実況「あ、当たった!レフト前ヒット!」

金沢「またヒットか。次のバッターでコールドか。」

相手全員「おい!金沢!セカンドになげろ!」

金沢「え!ちょ、ちょっと!」

ビシュ セカンドへ投げた。

ヒュー

新崎「おいどこ投げてんだよ!」

金沢「す、すまん!」

運よく、送球ミス しかし、ファーストがカバー

竜矢「オラオラ〜!邪魔だ〜!(キャラが違う)」

実況「三塁コーチがとめようとするが・・・。あぁっと、竜矢選手3塁蹴った!」

小波「何やっているんだ!とまれ!」

実況「ファーストの大波君が投げた!

大波「いっけー!」

バシ!

実況「キャッチャー捕りました!ホームベースの前で、待っています!これは、アウトだー!」

全員「あー、もうだめだー!」

竜矢「必殺!バレーボールスライディングアタックー!」
全員「バレーボールスライディングアタック?」

すると、体を横向きにしながら、滑り込んだ。

大川「へ、ヘッドスライディングのフォームじゃねーか!」

竜矢「いまだー!」

全員「なんと!」

すると、両腕を、上にあげた!すると、

(チン!)

大川「ハウ!」 (バタ)

実況「大川選手が倒れた!もし、ボールが落ちたら、セーフで試合終了!落ちなかったら、アウトで、ワンアウト!」

・・・。(ポロ)(コロコロ・・・。)

審判「セーフ!セーフ!セ〜フ!」

実況「あっと、落ちた落ちた!コールド勝ちだー!」

全員「やったー!一回戦突破だー!」

竜矢「やったー!」

小波「ノーヒット伝説が終わったな!」

大木「よっしゃー!」

矢部新「負けたでガンス・・・。この白鳥先輩の、球が敗れたでガンス。」

白鳥「仕方がない。敗者は、おとなしく帰ろう。」

相手全員「はい・・・。」

河川敷ベースボールチームVSボールエイトベースボールチーム勝者は、河川敷ベースボールチーム

アナウス「第二試合は、〜VS〜戦です。」

小波「あ、さっきアナウスが流れた。」

全員「なんていっていた?」

小波「聞こえなかった。」

全員「まぁ、いいじゃん。勝てたんだし。」

小波「だな。」

大木「ところで、あのスライディングは何?

竜矢「あれ、皆、僕が、バレーボールをやっているのを、知らなかったっけ?」

全員「知らないよ!(大木君以外)」

竜矢「はは、まぁ聞いてくれ。僕は、バレーボール部なんだけどさ、それで、滑り込みながら、腕をあげると、バレーボールが取れるんだけどさ。野球の場合、キャッチャーが、立ちながら、グローブで手を阻止するよね。」

全員「まぁ、そうゆう場合もあるよね。」

竜矢「それで、ボールの変わりに、キャッチャーのあそこを狙って、気絶させる。ま、こんなところかな?」

全員「・・・。(汗)」

竜矢「あ、白けちゃった。アハハ・・・。(泣)」

そのころスタンドでは

影丸「無事に、一回戦突破みたいでござるな。」

としはる「みたいだね。」

影丸「恐らく、せっしゃたちと戦うことになりそうでござるな。」

としはる「でも、いいの?あのオーダーで。」

影丸「仕方がないでござる。わざと、負けても嬉しくないと思うでござるよ。」

としはる「もし、僕たちが勝ったら、あの二人は、帰れなくなるかもしれないんだよ。」

影丸「ま、その時は、その時でござる。帰るでござるよ。としはる殿。」

としはる「OK」
ビュン

小波「よーし、次の試合も勝つぞー!」

全員「おー!」

二回戦へ続く・・・

竜矢の実力
前回と変わらず しかし 必殺技があり
今回の成績
2打数 1安打 一打点。

大木君の実力
前回と変わらず
今回の成績
2打数 2安打

あとがき
竜矢「出来たー!」

全員「お疲れー。」

小波「なんかさ、いつも、試合、ワンパターンじゃない?」

竜矢「うーん。そうだね。」

小波「次回は、頼んだよ。」

竜矢「分かった。」

竜矢「第14話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに〜。」

[296] 第十四話 2回戦 呪い・・・?前編
竜矢 - 2006年03月19日 (日) 10時35分

僕たちは、2回コールドで1回戦突破し、他のチームの試合も順調に進んでいき、2回戦に入った。この大会は、トーナメント方式のため、僕たちはまた試合が始まる。

アナウス「第二回戦第一試合 河川敷ベースボールチームVS白鳥野球チームの試合を始めます。選手の方は、ホームベースの前にお集まりください。」

竜矢「ふー、二回戦か。」

大木「そうだな。」

小波「二回戦は、白鳥野球チームか。なんだ、そのチームは?」
と小波君が言うと、

渡辺「あれ、キャプテン。知らないっすか?」

小波「何が?」

渡辺「白鳥野球チームは、昔、強豪チームだったんすよ。」

小波「そうなのか?でも、どう見ても、野球に合わない体格だし、なんか暗いし。」

竜矢「もしかして、その白鳥野球チームの情報は、ガセネタじゃない。」

大木「かもな。」

全員「ハハハハハハハ。」

??「・・・殺す。」

竜矢「(ゾクッ)(何だ、今の殺気は?)」

小波「どうした?」

竜矢「なんでもない。それより、絶対勝つぞ!」

全員「おー!」

ちなみに、相手メンバーはこんな感じ。

白鳥野球チーム
1番 中 呪考
2番 一 呪田
3番 右 呪好
4番 二 真光
5番 三 西山
6番 遊 悪王
7番 捕 北山
8番 左 南川
9番 投 新川
ベンチ 冬野
という感じ。 

審判「プレイボール!!」

実況「さぁ、始まりました。第2回戦第一試合!後攻は、河川敷ベースボールチーム。先攻は、白鳥野球チーム。はたしてどちらが勝つか?!」

アナウス「1番 中 呪考」

呪考「ウシャシャシャ!」

大木「(コワ〜。)」

全員「(汗)」

竜矢「(サインは?)

大木「(いや、好きに投げろ。)」

竜矢「(分かった。)」

実況「第一球、投げた!」

シュ
ズバン

審判「ストライーク!」

実況「ストライクです!呪考、一旦様子を見ました!」

竜矢「やっぱり、強豪チームって言うのは、ガゼネタか?」

相手ベンチ
呪田「・・・まだっすか?キャプテン。」

冬野「・・・あとちょっと。」


実況「第二球、投げた!」

シュ
ズバン!

審判「ストラーイク!」

実況「ストライクです!外角ぎりぎりのコース!これは、なかなか手が出ない!」


冬野「・・・出来た。」

呪田「タイム!」

実況「あっと、ここで、タイムかかりました。何か話しているようです。」

冬野「・・・これを、付けろ。」

呪考「分かった、ウシャシャ!」

呪田「耳元で言うな。」

冬野「・・・効果は、大丈夫だ。この呪い器具開発検定3段を持っている俺に、効果がない事は、絶対ない。」


実況「あっと、どうやら話は終わったようです。」

竜矢「(何を話していたんだ?)」

審判「プレイ!」

実況「第三球投げた!」

シュ
カン!

実況「打ちました!しかし、これはショートゴロ。ショートのガンダーが捕って、ファーストへ!」

ガンダー「ワン!(ファースト!)」

シュ
ズバン!

小波「よしこれで、ワンアウト・・・」

塁審「セーフ!」

小波「え・・・!」

全員「ちょっと待て!明らかに、ファーストのほうが、早かったぞ!」

塁審「小波選手は、足がベースから離れていたんだ。」

全員「何だって!」

小波「だって、踏んで・・・、あっ!」

全員「あっ!」

確かに、小波君がベースを踏んでいなかった。

小波「ごめん皆。」

全員「ドンマイ、ドンマイ。誰だって、ミスはあるさ。」

実況「どうやら、抗議が、終わったみたいだ。ノーアウト ランナー 一塁。」

アナウス「2番 ファースト 呪田」

呪田「・・・来い。」

竜矢「抑えてやる!」

実況「第一球投げた!」

シュ 
カン!

竜矢「!!」

実況「打ちましたー!しかし、センターフライ。」

矢部「オーライでやんす。」

実況「センター構えました。」

(ポロ)

矢部「!!」

実況「あっと、落とした!落とした!」

矢部「しまったでやんす!」

実況「ランナーが、二塁を蹴った!」

全員「サードに投げろ!」

矢部「分かったでやんす!」

実況「センター、サードに投げました!」

シュ 
ズバン

実況「これは、アウト・・・」

塁審「セーフ!セーフ!」

実況「あっと、落ちている!落ちている!」

石田「ガビーン!!」

全員「ドンマイ!ドンマイ!」

小波「なんか、妙に変だな。」

竜矢「うん、今日これで3回目のエラーだし。」

大木「そういえば、相手は、何か付けてなかったか?」

小波「まぁ、気にしないで行こう。」

全員「はい!」

アナウス「3番 ライト 呪好」

審判「プレイ!」

実況「まだ、ノーアウトです。ここは、抑えたいところ。」

竜矢「ふん!」

シュ
ズバン

審判「ボール!」

実況「あっと、ボールです。竜矢選手がボール球を投げる所は、初めて見ました。」

竜矢「??あれ?おかしいな。」

実況「第二球、なげました!」

シュ
ズバン

審判「ボール!」

実況「また、ボールです!エラー続きで、いらだっているのか?」

竜矢「(何かおかしいな。(-_ -)>)」

この後、2球続けて、フォアボール。

実況「どうした?竜矢選手!?今大会、初めてのフォアボールです!」

大木「どうした?山川?お前が、フォアボールになるなんて。」
竜矢「何だろう。なんか、おかしいな。でも、大丈夫だ。この回無得点で抑えよう。」

大木「そうだな。」

この後、なんとか、ツーアウトまで追い込んだ。

実況「さぁ、なんとか、二者連続アウトで、ツーアウト ランナー 満塁!」

竜矢「(ハァハァ。なんかまだ1回なのに、かなりつかれた。)」

アナウス「5番 サード 西山」

相手全員「打てー西山!」

大木「(頼むぞ・・。)」

実況「第一球投げました!」

シュ
ズバン

審判「ストライーク!」

実況「ストライクです!どうやら、大丈夫のようです。」

シュ
ズバン

審判「ストラーイク!」

実況「さぁ、次で、このピンチを乗り越えられるか!」

シュ
カキーン

竜矢「!!!」
実況「打ったー!三遊間抜けたー!そして、三塁ランナー、バックホームに走る!」

大木「早くしろ!」

実況「今三塁ランナーがホームイン!1点!あっと、さらに、二塁ランナーがバックホームに向かっている!」

増田「バックホーム!!」

シュ!

実況「矢が、ものすごいスピードで飛んでいるように、ボールがものすごく早く向かっている!」

バシ!
ザァーー!

実況「さぁ、判定は・・・。」

審判「アウト〜!」

実況「アウトだ!アウトだ!大木選手ナイスブロック!これでチェンジ!何とか1点で終わりました!」

竜矢「くそ!1点とられた!」

小波「まだ、一回だ。気にするな。」

大木「そうだ。落ち着け。」

竜矢「あぁ、そうだな。」

小波「それにしても、何で、こんなにエラーが多いんだ?」

大木「さぁ?」

竜矢「呪いかな?」

小波「とにかく、これ以降は、警戒しながら、反撃しよう。」

全員「オウ!」

果たして、このエラーの原因は、呪いのせいなのか?
・・・続く

竜矢の実力
変わらず

大木君の実力
変わらず

チームランク B
チームのやる気 ノリノリ

あとがき
竜矢「ふーできた。」

小波「お疲れ。」

竜矢「なんか、一回の表で、こんなに書くなんて・・・。」

小波「もっと、まとめれば良かったんじゃない?」

竜矢「そうなんだけどね。」

小波「う〜ん、今までの話、もっと修正したら?」

竜矢「だな〜。なんか、噂によると、僕の小説、荒削りらしいし。」

小波「・・・。なぁ、それにさ、この小説、ありえない所があるんだけど。」

竜矢「うん?なに?」

小波「竜矢君だけで、毎試合先発は、かなりありえないよ。現実で。」

竜矢「・・・。だよね〜。でも大丈夫!あの方が、二回戦に出るという設定なんだ!」

小波「あの方って、もしや!」

竜矢「そう!あの方だ!」

小波「うひょ〜!」

竜矢「第14話読んでくれて、ありがとう。次回もお楽しみに!」





[309] 第15話 二回戦 呪い・・・? 中編
竜矢 - 2006年03月26日 (日) 19時12分

1回の表に、1点取られた河川敷ベースボールチーム。この1点を、この裏に取り返そうとする・・・その前に小波君が、増田君に聞いた。

小波「なぁ、増田君。」

増田「なんですか?キャプテン?」

小波「増田君、さっきバックホームに直接投げるとき、あんなに肩強かったっけ?」

全員「そう言えば・・・。」

たしかに、この前までは、そんなに肩は強くなかったはず・・・。

増田「うーん、この前はさっきみたいにそんなに肩強くなかったと思うんですけどねー。」

小波「ふーん。まぁいいや。いいか皆。さっきの回での、エラーとかは、気にするな。この回で、取り返して、勝とう!」

全員「オォー!」

チームメイトが拳を挙げて、声を上げた。

冬野「・・・無駄なことを・・・。」

呪田「今年こそ2回戦突破するぞ・・・。」


アナウス「1番 センター 矢部」

小波「いいか、矢部くん。相手は、運の強いチームみたいだ。気を付けてな。」

矢部「分かったでやんす。」

小波君と矢部君の話が終わり、矢部君がバッターボックスに入った。

審判「プレイ!」

矢部「来いでやんす!」

実況「さぁ、注目の新川選手、第一球・・・、投げました!」

シュ
ヒュー

矢部「(弱い球でやんすな。)」

ブン
カーン

実況「打ちました!しかし、高いセカンドフライです!これは、打ち取りました!」

矢部「しまったでやんす!」

真光「オーライ、オーライ。」

ポロ

実況「落とした!」

真光「え、え、え!」

実況「これは、ラッキー!河川敷ベースボールチーム、いきなり、ラッキーです!」

全員「ラッキー!」
皆がラッキーと言ったら、

真光「ファースト!」

バシ!

呪田「・・・タッチ。」

塁審「アウト、アウト!」

実況「あ〜と、矢部選手、一塁ベースから離れている!これは不運だー!」

全員「(ドテ!)矢部君〜!何やってんの!?」

矢部「そ、そんな・・・。すまないでやんす・・・。」

トボトボと戻ってきた。

アナウス「2番 ショート ガンダー」

小波「ガンダー、気を付けろよ。」

ガンダー「ワン。(分かったわい。)」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、さっきは不運でしたが、今度は、どうでしょうか?」

シュ
ヒュー

ガンダー「ワーン!(打てるでー!)」

ブン!

審判「ストライーク!」

ガンダー「ワウ?(あれ?)」

実況「空振りです!あの野球万能犬、ガンダーが空振りです!これは、いったい?」

シュ
ヒュー

ガンダー「わん!(今度こそ!)」

ブン

審判ストラーク!」

ガンダー「ワワウ?(あれれ?)」

実況「ま、また空振りです!ガンダーどうした?」

シュ
ヒュー

ガンダー「ワン!!(今度こそー!)」

ブン!

ガンダー「ワ、ワ、ワ!(おっとっと。)ドン!(尻餅ついた。)」

審判「ストライーク!バッターアウト!

実況「三振です!あのガンダーが三振に倒れました!」

全員「なにー!」

大木「信じられない・・・。」

竜矢「あのガンダーがよ・・・。」

小波「う〜ん。」

ガンダー「ワゥゥン。(すまん・・・。)」

アナウス「3番 セカンド 渡辺」

全員「打てー渡辺!キャプテンに回すんだ!」

渡辺「分かっているっすよ!絶対打つ!」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、今度こそ、打って欲しいところです!」

シュ
ヒュー

渡辺「テイ!」

ブン

審判「ストライーク!」

実況「このまま三振になってしまうのか?!」

シュ
ヒュー

渡辺「フン!」

ブン

審判「ストライーク!」

実況「さぁ、次で終わるのか?」

シュ
ヒュー

渡辺「当たれー!」

カキーン!

実況「打ったー!!!センターオーバー!」

渡辺「よし!」

全員「走れー!」

実況「さぁ、ボールを追いかけている途中で、渡辺選手3塁に向かっている!」

呪考「うしゃしゃ!サード!」

ビューン
バシン!
ザァァァァァァァァァ!

審判「セーフ!」

実況「セーフです!ツーアウトから、ランナーが出ました!」

渡辺「よっしゃー!キャプテン!頼みますよ!」

アナウス「4番 ファースト 小波

全員「かっ飛ばせーキャプテン!ホームラン、ホームラン、キャプテン!」 ←観戦の時の応援

実況「さぁここで、チームメイトから、ホームランコーラスだ!しかし、これは観客から普通応援されるはずのですが・・・?」

竜矢「あの実況、いっぺん三途の川に送ってやろうか・・・。(怒)」 ※しんかー進化さん、申し訳ありません。m(_ _)m
全員「こらえて、こらえて。」

実況「・・・。なにかすごい嫌なオーラが出ているので、次に行きましょう!(汗)」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ
ヒュー

小波「よし、打てる・・・」

パシ

審判「ストライーク!」

小波「・・・。うそだろ・・・。」

全員「どうしたんすか?キャプテン?今のは、打てるっすよ。」

実況「第二球投げた!」

シュ
ヒュー
パシ

審判「ストライーク!」

小波「か、体が動かない・・・。

全員「キャ、キャプテン?」

実況「さぁ、第三球投げた!」

シュ
ヒュー
パシ

審判「ストライーク!バッターアウト!チェンジ!」

小波「あれ・・・体が動いた・・・。くそ!金縛りが起こりやがった!」

実況「な、な、なんと小波選手まさかの見送り三振!無得点です!」

全員「どうしたんすか?キャプテンが見送り三振するなんて・・・。」

小波「・・・金縛りが起こりやがった。」

全員「え、マジで?」

小波「なんか、この試合、本当に嫌な予感がするぞ・・・。」

大木「ま、なんとかなるよ。」

竜矢「あぁ・・・。そうだよ。小波君!」

小波「そうだな。頑張るぞ!」

全員「オォー!」

・・・この後、2回に大木くんのホームランが入り、3回が終わった時まで、エラーとかで、何度もピンチに陥ったが、見事に切り抜けた。・・・が

4回の表

竜矢「はぁはぁ。」

大木「おい、大丈夫か?たった4回投げただけでへばるなんて、お前らしくないぞ?」

小波「やっぱり連投はまずいか?でも、僕以外にピッチャーできる奴いないからなー。」

竜矢「はぁはぁ。な、なんとか大丈夫だ・・・。7回まで・・・、はぁはぁ・・・何とか投げれる・・・。」

大木「無茶するなよ。」

小波「そうだよ。」

竜矢「あぁ・・・。」


アナウス「9番 ピッチャー 新川」

新川「よーし、打つぞー。」

冬野「・・・待て・・・。」

新川「キャプテン?」

冬野「・・・俺が出る・・・。」

相手全員「!!」

アナウス「白鳥野球チーム、選手交代のお知らせを致します。バッター新川に変わりまして、冬野。」

冬野「・・・・・。」

全員「(なんだ、この背筋が凍りつく寒さは・・・?)」

竜矢「(う!なんかとてつもない威圧感を感じる。なんか、疲れが増した・・・。)」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ
ヒュルルルル

竜矢「し、しまった!滑った!失投だ!」

大木「し、しかも、ど真ん中!」

冬野「・・・。」

ガッ
ガキーン

竜矢「!!」

実況「いったー!バックスクリーン一直線だーーーーーーー!白鳥野球チーム、また1点差に切り離すー!」

竜矢「もうだめ・・・。」(クラ)(バタっ!)

小波「た、竜矢君!しっかりしろ!おい、誰かパワリンDXを持って来い!」

矢部「お、オイラが持っているでやんす!持ってくるでやんす!」(ビューーーーン!)

実況「な、なんということでしょうか?!竜矢選手が倒れました!そう、白鳥野球チームが、一回戦の時、その相手チームのピッチャーと同じ、倒れたのであります!しかも、その相手チームはギブアップしたくらいひどかったのであります!果たして、この試合も一回戦と同じ運命になってしまうのか?!」

矢部「持ってきたでやんすー!」

小波「おい、竜矢君!これを飲め!」

竜矢「?わかった・・・。」(グビグビ) ←飲む音

小波「どうだ?」

全員「(ゴク!)←つばを飲み込む音

竜矢「・・・ふぅ。助かった〜。ありがとう。」

小波「ほ。」

全員「よっしゃー!回復したー!」

実況「なんとか、竜矢選手は無事のようです。しかし、このまま継投は、不可能でしょう。」

小波「困った・・・。俺は、3回以上は投げれないし・・・。なぁピッチャーできる奴いる?」

全員「ううん、ううん。」横に振った。

小波「参ったな〜・・・。ギブアップするしかないか・・・。」

全員「・・・。」

皆が諦めかけているところに

??「よし、俺がやる!」

全員「お、おい。いいのか?」

??「あぁ、俺がやる!俺、コントロールに自信あるし。それに、竜矢がピンチだもんな。」

竜矢「ありがとう・・・。」

小波「助かるよ。」

・・・はたして、竜矢の変わりにピッチャーをする奴は誰なのか?
・・・続く

竜矢の実力
前回と変わらず
しかし、今ノックアウト

大木君の実力
前回と変わらず

あとがき
竜矢「できた━━━━(゚∀゚)━━━━!」

小波「お疲れー。」

竜矢「4時間もかかった・・・。」

小波「まぁ、ええよ。構成。」

竜矢「ありがとう。」

小波「ところで、1つ質問。」

竜矢「何?」

小波「構成は、いつも一人で考えているの?」

竜矢「いや、時々大木くんと学校で話し合って決めてる。」

小波「ふーん。」

竜矢「それにもう1つ話したいことが、あるんだけど。じつは、僕のクルルのブログに書いてあるけど、昨日(3月25日)、友達とプロ野球観戦した。めっちゃ楽しかったわい。」

小波「へーすごいじゃん。」

竜矢「まぁね♪」

竜矢「第15話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」

[317] 第16話 二回戦 呪い・・・? 後編 そして・・・
竜矢 - 2006年04月01日 (土) 16時54分

冬野の勝ち越しホームランを打たれて、倒れた竜矢。矢部君のパワリンDXのおかげで、なんとか、人数不足、つまり、没収試合にならずに済んだが、竜矢がこのまま続投するのが、不可能になった。そのピンチに一人のチームメイトが中継ぎ投手になると、名をあげた。その方は・・・

小波「本当にいいのか・・・?大木君。」

そう、名を挙げたのは、キャッチャーの大木君。

大木「大丈夫だよ。ピッチャーの基礎は、大体分かっている。」

小波「そうか・・・。頼んだ。8回か、9回になったら、僕が抑えるから。」

竜矢「ありがとう、大木君。あ、でも、キャッチャーは誰がやるの?」

全員「あ。」

そう、大木君が入った時、前のキャッチャーの中村くんがいなくなり、他に出来る人がいなくなったのだ。

小波「う〜ん。誰かできる奴いない?」

全員「無理無理!」

矢部君達と僕が首を横に振る。すると矢部君が、
矢部「そうだでやんす。小波君がやればいいんでやんす。」

増田「そうっすよ。キャプテン、昔練習の時、キャッチャーやってたじゃないですか。」

大木「ピッチャーやって、ファーストやって、キャッチャーもやれるなんて、名プレイヤーだね。」

小波「あ、あはは。(実は、今、肩に爆弾か変えているから、あまり肩に負担のかからないファーストしていたんだけどね。)」

矢部「じゃあ、選手交代するでやんす。」

小波「あぁそうだね。」

すると小波君が審判に大きな声で
小波「審判!選手交代。ピッチャー竜矢君に代わって、大木君。キャッチャーは大木君に代わって、僕。ファーストは、ライトの山田くん。ライトは、山田くんに代わって、竜矢君。以上です。」
と言った。

アナウス「河川敷ベースボールチーム、選手交代をお知らせします。ピッチャー竜矢に代わりまして、大木。代わりましたキャッチャーは、ファーストの小波。代わりましたファーストは、ライトの山田。代わりましたライトは、先ほど交代した、ピッチャーの竜矢がライトに入ります。以上、選手交代を終わります。」

冬野「・・・ギブアップしていなかった・・・。」

呪田「かなりポジション変えてきた・・・。」


小波「まぁ、とにかく、頑張ろう。」

全員「おー!」

アナウス「1番 センター呪考」

審判「プレイ!」

呪考「うしゃしゃ!貴様もノックアウトにしてやる!」

大木「(好きに投げていいか?)」

小波「(あぁ。あんまりキャッチャー論理しらないからな。)」

大木「(分かった・・。)」

実況「さぁ、交代した、大木選手。果たして、どんな投球をするか?」

シュ

呪考「見逃しっと。」

ズバン

審判「ストライーク!」

呪考「・・・え?」

実況「真ん中低め!ギリギリコース!球速もコントロールもいい!キャッチャーをやっていたからか?!」

小波「ナイスコース!」

冬野「・・・そうか・・・。」

相手全員「何が?」

冬野「あのキャッチャーに呪い登録していない・・・。しかも、俺の呪いは、先発投手が登板した時だけだった・・・。」

相手「何〜!」


実況「さぁ、第二球、投げた!」

シュ

ズバン!
審判「ストライーク!」

実況「今度は、真ん中高め!ノビがかなりいい!」

小波「(どうやら呪いは無くなったみたいだな・・・。これから反撃するか・・・。)」


実況「さぁ、次で最後になるか!」

シュ

呪考「てりゃ!」

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

実況「空振り三振です!呪考選手初めて三振に倒れました!」

小波「ナイスピッチ!」

アナウス「2番 ファースト 呪田」

審判「プレイ!」

大木「こいつも三振だ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ

呪田「よし!」

ブン

カキン

大木「!!」

実況「打ったー!これは・・・ライトフライだー!」

呪田「ちっ!」

大木「ライトっていったら・・・」

小波「竜矢君の所だ!」

竜矢「き、きた!」

そう、チーム一(日本一?)エラーの多い、竜矢の方に飛んだ。

大木「あいつは、絶対落とす!矢部君、カバーに入ってくれ!」
矢部「りょ、了解でやんす!」

(ダダダダダダ・・・)

竜矢「な、なんか、矢部君、走ってきてるし、困ったなー。・・・ヤケクソだ!」

小波「なぁ、大木君・・・。あの構えなんだろう?」

大木「あれは、バレーボールのレシーブの構えだ!」

そう、竜矢は、落下地点のところで、レシーブの構えをしていた。

竜矢「よし、ボールが来た!」

(ヒュー)

竜矢「テイ!」

(バン)ボールが腕に当たった。

(ヒュー)ボールが上がっている。

竜矢「よし、これでよし。」

(パシ)

塁審「アウトー!」

実況「と、捕りました!竜矢選手、バレーボールのレシーブの構えで、ボールの落ちてくるスピードを落として自分の取れるスピードで捕りました!・・・それにしても痛くないんでしょうか?」

竜矢「・・・い、イテ〜!」

実況「やっぱり痛かったようです・・・。」

大木と小波「ほっ。」

小波「ツーアウト!ツーアウト!」

全員「おー!」

この後の、3番の呪好は、空振り三振に倒れ、チェンジした。



小波「どうやら、呪いは消えたみたいだ。この回で逆転するぞ!」

全員「オー!」

大木「ところで、山川。大丈夫か?」

竜矢「大丈夫じゃないよ!」(現代のお約束の言葉)

アナウス「五番 サード 石田」

石田「うっす!頑張ってくるっす!」

小波「いや、待て!」

全員「どうしたの?」

小波「実はいい考えがあるんだ。それは・・・」

(ごにょごにょ)

審判「プレイ!」

実況「さぁ、一点を追う河川敷ベースボールチーム。バッターは石田選手からです。」

石田「(大丈夫なんすかね?あの作戦は?)」

実況「第一球、投げた!」

(ザザ)

相手全員「!!」

実況「な、なんと石田選手、ランナーがいないのに、バントだ!」

(コン)

実況「しかも絶妙!三塁側のラインの上で転がっている!」

西山「よし、ファーストへ・・・」

(ポロ)

実況「あっと、落とした!落とした!エラーです!これはラッキー!」

石田「上手くいったッス!」

小波「やっぱり。」

竜矢「なにがやっぱりなの?」

小波「どうやら、あの呪いは、竜矢君が登板した時だけに、起きたみたいなんだ。」

全員「え!つまりどうゆうことっすか?」

小波「ほら、最初、試合前に相手チームを馬鹿にしただろ。」
全員「うんうん。」

小波「それで相手チームは怒って、呪いをかけたんだ。」

全員「でも、なんで竜矢が出た時だけなの?」

小波「それは、大木君は、相手チームを馬鹿にしなかったから、大木君は呪いの対象にならずに済んだからさ。」

全員「それだから、俺たちは交代した後、エラーとかしなかったのか。」

小波「そんなことだろうね。」

アナウス「6番 ファースト 山田」

小波「(山田君。あの作戦な・・・。)」(クイクイ) サインを出した。

山田「(OK)」

実況「第一球投げた!」

(ザザ)

相手全員「またか!」

実況「おっと!またバントだ!」

(コン)

実況「今度は一塁側のラインの上!これまた絶妙!」

呪田「俺が捕る・・・」

北山「俺が・・・」

(ドカっ!) ←ぶつかった

実況「これまた、ラッキー!これで、ノーアウト ランナー1・2塁です!」

呪田「〜@〜」

北山「〜@〜」

冬野「・・・。」

アナウス「7番 ピッチャー 大木」

全員「かっ飛ばせー!大木!ホームラン!ホームラン!大木!イエーイ!」

実況「またまた、福留応援の掛け声だ!しかし、何度も言いますが、ファンがいう掛け声ですが・・・」

竜矢「だ・か・ら、いっぺん送ろうか・・・三途の川に・・・。」

(バキ!)

竜矢「ゲフ!」

(バタ)

小波「竜矢君の番までそっとしておいて。」

全員「うっす。」

竜矢「@@@」

実況「さぁ、ピンチになった冬野選手。いったいどうするのでしょうか?」

冬野「・・・対応できない・・・。」

シュ

大木「行くか。」

ブン

ガキーン!

冬野「!!」

実況「いったー!!この試合2本目のホームラン!河川敷ベースボールチーム!逆転!」

冬野「〜@@@〜」←ノックアウトシステム作動

全員「ナイスバッティング!」

大木「ありがとう!・・・ところで、なんで山川が気絶してんの?」

全員「あ、あぁ。竜矢が眠れないからって仕方ないから殴って気絶させた。」

大木「あ、あっそう。」

この後、竜矢を起こした。しかし、冬野の球は元々何とか打てる球で、(90キロ弱)今はノックアウトシステムが作動中だからかなり球が遅い。それで、3者凡退。相手も、呪いが消えたせいか凡打と三振の山だ。

9回
小波「俺が出ようか?」

大木「あぁ。いいよ。満足できた。」

アナウス「ピッチャー大木君に代わりまして、小波。キャッチャーは、再び大木。以上です。」

小波「さぁ、三者連続三振でもやるか。」

・・・相手チームの実力的に話にならないので、すみませんが省略させていただきます。

ズバン
審判「ストライーク!バッターアウト!ゲームセット!」

実況「小波選手、三者連続三振でゲームセットにしました!」

全員「やったー!二回戦突破!次は準決勝だ!」

呪田「結局、今年も二回戦敗退か・・・。」

冬野「〜@@@〜」


ライトスタンド
影丸「また突破したみたいでござるな。」

としはる「そうだね。・・・あっちが後一回勝つと、僕たちと戦うんだね。」

影丸「そうでござるな。ちょっと特訓した方がいいかもしれないでござる。」

としはる「そうだね。帰ろう。影丸君。」

影丸「承知。」

(ビュン)

竜矢「そういえばさ。」

小波「どうしたの?」

竜矢「今頃気付いたんだけどさ、影丸君のチームを見てないな。」

小波「それは、今回早く大会進行したいからってAグループとBグループに分けたらしいよ。」

竜矢「ふーん。」

・・・果たして今度の対戦相手はどこなのか?
・・・続く

竜矢の実力
変わらず
成績
3打数 0安打 0打点

大木君の実力
前回と変わらず
今回の成績
3打数 3安打 3打点 2ホーマー

あとがき
竜矢「・・・ふう。」

小波「お疲れ。」

竜矢「小波君って、2chに興味ある?」

小波「何それ?」

竜矢「インターネットで有名なキャラクターのいる掲示板なんだけどさ。」

小波「掲示板で有名なキャラ・・・。」

竜矢「それでさ、いい物見つけた。」

小波「いい物って何?」

竜矢「これ。」http://www.geocities.jp/clairvoyance_02/nightmare.html

http://www.geocities.jp/clairvoyance_02/nc_catastrophe.html

小波「ふーん。ってすげ〜!良く見つけれたな!」

竜矢「インターネット界ではかなり有名。僕の先輩も知っている。」

小波「すげー。」

竜矢「リンクの仕方が分からないから、これをコピーして調べるか、このまま見て調べるしかできない。しかもこの二つは同じ検索場所に隣合わせで置いてあるから。それと、全く宣伝とかするつもりでここに書いたんじゃないじゃないから。」

小波「まぁ、竜矢君じゃあ、そんな技術ないもんね。」

竜矢「はは、そうだね。まぁ、観て損はないと思うよ。」

小波「説明ご苦労様。」

竜矢「第16話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」



[328] 第17話 準決勝 前編
竜矢 - 2006年04月04日 (火) 15時16分

なんとか、呪いを持つ白鳥野球チームを大木君の活躍により、見事勝利した河川敷ベースボールチーム。残り、一つ勝つと、決勝戦。・・・まぁ、猪狩守のチームが決勝戦に上がってくると思うけど。とにかく、この準決勝も絶対勝つ。

小波「なんとか、大木君の活躍で勝てたけど、大丈夫かい?」

全員「大丈夫っす。」

竜矢「まぁ、何とか。」

大木「大丈夫だよ。」

しばらくして・・・

アナウス「只今から、準々決勝第一試合 河川敷ベースボールチーム対そよ風野球チームを始めます。」

竜矢「(今度は、そよ風・・・か。)」

小波「どうした?」

竜矢「いや、対戦チームの事を考えてた。」

小波「ふーん。」

ベンチで準備をしていると

??「あんたらがワイのチームの対戦相手かいな?」

小波「はい、そうですけど。」

??「ワイは阿畑 やすし。そよ風野球チームの主将や。」

小波「初めまして。小波です。・・・監督じゃなくて?」

阿畑「なんや!失礼やっちゃな!ワイはこれでも、中学生や!」
 ※一応、この大会は僕と同じ中学生くらいの人が出る大会です。

小波「すみません。・・・ていうことは中学3年ですよね。」

阿畑「なんや!その、肯定文と疑問文が混ざったようなしゃべり方は!ワイは切れた!絶対お前らを倒してやる!」

小波「望むところですよ!」

こうして、阿畑さんは、ベンチに戻った。

竜矢「いいの?相手を挑発して。」

小波「平気平気。どうせ、僕たちは、死んでも勝たないと。」

竜矢「・・・。阿畑さんは、魔球の持ち主だよ。」

小波「へ・・・?・・・えぇい!この試合も絶対勝つぞ!」

全員「オー!」

オーダーはこんな感じ。
そよ風野球チーム
1番 右 荒川
2番 二 中井
3番 投 阿畑
4番 一 渡辺
5番 左 森
6番 遊 竹内
7番 中 高木
8番 三 佐野
9番 捕 東

審判「礼!」

全員「お願いしまーす!」

実況「さぁ始まりました!準決勝第一試合!対戦カードは、大会初出場ながら、波に乗っている河川敷ベースボールチームと、ここまで、たったの5本しか被安打のない阿畑選手が率いるそよ風野球チームの試合が始まります!」

小波「また、僕たちは、後攻か。」

竜矢「(ゲームだと、小波君のいるチームは、後攻と決まってるからね。)」

大木「・・・。山川。またゲームのこと考えただろ。」

竜矢「(グサ!)い、いや、そんなことないよ!(汗)」

大木「ふーん。」

阿畑「あんまり舐めてると痛い目に合うで。」


アナウス「1番 ライト 荒川」

阿畑「荒川!リラックスしていこうや〜。」

荒川「はい!」

審判「プレイボール!」

竜矢「(阿畑さん以外は楽勝だな。)」

大木「(油断しなければ大丈夫だから、もうこの試合は、ノーサインだ。)」

シュ

荒川「?」

カキン!

実況「打ったー!ライト前ヒット!先頭バッター、いきなりヒットが出ました!」

竜矢「あれ?」

大木「そんなに甘いコースじゃなかったのに。」

竜矢「(全力投球でいくか?)」

大木「(そうするか。)」

アナウス「二番 セカンド 中井」

阿畑「中井もリラックスやで〜。」

中井「へい!」

実況「第一球、投げた!」

ザザ!

竜矢「!!」

大木「しまった!無警戒だった!」

コン

実況「送りバントだ!」

石田「くそ!ファースト!」

シュ

バシン!

塁審「アウト!」

実況「送りバント成功!そよ風野球チーム、ワンアウトで、早速のチャンスです!」

竜矢「なんか、あっちさ、のほほんとしてるね。」

小波「あぁ、なんかやりにくいよね。」

大木「まぁ、気を引き締めて頑張ろうよ!」

全員「オー!」

アナウス「3番 ピッチャー 阿畑」

阿畑「ほな一点頂きますわ。」

竜矢「あんまり、舐めないほうがいいですよ。」

審判「プレイ!」

竜矢「(パワーは、結構あるよな。)」

シュ

阿畑「ほな行きまっせー!」

ブン

カキーン!

竜矢「げ!」

ビューン

実況「打ったー!これは、三遊間を抜けるかー!2塁ランナーがホームにまっしぐらー!」

ガンダー「ワーーン!(とりゃー!)」

バシン!

ドテ! ←ジャンピングキャッチして、地面に着いた音

塁審「アウト!」

実況「ショート捕りました!ランナー慌てて戻る!」

荒川「ありえね〜!」

ガンダー「ワン!(セカンド!)」

シュ

バシン

塁審「アウト!チェンジ!」

実況「アウト!ダブルプレイ!ガンダー選手、スーパーキャッチ!」

全員「ナイスプレー!」

ガンダー「ワウ〜ン。(いや〜)」

阿畑「取られてしもうた。・・・この試合、倒しがいがあるで。」

1回の裏
小波「一応、ちょっと、油断した面もあったけど、頑張るぞ!」

全員「オー!」

アナウス「1番 センター 矢部」

竜矢「矢部君。いいか、阿畑さんは、コントロールと球はいまいちだけど、魔球を持っているから、気を付けて。」

矢部「分かったでやんす。」

審判「プレイ!」

阿畑「ワイの球、思う存分見せたるわ!」

実況「第一球、投げた!」

ヒュルルル

矢部「(たいしたことないでやんす。竜矢君も大げさでやんすな。)」


ブン

矢部「!」

ドテ!

小波「なんか、かなり遅いし、かなり落ちた。・・・もしかして、ナックル?」

竜矢「そう。ナックルだよ。阿畑さんは、普通のナックルとは違うナックルを持っているんだ。」

大木「でもさ、どう、違うんだよ。」

竜矢「普通、ナックルは、人間が投げれる最大変化は、もし、真ん中高めのギリギリコースから、かかるとすると、普通のは、ど真ん中のちょっと高めの所になるけど、阿畑さんのは、ど真ん中より少し低めの所まで落ちるんだ。」

小波「ということは、阿畑さんは、人間の最大の変化より少し多いっていうこと?」

竜矢「そうゆうこと。更に、阿畑さんのナックルは、普通のナックルより、斜めに変化する確率が高い。」

大木「山川、お前、かなりの情報家かオタクだぞ。」

竜矢「いや〜。」

大木「ほめてない。ほめてない。」

ブン

実況「空振り三振です!矢部選手三振に倒れました!阿畑選手、今回も絶好調です!」

アナウス「二番 ショート ガンダー」

ガンダー「ワン!(来いや!)」

シュ

ザザ

実況「バントだー!足で、稼ぐのか!?」

小波「そうか、ガンダーは足が速い!内野安打を狙う気だ!」

コン

ガンダー「!!」

実況「あっと、バットの上で当たった!ガンダー選手、変化についてこれません!」

東「よっと。」

パシ

塁審「アウト!」

小波「あんなにかかるのか。」

3番の渡辺君は、三振に倒れた。

小波「くそー、舐めすぎた。」

竜矢「影丸君達と戦ったときのように、全力でいく?」

大木「そうしようぜ。」

小波「頑張るぞー!」

全員「オー!」

果たして見事、阿畑の魔球を打ち崩すことができるのか?
・・・続く

竜矢の実力
変わらず

大木君の実力
変わらず

あとがき
竜矢「今回は、超短めに終了。」

小波「短すぎだろ!」

竜矢「なんか、疲れた。」

小波「なんで?」

竜矢「美術の宿題をやって疲れた。」

小波「竜矢君の将来が心配だ。」

竜矢「黙れ。」

小波「ごめん。あ、そういえば、将来どこに入りたいの?」

竜矢「コナミ。」

小波「ふーん。ちょっと、難しいじゃない。」

竜矢「ま、その時はその時。なんとかなるって。」

小波「やっぱり心配だ。」

竜矢「第17話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」


[330] 第18話 準決勝 後編
竜矢 - 2006年04月07日 (金) 18時22分

2回の表

アナウス「4番 ファースト 渡辺」

実況「さぁ、河川敷ベースボールチームを3者凡退で抑えたそよ風野球チーム。果たして、この回の攻撃はどうなるのでしょうか!」

竜矢「ふー。」 (マウンドで足の屈伸をしながらいっている。)

審判「プレイ!」

阿畑「渡辺〜!しっかり落ち着いていこか〜。」

渡辺「はい!」

竜矢「なんか、落ち着かないな・・・。」(ボソ)

大木「気にするな。集中しろ。」

竜矢「だね。」

実況「さぁ、第一球・・・、投げた!」

シュ

渡辺「(初球は、右の真ん中か。)」

カキーン!

実況「打ったー!初球打ち!これは、ピッチャー強襲!」

竜矢「!!」

(バン!)

実況「あっと、竜矢選手、左のすねに直撃!」

(パシ) ←捕った。

竜矢「ファースト!」

シュ

バシン!

塁審「アウト!」

実況「あっと、竜矢選手、軽々にボールを取って、ファーストに投げました。これでワンアウトです。」

大木「おい、竜矢。大丈夫か?」
大木君が心配そうに竜矢に聞く。

竜矢「まぁ、大丈夫。どうやら、小学生の時のいじめのおかげか、そんなに痛く感じなかった。」 ※いじめに遭っていたのは実話です。
と竜矢が答える。

大木「・・・いじめがこんな時に役立つとは・・・。」

竜矢「僕もびっくりだよ。」

アナウス「5番 レフト 森」

阿畑「森、リラックスや、リラックス。」

審判「プレイ!」

森「さぁ、一丁来いやー!」

竜矢「OK」

シュ

クク

実況「あぁっと、この試合初めてのカーブだ!」

ブン

審判「ストライーク!」

実況「右真ん中のボールゾーンから、右下のストライークゾーンに入った!」

森「打ちにくい・・・。」

竜矢「(ヘッヘーン。これも作戦のうちだよ!)」

実況「第二球・・・、投げた!」

シュ

森「同じ手でやられるか!」

ブン

森「!!」

審判「ストライーク!」

実況「今度は、わざと同じコースで、カーブではなく、ストレートでストライクを取りました!」

森「あの野郎・・・!(怒)」

竜矢「(これもやで〜♪)」

実況「第三球、投げた!」

シュ

森「スタンドにぶち込んでやる!」

カキーン!!

竜矢「!!」

実況「打ったー!これは勢いがある!打球は・・・」

小波「!!」

バシーン!

ゴロゴロ ←勢いで後ろに転がった。

実況「これは、ファースト強襲!小波選手は大丈夫でしょうか?」

小波「ふー。あぶねー。」

塁審「あ、アウト!アウト!」

実況「無事です!しかも、ボールをとっていました!」

森「くそ!アウトか!」

全員「大丈夫っすか?キャプテン!」

小波「あぁ。それにしてもあぶねー。捕ってなかったら、今頃、タンカで運ばれて、没収試合になる所だったよ。」

全員「ほ。」


森「くそ。もう少しだったのに。」

阿畑「森。相手の戦法で、いら立っちゃいかん。」

森「はい。すみません。」


アナウス「6番 ショート 竹内」

竹内「一発をお見舞いするぜ!」

竜矢「んで、何?予告ホームラン?やるねー(笑 ま、できるもんならやってみな。」

小波「(竜矢君が1番相手を挑発してると思う。)汗)」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、ツーアウトになりました。この回も無得点か?」

シュ

竹内「真ん中高め!頂き!」

カキーン!

ヒュー

実況「打ちました!しかし、レフトフライ!」

増田「オーライ、オーライ。」

パシ

審判「アウト!チェンジ!」

実況「そよ風野球チーム、この回も無得点です!」

竹内「くそ!」

小波「ナイス、ピッチ!」

竜矢「いや、この回は、守備のおかげでしょ?」

小波「まぁそうだけど、細かいことは気にしない。つぎ、行くぞ!」

全員「よっしゃ!」

アナウス「4番 ファースト 小波」

小波「よっしゃー!いっぺんやったろか!」

ブルン! ブルン! ←バット10本くらい持っている。

竜矢「ん?大木君?なにやっているの?」

大木「いや、なんかあの魔球、なんか引っかかるんだよね。ちょっと、配球をメモしてみる。」

竜矢「じゃあ、僕が阿畑さんが魔球を投げたとき、そのいったコースを言うね。」

大木「おう。助かる。」

審判「プレイ!」

阿畑「ワイの魔球、打てまっか〜?」

小波「打てるかじゃなくて、絶対打つ!」

阿畑「甘いなー。ワイの魔球は、一本も打たれてないんやで?」

小波「ごちゃごちゃ言ってないで早く投げてください!」

阿畑「じゃあ、行きまっせー!」

シュ

ヒュルル

小波「(う、かなりタイミング合いにくい・・・!しかも、すごい揺れ・・・!)」


ブン!

審判「ストライーク!」

実況「空振りです!小波選手、タイミングが合っていません!」

竜矢「ど真ん中のボール1つ分下。」
大木「ボール1つ分下。っと。」

(カキ、カキ)

小波「つ、次だ!」

実況「第二球、投げた!」

シュ

ヒュルルルルルル

小波「今度は斜めか!」

ブン!

審判「ストライーク!」

実況「今度は、斜めに変化!これは、左下のコース!」

竜矢「今度は、斜めに変化で、左下。」
大木「斜めに変化で、左下。っと。」

小波「今度こそ!」

実況「第三球、投げた!」

シュ

ヒュルルル

小波「やっぱ、タイミング合わん!」

ブン

審判「ストライーク!バッターアウト!」

実況「空振り三振です!あの小波選手も打てないくらいの変化量とスピードの遅さ!恐るべし、阿畑選手!」

阿畑「どんなもんや!ワイの球を舐めちゃ困るで!」

大木「・・・ん?」

竜矢「どうしたの大木君?」

大木「なんか、下に変化するとき、なんかほんのちょっとずつ、変化がしなくなってるんじゃないか?」

竜矢「どれどれ?・・・あ、ホントだ。ほんのちょっとずつ、しなくなってるね。」

大木「そういえば、ナックルって・・・・握力をよく使うんだったっけな・・・・?」

竜矢「どういうこと?」

大木「ナックルは、現代の『魔球』と言われているのは分かるよな?」

竜矢「うん。」

大木「まぁ話題が逸れてしまうが、まずナックルの詳しい内容を教えよう。ナックルは、指先だけで押し出すように投げるんだ。それだけじゃないんだけど、ナックルはボールを余り回転させないのも条件だ。」

竜矢「回転をさせない?」

大木「そう。ナックルは回転しなければしないほど、打者は揺れているように見えるんだ。しかも、斜めに変化することもある。打者はタイミングをみて打っていく。しかし、極端に遅いと打者自身のテンポが狂うし、斜めに落ちることがあるということで、打者にはかなりきついんだ。それに、余談だがナックルは投手さえ、どう変化するか分からない。」

竜矢「でもさ、それ以前の問題でさ、どう持てば、指先だけで投げるんだ?」

竜矢が帽子を脱いで、頭をぼりぼりかきながら言った。

大木「お前・・・、投手やるんだったら、せめて変化球の仕組みとか投げ方覚えとけよ・・・。投げれなくても・・・。」

竜矢「あ〜・・・・悪い。」

竜矢が目をそらして言った。

大木「・・・まぁ、持ち方はこうだ。」

と言って、説明した。

※小説だと説明できないので、調べたり誰かに聞いてください。すみません。

竜矢「なるほどね・・・・。確かに、握力使うね・・・。」

大木「そう。・・・そうか!!」

大木君が突然大きな声を出した。

小波「どうしたの?大木君。」

大木「『握力を使う』!そうか!握力を使うと言うことは疲れが溜まりやすいんだ!」

小波「なるほど!ということは・・・投球数を相手にできるだけ多くすればいいんだ!」

大木「そういうことだな!・・・よし!やり方は・・・」

(ゴニョゴニョ)


アナウス「5番 サード 石田」

石田「(なんか、俺っちがあんな感じの作戦の1番なんだよね・・・。)」

※本当に偶然です。

審判「プレイ!」

阿畑「ほな、どんどん消化させて頂きまっせ。」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

石田「く・・・!」

カコン!

実況「打ちました!!」

ガシャン!

審判「ファール!!」

実況「ファールです!石田選手、タイミングが合っていませんがギリギリ当てました!」

小波「(よし・・・!石田君、このまま出来るだけ投球数を増やしていってくれ・・・!)」

小波君が、サインを出すように合図して石田君に伝えた。

石田「(了解っす。)」

石田君も首をコクと縦に振って言った。

東「(あの打ち方・・・、ち。もう気付いたのか。阿畑さん、ナックルを捨てましょう。そうしないと負けてしまいます・・・。)」

東がこの作戦に気付いたらしく、阿畑に言った。しかし・・・

阿畑「(アホ、ワイはこの魔球があるからこその阿畑やで?そう簡単に捨てれるかっちゅうねん。)」

阿畑が首を横に振った。

東「(しかし、負けるのはもちろん、阿畑さんの体も大変なことになってしまいます。)」

東が必死に阿畑に言う。しかし・・・

阿畑「(・・・面白いやん。おい、東。確かに負けるのはごめんやな。)」

東「(あ、阿畑さん。分かってくれましたか?)」

東が喜んで阿畑に言った。

阿畑「(ワイは、あいつらにナックルを投げまくる。・・・一人に対して約七球ぐらいな。)」

阿畑がうきうきしたような言い方で言った。

東「(阿畑さん!?だめです!もう投げないほうが良いですよ!本当に体が・・・!)」

阿畑「(うるさいっていっとるやろ!ドアホ!ワイは、この試合面白いと思うんねん!それに、人間は苦しい時になればなるほど強くなるもんや。その苦しいのがこの試合や。この試合で限界まで投げれば体力がつく。最初に言っておく。この試合負けたらワイの責任や。ワイに文句言っても構わん。それだけ言っておく。んじゃ、構えろ。)」

阿畑が、マウンドで砂を足で払い始めた。

東「阿畑さん・・・。・・・よし・・・。」

東が阿畑をじっとみつめていた・・・。更に東は何かを決心したようだ。

審判「君、早く戻りたまえ。」

東「あ、すみません。」

東がすぐマスクを被って元に戻った。

石田「(あの様子だと・・・ばれたかな・・・?)」

審判「プレイ!」

東「阿畑さん!全力でナックルを投げてください!ナックルで勝ちましょう!!!」

石田「!?」

相手全員「お、おい!東!」

阿畑「東・・。よっしゃ!この試合、もうナックルしか投げないで!失投したら悪いけどな!」

竜矢「全球ナックルか・・・。いいねぇ〜。予告投球。よっしゃ!この試合打って勝つぞー!!!」

全員「おー!!」

小波「竜矢君、それ僕の言う台詞!多分!!」

実況「なんと、ここで阿畑選手、予告投球です!この試合、全球ナックルという予告です!」

阿畑「よし!!」

シュ!

石田「く・・・!」

カコン!

審判「ファール!!」

実況「ファールです!阿畑選手、もうカットされようが関係ないようです!とにかくナックルを投げるだけのようです!バッテリーの東選手も気合充分です!」

東「どんどん来いです!」

石田「くそ・・・!」


カコン!
カコン!カコン!


審判「ファール!!」

実況「ファールです!7球連続ファールです!」

阿畑「どうや!ワイは昔から、ナックルを投げるために握力を鍛えてきたんや!そう簡単には疲れへんで!」

石田「くそ・・・!もうカットはいいな・・・。打つぞ!!」

実況「あぁっと、石田選手、もう打つ気です!」

小波「よせ!石田君!やめろ!!」

シュ!!

石田「行けー!!!」

カコーン!!

実況「打ちました!!打球は・・!」

荒川「オーライ、オーライ。」

パシ

審判「アウト!!」

実況「ライトフライです!石田選手、惜しくもライトフライに終わりました!」

石田「くそ!!」

石田君は、そう言ってヘルメットを地面に叩きつけた。

竜矢「あぁ〜・・・・。惜しいな・・・。」

小波「・・・」



そして、この後、8回の表の終わりまで僕たちは、ヒットとかを打たれたが、無得点。僕たちはひたすらカットして球数を増やしたが、阿畑さんの気合とかもあり、5球以降粘ると、カットに失敗し、フライトかになってしまう。しかし、効果が出始めた。

8回の裏

実況「只今の状況は、0対0 ノーアウト ランナー1塁(竜矢)です!しかし、竜矢選手は、相変わらず、相手のエラーで出塁です・・・。」

小波「まぁ、効果が出てきたな。それにしても、阿畑さん、体力多いな。結構かかったな〜。」

大木「(本当に上手くいった・・・。)」

アナウス「1番 センター 矢部」

小波「矢部君。もう、大丈夫だ。思いっきり行け。」

矢部「分かったでやんす。」

阿畑「(さすがに、昔から鍛えているからと言っても、疲れたわい・・・。でも・・・ここで限界を超えないと・・・!)」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ

フワーン

阿畑「しまった!失投や!」

矢部「おっとっと・・・。よし!頂きでやんす!」

カキーン!

実況「打ったー!ライト前ヒット!これで、ノーアウト ランナー 1・2塁・・・」

竜矢「ウオー!」

小波「お、おい!竜矢君!とまれ!」

大木「また、暴走癖が・・・。」

実況「なんと、2塁を蹴った!」

荒川「中継だ!」

シュ

パシン!
実況「セカンドの中井選手に中継!しかし、中継中には、3塁を蹴って、今、バックホームにまっしぐら!」

中井「バックホーム!」

ビューン!

バシン!

実況「今、キャッチャーがとって、ホームベースで低く体勢で待っています!」

小波「今度こそ、だめだ・・・。」

大木「次でまかせよう・・・。」

竜矢「ヌオー!!!!」(ポ○モンか?)

東「アウトだ!」

竜矢「今だ!体当たりー!」

東「!!!!」

(ドッカラガッシャーン!)

実況「あっと、自慢のちょっと太っている体を生かし、なんのためらいもなくツッ込んだー!更に、キャッチャーボールを落とす!1点勝ち越しー!・・・竜矢選手、メガネ掛けていますがあんな思いっきり当たりにいって、大丈夫でしょうか・・?」

竜矢「よっしゃー!ちなみにメガネは輪ゴムで落ちないように固定しておいたぜ!!」

東「く〜・・・くそ・・・」」


小波「また、やりやがった・・・。」

大木「まぁ、良しとしよう。」

阿畑「もう・・・限界に近いな・・・。」
この後、体力がなくなった阿畑さんのスピードがあまりにも、遅くなった球に着いて来れず、すぐチェンジ。

9回

小波「交代する?疲れてるっぽいけど?」

竜矢「う〜ん・・・・。そうしようか。」

アナウス「河川敷ベースボールチーム、選手の交代をお知らせいたします。ピッチャー竜矢に代わりまして、小波。変わりましたライトには、竜矢。変わりましたファーストには、ライトの山田。以上です。」

・・・また、省略させていただきます。

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!ゲームセット!」

竜矢「やったー!これで、決勝進出だー!」

全員「やったーーーー!」

阿畑「完敗やで。」

小波「ところで、阿畑さん。あなたは、どうやってここまできたんですか?」

阿畑「決まってるやん。ヒット数でここまで勝ちあがってきたんや。」

小波「やっぱり。」

阿畑「なんや。その、『やっぱり』って。」

小波「だって、余りにも、打線、あまり良くなかったんですもん。」

阿畑「・・・ひどい言い方やな・・・。まぁ、とにかく決勝戦頑張りや。応援してるで。」

小波「はい、ありがとうございます。」



そして・・・

竜矢「そう言えば、さっき大会にスタッフに聞いたんだけどさ。Bグループは、パワフルアカデミー球場でやっているとか。」

小波「うーん。決勝戦の対戦相手知りたいからな。よし、いこう!」

竜矢「僕もいくよ!皆はどう?」

矢部「オイラは、ちょっと休憩してるでやんす。」

全員「俺たちもー。」

大木「僕も、一応、パス。決勝戦に備えたいからな。」

小波「なんだ。行かないのか。・・・じゃ、行こうか。竜矢君。」

竜矢「行こうか。」


そして、数分後。

小波「パワフルアカデミー球場は、ここのはずだけど・・・。」

竜矢「誰もいない・・・。」

小波「場所間違えたんじゃないのか?」

竜矢「そんな事は、ないよ。スタッフが嘘つくわけないし・・・。」

すると、

竜矢「あ、誰か来た。」

小波「あれは・・・、猪狩のチームの人たちじゃないか!」

そう、猪狩守のチームの人がいた。

小波「よう、猪狩。どうだ、準決勝は。もちろん勝っただろ。」

猪狩「・・・。」

小波「おい、どうしたんだよ。お前らしくないぜ。ねぇ、どうだったんだよ。」

猪狩チーム全員「・・・。負けた・・・。」(ボソ)

小波「え、何だって?聞こえなかったんだけど。」

すると、竜矢から、みて、進君らしき人が

猪狩進らしき人「実は・・・。負けたんです。」

小波「え!おい・・・。冗談だろ。お前らが負けるはずじゃ・・・」

猪狩進らしき人「いや、本当です。・・・しかも、1回コールド負けです。」

小波と竜矢「な、な、何だって!お前らが、一回コールド負け!?」

猪狩「あぁ、本当だ。」

小波「おい、その相手ってどこなんだよ!」

猪狩「『バス停前忍者ベースボールチーム』だ・・・・。」

小波「『バス停前忍者ベースボールチーム』!?」

竜矢「(『忍者』!?)」

猪狩「相手は、全員個性的で、恐ろしい打線だった。確か、チームの中には、青いスカーフを身に付けていて・・・。」

小波と竜矢「青いスカーフだと!」

猪狩「なんだ。そいつを知っているのか?」

小波「もしかして、そいつ、『影丸』という奴じゃないか?!」

猪狩「あぁ、確かそうだった。・・・小波、気を付けろよ。そいつのチームは、最強だ。」

そして、猪狩たちは帰っていった。

小波「まさか、影丸君のチームが・・・。いやそんな事は、ない!あいつのチームは、『忍者ミラクルベースボールチーム』だったはず・・・。」

竜矢「いや、ありえる。影丸君以外に、スカーフを身に付けることはまずない。」

小波「・・・本当に影丸君のチームなのか?」

・・・猪狩のチーム、まさかの準決勝敗退!果たして、影丸君のチームなのか?はたして、そのチームを撃破し、見事、元の世界に帰れるのか?
・・・次回に続く!




竜矢の実力
変わらず

大木君の実力
変わらず

あとがき
竜矢「出来たー。」

小波「お疲れ。」

竜矢「・・・。遂に次回で、決勝戦か・・・。」

小波「長かったようで、短かった18話間。予定通り終わるのか・・・。」

竜矢「ふふふ。それは、どうかな。」(ニヤ)

小波「な、なんだ。その笑いは・・・。」

竜矢「フフフ。内緒。フフフ。」(ニヤニヤ)

小波「顔、恐いよ・・・・。」

竜矢「それはどうも・・・。」(ニヤ)

小波「(なんかキャラ違うし・・・。)」

竜矢「第18話読んでくれて、ありがとう!次回は、大乱闘が起こる(?)決勝戦!次回もお楽しみ!!」

[338] 第19話 決勝戦 恐るべし、バス停前忍者ベースボールチーム打線! 前編
竜矢 - 2006年04月10日 (月) 17時51分

準決勝の相手、そよ風野球チームを、1対0で、勝利した、河川敷ベースボールチーム。決勝相手は、猪狩によると、影丸君のチームだとか・・・

河川敷民営球場

小波「・・・。」

全員「あ、キャプテン。ずいぶん早かったっすね。」

小波と竜矢「・・・。」

全員「どうしたんですか?」

重い空気の中、僕が、

竜矢「試合、観に行ったんだけど・・・。」

大木「で?」

竜矢「終わっていて、結果は猪狩のチームが、一回コールド負け・・・。」

全員「!!お、おい、冗談はよしてよ。1回戦とかなら、ありえるけど、準決勝、しかも、猪狩のチームだろ?」

皆が驚きながらも、聞くと、

小波「いや、事実なんだ。多分、全試合コールド勝ちにしているんだと思う・・・。」

全員「おいおい・・・。そのコールド勝ちにした、チーム名は、何ですっか?」

小波「『バス停前忍者ベースボールチーム』らしいけど・・・」

全員「う〜ん、聞いた事がないな〜。」

矢部「じゃあ、オイラ、パソコンを使って、調べてみるでやんす!」

全員「矢部、どっから、持ってきた。」

矢部「家からでやんす。細かい事は、気にしないでやんす。」

パソコンで、調べてみると・・・

パソコン「一致するチーム名は、見当たりません。」

全員「!!存在しないチーム・・・!」

竜矢「ぶっ壊れてるんじゃない?」

小波「じゃあ、僕の、データ機で・・・。」

調べてみると

データ機「一致するチーム名が見つかりませんでした。」

全員「!!」

竜矢「本当に存在しないチーム・・・。」

小波「勝てるのかな・・・?」

重い空気の中、アナウスが流れた。

アナウス「只今から、河川敷民営球場で、決勝戦を始めます。」

大木「いよいよだね・・・。」

小波「あぁ・・・。よーし、皆当たって砕けろ!」

全員「オォォォォォー!」


ベンチで

竜矢「あ。」

全員「どうした?竜矢。」

竜矢「対戦チームの登場みたいだよ。」

全員「遂に現れたか・・・。」


全員「(わいわい)」 ←話で、盛り上がっている。

小波「結構、相手華やかだね・・・。」

全員「ぜんぜんイメージ違う・・・。」

相手は全員個性で、華やか。

大木「おい、山川、本当にコールド勝ちしているのか?」

竜矢「そうだと思うけど・・・。」

すると、突然目の前に

影丸「また会ったでござるな。」

全員「わ!またか!」

竜矢「あのチームが、キミのチームかい?」

影丸「せっしゃのチームというわけではないでござるが、そうでござる。」

小波「じゃあ、前、戦ったチームは・・・。」

影丸「2軍でござる。」

全員「!!」

竜矢「じゃあ、なぜあの時1軍で戦わなかった?!」

影丸「そりゃあ、お主たちの実力が、1軍に敵わないと思っていたからでござる。」

全員「つまり、俺たちを舐めていたのか。」

影丸「舐めていたわけじゃないでござるが、それに近いでござる。」

小波「くそ!」

影丸「まぁ、今度こそ、お主たちを倒すでござる。では。」

そして、自分のベンチに戻った。

竜矢「僕たちの実力を見せてやろうぜ!」

大木「あぁ、もちろんだ!」

小波「最後の試合だ、皆絶対勝つぞー!」

全員「おー!!!」


審判「礼!」

全員「お願いしまーす!」

実況「さぁ、始まりました!野球大会、決勝戦!対戦カードは、河川敷ベースボールチーム対バス停前忍者ベースボールチーム!果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!なお、この試合は、コールドはありません。」

バス停前忍者ベースボールチーム

1番 中 影丸
2番 右 としはる
3番 三  番堂さん
4番 左 半田さん
5番 二 ファニーニョ
6番 捕 雪村さん
7番 一 心華
8番 遊 豆山
9番 投 あおい裏番長


1回の表

小波「僕たちが先攻・・・。」

竜矢「初めてだね。」

大木「なんか、落ち着かないな。」

アナウス「1番 センター 矢部」

小波「いいか、いい球来たら、思いっきりいけ。」

矢部「了解でやんす。」

竜矢「(そういえば、影丸君がピッチャーじゃない・・・。)」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、でるか・・・」

シュ

実況「出たー!あおい選手のサブマリン!」

矢部「(女=アンダー)でやんすか!?でも、球は、そんなに速くないでやんす!頂きでやんす!」

カキーン

あおい「!!」

実況「打ったー!初球打ち!これは、レフト前ヒット!」

全員「やったー!」

小波「(しかし、妙に変だな。)」

影丸「あおいお代官様〜!ドンマイでござる!」

あおい「(コクッ)」 ←うなずいている。

アナウス「2番 ショート ガンダー」

影丸ととしはる以外「い、犬?!」

ガンダー「ワン!(犬って言うな!)」

実況「さぁ、ノーアウト ランナー1塁。ガンダー選手、この場面で、どうするか?」

シュ

(ザザ)

実況「ランナー走った!」

相手内野軍「!!」

バシン!

審判「ストライーク!」

実況「さぁ、キャッチャーの雪村さんが、二塁に投げる!」

シュ

(ザザー!)

塁審「セーフ!」

実況「セーフです!矢部選手、今大会、初盗塁です!」

全員「やったー!」(パンパン!) ←クラッカー

豆山「ドンマイです!あおいさん。」 シュ

あおい「うん。」 パシ

実況「さぁ、ガンダー選手、このチャンスを生かすことができるのか?」

シュ

ガンダー「ワン!(頂き!)」

カキン

実況「あっと、ショートゴロ!2塁ランナーの矢部選手、走れません!ショート 豆山選手、取りました!」

豆山「ファースト!」

シュ

パシン!

塁審「セーフ!」

実況「内野安打です!ガンダー選手、足でカバーしました!」

ガンダー「ワウ〜ン。(アブね〜。)」

豆山「すみません、あおいさん。」

あおい「いいの。気にしないで。」


アナウス「3番 セカンド 渡辺」

雪村「ほな、本気で行きまっせー!」

相手「おー!」

小波「(本気?)

実況「ピンチの中、第一球、投げた!」

シュ!

クク!

渡辺「!!」

ズバン!

審判「ストライーク!」

実況「出たー!マリンボール!(シンカー)今回もキレ抜群です!渡辺選手、手が出ません!」

渡辺「(キレがかなり・・・)」

シュ

クク!

ズバン!

審判「ストライーク!」

実況「外角(右)下、ストライーク!」

あおい「これで終わりだよ!」

シュ

渡辺「カーソルが合わない!」

クク!

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

実況「空振り三振です!渡辺選手、三振に倒れました!」

相手「ナイスピッチー!」

あおい「(ニコ)」

アナウス「4番 ファースト 小波」

全員「行けー!キャプテンー!」

実況「さぁ、ワンアウト2塁で主砲小波選手!主砲VSエース、どちらが勝つのか!」

シュ!

クク!

ズバン!

審判「ストライーク!」

実況「ストライクです!小波選手、球筋をみました。」

小波「(スピンが凄いな。真芯でとらえないと、フライになってしまう。)」

実況「第二球、投げた!」

シュ

クク!

小波「良し!」

カキーン!

あおい「!!」


実況「打ったー!ライトオーバーか!」

としはる「させるもんか!」

(ダダダダ・・・)

実況「取れるか、取れるか!」

小波「落ちろー!」

としはる「だー!」

(パシ)

塁審「アウトー!」

矢部「よし、タッチアップでやんす!」

(ダダダダ・・・)

実況「ガンダー選手、慌てて1塁に走る!しかし、矢部選手、あらかじめ、アウトになると予測して、進塁せず、待っていました!3塁へタッチアップ!」

としはる「矢部君、僕の肩を忘れていないかな?!」

シュ!

ギュイイイーン!

実況「俊足VS強肩、今回はどちらが勝つか!」

矢部「てりゃー!でやんす!」

番堂「アウトや!」

バシン!

ザザザー!

実況「判定は・・・」


塁審「アウトー!」

実況「アウトです!矢部選手、またとしはる君(殿)の強肩に敗れました!これで、チェンジです!」

矢部「くそー!でやんす!」

小波「矢部君・・・。」


1回の裏

小波「やっぱり、そんなに上手くいかないか。」

竜矢「守備、堅いね。」

大木「あぁ、本当に中学生なのか?」

小波「まぁ、気を引き締めていこう!」

全員「おー!」


アナウス「1番 センター 影丸」

影丸「さぁ、勝負でござる!」

竜矢「今回で、抑えてやる!」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

カキーン

実況「打ったー!これは、センターの前に落ちる!これは、間に合わないかー!」

影丸「しまった、ボールの下で打っちゃったでござる!」

矢部「とりゃー!でやんす!」

竜矢「頼む・・・。」

ザザザザー!

バシン!

塁審「アウトー!」

実況「あっと、今回も見せてくれました!矢部選手のスーパープレイ!」

全員「ナイスー!」


アナウス「2番 ライト としはる」

実況「さぁ、ここで、としはる選手!今回も、あの豪力をみせてくれるのか!」

としはる「(どこまで、強くなっただろう?見た目は、変わってないように見えるんだけど・・・。)」

竜矢「(今の僕の球じゃあ、ホームランになってしまう。せめて、ヒットまでにしたい。・・・一か八かだ!)」

実況「第1球、投げた!」

シュ

クク!

としはる「(フォーク?!)」

大木「お、おい!」

カキーン

実況「打ったー!これは、サードの頭を抜けるか!」

石田「おりゃー!」

ひゅー

実況「超えた、超えた!としはる選手、レフト前ヒットです!」

竜矢「ふー。」

小波「あれ、竜矢君って、フォーク持っていたっけ?」

竜矢「一応ね。自信がなかったから、ずっと投げなかった。」

大木「せめて、教えてくれてもいいんじゃない?」

竜矢「ごめん。」

としはる「(カーブだと予測して、バット振っていなかったら、空振りだった。)」

アナウス「3番 サード 番堂さん」

シュ

カキン!

実況「うったー!」

アナウス「4番 レフト 半田さん」

シュ

カキーン!

実況「打ったー!センター前ヒット!更に、1点先取!」

竜矢「・・・。」

小波「狙い打ちされてるよ。」

大木「強いなー。」

竜矢「ま、なんとかなるっしょ。」

小波「だな。」

アナウス「5番 セカンド ファニーニョ」

竜矢「なんか、あのバッターなんかでかいし。」

小波「ちょっと、審判!そのバッター、中学生なの!?」

審判「プレイ!」

竜矢「(無視ですか!)」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

ファニーニョ「・・・。」

ガキーン!

全員「!!」

実況「入ったー!3ランホームラン!」

竜矢「マジで!?」

小波「オーノー!」

大木「コース甘いからだよ!ど真ん中じゃないか!」

竜矢「あんなにパワーがあるとは・・・。これで4対0かよ。」

全員「まぁ、頑張ろう!」

・・・6番の雪村さんに、ヒット打たれた。

アナウス「7番 ファースト 心華」

実況「さぁ、ここで、心華選手の登場です!」

小波「としはる君に似てるな〜。」

竜矢「もしかして、バットコントロールが良かったりして。」

全員「まさか!」

・・・ずばり的中。

実況「打ったー!レフトオーバー!これで、ランナー2・3塁だ!」

竜矢「どこ投げても、打たれる・・・。」

小波「8番・9番で抑えよう。」

アナウス「8番 セカンド 豆山」

豆山「来い!」

竜矢「(フォークで!)」

シュ

クク

豆山「(球が遅い分、変化が増える!)」

カキン

実況「打ったー!サードゴロ!ランナー進めない!」

石田「ファースト!」

バシン!

塁審「アウト!」

竜矢「ふー。」

アナウス「9番 ピッチャー あおい裏番長」

竜矢「(なんで登録名に『裏番長』がついているんだ?)汗)」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

あおい「(内角(左)頂き!」

カキーン!

実況「打ったー!しかし、レフトフライ!2・3塁ランナー、タッチアップの用意しています!」

増田「オーライ、オーライ!」

パシ!

ザザ

実況「走ったー!」

増田「バックホーム!」

ギュイーン!

大木「よし!」

雪村「あんまり舐めないほうがいいぜー!」

ザザザー!

実況「判定は・・・!」

全員「ゴク!」

審判「アウトー!チェンジ!」

実況「チェンジです!」

竜矢「やった終わった。」

小波「結構かかったな。」

大木「さぁ、反撃だ!」

全員「おー!」

・・・初回から、4点もとられた河川敷ベースボールチーム。果たして、この相手打線を抑え、反撃できるのか?

・・・続く

竜矢の実力
フォークが投げれる。

大木君の実力
変わらず

あとがき

竜矢「疲れた・・・。」

小波「そりゃー、決勝戦相手だもん。長く書かないとね。」

竜矢「今日は、これで終了・・・。」

竜矢「第19話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」

[349] 第20話 恐るべし、バス停前忍者ベースボールチーム打線! 中編
竜矢 - 2006年04月16日 (日) 14時24分

初回から、重い4点を取られた、河川敷ベースボールチーム。もし打てたとしても、守備が堅い。穴は、見つかるのか?

2回の表

アナウス「5番 サード 石田」

小波「フェンス直撃の球か、ホームランしかない。思いっきり振って行け。」

石田「はい。」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ

ククッ

石田「(シンカーか。)」

ブン!
石田「!!」

バシン!

審判「ストライーク!」

実況「あっと、シンカーではなく、カーブでした!これは、狙いにくい!」

石田「くそー。」

実況「第二球、投げた!」

シュ!

ズバン!

審判「ストライーク!」

石田「(今度は、ストレートか・・・。分かりづらい)」

実況「第三球、投げた!」

シュ!

石田「シンカーにヤマをかける!」

ブン!

カキーン!

石田「あ、当たった!」

実況「打ったー!打球は、高さ約20メートルでバックスクリーン一直線!」

小波「よっしゃー!」

・・・と喜んでいると、

影丸「忍法、スーパー大ジャンプ!」

ビューン! ←ジャンプしている

バシン!

全員「!!」

石田「何ー!」

審判「アウト!」

実況「あ、アウトです!影丸選手、忍法技で、取りました!」

小波「く、くそー!」

アナウス「6番 ライト 山田」

小波「ピッチャー強襲で行け。」

山田「はい。」

・・・と言っても山田君、三球三振

小波「・・・。」

山田「すみません・・・。」

アナウス「7番 キャッチャー 大木」

小波「頑張ってよ。」

大木「まぁ、運に任せて頑張るよ。」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、第一球、投げた!」

シュ!

大木「(初球は、自分の得意球を、持ってこない。・・・ならば、ストレート!)」

シュ!

カキーン!

あおい「!!」

カキーン!

実況「打ったー!これは、レフト前ヒットになるかー!」

半田「俺の足じゃあ、無理。」

バン!

実況「落ちた!落ちた!大木選手、レフト前ヒットです!」

全員「ナイスバッティング!」


しかし、大木君のヒットもむなしく、8番の増田君は、空振り・・・


小波「なぁ、せめて凡打くらいにしてくれよ。」

増田「無茶ですよ。癖か何かが見つからないと。」

小波「だけどなー。」

竜矢「喧嘩はよそうよ。その内に分かるようになるよ。」

小波「じゃあ、次の回、竜矢君、ヒット打ってよ。」

竜矢「え!」

大木「ちょっと、小波君、山川は、癖が分かっても、バッティングが得意んじゃないんだよ。」

竜矢「次の回でヒットは、無理だけど、この試合が終わるまでにあのピッチャーの癖が分かるようにしとくよ。」

小波「じゃあ、楽しみしてるよ。」

そして、小波君が先に自分のポジションに行った。すると

矢部「竜矢君、気にしないででやんす。小波君は、ちょっといらだっているだけでやんす。」

とかばってくれた。


2回の裏

アナウス「1番 センター 影丸」

竜矢「(球筋が分かるまで、無得点で抑えなきゃいけないな。)」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

影丸「外角(右)ストレート、頂きでござる!」

カキーン!

竜矢「げ!」

実況「打ったー!これは、右中間抜けたー!」

パシ!

実況「センターの矢部選手が捕って、セカンドに中継。」

影丸「サードも頂きでござる!」

実況「あっと、中継中に、二塁も蹴った!」

としはる「ばか!暴走するなー!」

実況「セカンドの渡辺選手が、サードに投げる!」

渡辺「サード!」

シュ!

石田「よし、アウトだぜ!」

すると、

影丸「甘いでござるな。」

石田「何!」

実況「あぁと、石田選手がタッチしたのは、残像だ!影丸選手は石田選手の頭を越えていました!」

影丸「忍法、分身の術でござる。」

大木「また、忍法か・・・!」

竜矢「くそ!」

アナウス「2番 ライト としはる」

竜矢「(また打たれそうだな・・・。)」

大木「(これ以上、点差が、開くとヤバイ。敬遠だな。)」

竜矢「OK」

実況「あっと、ここで敬遠だ!」

相手ベンチ「卑怯だぞー!それでも男かー!戦えー!」

実況「あっと、ここで相手から、凄いブーイングだ!」

竜矢「ブーイングなんて小学生の時からのいじめよりはマシだ。」

シュ

審判「ボール!フォアボール!」

実況「ブーイングの中、こらえて敬遠にしました。これで、ノーアウト ランナー2塁・1塁です!」

アナウス「3番 レフト 半田さん」

番堂「半田!あのヘボピッチャーに腐った根性を叩きなおしてやれや!」

半田「ウイッス!」

実況「さぁ、第一球、投げた!」

シュ!

クク!

半田「!!」

コン!

実況「あっと、フォークです!半田選手、これは予想ミスか!?ぼてぼてのピッチャーゴロです!三塁ランナー進めない!」

竜矢「1―4―3のダブルプレイだ!」

シュ!

バシン!

塁審「アウト!」

渡辺「ファースト!」

バシン!

塁審「アウト!」

実況「ダブルプレイです!これで、ツーアウト ランナー三塁です!」

竜矢「ふー。」

大木「なんとか引っ掛かったか。」

番堂「半田!なんや、あんな球も打てんのか!シャキンとせんか!」

半田「すみません。」


アナウス「5番 セカンド ファニーニョ」

大木「(こいつも敬遠だ。)」

竜矢「あぁ。」 ←帽子のつばを触りながら言った。

相手「!!」

実況「あっと、ここでも敬遠だ!」

相手「いい加減にしろー!喧嘩売ってんのか!」

実況「さらに、ひどくブーイングだ!しかし、仕方がありません。これも認められている作戦の一つですから。」

シュ

パシン

審判「ボール!フォアボール!」

実況「ここで、ツーアウト ランナー1・3塁です!」

竜矢「(悪いな。どうしても、勝たないといけないからな。)」

心の中で、そう言った。

アナウス「6番 キャッチャー 雪村さん」

番堂「雪村!今度こそあのヘボピッチャーの腐った根性を叩きなおしてやれや!」

雪村「へい。」

審判「プレイ!」

竜矢「(今度は、雪村さんか・・・。)」

大木「(さすがにこれ以上、敬遠したら、乱闘になってしまうかもしれない。・・・だったら)」

相手「!!」

実況「またしても、敬遠だ!」

相手「いい加減しろー!!!!!!マジぶっ殺されてーのか!」

実況「竜矢選手、またこりずに敬遠!」

竜矢「(本当にこの作戦効くのか?)」

大木「あぁ、大丈夫だ。)」

シュ

審判「ボール!」

シュ

審判「ボール!」

シュ

審判「ボール!」

実況「さぁ、またしても、敬遠にするのか!?」

大木「よし、今だ!」

竜矢「おりゃ―!」

相手「!!」

雪村「なんやと!」

ブン

カキン

実況「あぁと、三球までは、敬遠に見せかけて、4球目でど真ん中に投げる戦法!これは、びっくりするでしょう!打球は、ファーストゴロだ!」

雪村「まんまと乗せられたわ!」

小波「よし!」

パシ!

ポン ←ベースを踏んだ

塁審「アウト!」

審判「チェンジ!」

実況「これでスリーアウト!チェンジ!三塁残塁!この回は、無得点に終わりました!」

全員「ナイスピッチ!竜矢!そして、ナイスリード大木君!」

竜矢「アハハ。」

大木「いや〜。」


豆山「まんまと乗せられましたね。」

あおい「そうね・・・。」

雪村「くそ!」


アナウス「9番 ピッチャー 竜矢」

審判「プレイ!」

実況「さぁ、この回は、ラストバッターから始まります!」

竜矢「(なんとしても、癖が分からないといけないな。)」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

ズバン!

審判「ストライーク!」

竜矢「(ストレートか・・・。)」

実況「第2球、投げた!」

シュ!

クク!

ズバン!

審判「ストライーク!」

竜矢「(今度は、シンカー・・・。)」

実況「次で終わるのか?!第三球、投げた!」

シュ!

クク!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

竜矢「(今度は、カーブ・・・!)」

小波「ねぇ、どうだったかい?」

竜矢「今の所、まだ分からない。」

小波「でも、1つだけ教えてあげるよ。変化球だよ。」

竜矢「『変化球』だって?」

小波「その言葉の意味が分かれば、分かるかもしれないよ。」

竜矢「変化球・・・。変化球を投げるときは、持ち方、手首のひねり・・・そうか!・・・いや待てよ・・・。もしそうだったとしても、シンカーとカーブの・・・。よし、観察してみるか・・・。」



・・・このあと、僕はあおいの癖をベンチや打席でひたすら考えながら見た。そして、守備時は、2回のときに、やった、作戦をやったりして相手を混乱させ、打撃の時は、小波君と大木君が時々ヒットを打ったが、続くことが無かった・・・。

9回の表

アナウス「1番 センター 矢部」

実況「さぁ、とうとう最終回になってしまいました!いまだに、4対0です!はたして、この回で追いつくことが出来るのでしょうか!?」

矢部「よし、いくでやんす!」

竜矢「待って!予想だけど、分かったぞ!」

矢部「いったいどんなことが分かってんでやんす?」

竜矢「じつは・・・」 (ゴニョゴニョ)

矢部「ホントなのでやんすかね?」

審判「プレイ!」

雪村「あと三人でっせー!しまっていこうやー!」

相手「おー!」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

クク!

矢部「この場合、シンカーでやんす!」

カキーン!

相手「!!」

実況「打ったー!レフト前ヒット!ここでやっと、矢部選手、2本目のヒットです!」

矢部「本当に、打てたでやんす!」

矢部君は、少しびっくりしている様子だ。

竜矢「ふー。やっぱりか。」

小波「みつかっかったのか?」

竜矢「うん、小波君のおかげでね。」

小波「え、何で僕?」

竜矢「え?知っててあの事言ったんじゃないの?」

小波「いんや。あれは、なんとなく言っただけだよ。」

竜矢「じゃあ、なんの意味も無いわけ?」

小波「うん。」

竜矢「ありゃりゃ。」

小波「まぁ、それが分かったことだし、この回で逆転するぞ!」

全員「おー!」

・・・はたして、河川敷ベースボールチームは、この回で奇跡の逆転ができるのか!

・・・続く!

竜矢の実力
変わらず

大木君の実力
変わらず

あとがき

竜矢「今回もできた――――(゚∀゚)――――!」

小波「お疲れ!」

竜矢「今回は、二時間でできた!」

小波「良かったじゃん。」

竜矢「なんか、今回、忘れ去られた人多かったなー。それに、決勝戦なのに、またワンパターン・・・。こんな小説なのに、読んでくれる人いるのかな・・・?それと、しんかー進化さん、本当にすみません。(ネタまねしすぎた・・・。)」

小波「あ、そう言えばそうじゃん!何やってんだよ!」

竜矢「うるせー!構成的に出来なかったんだよ!」

小波「そう言って、いい訳をする!」

竜矢「なんだと!ゴラァ!こうなったら、パワプロで勝負だ!」

小波「望むところだ!」

竜矢「第20話読んでくれて、ありがとう!次回は遂に決勝戦、決着!果たして勝ったのは果たしてどっちだ!次回もお楽しみに!!」

[357] 第21話 バス停前忍者ベースボールチーム戦 決着!
竜矢 - 2006年04月23日 (日) 16時26分

最終回、ギリギリであおいの投球する際の癖が見つかり、ここから、大反撃・・・!



小波「よーし、いけるぜー!皆続けー!」

全員「オー!」

大木「それにしても、山川。どうやって、癖を見つけたんだ?」

竜矢「あぁ、それは、ほら、カーブとストレートは、手首のひねりで、分かるだろ。」

大木「あぁ、確かに。しかし、シンカーは?」

竜矢「それは、投げるときの足の位置が違うんだ。それに、ボールを、放す前の腕の形が違うんだ。」

※実際、そうなのか知りません。苦情は、一切受け付けません!

大木「なるほどな。しかし、あのキレは、さすがに打てんぞ。」

竜矢「だから、ストレートだけを狙えば、いいだろ。」

大木「あ、そうか。」

アナウス「2番 ショート ガンダー」

小波「いいか、変化球が打てるならいいが、絶対フライとゴロはやめろよ。」

ガンダー「わん!(了解)」

実況「さぁ、最終回、ノーアウト ランナー 一塁!ここで、奇跡の逆転が起こるのでしょうか!」

審判「プレイ!」

あおい「てりゃ!」

シュ!

ガンダー「ワン!(ストレート!)」

カキーン!

あおい「!!」

実況「打ったー!1・2塁間抜けたー!これで、ノーアウト ランナー 1・2塁だ!」

全員「やったー!やったー!」(パンパン!) ←クラッカーの音

アナウス「3番 セカンド 渡辺」

渡辺「よーし、打つぞー!」

あおい「・・・。」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ!
クク!

渡辺「(あの足は、シンカーの証拠だ!)」

カキーン!

あおい「!!!」

実況「これも、初球打ち!渡辺選手、外角(右)の球を流し打ちで、ライト前ヒット!これで、ノーアウト ランナー満塁です!」

全員「満塁キタ――(゚∀゚)――!」

竜矢と大木「何で、2chが出てくるの!?」

あおい「・・・!!!!」

実況「これは、いったいどうゆうことでしょう!これで、3連打!あおい選手どうしたのでしょうか!」

アナウス「4番 ファースト 小波」

小波「よっしゃー!この場面で回ってくるの初めてだ!」

全員「よっしゃー!キャプテン、ここでホームランを打って、同点だ!」

審判「プレイ!」

あおい「・・・!」

シュ!
クク!

小波「よしよしよし、カーブ来たぜー!」

が!

相手「!!」

小波「ウラウラー!」

ガキーン!

実況「行ったー!!130メートル、行ったー!レフトスタンド!また見せてくれました!小波選手の怪力!」

全員「よっしゃー!これで、4対4、同点だー!しかも、ノーアウトまだいけるぜー!」

竜矢「これであと一点でも、取って、抑えれば・・・」

大木「俺たちの勝利だ!」

実況「今、ホームインしました!」

小波「よっしゃー!」

全員「ナイスホームラン!」

小波「石田君、頼んだよ!」

石田「うっす!」

あおい「・・・。(ブチ!)」 (ゴゴゴゴゴゴ・・・)

豆山「この恐いオーラは・・・」

としはる「やっちゃったね・・・」

番堂「これは、まずいで・・・。」

雪村「いやだで、あの球・・・」

心華「まずい事になりましたね・・・」

影丸「これで、せっしゃたちの勝利確定でござる!」

半田「まずいっすね・・・。」


アナウス「5番 サード 石田」

石田「うっす!キャプテンに続くっす!」

審判「プレイ!」

あおい「・・・!」

シュ!

石田「これは、すと・・・」

ズバン!

雪村「ギャー!」

審判「うあー!」

(ドカーーーン!)」

審判「す、す、ストライーク!」

実況「え・・・?」

全員「・・・。(汗 唖)」

竜矢「ねえ、僕、目がいかれちゃったかな〜・・・。」

大木「いや、俺も見えたから、大丈夫だ・・・・。」

実況「な、な、なんと、今までの、球が嘘のようです!これは、何キロ出ているのでしょうか!」

番堂「やっぱり・・・」

実況「えーと、球を測定したところ、・・・150キロです!」

小波「ぶ!(スポーツドリンクを、口から出た)」

竜矢「ひゃ・・」

全員「150キロだって!?」

竜矢「パワプロ8のあおいか!?」

※実話で、パワプロ8のドラフト島編のあおいは、切れると、150キロを行くと言われています。有名な話

石田「どうやって、打てばいいんっすか?!」

シュ!

ズバーン!

シュ!

ズバーン!

シュ!

ズバーン!

審判「す、ストライークバッターアウト!」

実況「な、な、なんと全球ど真ん中で三振です!」

アナウス「6番 ライト 山田」

小波「ほら、山田君の番だよ。」 ツンツン

山田「嫌だー!殺されるー!死にたくないよー!」

ギュイーン!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

実況「全球、見送りです!これは、さすがに、恐がるでしょう・・・(嫌なオーラ感じるし)」

アナウス「7番 キャッチャー 大木」

大木「行かなきゃ・・・だめ?」

小波「だめ。」

竜矢「空手の大会以来だな。この恐さは。」

小波「あれ、竜矢君、空手やっていたんだ。」

竜矢「うん。」

審判「プレイ!」

シュ!

ズバーン!

審判「ストライーク!」

シュ!

ズバーン!

審判「ストライーク!」

大木「(思ってみれば、全球、ど真ん中・・・)」

シュ!

大木「よし!」

ガッ!

大木「!!」

ズバンー!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

実況「あぁと、大木選手、余りの速さに、腕が対抗できず、バットから、手が離れた!しかも、ボールは、そのまま、ミットの中に!恐るべし、あおい選手!」

大木「いてー!」

小波「あれは、さすがに無理かな・・・。」

実況「これで、チェンジです!河川敷ベースボールチーム、これで、振り出しに戻しました!」

竜矢「なぁ、もうそろそろ、交代してよ。あの戦法でいったら、マジ殺される。」

小波「分かった。」

アナウス「河川敷ベースボールチーム、選手交代を、お知らせします。ピッチャー竜矢に代わりまして、小波。代わりました、ファーストには、ライトの山田。代わりました、ライトは、先ほどの竜矢が入ります。以上で、選手交代を、終わります。」


番堂「ようやく、あのヘボピッチャーが降板かい。」

豆山「しかし、これからは、あの小波さんが投げます・・・。」

影丸「大丈夫でござる。打順はせっしゃからでござる。」

としはる「(なお更不安だ。)」


竜矢「11回が終わるまでに、皆で何とか1点とるから、しっかり抑えてね。」

小波「大丈夫だよ。影丸君と、としはる君以外楽勝だからね。」

竜矢「じゃあ、頼んだよ。」

アナウス「1番 センター 影丸」

相手「影丸!影丸!小波を倒せ〜オ!KO、KO河川敷!」 ←相手チーム倒せ応援曲

実況「さぁ、盛り上がってきました!この回は先頭バッターから始まります。」

影丸「練習試合の時の無念、今こそ晴らさせてもらうでござる!」

小波「望むところだ!返り討ちにしてやる!」

実況「さぁ、ライバル関係のこの二人の勝負は果たして、どうなるのでしょうか!」

審判「プレイ!」

実況「第一球・・・、投げた!」

シュ!

(ザザ!)

小波「!」

実況「あぁっと、練習試合と同じ、またバント作戦に出た!」

カコン

(コロコロ)

実況「しかも、今回は、キャッチャーの目の前!これは、どう考えても、アウトになるでしょう!」

大木「よし・・・」

影丸「必殺砂ぼこりの術!」

(ザザザザ!) ←足で砂ぼこりを起こしている。

大木「うわ!」

実況「あぁっと、また影丸選手掟破りの術だ〜!」

影丸「これで、内野安打は頂きでござる!」

小波「汚ね〜な!くそ!あまりの砂ぼこりで前が見えね〜!」

大木「くそ!やっと見つけた!ファースト!」

シュ!

バシン!

塁審「セーフ!」

実況「あっと、セーフです!内野安打成功です!」

としはる「あの馬鹿忍者!これでチームの評判落ちたらどうすんだ!」

あおい「まぁ、影丸君らしいじゃない。」

としはる「だけど・・・。」

あおい「(クスクス)」

アナウス「2番 ライト としはる」

相手「打て打て!としはる!押せ押せとしはる!わぁ〜!」 ←応援時の掛け声

実況「さぁ、二番ながらも、凄い怪力の持つ、としはる選手!はたして結果は?!」

審判「プレイ!」

実況「第一球、投げた!」

シュ!

(ザザ!)

大木と小波「!!」

実況「影丸選手、走った!」

バシン!

審判「ストライクー!」

大木「ち!走ってきたか!」

ビシュ!

渡辺「タッチ!」

(ザザザァーー!)

実況「判定は・・・。」

塁審「セーフ!」

実況「セーフです!大木選手、影丸選手に一歩追いつけませんでした!」

大木「おしいな〜!」

小波「ドンマイ!」

実況「第二球、投げた!」

シュ!

クク!

としはる「カーブだ!」

カキーン!

小波「!!」

実況「打ったー!レフト前ヒット!」

としはる「やった!」

増田「あぁ、これでノーアウト ランナー3・1塁か。」

小波「おい!増田君!早くバックホームに投げろ!」

増田「え!」

実況「あぁと、影丸選手3塁も蹴った!」

としはる「ばか!止まれ!あのレフトは肩が強いんだぞ!」

増田「バカか!あいつは!無駄死だな!バックホーム!」

ギュイーーン!

実況「今、バックホームに矢のような返球!」

大木「よし!抑えて・・・」

小波「どいて!影丸君は何をするか分からない!僕がアウトにする!」

影丸「忍術無しのガチンコバトルでござる!」

小波「絶対にアウトにしてやる!」

(ザザザザザーー!)

すると、凄い砂ぼこりが舞った。他のポジションからは、全く見えない、何だろう、この緊張は。

実況「判定は・・・!」

相手「(ゴク!)」 ←つばを飲み込む音

全員「(ゴク!)」 ←同じく

審判「・・・セーフ!セーフ!ゲームセット!」

実況「セーフだ!セーフだ!ベースにタッチしている!バス停前忍者ベースボールチーム!サヨナラー!」

相手「やったー!勝ったぞー!」

全員「ガーン!」

何だろう?この気持ち。負けが決まった瞬間、頭が真っ白になった。もう何も見えない・・・。







小波「・・・。」

全員「・・・。」

何秒掛かっただろうか?とっても重い空気の中、

竜矢「ドンマイ!小波君のせいじゃないよ。たまたま運が悪かっただけだよ。」
とフォローした。

大木「そうだよ。もしかしたら、まだ帰れる方法があるかもしれないし。」
大木君もフォローした。

小波「でも・・・。」
小波君はかなりショック受けているみたいだ。見ただけで分かる。

竜矢「そんな顔してたら、ぶん殴るよ。」

小波「いい脅しだね。全く。」

全員「あはは。」

竜矢「・・・。ごめん。ちょっと、トイレにいってくるよ。」

小波「すぐ戻ってよ。」

竜矢「わかっているよ。」

(タタタタ・・・)

大木「ごめん、ぼくも。」

小波「分かった。」

(タタタタ・・・)


球場から少し離れた林みたいなところ


竜矢「ぐすん・・・。いったいこれから、どうすればいいんだ・・・。」

そう、竜矢は、トイレにいったのではなく、泣く所を、小波君たちに見せないように、嘘をついたのだ。すると・・・

大木「やっぱり泣いていたか。」
大木君がきた。

(ゴシゴシ) ←涙を拭いた

竜矢「なんだよ。泣いちゃいけないのかよ。第一なんで、大木君は平気いられるんだよ。」

大木「平気?」

竜矢「だって、そうじゃないか!悔しくないよかよ!」

(バキ!)

竜矢「いて!」

(ガッシャーン!) ←殴られて、木にぶつかった

竜矢「何すんだよ!」

すると、大木君が、僕の胸ぐらをつかんだ。

大木「平気なわけないよ!俺だって、悔しいし、泣きたいよ!」

竜矢「じゃあ、何でそんな顔でいられるんだよ!」

大木君とは、初めての大喧嘩をした。

大木「でもな、ここでめそめそ泣いたって、何も起こったり、始まったりしないんだ!」

竜矢「じゃあ、どうすればいいんだ!」

僕が、この言葉を言った後、大木君は、胸ぐらを放して、こう言った。

大木「・・・。信じるしかないんだよ。」

竜矢「信じる・・・。」

大木「俺は、まだ、帰れる方法があると、信じてる。例え、どんなに絶望的だったとしても・・・。」

竜矢「大木君・・・。」

大木「先に行ってるぞ・・・。(グスン)・・・ち、喧嘩して体が熱くなって風邪引いちまった。」

(タタタタ・・・)

大木君が、先に走り出して

竜矢「信じることか・・・。そう言えば、僕がバレーボールを始めた頃は、上手くなることや、大会で、勝てると信じて頑張っていたっけ?・・・大木君、ありがとう。おかげで目が覚めたよ・・・。(グスン)やべ、また涙が出てきそう。もう行くか。皆が待っているし。」

(タタタタ・・・)


僕は、大木君を追いかけた。必ず明るい未来が待っていると信じて・・。

大木「おまたせー。」


ワンタッチの差で次に僕が来た。

竜矢「お待たせー!」

小波「あ、早く!試合の終わりの礼を、まだやってないよ!」

竜矢と大木「ごめん、ごめん!」

小波「あれ?誰かに殴られた?なんかほっぺに殴られたような跡があるけど?」

竜矢「あ、これは・・・。そう、近くで遊んでいた子どものボールが思いっきり当たっただけだよ。」

小波「そうか。じゃあ、行こう。」

全員「おう!」

並んで






審判「礼!」

全員「ありがとうございましたー!」

小波「また、戦おうな、影丸君。」

影丸「そうでござるな。小波殿。」

(ガシ!) 握手した

アナウス「只今の結果、バス停前忍者ミラクルベースボールチームが5対4で勝ちました。」


閉会式

アナウス「ただいまから、閉会式及び表彰式を、始めます。表彰式、第三位 そよ風野球チーム」

阿畑「はい!」

主催者「第三位 そよ風野球チーム殿 あなた方は、とうしょの成績を収めたので、これを称します。平成??年度 9月 ??日 ○○ おめでとう。」

(パチパチ)

アナウス「第二位 河川敷ベースボールチーム」

小波「はい!」

主催者「第二位 河川敷ベースボールチーム殿 以下同文なので、省略します。おめでとう。」

(パチパチ)

アナウス「優勝 バス停前忍者ベースボールチーム」

影丸「はいでござる!」

主催者「第一位 優勝 バス停前忍者ベースボールチーム殿 以下同文なので、省略します。おめでとう。」

(パチパチ)

アナウス「主催者の話」

主催者「えー、今大会、とても白熱した大会でした。特に決勝戦で戦っていた、河川敷ベースボールチームとバス停前忍者ベースボールチームのこの二つが白熱していました。河川敷ベースボーチームは、実力不足な所もあり、大会初出場ながらも、チームメイトと助け合いながら、ここまで上がってきたことがとても、びっくりしました。そして、バス停前忍者ベースボールチームは、圧倒的な力を持っており、決勝戦まで1回コールド勝ちにしたのも、私は、びっくりしました。しかし、バス停前忍者ベースボールチームは、1つだけ抜けていたものがありました。それは、『野球を愛する心』です。バス停前忍者ベースボールチームだけではなく、皆さんが、この心を忘れないで欲しいです。お話を終わります。」

(パチパチ)

アナウス「これで、閉会式を終わります。解散。」

小波「あの、主催者結構いい事言ったね。」

竜矢「あぁ、野球を愛する心か・・・。」

大木「なんか、改めて、野球を愛する心が深くなったよ。」

小波「さぁ、皆、優勝できなかったけど、僕の家で、パーティしようぜ!」

全員「賛成!」


小波君の家

全員「わいわい!」

竜矢「1番竜矢、サザンクロス歌います!you are sutanding・・・」

全員「アハハ!オンチー!」

竜矢「何だと!やるか!」

全員「おう!やったろうないか!」

(ドカドカ・・・)

小波「アハハハハ!」

大木「こんな楽しいこと、久しぶりだな!」


こうして、長いパーティが終わった。


小波「じゃあ、皆明日からも頑張ろうな!」

全員「おう!また明日!」

小波「じゃあ、もう寝るか。」

竜矢と大木「そうしよう。」


小波「じゃあ、お休みー。」

竜矢と大木「お休みー。」

竜矢「ZZz・・・」

野球仙人「竜矢よ。起きるのじゃ。竜矢よ。」

竜矢「うーん、この声・・・」

野球仙人「起きたか。」

竜矢「あ、野球仙人様、お久しぶりです。で、何の用ですか?」

野球仙人「おぬしたち、よう頑張ったのー。」

竜矢「えぇ。皆が、大木君と僕を元の世界へ帰そうと一生懸命でした。」

野球仙人「その頑張りを称えて、もう一度チャンスをやろう。」

竜矢「ほんとうですか!?」

野球仙人「まぁまぁ、慌てるな。実はな、あの大会は、全国大会につながっているのじゃ。」

竜矢「そうなんですか?でも、優勝したチームしか行けないはずですが・・・」

野球仙人「そうなんじゃが、あのバス停前忍者ベースボールチームが、辞退したんじゃ。」

竜矢「え、どうしてですか?」

野球仙人「それが、よく分からんのじゃ。ただ、有力の話だと、興味が無いらしいのじゃ。」

竜矢「そうなんですか。」

野球仙人「明日の朝に、その手紙が来る。ちなみにその全国大会は、来年の8月の下旬じゃ。」

竜矢「つまり、約11ヶ月の時間があるんですね。」

野球仙人「さよう。では、頑張るのじゃぞー。」

そして、消えた。

竜矢「よし、頑張るぞ。・・・その前に、寝よ。」

(ZZz・・・)

野球仙人から、もう一回チャンスを貰った竜矢。はたして、そのチャンスを見事つかむことが出来るのか!

第一部 END

第二部へ続く!

竜矢の実力
前回と変わらず

今回の成績
8回 被安打約15本 4失点 
4打数 0安打

大木君の実力
前回と変わらず

今回の成績
6打数 4安打 0打点

あとがき

竜矢「出来たよー!」

小波「おつかれー!」

竜矢「実は、まだ第一部にしか過ぎなかったのです。」

小波「そりゃ、これだけで、終わったら、今までの荒削りを修正しなくちゃいけないよ。」

竜矢「とにかく、お疲れさま。さぁ、この11ヶ月の空欄をどう埋めるかだな・・・。」

小波「まだ、考えてないの!?」

竜矢「一応、書きながら、考えているからね。」

小波「まぁ、頑張れ!」

竜矢「この、1部を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!さぁ、次は2部です!次回からも、お楽しみに!」

[358] 河川敷ベースボールチームのプロフィール
竜矢 - 2006年04月23日 (日) 17時10分

えーと、第一部が終わったと言うことで、第一部終了時のチームメイトの能力などを書きたいと思います。ただし、僕と大木君は、いつも書いているので、省略させていただきます。(ちなみに僕は、左投げ両打ち 大木君は、右投げ 右打ち)

小波・・・河川敷ベースボールチームの主将。球が速いのと、パワーが売り。しかし、肩に爆弾を抱えているため、抑えの守護神として、投手をしている。実は言うと、肩がかなり悪化して来ている。

ポジション ピッチャー・ファースト
右投げ 右打ち
球速 143キロ
コントロール A
スタミナ C の予定

弾道4 ミートD パワーA 走力C 肩A 守備D エラー回避D
特殊能力
第十一話を参照

矢部・・・小波君の昔からの相棒。メガネをかけている。ガンダーロボマニア。しかし、野球も大好き。実は、としはる君を、俊足V強肩で、ライバル視している。ひそかに家で特訓しているとか。
ポジション センター
右投げ 右打ち
弾道2 ミートB パワーE 走力A 肩D 守備A エラー回避D
特殊能力
走塁○ 盗塁○ 守備職人 

ガンダー・・・犬。野球万能犬。足を使うことは、すべて得意。ちなみにガンダーは、関西弁を使う。

ポジション ショート
右投げ右打ち
弾道2 ミートC パワーD 走力A 肩D 守備A エラー回避B
特殊能力
走塁○ 盗塁○ 内野安打○ チャンスメーカー 神速

渡辺・・・チームメイト。ごく普通のザコプロ君。しかし、実は、足が速い。口癖は、特に無し。ちなみに河川敷ベースボールチームの副キャプテンを務めている。らしい。

ポジション セカンド
左投げ右打ち
弾道2 ミートD パワーD 走力B 肩D 守備C エラー回避D
特殊能力
特になし

石田・・・渡辺と同じ、ザコプロ君。しかし、パワーと肩がある。口癖は、「〜っす」 「うっす!」

ポジション サード
右投げ左打ち
弾道3 ミートF パワーB 走力E 肩B 守備D エラー回避D
特殊能力
特に無し

山田・・・こいつもザコプロ君。こいつは、ファーストとライトをやっているため、一応、守備が上手いようだ。しかし、小説の中では、こいつが1番セリフと場面が少ない。(スマン)口癖は、特になし。でも、チームメイトにでも敬語をよく使う。

ポジション ライト・ファースト(ただし、竜矢が小波君と変わるときのみ。)
右投げ 右打ち
弾道2 ミートD パワーE 走力C 肩D 守備B エラー回避D
特殊能力
サプポジ4

増田・・・こいつもザコプロ君。でも、肩がとしはるくんとは、大して変わらないくらいの、肩を持つ。口癖は、特になし。
右投げ 左打ち
弾道2 ミートD パワーC 走力D 肩A 守備B エラー回避D
特殊能力
レーザービーム


・・・という感じです。皆さん、応援宜しくお願いします!


[369] 第22話 第二部突入!記念すべきスタートは・・・
竜矢 - 2006年04月30日 (日) 14時47分

昨日、決勝戦でバス停前忍者ベースボールチームと激闘の末、負けてしまった河川敷ベースボールチーム。野球仙人にもう一回チャンスをくれたが、1年も先にある・・・。

(チュンチュン)
小波「・・・ん?朝か。あ〜、ダリ。昨日馬鹿みたいに盛り上がったからな。そうだ、ねぇ竜矢君、大木君、起きて。」

竜矢と大木「グガ〜!」

小波「・・・。だめだこりゃ。新聞取ってこよ。」

(ガチャ) ←扉を開ける音

小波「え〜と、新聞の内容は・・・」

(バサ) ←落ちた音

小波「ん?何か落ちたぞ。これは手紙・・・?」

小波君が手紙を読んだ。

手紙の内容『河川敷ベースボールチーム様 おめでとうございます。あなた方は、全国野球大会に選ばれました。ここに書いてある日程と場所に来てください。 8月??日 大阪甲子園球場 全国野球大会連盟』

小波「ふーん。あの大会全国大会に繋がっていたんだ。そう言えば、確か全国大会では、『帝王獅子野球チーム』が毎年出ていたっけ?」

そう言って家に入った。

竜矢「・・・ん?」

どうやら、扉が閉まる音で起きたらしい。

大木「・・・あぁだるいな〜。昨日暴れすぎた。」

その次に大木君が頭をかきながら起きた。すると小波君が顔を出した。

小波「あ。やっと起きたか。そう言えばさ、こんな手紙が来たんだ。」
小波君が竜矢と大木君に渡す。

竜矢と大木「ん?これって、全国大会の案内?」

小波「そう。今日の朝、ポストに入っていた。」

小波君がそう言うと

竜矢「あ、思い出した。」

と言った。

小波と大木「何が?」

竜矢「そう言えばさ、昨日夜中にさ、野球仙人が来てさ、もし全国大会で優勝できたら、元の世界に帰してやるって言ってた。」

小波と大木「マジか!本当だな!嘘ついたら、針千本飲ませた後、痛い目に遭わせるぞ!」

とちょっとキレ気味に言った。

竜矢「・・・。本当だよ。第一、最初だってそう言ってたよ。」

そう答えると、

小波「でも、全国大会優勝か〜・・・。」

と小波君が言った。

竜矢「どうかしたの?」

と言うと小波君がこう言った。

小波「その全国大会では、毎年優勝している『帝王獅子野球チーム』がでているんだよね。」

大木「『帝王獅子野球チーム』?なんだそのチームは。」

と大木君が聞くと

竜矢「もしかして、そのキャプテンは、山口って言うんじゃないの?」

と答えた。

小波「そう。中学生ながら、プロ以上のフォークボールを持つ選手だよ。確か、友沢っていう奴もいたかな?」

竜矢「あぁ、あの友沢か。」

大木「あぁ、あいつね。」

小波「知ってんの?その友沢っていう奴。」

というと、竜矢が説明した。

竜矢「友沢は、プロ並にバッティングや守備、そして肩を持つスーパー選手だよ。」

小波「ますます進化したな。帝王獅子野球チーム。まぁ、良いから朝食食べて、練習しに行こう。」

竜矢と大木「了解。」

それで、朝食を食べて、練習場に行った。

練習場

小波「やぁ、皆。おはよう。」

全員「おはよう〜、キャプテン・・・。」

竜矢「朝から、嫌なムードだな。」

大木「どうしたの?」

全員「いや〜、ただ昨日ドンチャンしてただけなのに、だるくって。」

小波「お前らな〜!」

竜矢「まぁまぁ、落ち着いて。練習しよう。」

小波「だな。おら、皆ランニングからだ!」

全員「ハーイ・・・。」

ランニングスタート!

小波「ファイトー!」

全員「それ。」

小波「声小さいぞ!もういっちょ!ファイトー!」

全員「それ!(ダリ〜イ)」

竜矢「(ランニング嫌い・・・。)」

10分経過

小波「ファイトー!」

全員「・・・。」

小波「声出せー!ファイトー!」

竜矢「それ・・・!(つ、疲れた・・・)」

大木「それ!」

15分経過

全員「もうだめ・・・。」(バタ!)

竜矢「僕もだめ・・・!」(バタ!)

大木「ちょっと僕も・・・無理!」(バタ!)

小波「ちょっと、気合入れすぎたかな?おーい、大丈夫?」

全員「大丈夫じゃない・・・。」


すると、

??「すみませーん!」
という声が聞こえた。

小波「ん?声が聞こえたぞ。・・・あ、あそこだ!」

川原の上の道にいた。よく見ると、二人だ。

??「僕たち、河川敷ベースボールチームに入りたいんですけど!」

と言ったので

小波「じゃあ、降りてきて、自己紹介してよ!」

と言った。

??「分かりました!」

(タッタッタ・・・)

小波「じゃあ、自己紹介を・・・じゃあ、背が高い方。」

??「初めまして。僕の名前は、手塚と申します。ポジションは投手。スライダーとカーブが投げれます。自慢は、コントロールです。それと・・・」

小波「分かった!分かった!じゃあ、次背が小さい方。」

??「初めまして。僕は円谷と申します。ポジションは内野全般。1番得意のは、セカンドとショートです。自慢は足が速いことです。」

小波「で、入ろうと思った動機は?」

手塚と円谷「はい。昨日の大会で、皆さんの活躍ぶりで、入ろうと思いました。」

小波「それは嬉しいことだな。よし面接合格。次は実技テスト。じゃあ、手塚君はコントロールから見せてもらうよ。円谷君は、足から。」

手塚と円谷「はい!」

小波「じゃあ、大木君。手塚くんの方を担当をお願い。矢部君、円谷君の担当をお願い。」

大木「分かった。」

矢部「先輩の実力を見せてやるでやんす!」

〜手塚くんの方〜

小波「ルールは簡単。10球中、大木君が指示したところに何球入るかだ。それと、球速も見せて貰うから。」

手塚「僕の実力をみてびっくりしないでくださいよ?」

小波「(結構お調子者だな。)じゃあ、スタート!」

大木「じゃあ、まずはカーブでど真ん中に。」

手塚「了解です!」

(ザザ)

小波「(フォームは、普通のオーバースローか。)」

ビシュ
クク!
パシ!

大木「あ、入った。(こいつ本当にコントロールがいい。)」

小波「球速と変化球はいまいちだな。でもこれから頑張れば、もっと伸びるな。こいつは。」

二球目 ○
三球目 ×
四球目 ○
五球目 ○
六球目 ○
七球目 ×
八球目 ○
九球目 ○
十球目 ○

大木「凄すぎる。」

小波「(こいつは、まぁまぁな選手だな。頑張れば上手く行くな。こいつは。)よし、合格!」

手塚「こんなもんすよ。円谷、お前の番だぞ。」

円谷「わかったっす。矢部先輩、本気で生かせてもらうっすよ。」

矢部「先輩を舐めると痛い目に遭うでやんすよ。」

小波「じゃあ、ベースランニングから。タイムを見て判断するから。」

円谷「行くっすよ!」

小波「始め!」

円谷「それ!」

ビューン!

全員「早!もう一塁蹴ったぞ!」

今、ゴールイン!

小波「記録は・・・」

全員「どうだったんだ?」

小波「15秒6!」

全員「うわ、早!ありえない!」

円谷「こんなもんでっす!」

小波「じゃあ、矢部君。」

矢部「オイラもそんなもんぐらいでるでやんす!」

小波「スタート!」

ビューン!

全員「矢部も同じくらい速いぞ!」

ゴールイン!

小波「記録は・・・」

全員「・・・」

小波「15秒8!」

全員「矢部が負けた!信じられない!」

矢部「そんなでやんす!後輩に負けるんて信じられないでやんす!」

小波「じゃあ、次にバッティングを。」

円谷「了解っす!」

そして、円谷は、バッティングは、イマイチで肩は、一応通用するくらいで、守備は足の次に良かった。

小波「よし、合格!おめでとう!」

手塚と円谷「うっし!」

小波「しばらくは、ベンチになると思うけど、頑張ってね。」

手塚と円谷「分かりました!」

小波「んじゃ、練習再開!」

全員「オー!」

手塚と円谷が入りました!


練習

小波「試合形式ノックやるぞー!エラーしたら、即交代なー!」

全員「オー!」

どうやら新入りも入って気合が入ったようだ。

小波「5−4−3のダブルプレイだ!」

カキーン!

(バシ!)

石田「セカンド!」

シュ!

バシン!

渡辺「ファースト!」

シュ!

山田「オーケー!」

バシン!

小波「ナイスプレイ!よし、次!ライト!」

カキーン!

竜矢「僕!?」

ヒュー!

竜矢「アワワ!どうしよう!そうだ!バレーボールだと思えばいいんだ!落下地点に入って・・・。」

バシン!

竜矢「良し!取れた!」

小波「そのままバックホームに投げろ!」

竜矢「おりゃ―!」

ヒュー!

(バシ!)

スリーバウンドでバックホームに着いた。

小波「ナイス返球!」


こうして、しばらくノックをしていて、

小波「じゃあ、円谷君!セカンドに入って!渡辺君!一旦上がって!山田君も!それで、僕がファーストに入って、手塚君、ピッチャーに入って!それで、渡辺君バッターボックスに入って!」

円谷と手塚と渡辺と山田「了解!」

大木「よっしゃー!試合だとおもっていこうぜー!」

全員「おー!」

手塚「では、行かせて貰います!」

シュ!

渡辺「頂き!」

カキーン!

小波「センター行ったぞー!」

矢部「了解でやんす!背面キャッチ!」

(バシ!)

全員「ナイスキャッチー!」

渡辺「くそー!手応えあったのになー!」

手塚「(球が遅いのは、打球をそんなに伸ばさないためになっているんすよ。)」

渡辺「次!」

手塚「それ!」

シュ!

クク!

渡辺「スライダー頂き!」

カキーン!

渡辺「よし、セカンド抜けた!」

円谷「あまり僕を舐めないでください!」

(タタタタ!)

バシン!

全員「滑り込まず捕った!ありえない!」

円谷「ファースト!」

シュ!

バシン!

小波「信じられない・・・!これは、本当に全国大会優勝できるかもしれないぞ!」


そして、今日も無事に練習が終了。

片付けが終わって

小波「よし、集まったな。実は、来年の8月に全国大会がある。それで、僕たちがここの代表に選ばれた。」

全員「お〜!」

小波「だから、皆精一杯頑張って欲しい。以上だ。」

話が終わると、

矢部「そうだでやんす!」

全員「どうした?矢部。」

矢部「実は、今日練習が終わったら、皆で焼き芋をしようと思って草や枯葉と芋を持ってきたでやんす。」

全員「お、気が利くじゃねーか!よし、食べようぜ!」

小波「賛成!」

竜矢「僕も!」

大木「僕も!」

手塚と円谷「ありがとうございます!」


数分後

小波「お、出来た、出来た。よーし、食べようぜ。」

全員「モチー!(もちろん!)」

竜矢「アチチチ!」

大木「ウマー!」

矢部「ウマいでやんすな!」

手塚と円谷「そうですね!」


こうして、みんなと焼き芋を楽しんだ。


小波「じゃあ、帰ろうか。」

全員「そうっすね。ではまた明日。」

小波「じゃあ、また明日!」



そして、新入りが入って、全国大会優勝へを誓い合った。果たして、河川敷ベースボールチームチームは、全国大会優勝となるのか!

・・・続く!

竜矢の実力
球速 106キロ
コントロール B
スタミナ C

パワー G
走力 C
肩力 C
守備 E

大木君の実力
パワーB
走力 B
肩力 B
守備 C

あとがき
竜矢「ふぅ、できた。」

小波「お疲れー。」

竜矢「お約束の新入り追加。」

小波「ふー。で、次の話は。」

竜矢「いや、まだ考えていない。」

小波「それだから、読んでくれている人から、きつい言葉がくるんじゃない?」

竜矢「何か言ったか、小波君。」(ゴゴゴ・・・)

小波「幻聴だ。竜矢君。(汗)」

竜矢「そうか。幻聴か。」

小波「(ほ。)」

竜矢「第二十二話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに!」






[379] 第23話 お出かけ!その一
竜矢 - 2006年05月04日 (木) 13時13分

手塚と円谷が入って、約1週間がたった。なんか、みんなここんとこ練習続きで、疲れが溜まっているみたいだから、一日休みにした。

竜矢「ふぅ。」

大木「いきなりため息とは。どうした。」

竜矢「練習が休みなのは、嬉しいけど、なんか暇。」

大木「前もあったよな。この会話。」

竜矢「とりあえず・・・」

竜矢と大木「暇だー!」

そう言って床に倒れた。

小波「そんなに暇ならどっか出かける?」

すると二人は即座に起き上がって

竜矢と大木「行くいく!そう言えば、練習場と試合会場以外どこにも行ってないから、絶対行く!」

小波「じゃあ、どこにする?」

竜矢と大木「どこって言われても・・・この街にはなにがあるの?」

小波「えーと、バッティングセンターとか、映画館とか、商店街とか・・・まぁ、いろいろあるよ。」

竜矢と大木「うーん・・・」

30秒経過

大木「バッティングセンターがいい!」

竜矢「僕は、影丸君のいる忍者村に行きたいな。」

大木「おいおい、竜矢。まだこのパワプルタウンのことも知らないのに、他の村に行くのかよ。」

竜矢「だって、パワプルタウンはいつでも行けるけど、忍者村はそんなに簡単に行けないじゃん。」

大木「だけど、やっぱ自分たちのいる街から知るべきだろ。」

小波「二人の意見は、確かに一理あるけど、微妙だな。じゃあ、もっと詳しく行きたい理由を教えて。」

竜矢「僕は、影丸君の住んでいる忍者村はどんな村なのか知りたいし、あとなぜ全国大会出場をやめたのか聞きたいから。」

小波「え、抽選とかじゃなくて影丸君のチームがやめたの?ふーん、なるほど。確かに僕も聞きたい。じゃあ、大木君。」

大木「僕は、バッティングでいろんな球に慣れたいから。例えば、帝王獅子野球チームの山口のフォークとか。」

小波「うーん、大木君の行きたい理由も一理ある。これはかなり微妙だな〜・・・。」

竜矢「(小波君って、案外優柔不断だな。)」

大木「で、どうすんの?」

小波「じゃあ、じゃんけんで決めてよ。」

竜矢と大木「じゃんけん!?まじで!?」

小波「そう、まじで。」

竜矢と大木「参ったな〜。」

そりゃあ、参ったな。と思うかもしれない。だって、竜矢が勝てば大木君は不満が溜まるし、逆に大木君が勝てば、竜矢の不満が溜まる。これは、かなり危険な賭けだ。

竜矢「じゃあ、勝ったほうがその行きたい場所に行けて、まけたら次回に持ち越し。にしよう。」

大木「じゃあ、これで文句ないな。」

小波「じゃあ・・・」

竜矢と大木「じゃんけん、ポン!」

(グーとグー)

小波「あいこだ。これは、野球の試合並に緊張して来た。それでは・・・」

竜矢と大木「あいこでしょ!」

(竜矢パー 大木君グー)

大木「げ!」

小波「勝者竜矢君!」

竜矢「うっし!やりぃ!」

小波「じゃあ、今日のお出かけは影丸君のいる忍者村に決定!」

大木「じゃあ、行こうか。」

竜矢「OK!レッツゴー!」



忍者村

小波「やっぱりそんなに時間がかからなかったね。」

竜矢「約5分くらいだね。」 ←どんなだけ近いんねん!

大木「ん?なんか声しなかったか?」

小波「空耳じゃない?」

竜矢「実は言うと、僕も聞こえた。」

小波「えー。不気味だな。」


竜矢「じゃあ、入ろうか・・・」

竜矢が入り口に一歩踏み出そうとすると・・・

??「くせ者!」

(シュ!)

竜矢「え・・・」

(シュダダダ!) ←手裏剣が地面に突き刺さる

竜矢「うわー!」

小波と大木「竜矢(山川)!」

竜矢「アワワ。」

そう言って地面に着いた。

小波「大丈夫?竜矢君。」

竜矢「人生最後の日になると思ったよ・・・。」

すると、

??「なんだ。竜矢殿たちではないでござるか。」

と言って木から下りてきた。

大木「その声は・・・」

小波「影丸君!」

影丸「やっぱりそうだったでござるか。」

竜矢「殺す気か!お前は!」

影丸「スマンでござる。つい忍者の本能が。でもせっしゃで良かったでござる。他の者が見張りしていたら、間違えなく牢屋にぶち込まれるとこだったでござるよ。あはは。」

小波「さりげなく恐ろしい事言うな。お前は。」

影丸「で、何の用でござるか?」

小波「いや、この忍者村に行ってみたくて、ここまできた。」

影丸「それなら大歓迎でござる!ぜひ案内してあげるでござる!」

と言うと竜矢が

竜矢「ねぇ、影丸君。1つ聞きたい事があるんだけど。」

影丸「何でござるか?」

竜矢「なんで、全国大会出場を辞退したの?」

影丸「あぁ、その事でござるか?実はせっしゃは、キミがこっちの世界に来た夜、せっしゃはお主たちの街を走っていたら・・・」


〜回想シーン〜

(シュッ!シュッ!) ←屋根の上を走っている。

影丸「やっぱり夜の散歩は良いでござるな〜。」 ←散歩というのか?

??「ゴニョゴニョ」 ←家の中からの声だから余り聞こえない。

影丸「電気は消えているのに、話し声が聞こえるでござる。ちょっと聞いてみようでござる。忍法 壁ピタの術と盗み聴きの術!」

(ピタ!) ←家の外の壁に張り付いた

野球仙人「実はな、お前の元の世界に帰れる方法を教えに来たのじゃ。」

影丸「(元の世界に帰る方法?)」

竜矢「本当ですか!」

影丸「(あの声は聞いた事のない声でござるな。)」

野球仙人「まぁまぁ、慌てるな。じゃ、言うぞ。帰れる方法は、半年後に行われる野球の大会で優勝することじゃ。」

影丸「(半年後の野球大会で優勝でござるか!?)」

竜矢「大会で優勝。・・・ですか。」

野球仙人「そうじゃ。これから、チームの皆と力を合わせてがんばるのじゃぞ。では、さらばじゃ。」

竜矢「(優勝か・・・。頑張るしかないな!)」

影丸「(これは凄い事を聞いたでござる。・・・もう寝たでござるな。では、この声の持ち主の声はだれか調べるでござる。)」

(ガラガラ) ←忍法で窓を開けた。

影丸「失礼するでござる・・・。(ボソ)」

竜矢「Zzz・・・」

小波「Zzz・・・」

影丸「(なんと、ここは小波殿の家でござるか。と言うことは・・・野球のユニフォームがあるはず・・・。それで分かるはずでござる!)」

(ガサゴソ) ←タンスの中の物を細かく探している。

影丸「(ユニフォームは必ず予備があるでござるからな。そうすれば・・・あ、あったでござる!えーと・・・名前は、『TATUYA』・・・「たつや」でござるか。よし、調査完了でござる。)」

(ガラガラ)

影丸「さすがに、最後はちゃんと元に戻さないとでござるな。忍法窓閉めの術! よしこれでOKでござる。」

(シュン!)


〜回想シーン終了〜

影丸「・・・という感じで出場して、戦ったわけでござる。それで、その大会が全国大会に繋がっていることが主催者から聞いて、もしかしたらと思って、辞退したんでござる。」

というと、3人から冷たいコメントが・・・

小波「家宅侵入罪!」

竜矢「しかも、プライバシーの侵害。」

大木「しかも、物は盗まなかったが、タンスの中を荒らすとは・・・」

すると影丸君が

影丸「お主殿は冷たいでござるな・・・」 (シュン)

とかなり暗くなった。

小波「なんて、嘘だよ!まぁ、物が盗まれなくて良かった。」

竜矢「そうだよ。第一、個人情報が載っているものを見たわけではないし。」

大木「そうそう。」

影丸「全く。お主たちは・・・。で、案内してあげようかでござる。」

竜矢と小波と大木「宜しく!」

影丸「じゃあ、まずは忍者学校に。それで、一日体験するでござるか?」

小波「へー、面白そうじゃん。する?」

竜矢と大木「やるやる!」

影丸「じゃあ、これが忍者服でござる。」

小波「じゃあ、着替えようか。」

(ザザ) ←着替えた

影丸「よく似合うでござる。」

小波君は、相変わらず良く似合う。大木君もよく似合う。しかし、竜矢は・・・

大木「なんか、オタク顔なのに、忍者服を着て、さらにオタクぽくなった。」(ぷぷ)

竜矢「ほっとけ!おれは、元々こうなんだよ!」

影丸「・・・では、体験学習を。あ、ちなみにお主たちは3時限だけでござる。」


忍者学校

竜矢「さすが忍者学校。木造だ。」

大木「あぁ。・・・まさか学校が忍者屋敷みたいになっているんじゃないだろうね。」

影丸「あぁ、大丈夫でござる。普通の校舎でござる。」

大木「それはよかった。」

影丸「ここがお主たちの一日学習するときの教室でござる。」

(ガラガラ)

竜矢「失礼しまーす・・・あ!」

小波「どうしたの?」

竜矢「としはる君を始め、番堂さんに、半田さんに、雪村さん。そして、あおいさんとか、勢ぞろいだ。」

としはる「なんだ、小波君たちじゃないか。ここの生徒になったのかい?」

番堂「よぉ。ヘボピッチャー。相変わらず元気そうやな。」

豆山「お久しぶりです。」

あおい「お久しぶり。」(ニコ)

??「なんだ。こいつらは。」

??「見かけない顔ですね。」

小波「あれ?だれだ。あの二人は?」

竜矢「あの二人は、犬河と猫神。仲のいいふたりだ。」

犬河「なんだ。初めてなのに良く知っているな。もしかして、他の忍者学校からの転向生か?それともスパイか?」

猫神「そうかもしれないですね。」

犬河「じゃあ、切るか。」

(ジャキ) ←剣を抜いた

竜矢「ノ〜ン!まだ死にたくないよー!」
犬河はマジ本気なのが良く分かる。すると

影丸「違うでござるよ。犬河殿、猫神殿。今日、一日体験学習する事になった、竜矢殿と大木殿と小波殿でござる。」
と説明する。

竜矢と大木と小波「今日はお願いしまーす。」

(パチパチ)

(キーンコーン、カンーコーン)

影丸「早速授業でござる。」

竜矢「何をするの?」

影丸「テストでござる。」

竜矢と大木と小波「テスト!?」

影丸「簡単でござるから安心して欲しいでござる。」

??「はーい。授業始めます。あら、初めてみる顔ですね。」

影丸「小田谷先生殿!この三人は、今日、体験学習をする、小波殿と竜矢殿と大木殿でござる。」

小田谷「じゃあ、簡単に自己紹介を。私の名前は小田谷 加奈です。よろしくね。」

竜矢と大木と小波「宜しくお願いします。」

小田谷「三人には、悪いけどテストを行います。」

(ピラ) ←テスト用紙が配られた。

小田谷「それでは、始めてください。」

(ビラ!) ←裏から表に変えた音

竜矢「(えーと簡単と言っていたから、大丈夫かな。)」

問題1『次の空欄を埋めなさい』

問い1 小さな事も○○○○を取る

竜矢「(・・・。出来るか!)」

※答え 「逃さず利」

竜矢「(えぇい次の問題だ!)」


問題2 『次の場合はどうするのですか?答えなさい。』

問い1 刀を払い落とされた場合

竜矢「(だから、しらねぇよ!)

※答え 刀をうばわれてしまった場合、相手に目つぶしをくらわし、ひるんだ隙にしのばせていた短刀で相手のわきの下をかききる。


・・・という感じで終了。(もちろん撃沈!)



小田谷「えーと、今日体験学習している3人にはテストを返します。まずは、小波君。」

小波「はい。」

小田谷「大木君。」

大木「はい。」

小田谷「竜矢君。」

竜矢「はい。」

結果は・・・小波君 十問中 5点 大木君 0点 竜矢 0点

竜矢と大木「・・・無理!っていうか、なんで小波君は5点なの!?」

小波「いや、なんか微かな記憶が遭ったからそれを書いただけ。」

竜矢「(・・・ん?あ、そうか。小波君は忍者の子孫だった。)」

影丸「どうだったでござるか?」

大木と竜矢「小波君だけがいい点だった。・・・後は聞かないで。」

・・・と言う事でさっぱりわかんない忍者の心得とか、状況判断の授業を行った。

(キーンコーンカーンコーン)

小田谷「それでは、授業を終わります。」

(ガラガラ)

竜矢と大木「〜@@@〜」

影丸「(パンク寸前でござるな。汗)」

としはる「次は忍術か。」

竜矢「先生はだれ?」

としはる「いや、教科書にそって行くから先生はいないんだ。一応見てる先生はいるけどね。」

3人「ふーん。」

としはる「じゃあ、僕は・・・忍法 火炎の術!」

(ボウ!)

小波「うわ凄い!それじゃあ・・・風の術!」

(ビュン!)

全員「え!ちょっと待った!」

小波「ん?」

全員「まだ一回もやっていない君が何で出来る?!俺たちは2年間修行を積んでやっとできるようになったんだぞ!」

小波「それが良く分からないんだ。ただやったら出来た。」

・・・という感じで忍術の授業終了。

小波「次は?」

影丸「武術の授業でござる。」

竜矢「も、もちろん竹刀だよね。」

影丸「当たり前でござる。真剣で使ったら死ぬでござる。」

竜矢「ほ。」

影丸「お主たちは危険だから防具を付けるでござる。」

(ガシャ)

影丸「それでは犬河殿対猫神殿の試合を始めるでござる。」

犬河「勝たしてもらうぞ。猫神。」

猫神「こっちも。」

影丸「それでは・・・」

(ヒュー)

影丸「始め!」

(バシン!)

犬河「・・・」

猫神「・・・さすがだよ。犬河・・・」(バタ!)

影丸「勝者 犬河殿 一本!」

犬河「ざっとこんなもんさ。」

竜矢「凄すぎる。」

大木「全くだ。」

影丸「続いては、竜矢殿対としはる殿!」

竜矢「ヤダー!恐いよー!」

としはる「大丈夫かな・・・。」

影丸「それでは・・・」

(ひゅー)

竜矢「あわわ。」

影丸「始め!」

としはる「とりゃ!」

(バシン!)

竜矢「イテー!空手の時以上に痛い!」

としはる「イタタ。」

影丸「勝者 としはる殿!」

小波「あぁ、一歩も動かずやられちゃった。」
と言うと

番堂「いいや。あのヘボピッチャーは、としはるの腹に当てた。」

小波「え?」

番堂「としはるがヘボピッチャーは迫ってきてバントの構えをして当たった。しかし、それはとしはるが一本取った後。だからだめだったんや。」

小波「(凄い・・・。やっぱり番堂さんは、ただ者ではない。)」

影丸「次は、小波殿対せっしゃで行かしてもらうでござる。」

犬河「じゃあ、おれが審判を。それでは・・・」

(ヒュー)

犬河「始め!」

(バシン!)

全員「!!すげぇ!影丸の一本を防いだ!」

影丸「!!」

小波「てりゃ―!」

(バシン!)

犬河「小波 胴!勝者小波!」

全員「オー!すげー!」

影丸「ムキュ〜」

次は大木君対豆山君だった。結果は紙一重で大木君の勝ち。

影丸「もうお主たちは体験学習が終ったでござるが、どうだったでござるか?」

竜矢「疲れた・・・。」

大木「僕も・・・。」

小波「僕は結構楽しかったな。」

影丸「これは、お土産でござる。中身は回復薬でござる。レシピは秘密でござる。」

小波「ありがとう。」

影丸「では。」

(シュン!)

小波「相変わらず速いな。あいつは。」

竜矢と大木「速く帰ろう・・・。」

小波「OK」

こうして、忍者村のお出かけが終了した。さぁ、今度は何が起こるかな?

・・・続く

竜矢の実力
前回と変わらず

大木君の実力
前回と変わらず

あとがき

竜矢「めっちゃ疲れた・・・orz」

小波「久しぶりにめちゃ長かったね。」

竜矢「終了。」

竜矢「第23話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに。」

[402] 第24話 竜矢バッティング強化!?
竜矢 - 2006年05月13日 (土) 15時00分

前回、影丸君の村に行き、遊んだ(正式言えば、学んだ)竜矢達。これからは、全国大会優勝を目指していくのだが・・・

練習

小波「守備ノック行くぞー!」

全員「オー!」

小波「ショート!ライナー行くぞー!」

カキーン!

渡辺「余裕だぜ!」

バシ!

小波「ナイス!よし、次!サード!5−4−3のダブルプレイ!」

カキーン!

石田「ウッス!」

バシ!

石田「セカンド!」

シュ!

円谷「よしキタっす!」

パシ!

円谷「ファースト!」

シュ!

山田「よし!」

バシン!

小波「よし!次!キャッチャー!ドデカイフライあげるぞ!」

大木「OK!」

カキーン!

ヒュー! ←ホントにドデカイ(高さはご自由に想像してください。)

大木「オーライ!オーライ!」

パシ!

小波「よし!ナイス!次レフト!捕ったらバックホームなー!」

カキーン!

小波「ちょっと強すぎたかな。」

ヒュー!

増田「(何とかなるかな?)」

タッタッタ・・・

増田「ふぅ、何とかホームランギリギリのフライか。」

パシ!

増田「オラオラー!」

シュ!

ギュオーン!

大木「相変わらず凄いな。」

バシン!

小波「ナイス返球!よし、次は実践打撃と実践守備行うぞー!」

全員「オー!」

竜矢「(実践打撃と実践守備かー。守備なら何とかなるけど打撃得意んじゃないんだよなー。)」

※通算打率 1割以下 三振数 100超えてる ちなみにバットに当てた数 約5回

竜矢「本当にヒデ〜記録だな・・・。」

小波「最初にバッターは・・・竜矢君!」

竜矢「・・・。はぁ!?俺!?」

小波「(キャラ違うな・・・。)そうだよ!早く!」

竜矢「分かったよ・・・。」

小波「僕がピッチャーやるよ。」

竜矢「絶対当てる事は無理だね。」(ボソ)

小波「なんか言った?」

竜矢「空耳だ。小波君。」

小波「そうか。よし、やるぞ!」

全員「オー!」

竜矢がバッターボックス入った。

小波「確認するけど、実践だからアウトになったら交代だからね。」

竜矢「分かったよ。(僕は3球でノックアウトだけどね。)」

小波「行くぞー!」

シュ!

ギュオーン!

竜矢「よ」

ズバン!

大木「ストライクだよー!」

竜矢「(速すぎない?!前よりかなりアップしてるし!)」

小波「次!」

シュ!

クク!

竜矢「良し!カーブ!」

ブン!

竜矢「げ!予想コースと違うし!」

バシン!

大木「ナイスコース!」

小波「本気でやってよ!」

竜矢「本気でやってるよ!第一、知ってるだろ!僕はバッティング苦手なの!」

小波「せめて、バットに当てろよ!」

竜矢「簡単に当てれたら、苦労しないよ!」

小波「じゃあ、僕は最後にド真ん中に投げる。」

全員「!!」

大木「ちょっと、小波君!それじゃあ、実践練習にならないよ!」

小波「これで当てれなかったら、本日、地獄のバッテング特訓だからね!」

竜矢「(無理だから。しかも地獄の特訓ですか?!)」

小波「行くぞ!」

シュ!

ギュオーン!

竜矢「一か八か!」

ブン!

ズバン!

竜矢「だめだ!タイミングがあってなかった!」

大木「ストライクだよ・・・」

小波「よし!これからみっちり鍛えさせてやる!」

竜矢「絶対無理・・・・。」

小波「問答無用!」

すると小波君が竜矢の襟を持って

竜矢「ちょっとどこ行くのさ!」

小波「黙ってついて来い!」

竜矢「ギャー!」

といってどっか行ってしまった。

全員「で、僕たちどうすれば良いんだ?」

大木「ンなの知るかよ。」

矢部「帰るでやんすか?」

全員「それはまずいだろ。」

大木「それにしてもどんな練習なんだ?」


数分経過


小波「よし!ついたぞ!」

竜矢「〜@@@〜」 ←ずっと引っ張れてたために気絶した。

小波「起きろ!」

ガツン! ←頭殴った

竜矢「いて!!」

小波「これから、やるぞ!」

竜矢「・・・ここってバッティングセンター・・・だよね。」

小波「そうだ。」

確かにここはバッチングセンターだ。

竜矢「ここでひたすらやるの?」

小波「そうだ。」

竜矢「やらなきゃ・・・だめ?」

小波「だめ。」

竜矢「分かったよ・・・。で、なんの球のコースからやるの?最初は遅い球?」

小波「いや、実践バッテングだ。球の速さは150キロ設定。」

竜矢「・・・。はぁ!ちょっと待った!150キロ?!ふざけんな!なんでプロの球の速さでやんのさ?しかも、変化球付き?意味ないよ!」
マジで抗議をする竜矢。しかし、この世界は中学生で140キロいっているのは気のせいだろうか?

小波「つべこべ言ってないでやれ!」

竜矢「分かったよ・・・。でも、お金は?」

小波「パワプルタウンでは、ユニフォームを着てる人は無料だ。」

竜矢「だったらここに来ないよね・・・。(泣)」

バッティングセンター内

店員「こんにちは!バッティングセンターへようこそ!」

竜矢「あ、どうも。」

店員「お客様はユニフォームを着ておりますので無料です。それでは本日は何のコースでやりますか?」

竜矢「完全ランダム性で。」

店員「分かりました。球の速さはいくつにしましょうか?」

竜矢「150キロです。」

店員「・・・。良いですが、大丈夫ですか?」

竜矢「こっちが聞きたいですよ・・・。」

店員「・・・。では、こちらに。」


店員「これから、約50球の球が来ます。もちろん完全ランダムです。尚、変化球はもちろん全方向来ます。」

竜矢「分かりました。」

店員「で、それでは、誰の映像を使ってやりますか?」

竜矢「あぁ、映像使って実践風にやるのね。」

店員「そうです。では、誰のにしますか?」

竜矢「(俺の知っているデータでは・・・。)じゃあ、パワフルズの館西選手ので。」

店員「かしこまりました。では、スタートです。」


竜矢「あの選手は変化球多彩だからな。これは実践になる。」

シュ!

竜矢「来た!」

クク!

竜矢「これは・・・・。」

ズバン!

竜矢「スライダーか!くそ!次!」

シュ!

竜矢「何の球だ・・・!?」

ズバン!

竜矢「今度はストレートか!くそ!わかんないぞ!」

シュ!

竜矢「適当に振るべし!」

ブン!

ズバン!

竜矢「やっぱ無理か。」

と言ったとき

小波「馬鹿か。キミは。」

竜矢「!!なんだよ。小波君か。当たり前だろ。全方向の球がくるんだから。」

小波「あのな、ずっと前にキミが言ったのにキミが忘れてどうすんだよ。」

竜矢「どうゆう意味だよ。」

小波「キミは、相手の癖を見てない。」

竜矢「!!」

小波「名プレイヤーはな、相手の癖が分かるから良く打てるんだ。まぁ、絶対そうとは限らんけど。キミはそのことを忘れているから打てないんだ。変化球と変化球とは、分かりにくいかもしれないが、ストレートと変化球はどうだ。手首とか使うから、すぐ分かるだろ。」

竜矢「でも、変化量が・・・。」

小波「まぁ、それは、慣れるしかないな。僕も最初は、打てないよ。でも慣れてくるんだよ。すぐにな。」

竜矢「チェ!かっこつけやがって。僕は、パワーは全然ないけど、9番バッターとは思えないくらいの選手になってやる。」

小波「その意気だ。頑張れ。」

竜矢「というか、分かったから、このバッティングやめてもいい?後、47球も残っているから。」

小波「だめに決まっているだろうが!全方向投げてくれるのは、バッティングセンターしかないんだよ!馬鹿!」

竜矢「冗談だよ。」

小波「全く。」


この後、最初はかすりもしなかった竜矢だったが、だんだん当たるようになった。

48球目

シュ!

竜矢「よし。ストレート!」

カキーン!

小波「だいぶ分かってきたようだな。」

竜矢「まぁね。僕は努力すれば、一応できるよ。」

小波「偉いお調子者だな。」

シュ!

クク!

竜矢「フォーク♪」

カキーン!

シュ!

竜矢「最後はストレートか。よし!」

カキーン!

竜矢「あ!最後はフライかよ。締めが甘かったな。」

小波「これで、三振問題は無くなったな。」

竜矢「うん。そうだね。じゃあ戻ろう。」

小波「そうだな。」


練習

大木「もう、4時だけど、大丈夫かな。」

矢部「そうでやんすね。遅いでやんすな。」

全員「心配だな。」

すると

竜矢「ただいま〜。」

全員「あ、帰ってきた。」

竜矢「一応、上手くなったぞ。」

大木「それはよかったじゃねーか。じゃあ、試合の時楽しみにしてるな。」

竜矢「期待されても困るんだけどね。」

全員「アハハ!」

小波「よし、今日はここまで!お疲れ!」

全員「お疲れ様でしたー!」


今日の地獄(というのか?)の特訓が終わって竜矢の三振問題は一応消えた。果たして全国大会でのバッティングは!?

続く

竜矢実力

球速 106キロ
コントロール B
スタミナ C

ミート E
パワー G
走力 C
肩力 C
守備 E

大木君の実力
前回と変わらず

あとがき

竜矢「よし!完成。」

小波「テスト週間中なのに、お疲れ。」

竜矢「あぁ。」

小波「どうした?」

竜矢「思って見れば、架空話にも程があるよね。」

小波「なんで?」

竜矢「現実世界と架空話じゃあ、全然違う。実力が。」

小波「架空話だからこそ、いいんじゃないの?」

竜矢「そうかもね。」

竜矢「第24話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに。」




[422] 第25話 緊急練習試合!? 
竜矢 - 2006年05月20日 (土) 13時44分

10月になった。夏のような暑さがなくなり、この時期が一番の野球の練習にもってこいの時期だ。

練習

小波「素振り 1000回!」

全員「セイヤ!」

(ブン!)

(ブン!)

・・・・
・・・
・・



(10経過)

全員「ういっし!終了!」


小波「次!ダッシュ!」

全員「うっし!」

竜矢「(走るの嫌い・・・。)」

(ダダダ・・・)

(10分経過)

小波「ノック行くぞー!」

全員「ヘーイ!」

竜矢「(なんで、こんなに練習続くの!?)」

カキーン!

パシ!

・・・
・・


小波「よし!休憩!」

皆が猛スピードでお茶を飲む。


竜矢「ひ〜。疲れた・・。」

小波「相変わらず、竜矢君は、体力ないな〜。一体キミは元の世界では、どんな生活してたんだ?」

僕は毎日、部活と空手と塾以外は、家でゲームをしているとは言えなかった。

竜矢「うん・・・。僕元々体力ないんだ。なんでも。」

小波「全く。参ったよ。」

すると、

??「相変わらず、こんな生ぬるい練習しているとはな。よく前の大会で準優勝出来たな。」

小波「なんだと!?誰だ!」

小波君が振り向くと、

猪狩「俺だ。弱いなりに元気そうじゃないか。」

小波「何だ、猪狩か。ふん、大会で4位だった奴に言われたくないな。」
と嫌なところをつく小波君。

猪狩「あぁ、あのチームと戦った後、戦意損失して4位になっちまった。しかし、あの後俺達は猛特訓した。どうだ、急で悪いが練習試合しないか?」

と猪狩からじゃあありえない口からでた。

小波「お、猪狩にしちゃあ、かなり珍しいじゃん。良いだろう、勝負してやるよ。」

猪狩「そんなこと言ってられるのは今のうちだぞ。」


河川敷球場

小波「いいか。あの時の負けを一気にリベンジするんだ!今回は俺達がコールド試合にするんだ!」

※第四話参照

全員「おう!」

大木「山川、あの時のリベンジって?」

竜矢「あぁ、キミがこっちにくるだいぶ前に猪狩たちと練習試合したんだ。・・・4回コールド負けだったけど。」

大木「ありゃりゃ。」



〜猪狩の方〜

猪狩「いいか?あいつらのチームは以前戦ったときより、かなりパワーアップしていると思うが、そのことを考えずに一気にカタつけるぞ!」

全員「はい!」


ちなみに猪狩のチームは、
1番 捕 猪狩進
2番 遊 堀内
3番 三 田中
4番 投 猪狩守
5番 一 佐藤
6番 左 古沢
7番 二 坂本
8番 中 表原
9番 右 扇

だった。

審判「礼!」

全員「お願いしまーす!」


一回の表

また相変わらず、後攻になった僕たち。

竜矢「よっしゃー!あの時の屈辱、ここで晴らしてやるー!」

アナウス「1番 キャッチャー 猪狩進」

猪狩進「お願いします。」

審判「プレイボール!」

大木「しばっていこうぜー!」

全員「おー!」

第一球投げた。

シュ!

猪狩進「(初球からストレートですか。しかも外角低目という絶好の場所!)」

カキーン!

竜矢「!!」

記録は、センター前ヒット

大木「ドンマイだ。次で抑えようぜ。」

竜矢「あぁ、他の奴はたいしたことねぇ。」

アナウス「2番 ショート 堀内」

第一球投げた!

シュ!

シュルル

堀内「(こんな遅い球とは・・・。失投か?)」

クク!

堀内「げ!フォークか!」

カキン

竜矢「よし!引っかかったぜ!」

大木「セカンドは無理だ!ファーストに投げろ!」

竜矢「え!?あぁ、分かった!」

シュ!

小波「よし!」

バシン!

塁審「アウト!」

竜矢「なんで、セカンドに投げさせてくれないんだよ。これでダブルプレイ取れると思ったのに。」

大木「おい、猪狩進は足が速いんだぞ。しかも、あんなゴロだったら、絶対無理だ。考えろ。」

竜矢「あぁ、そうだったな。悪い。」

アナウス「3番 サード 田中」

第一球投げた!

シュ!

田中「ストレート頂き!」

カキーン!

竜矢「うわ!」

バシン!

なんとちょうどピッチャー強襲。

大木「大丈夫か!」

竜矢「へへ!なんとか取れたぜ!」

審判「アウト!」

竜矢「セカンド!」

シュ!

バシン!

塁審「セーフ!」

猪狩進はギリギリ間に合った。

竜矢「げ!だめだったか!惜しいな〜。」

大木「おい、次は厄介だぞ。」

アナウス「4番 ピッチャー 猪狩守」

竜矢「あの時、全打席ホールラン打たれたんだっけな。絶対抑えてやる!」

第一球投げた!

カキーン!

竜矢「またか!」

しかし、

バシン!

サードの石田が、ジャンピングキャッチ!

ドスン!

塁審「あ、アウト!」

小波「ナイス!石田くん!」

石田「ウッス!ありがとうございます!」



猪狩守「やっぱり前より戦ったときより強くなっているな。おい!進!準備しろ!こっちが守りに入るぞ!」



突然の練習試合。しかし、以前とは違い、まともな試合をしている。あの時のリベンジとなるか!

・・・続く


竜矢の実力
前回と変わらず

大木君の実力
前回と変わらず


あとがき

竜矢「今回も一応でキターーーーーー(゚∀゚)-------!」

小波「お疲れさん!」

竜矢「やっとこっちも再開できた・・・。orz」

小波「まぁ、もう1つの方でいっぱいだったもんな。」

竜矢「っていうか、ただこっちのネタがなかっただけなんだけどさ・・・。」

竜矢「第25話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに〜。」

[423] 第26話 緊急練習試合!? 疲労は誰が溜まってるかな〜♪(ぇ
竜矢 - 2006年05月21日 (日) 15時02分

1回の裏

アナウス「1番 センター 矢部」

小波「しっかり見ていけよー!」

矢部「了解でやんす!」

審判「プレイ!」

猪狩「ふん!この前みたいに全打席三振してやる!」

シュ!

ギュイーン!

バシン!

審判「ストライーク!」

進「ナイスボール!兄さん!」

最初は見送った矢部。

矢部「(あれ?この前の大会でいろいろなチームと戦ったせいか、球がそんなに速く見えないでやんす。)」

第二球投げた

シュ!

ギュイーン!

矢部「それでやんす!」

カキン!

猪狩「!」

全員「よし!レフト前ヒットだ!」

矢部「ざっとこんなもんでやんす。」

進「ドンマイです!兄さん!」

猪狩「(やっぱりあの時とは全然違う。・・・本気で行くか。)」

アナウス「二番 ショート ガンダー」

ガンダー「ワン!(なんや、あのガキ。たいした事ないやないか?)」

小波「ガンダー!しっかりいけ!」

審判「プレイ!」

第一球投げた!

シュ!

シューイン!

ズバン!

審判「ストライーク!」

ガンダー「ワン。(カーブかいな。)」

小波「やっぱり前回より強くなっているな。」

第二球投げた!

シュ!

(ザザ!)

猪狩守と進「!!」

矢部「そんな速さじゃあ、オイラを刺せないでやんす!頂き!」

バシン!

審判「ストライーク!」

(ザザ!)

進「僕を舐めないでください!」

シュ!

ザザー!

塁審「セーフ!」

全員「よし!これでノーアウト ランナー二塁!」


進「兄さん。本当にあの河川敷ベースボールチームなんですか?」

猪狩「そうに決まっているだろ。しかし、たった半年でこんなに変わるものなのか?」


第三球投げた!

シュ!

ザザ!

相手内野軍「!!」

ガンダー「ワン!(ちょっと打つのは難しいから、バントで行きまっせ!)」

カコン

サードの田中が取って

シュ!

バシン!

塁審「アウト!」

小波「よし!ナイス送りバント!」


進「(ツーストライクからバントなんてありえません。ヤケクソだっのでしょうか?それとも成功すると分かって・・・。)」

アナウス「3番 セカンド 渡辺」

渡辺「行かせて貰いますよー!」


第一球投げた!

シュ!

ギュイーン!

渡辺「ふん!ストレートか!」

ブン!

バシン!

審判「ストライーク!」

渡辺「あり?タイミングがずれたかな?」

第二球投げた!

シュ!

ギュイーン!

ブン!

審判「ストライーク!」

渡辺「おかしいな?タイミングを合わせたのに。」


竜矢「・・・?」

大木「どうした?山川?」

竜矢「なんかストレートにしちゃー、回転が不自然だな。」

大木「どうゆうことだ?」

竜矢「もしかしたら、猪狩の奴、ウイニングショットを覚えているかも?」

大木「なんだと!」

第三球投げた!

シュ!

ギュイーン!

ブン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

渡辺「くそ!」

小波「どうしたんだ?渡辺くん。あの球は打てるだろ?」

渡辺「それがなんか、猪狩の奴、手元でかなり伸びているよな〜。」

小波「おいおい、いい訳すんなよ。次はちゃんと打てよ。」

渡辺「(本当なんだけどな。)はい、すみません。」

アナウス「4番 ファースト 小波」

小波「猪狩!あの時の屈辱、ここでジ・エンドにしてやる!」

猪狩「ふん。打てるものなら、打ってみろ!」

シュ!

ギュイーン!

小波「(ふん。こんな球、打ってやる!)」

カキン

小波「げ!真芯からずれた!」

矢部「!!戻るでやんす!」

進「残念でした!」

シュ!

田中「へ!あんまり調子こいてんじゃないぞ!」

バシン!

タッチ!

塁審「アウト!」

小波「(なんだ?あの球は?いきなり球が水しぶきを浴びながら来ているように感じたぞ。)」

結局5番の石田君も空振り三振でチェンジ。

皆がベンチで守りの準備をしている時

竜矢「ちょっとみんな良いかな?」
と呼びとめた。

全員「どうした?竜矢。」

竜矢「実は、大木君には先に言ったけど、あの猪狩、ウイニングショットを持っている可能性があるんだ。」

全員「なんだと!」

竜矢「あのストレートはものすごいスピンがかかっているんだ。それで、その球に慣れていないために、目がそのスピンのせいで、近くなると、見えなくなるっていう感じだと思うんだ。」

全員「それで?」

竜矢「たぶん、これからほとんどあの球で来ると思うから、あの球を意地でなれるか、数少ない変化球で打つしか、方法がないと思う。」

全員「しかしな、あの球はちょっとな・・・。」

竜矢「いうけど、全国大会では、あれ以上に凄い球を持つ奴が待っているんだぞ!こんなところで無理って言ったら、全国大会優勝なんてもっと無理だぞ!」

全員「!!」

チームメイトがびっくりした。理由は普段の竜矢と違っていたからである。

小波「竜矢君の言う通りだ。こんなところで負けたら、全国大会優勝なんて絶対出来ない。いいか、この試合絶対勝つぞ!」

全員「オー!」


2回の表

アナウス「5番 ファースト 佐藤」

佐藤「ふん!あのピッチャーなんて、簡単に倒せるぜ!」

竜矢「雑魚を舐めると、痛い目に遭うぜ!」

シュ!

佐藤「だから雑魚は雑魚なんだよ!」

カキーン!

打球は絶対取る事が出来ない位置の弾丸ライナーだ。

ガンダーと石田「ワン!おりゃ−!」

ギュイーン!

滑り込んだが、到底無理。このまま打球はフェンスダイレクトか。

矢部「オイラの足を舐めるなでやんす!」

バシン!

ザザー!

塁審「あ、アウト!」

なんと、普通はありえない場所にセンターの矢部が取った。どうやら、この位置に来ると、予想していたらしい。(ありえないが。)

小波「ナイス!矢部君!」

佐藤「なんで、センターがあんな方向の球が取れるんだ・・・。」

進「守備理論がめちゃくちゃです・・・。」


この後の二人は凡打と三振でチェンジ。

二回の裏


竜矢「ふぅ。」

大木「山川、なんか今日お前、不安定だな。」

竜矢「あぁ。でも、頑張れるぜ。あの時のリベンジを晴らしたいからな。」

手塚「頑張ってくださいよ。竜矢さん。」

竜矢「うん。」

この後、6番は何球かバットに当てたが、結局三振。

アナウス「7番 キャッチャー 大木」

大木「よし、がんばるぞ!」

ブン!

ブン!

審判「プレイ!」

猪狩「このウイニングショットがあれば、誰からも打たれれない!」

シュ!

ギュイーン!

大木「とりゃ!」

カキーン!

ガシャーン! ←バックネットに当たった。

猪狩「・・・。」

小波「おー!まともに当てた!」

大木「くそ〜。もう少しだったのにな〜。」

猪狩「打たれてたまるもんか!」

シュ!

カキーン!

審判「ファール!」

シュ!

カキーン!

審判「ファール!」

シュ!

カキーン!

審判「ファール!」
・・


猪狩「はぁはぁ。」

大木「ハーハー・・・」

これで6球連続ファール。どちらも粘る。

小波「この緊張感たまらないぜ。」

竜矢「うん。かなり緊張する・・・。」

猪狩「調子に乗ってんじゃないぞ!」

シュ!

ギュイーン!

大木「とりゃ−!」

ガキーン!

猪狩「な・・・!」

進「!!」

ドカーン!

小波「よっしゃー!大木君!ナイスフィーバー!(意味不」

竜矢「キタキタキターーーー(゚∀゚)ーーーーー!! オマエモナー!激しくキタァーーーーー(゚∀゚)ーーーーーー!! (危」

今大木君がホームイン。

審判「ホームイン!」

大木「よっしゃー!」

小波「今日もやりましたな〜♪」

竜矢「本当にワッショイ!ワッショイ!だね。」

大木「はは、サンキュー。」


猪狩「くそ!」

この後の、8番は三振に倒れた。

小波「さっきのムードがどこへやら・・・。」

増田「すみません・・・。」

矢部「次は誰でだったでやんすかね?」

ブン!ブン!

竜矢「ぼくでっせ〜!」

全員「・・・。さ、次の守りの準備を・・・。」

竜矢「待て待て待て!昨日小波君に特訓されて、だいぶ上手くなったんだぞ!」

(アニメのメジャーのシーンかよ!)

全員「でもな〜。竜矢、お前の打率いくつだっけ?」

竜矢「う!」

全員「ピッチャーでもそんなにひどい奴はいないぞ〜。」

竜矢「う〜・・・。えぇい!この打席でヒット打ってやる!後でそんなこと言ったことを後悔させてやるぞ!」

全員「まぁ、頑張れや〜。」

竜矢「猪狩〜!お前からヒット打ってやるカンな〜!覚悟せいや〜!」

ブン!ブン!ブン!

猪狩「・・・。進。あいつは普通で良いぞ。」

進「了解です。兄さん。」

竜矢「人の話聞け〜!」


審判「プレイ!」

竜矢「くそ〜・・・。一体どこまで馬鹿にするんだ・・・。絶対に打つ!」

猪狩「そんな気合い入れても、無駄だ!諦めろ!」

シュ!

竜矢「(あれは、カーブだ!)ふん!」

ブン!

審判「ストライーク!」

竜矢「アワワ。」

ドン! ←転んだ。

竜矢「イタタ。」

大木「ねぇ?本当に山川の奴、本当に上手くなったの?」

小波「一応、昨日、狙い打ちしたんだけどな・・・。」

竜矢「次!」

第二球を投げた!

シュ!

竜矢「よし!フォーク!」

進「え!?」

竜矢「ふん!」

カキン!

進「うわ!」

バシン!

審判「ファールチップ!」

竜矢「げ!僕にとって1番好きな球だったのに!」

進「(危なかったです・・・。完全に読んでいます・・・。)」

猪狩「(こいつ、前とは違って、積極的になっている・・・。)」

第三球投げた!

シュ!

大木「あのウイニングショットだ!」

小波「三振だな・・・。」

大木「・・・。違うと思うな。」

小波「え?」


竜矢「あれ?」

カキーン!

全員「え!う、打ちやがった!」

打球は、センターオーバー!

小波「走れー!」

竜矢「キタ−−−(゚∀゚)−−−!!それに僕は、まっすぐ走るより、方向変えながらの方が、速いんだ!だから、追われたとき、急激なカーブで逃げるが得意んだ!」
=走塁○

ダダダダ!

猪狩「早くしろ!一塁蹴ったぞ!」

竜矢「よし!ツーベースだ!」

今センター捕って、

表原「なんで、あのピッチャーが打てたんだ!?」

シュ!

バシン!

塁審「セーフ!」

全員「ナイスー!」

竜矢「へへん!遂に俺の時代がキター!!」

小波「全く。竜矢君は。すぐ調子に乗るんだから。」

小波君が、笑いながら言った。

アナウス「1番 センター 矢部」

矢部「竜矢君が打てるなら、オイラが打てないはずがないでやんす!いくでやんすよ〜!」

しかし、現実は甘くない。

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!チェンジ!」

矢部「やっぱり、あの球は打てないでやんす・・・。」

小波「はぁ・・・。」

竜矢「ふぅ。初めて、かっ飛ばしたぜ。」

大木「やっぱ、お前はバレーボールのおかげか。」

小波「え?バレーボール?そんなに役に立つのかい?」

竜矢「う〜ん、まぐれの所もあったけど、まぁ、バレーボールのおかげかな?一応、バレーボールで相手のアタックを見ているから、目がなれているみたい。」

小波「ふ〜ん。バレーボールはそんなに役に立つのか〜。んじゃ、よ〜し、このまま、逃げ切って勝つぞー!」

全員「おー!」

3回の表

アナウス「8番 センター 表原」

表原「一点くらい、すぐに取り返してやるぜ!」

竜矢「ふぅ。」

なぜか、まだ2回しか投げていないのに、ふぅとため息する、竜矢。

審判「プレイ!」

第一球投げた!

シュ!

表原「なんだよ!さっきまでの球の勢いが無くなってるぞ!」

カキーン!

竜矢「うわ!」

バシン!

竜矢の股を通過!

相手「よっしゃー!なんか、あのピッチャー、球の勢いが無くなってるぞ!」

大木「おい!何やってんだよ!気を抜いてんのか!?」

竜矢「いや、リベンジしたいから、気なんか抜いてられないよ。何だろう、背中に疲れが・・・。」

大木「言い訳はいいから、しっかりなげろ。」

竜矢「あ、ごめん。」

小波「?」

アナウス「9番 ライト 扇」

相手「扇!あのピッチャーは、弱いぜ!一気に畳んでやれ!」

扇「オーケー!」

竜矢「くそ・・・!舐めやがって!不屈の精神を持った俺を舐めんなよ!」

シュ!

クク!

ズバン!

審判「ストライーク!」

竜矢「け!口ほどでもないぜ!」

扇「(ふん。このぐらいのスピードと落差のフォークか。だったら、次でエンドだ!)」

シュ!

扇「ほらよ!」

カキーン!

竜矢「うそ!」

大木「レフト!」

打球はレフト前ヒット!

竜矢「なんで、今日はいっぱい打たれるんだ・・・?」

大木「おい!しっかりしろよ!なんだよ、今日の打たれっぷりは!やる気あるのか!」

竜矢「あぁ!あるよ!」


猪狩「あのバッテリーの信頼がどんどん薄れているな。」

進「そうみたいですね。ここで畳みましょう。」


アナウス「1番 キャッチャー 進」

竜矢「ノーアウト ランナー 一・二塁か。厄介だな。」

審判「プレイ!」

竜矢「(さすがに今は、サイン出してくれ。)」

大木「(とにかく、低い球で、ゴロを誘うんだ。)」

竜矢「(オーケー。)」

第一球投げた!

進「あなた方の考えなんて、お見通しなんですよ!」

カキーン!

大木と竜矢「しまった!」

ギュイーン!

打球は、右中間コースに行く、超低めのボール。

渡辺「とりゃ−!」

バシン!

ポロ!

渡辺「げ!捕れなかった!」

渡辺くんが、グローブで打球を防いだが、地面に落とした。

小波「おい!今なら、1つか二つアウトにできる!早く投げて!」

と言ったが、

渡辺「あれ?!ボールはどこ!?」

ボールを落としたとき、見離してしまったらしい。

相手「ラッキー!」

そして、一気に自分の進むコースに進んだ。その時、ちょうどボールを見つけた。

竜矢「くそ!なんでこんなに打たれるんだ!」

大木「まぁ、竜矢は本気で投げているみたいだけど・・・。」

二人で悩んでいると、

小波「多分、今日の練習での疲れと、毎試合の連投の疲労だな。」

と言った。

竜矢「え?疲労?ちょっと待ってよ。僕はそんなに疲れてないよ。他こんなにぴんぴんしてるよ。」

といろいろアピールした。

小波「いや、でも気付かないうちにどんどん疲労が溜まっているんだと思う。このまま投げ続けても、どんどん打たれるばかりだ。」

竜矢「でもさ、誰がピッチャーやるの?」

と言った。

小波「おいおい、早速忘れたの?いるでしょ、この前入った・・・」

全員「手塚ですか!」

そう、この前入った手塚を指名した。

小波「あいつのテストもついでに見られるし、これで、体力も回復できる。どうだ、乗んないか?」

竜矢「う〜ん・・・分かったよ・・・。」

小波「よし、決定。審判、選手交代!竜矢君に代わって、手塚君!」

アナウス「河川敷ベースボールチーム、選手交代をお知らせします。」

猪狩「選手交代か?まったく、何考えているんだが?」

進「誰でしょうね?」


円谷「あ、手塚。どうやら、選手交代みたいっすよ。」

手塚「マジで?誰が交代だ?」

円谷「手塚じゃあ、ないっすか?」

手塚「まさかぁ!まだ三回だぜ?そんなこと・・・」

アナウス「ピッチャー竜矢に代わりまして、手塚。」

手塚「ぶ!!ガハガハ!!もう俺っちの番ですか!?」

こいつもスポーツドリンクを吐きながら、言った。

手塚「ちょっとキャプテン!なんで、俺っちなんですか!?竜矢さんがまだいるでしょう!?」

と言う。

小波「いや、それがね、毎試合の続投で疲れが溜まっているみたいなんだ。これから、投げてくれない?」

手塚「しかし、俺っちの球は・・・」

と言いかける。

竜矢「大丈夫だよ。自信を持って。自信を持たなきゃ何も始まんないよ。」

と励ます。

全員「打たれたって、大丈夫だ。俺達が必死で抑えるから。」

すると、

手塚「・・・。分かりました!頑張ります!」

全員「よし!よく言った!」

竜矢「勝ち負けは気にしなくて良いよ。とにかく、精一杯頑張ったかということが大切なんだ。」

手塚「はい!」


・・・この練習試合で、突然新入りの手塚を使用する事に決めた、河川敷ベースボールチーム。果たして、手塚の結果は!?

続く・・・

竜矢の実力
前回と変わらず

今回の成績
3回 被安打 6本 手塚に交代。

大木君の実力
前回と変わらず

今回の成績
一打数 1安打 1本塁打 一打点


あとがき

竜矢「orz」

小波「おいおい、こんな終わり方していいのかよ!?」

竜矢「・・・。」

小波「こりゃあ、絶対苦情くるぞ!」

竜矢「分かってます・・・。」

小波「分かっているなら、修正しろよ!」

竜矢「出来ればね・・・。」

竜矢「第26話読んでくれてありがとう・・・。次回もお楽しみに・・・。(出来れば、修正しておきます)」


5月22日

竜矢「修正完了しますた。」

小波「ふぅ。これで、マシになったね。」

竜矢「そうだね・・・。orz」

[455] 第26話 緊急練習試合 後編パート1 手塚投入!
竜矢 - 2006年05月27日 (土) 14時35分

なんと、竜矢は毎試合と今日の練習の疲れで疲労が溜まっていたことを、見破った小波君。ここで、今までとは違って、即、新入りの手塚に交代した。

小波「手塚。ノーアウトランナー 満塁のピンチだけど、しっかり投げろよ。」

と心配する小波君。

手塚「分かりました。」


竜矢「なんか、初めてこのままみるだけになったな・・・。」

円谷「あれ?竜矢さんって、このままベンチで見るの初めて何すか?ピッチャーですから、いつもそうなんじゃないっすか?」

と質問する円谷。

竜矢「いいや。いつもなら、疲れたら、小波君に交代してもらって、ライトを守っていたんだ。まぁ、手塚と円谷が入るまでは。」

と答える竜矢。

円谷「そりゃあ、疲労溜まるんじゃないっすか?」

竜矢「そもそも、疲労という物が分からなかったんだ。アハハ。」

円谷「(馬鹿じゃないっすか?この人。)」

と思っていた。


ここでちょうど投球練習が終わって、試合再開。

審判「プレイ!」

アナウス「2番 ショート 堀内」

堀内「へ!ここで新入りを投入するとは、あのときみたいによっぽど雑魚なんだな!」

とバット振りながら、言った。

小波「雑魚と思うなら、まず手塚のピッチングを見てから、いいな!」

と小波君が反発。

大木「(全部くさいところ付いたれ。)」

手塚「(了解しました。)」

第一球投げた!

シュ!

堀内「これはボールだ。案外コントロール悪いんだな。」

バシン!

審判「ストライーク!」

外角ギリギリの球。

堀内「はぁ!!審判!今のボールでしょ!?」

審判「いいえ。入ってます。」

堀内「くそ!まぐれだ!」

大木「ナイスコース。」

第二球投げた!

シュ!

堀内「これは、絶対ボールだ。ボール1つ分のボールだな。」

クク!

堀内「なに!?」

ズバン!

審判「ストライーク!」

堀内「(あのピッチャー、くさいところを付いてきやがる。嫌な戦法だな。つまり、あいつはコントロールがいい。)」

堀内がヘルメットを触りながら、そう思っていた。

大木「(急遽、変更しよう。ここで、わざとストライクゾーンから逃げる球で三振を誘おう。)」

手塚「(そうっすね。)」

第三球投げた!

シュ!

堀内「今度は、完全ストライクゾーン!これで頂き!」

クク!

堀内「スライダー!?このコースは・・・逃げ球だ!」

ブン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

大木「よし!お誘い成功!ナイスピッチ!」

全員「ナイスピッチー!」

小波「(大木君のリードと手塚のコントロールがこの戦法で攻めれるんだ。これはいいぞ・・・。)」


竜矢「(なんかゲームの手塚よりいいんだけど?)」

円谷「どうかしましたか?竜矢さん。」

竜矢「いいや!べ、べつに!?」

円谷「??」


アナウス「三番 サード 田中」

田中「俺にあの戦法は利かないぜ!」

大木「(そうか・・・。参ったなー。どうしよう・・・。変化球で誘うか?)」

手塚「(それもいいかもしれませんけど・・・もしかしたら、ただの嘘かもしれませんよ・・・。)」

大木「(嫌な揺さぶりだな〜。しかたない、ゴロでゲッツーを狙うか・・・。)」

手塚「(了解しました。)」

審判「プレイ!」

第一球投げた!

シュ!

田中「へ!頂き!」

カキーン!

手塚「!!」

小波「センター!レフトー!」

打球は、レフトとセンターの間の凄いライナー。

大木「取ってくれ・・・。」

増田「よし・・・」

矢部「これで・・・」

増田と矢部「!!」

ドカン!

全員「!!」

なんと、見事に激突!

竜矢「あぁあ・・・。やっちまった・・・・。」

円谷「これは・・・。」

増田「イタタ・・・。バックホーム!」

シュ!

ギュイイーン!

大木「(くそ!これで二人生還しやがった・・・!三人目がこっちに向かっている!ここで2点も切り離されてたまるか!!)」

バシン!

進「てやー!」

ザザー!

判定は・・・

審判「セーフ!セーフ!」

全員「ガーン!」

ワンタッチの差で進君の勝利。

相手「よし!これで2点差だー!しかも猪狩の球は大木以外打てない!これで勝ちも同然だな!」

大木「くそ!」

手塚「すみません・・・。」

小波「ドンマイだ!ここでイラつくな!まだ、三回だぞ!まだ逆転のチャンスはある!諦めるな!」

大木「・・・。分かった・・・。みんなー!締まっていくぞー!」

全員「オー!」


アナウス「4番 ピッチャー 猪狩守」

大木「(これでワンアウトランナー三塁か・・・。まちがいなく打ってくる・・・。参ったな・・・。)」

手塚「どうしますか?)」

大木「(敬遠にするか・・・。)」

手塚「(分かりました・・・。)」

シュ

バシン

審判「ボール」

相手「キタネーぞ!敬遠なんて!それでも男かー!」

シュ

バシン

審判「ボール。フォアボール!」


竜矢「これで、また負けかな〜・・・。」

円谷「竜矢さん!諦めちゃー駄目っす!野球は何が起こるか分からないっす!」



アナウス「五番 ファースト 佐藤」

佐藤「そんな弱虫ピッチャーなんて、一気に終わらせてやる!」

しかし、さっきのイライラのせいか、凡打でゲッツー。これでチェンジ。


全員「・・・。」

小波「(・・・さっきの失点で皆のやる気が落ちたな・・・。)ねぇ、まだ四回だよ?まだまだ行けるよ?」

全員「・・・はぁ・・・。」

小波「♯!!おい、皆!いい加減にしろ!!なんだ、そのヤル気の無さは!!それでも全国大会優勝できるわけ!?無理なら、辞退するけど!!??」

竜矢「ちょっと、小波君・・・」

完全に切れた小波君。

矢部「だってでやんす・・・」

小波「あのな!!野球というのはな、ただ勝てばいい訳じゃあないんだ!どこのチームにも勝ちや負けがある!僕たちもそうだ!!もしここで負けても、全国大会にいけなくなるわけじゃあない!!でもな、勝てないと波に乗れないことや優勝できない事もある!!だからって、こんなところで諦めるな!!このバカドモ!!」

と完全いつもの小波君ではなかった。

全員「このやろう!言わせておけば!!」

みんなが怒る。

小波「だったら、諦めるな!!何度も言うけど、全国大会では猪狩のチームより強いチームが待っているんだぞ!!ここで腐ってもいいのか!!」

全員「く・・・・!」

みんなが黙っていると、

大木「たしかにその通りだよねー。」

竜矢「あぁ。僕も諦めかけたけど、そんな自分が馬鹿だった。ベンチでしっかり応援しようっと。」

と言い出した。

全員「・・・」

円谷「そうっすね。こんなところで腐ってはいけないっすね。」

手塚「俺っちはまだ弱いですけど、一生懸命投げますよ。もう、点は相手に譲りませんよ。」

矢部「そうでやんすな!オイラのせいで、三点もとられたでやんすから、オイラが打つでやんす!」

増田「俺だって!」

ガンダー「ワンワン!(ワイだって!)」

全員「くそー!俺だって!」

小波「よーし!この試合逆転して勝つぞ!」

全員「オー!」


三回の裏

アナウス「二番 ショート ガンダー」

ガンダー「ワン!(よっしゃー行くでー!」

小波「ガンダー!しっかり見て行けよ!」

進「(ガンダーですか。まぁ、兄さんのウイニングショットが打てない限り、勝つことは不可能ですね。)」

シュ!

ギュイーン!

ガンダー「ワン!(まずは見送りっと。)」

ズバン!

審判「ストライーク!」

内角の真ん中だった。

竜矢「う〜ん・・・。」

大木「どうした?竜矢。」

竜矢「なんか、スピードが変わっていないような気がするんだけど・・・。」

大木「おい、疲れていなかったら、変わるわけ無いだろ?」

と当たり前の事を言う、大木君。

竜矢「いや、普通は一キロくらい違うはずなんだけど・・・。気のせいかな〜。」


ズバン!

審判「ストライクツー!」

ガンダー「ワン。(結構、うっとしいな〜。)」

シュ!

ギュイーン!

ガンダー「ワン!(一か八かや!)」

ブン! カキーン!

ガンダー「ワ、ワン!(あ、当たった!)」

小波「よし!」

しかし、打球は伸びず、センターフライ

パシ

塁審「アウト」

全員「あぁ・・・。」

猪狩「くそ、まぐれ当たりか。」

アナウス「三番 セカンド 渡辺」

竜矢「かっばせ〜 渡辺! ホームラン!ホームラン!かっ飛ばせ〜!」

渡辺「・・・。」

なにか、渡辺くんらしくない、真面目な独特のオーラを感じた。

審判「プレイ!」

シュ!

ギュイーン!

渡辺「てりゃ!」

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!」

竜矢「渡辺君!まずは、数えて、球とテンポを合わせるんだ!そうすれば、慣れてくるはずだ!」

竜矢がベンチから声を出す。

渡辺「テンポ?球は、普通スピードが、数キロ違うから、テンポが合わせようが無いと思うんだけど?」

竜矢「いいから!やってみて!」

大木「おいおい、勝手に言ってんじゃないよ。球のスピードは本当に統一されているわけじゃないんだぞ。」

竜矢「まぁ、いいから、いいから。猪狩のウイニングショットの弱点がすぐに分かるから。」

大木「信用できねぇな・・・。」

猪狩「弱点?俺の球に弱点はない!」

シュ!

ギュイーン!

渡辺「(一・・)」

ズバン!

審判「ストライクツー!」

渡辺「(約一秒か・・・。しかし、次もそうなのか?)」

シュ!

渡辺「よし!あっているなら、ここだ!」

ブン! カキン!

渡辺「お・・・合ってる・・・。」

猪狩「何・・・?」

ボテボテ・・・

打球は、サードの前に。

佐藤「ち。また当たったか。」

シュ!

バシン!

塁審「アウト!」

渡辺「確かにほとんど合っていた・・・。どうゆう事だ?」

竜矢「(ゲームと同じだな。)」

小波「ん?どうかしたの?」

竜矢「いや、別に。ほら、君の番だよ。」

小波「あぁ。」

アナウス「四番 ファースト 小波」

小波君がバッターボックスに向かっていると、

渡辺「キャプテン。猪狩の球の速さは、約一秒だ。」

小波「え?」

そういうと、渡辺はすぐにベンチに戻った。

小波「約一秒・・・か。」

そして、小波君がバッターボックスに入った。

審判「プレイ!」

猪狩「お前も俺の球が打てない!」

小波「てりゃ!」

ブン!

ストライーク!

石田「あれ?タイミングが合っているっす。少しもずれていないっす。」

石田がバッターサークルで言った。

石田「ちょっと僕もここでタイミングを。」

シュ!

ブン!

ブン!

ズバン!

ストライーク!

小波「(さっきと全然変わっていない・・・。)」

石田「本当に合ってるっす・・・。」

竜矢「ふぅ。寝む〜・・・。」

渡辺「(竜矢は、俺達をゲームで知っているって言っていたが、本当は、観察力があるのかもしれない・・・。)」

竜矢「ふぁ〜・・・。むにゃむにゃ・・・。」

渡辺「んな分けないか。」

竜矢「ん?どうかした?」

渡辺「いや、別に。」

なんか、渡辺の顔が少し笑っていた。

小波「(次は・・・ど真ん中に賭ける!)」

猪狩「タイミングが合っていても、当たんなきゃ意味が無いぜ!」

シュ!

小波「よし!狙い通り!」

カキーン!

猪狩「何!」

全員「やったー!これは大きいぞ!」

打球は・・・

古沢「くそ!猪狩の必殺球でこんなに飛ぶなんて!」

ダダダダ!

表原「信じがたいぜ!」

だだだだ!

バシン!

全員「落ちた〜!」

小波「よし!このまま二塁だ!」

ダダダダダ!

今レフトが取って

古沢「セカンド!」

シュ!

ギュイーン!

小波「げ!」

バシン!

坂本「残念でしたー。」

タッチ!

塁審「アウト!チェンジ!」

小波「くそ!猪狩のチームのレフトも強肩か!」

全員「あぁ・・・・。」

竜矢「あぁ・・。チェンジか〜。でも、タイミングが分かったんだったら、あとはコースだね〜。ごめん、寝るわ。」

(ZZzz・・・)

全員「竜矢って、最近イメージ違ってないか?」

大木「まぁ、こいつは気分によって、性格が変わるもんなー。バレーボールをしているときと学校だと、全然違うからな。」

と当然のような顔で言った。

※実話です。

小波「ふぅ・・・。さぁ、守りに付くよ。」

全員「はい!」

竜矢「ZZzz・・・」


四回の表

手塚「もう点は譲らないっすけど、大丈夫ですかね?」

手塚はさっきの回の失点でちょっと心配している。

大木「大丈夫だ。打たれても、バックが付いてるよ。」

大木が指を指した。その方向を見ると、

全員「よっしゃー!しまっていこうぜー!」

と皆が言った。

大木「ね?」

手塚「・・・分かりました!僕も相手に押されないように、気迫で投げます!」

大木「その意気だ!ただ、すぐに打たれたからって、がっかりすんなよ。」

手塚「分かりました!」

アナウス「六番 レフト 古沢」

古沢「け!気合を入れたって、意味が無いっていう事を教えてやるぜ!」

審判「プレイ!」

大木「(コースはどこでもいい。ただ、思いっきり投げるんだ!)」

手塚「(了解。)」

第一球投げた!

シュ!

古沢「け!簡単だぜ!」

カキーン!

手塚「!!」

打球はものすごいスピードで地面スレスレでセカンドを通過しようとしている。

渡辺「とりゃ―!」

バシン!

セカンドの渡辺が滑り込んで取った。

ザザザァァァーー!

塁審「あ、アウト!」

全員「ナイスプレイー!渡辺!」

渡辺「おう!どんどん取るぜ!」

古沢「ち!」

アナウス「七番 セカンド 坂本」

坂本「簡単に打ってやる!」

審判「プレイ!」

大木「(こいつは右打者でオープンスタンスか・・・。ちょっと一か八か試してみるか。)」

すると、大木君は、内角真ん中で弱めに投げろっていうサインが出た。

手塚「(え?!打たれますよ?・・・分かりました。)」

第一球投げた!

シュ

ヒュー

小波「おい!そんな球は打たれるぞ!」

坂本「へ!舐めてんのか!?」

カキーン!

大木「サード!動くな!」

石田「へ?」

バシン!

石田「・・・?」

塁審「アウト!」

坂本「ち!正面か・・・。ついてねぇな。」

大木「(よし、この作戦、バレるまで効果ありそうだな・・・。)」

アナウス「八番 センター 表原」

審判「プレイ!」

大木「(こいつは、外角で遅めで行け。)」

手塚「了解。」

第一球投げた!

表原「け!」

カキーン!

小波「!!」

バシン!

塁審「アウトー!チェンジ!」

表原「ち!正面か!」

相手「チェ。この回は無得点か。」


4回の裏

手塚「さっきの戦法は、なんですか?聞いた事がないっすよ。」

手塚が心の底から大木に聞いた。

大木「あぁ。あれはな、相手の打法で、球を遅くして内角を攻めたり、外角を攻めたりして、上手く正面にもっていくのさ。」

大木が言った。

手塚「なるほどー。だから、2者連続正面だったんですか。」

と感心して言った。

アナウス「五番 サード 石田」

石田「(よし、俺も行くっす!)」

審判「プレイ!」

シュ!

ギュイーン!

石田「おりゃ!」

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!」

進「(この人もタイミングが合っていますね・・・。本当に兄さんの球に弱点なんて、あるんでしょうか?)」

第二球投げた!

シュ!

ギュイーン!

石田「く!」

カキーン!

全員「お、打った!」

ヒュー

打球は、レフト前に落ちるか、落ちないか程度だった。

古沢「くそー!」

バシン!

全員「落ちたー!」

竜矢「ZZzz・・・」

石田「よし!打てたっす!」

猪狩「・・・。」

進「兄さん!大丈夫ですよ!点が取れなきゃ、意味がなんですから!」

進が言った。

猪狩「あぁ、そうだな。」


アナウス「6番 ライト 山田」

山田「僕だって・・・。」

小波「待って!」

突然小波君が言った。

山田「どうしたんですか?キャプテン。」

いかにも不思議そうな目で言った。

小波「選手交代だよ。」

山田「え?僕をですか?」

小波「違う。代走起用する。審判!選手交代!代走を石田君に代わって、円谷!」

円谷「え!?僕っすか!?」

小波「というか、もうベンチにはキミしか残っていないだろ。」

確かにベンチ組は手塚と円谷しかいない。

円谷「分かりました。」

そう言って、円谷はヘルメットをかぶって、一塁に走った。

猪狩「ん?代走を起用か?何を考えているんだか。」

猪狩が呆れた様子で言った。

石田「キャプテン。確かに円谷は足が早いっすけど、大丈夫なんすか?」

小波「大丈夫だよ。矢部君より足の速い、円谷なら絶対大丈夫だ。」

と自信たっぷりで言った。

山田「よし!行くぞ!」

審判「プレイ!」

猪狩「どうあがこうと点が取れなきゃ話にならない!」

猪狩がそう言って投げるフォームに入ると、

ザザ!

進「!!盗塁!?」

そう、円谷が走った。

山田「良し!打てるかも!?」

カキーン!

猪狩「!!」

今度は勢いのある球だ!そして、右中間を越えた!

全員「走れー!」

もう円谷が盗塁しようとしていたから、もうこれで完全にスピードに乗った。

ダダダダダダダダダダ!

円谷「このまま、ホームに行くっす!」

もうサードに向かっていた。

そして、

扇「セカンド!」

シュ!

セカンドが中継に入った。

その間に円谷がホームにまっしぐら。

ダダダダダ!

坂本「バックホーム!」

シュ!

ギュイーン!

進「アウトです!」

円谷「負けないっすよー!」

ザザザザーーー!

ここでも、凄い砂ぼこりがたった。審判が汗をかきながら、砂ぼこりが消えるまで待っていた。

判定は・・・

審判「セーフ!セーフ!」

円谷「や、やったっす・・・。」

全員「よっしゃー!これで一点差だー!」


猪狩「くそ!」

猪狩がグローブを地面に叩きつけた。

進「兄さん・・・。」

猪狩「絶対にまぐれだ・・・。俺の球に弱点なんてない!」

猪狩が少しキレていた。




・・・続く!

竜矢の実力
前回と変わらず

大木君の実力
前回と変わらず

あとがき

竜矢「終わったー。」

小波「中途半端だね。」

竜矢「でもこの方が、途中で省略せずに済むよ。」

小波「そうだけど・・・。」

竜矢「第26話を読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに。」


[533] 第27話 緊急練習試合!? 後編 パート2 発見!
竜矢 - 2006年06月12日 (月) 00時06分

ようやく、猪狩のウイニングショットに喰らいついた河川敷ベースボールチーム。もうほぼ勝利確定か!?

全員「よっしゃー!!行ける行ける!!」

もう皆は完全に勝てるぜムードに入っていた。

円谷「ふぃ〜。猛スピードで走ったから、疲れたっす〜。」

円谷がヘルメットを外してベンチに戻りながら言った。

小波「しかしまぁ、お前めっちゃ足早いな〜。なんか、野球以外にスポーツしていたのか?」

円谷「違うっす。実は、今新聞配達をしてるっす。走りながら。」

ちょっと笑いながら答えた。

小波「へぇ〜。じゃあ、僕の家に新聞配達しているのも円谷なのか?」

と関心しながら、聞いた。

円谷「そうっす。この辺ほとんどしてるっす。」

と言った。

小波「そりゃー、ご苦労様だね。いつもありがとう。」

円谷「どういたしましてっす。」

この会話でもう、大木君がバッターボックスに入っていた。

大木「よし!打つぞ!!」

と言ってバットを強く握った。

猪狩「くそ!」

シュ!

ギュイーン!

大木「!!」

ガシャーーン!

審判「ファ、ファール!」

惜しくもタイミングが遅くバックネットに当たった。

大木「(ん?スピードが上がっているのか?猪狩の球は一定のスピードしか出ないのに・・・)」

ちょっと不思議そうな顔で言った。

進「(兄さんがさっきの失点でイライラしてスピードの限界を超えたらしいですね・・・限界!!?)」

ちょっと進が目を大きくして心の中で言った。

進「タ、タイムをお願いします!」

審判「タイム!」

大木「ん?」

そして進が猪狩がいるマウンドに向かった。

猪狩「どうした進?いきなりタイムをかけて。」

ちょっとイライラ声で言った。

進「兄さん。なぜ兄さんの球が打たれるのか分かりました。それはスピードです。」

と言った。

猪狩「なんだと?俺のウイニングショットのスピードが遅いって言うのか!?最初は打たれなかったのに!!」

と怒りながら言った。

進「・・違います、兄さん。もちろん兄さんの球は速いです。しかし小波さん達が言っていた通り弱点があったんです。」

と少しためらいながら言った。

猪狩「じゃあ、その弱点はなんだ!?」

と猪狩が聞く。

進「それは、スピードの一定です。兄さんも僕も知っている通り兄さんのウイニングショットは疲れない限りずっと速く安定しています。しかしその安定が弱点なのです。」

猪狩「!!」

猪狩が本当に驚いた。

進「それに気付いた小波さん達は兄さんの球に合わせるためにベンチの近くで素振りしてスピードに慣れていってこうなったんです。」

と猪狩に説明した。

猪狩「だ、だがあいつ等にそんな弱点を見破る奴がいるのか?あんなチームにいるわけが無いと思うんだが・・・」

ちょっと焦りながら言った。

進「う〜ん、ちょっと分かりませんね。とにかく、兄さん。兄さんのウイニングショットをこの試合は捨てましょう。」

と言った。

猪狩「分かった・・・。しかしあいつだけには投げさせてくれ・・・。」

進「え・・・?」

進が誰に?と言う顔で言った。

猪狩「小波・・・。あいつだけはウイニングショットで抑える。」

と答えた。

進「・・・分かりました!縛っていきましょう!」

とにっこりと言って戻った。

進「(それにしても兄さんがライバル視する人が出来るなんて・・・。小波さん、貴方は凄いです。)」

とベンチにいる小波を見ながら言った。

審判「プレイ!」

大木「(今度こそ当ててやる!)」

猪狩「・・・よし!」

シュ!

クク!

大木「え!?」

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!」

外角のカーブだった。

進「ナイスコース!兄さん!」

と言いながら投げた。

大木「(くそ!カーブがくるなんて・・・。)」

第二球投げた!

シュ!

大木「(今度こそくるぞ!)」

クク!

大木「な!」

ブン!

ズバン!

今度はスライダーだった。

大木「(・・・どうやら弱点が分かったようだな・・・。)」

ちょっとチッ!と言う顔で思った。

第三球を投げた

シュ!

クク!

大木「駄目だ!」

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!」

最後はフォークで仕留め、三振にした。

猪狩「よし!」

大木「くそ!!」

大木君がそう言いながら戻ってきた。

小波「どうやら、猪狩はウイニングショットを捨てたみたいだな。」

と小波が言った。

全員「え?」

小波「また点を取るのに苦労しそうだな・・・。」

小波が参ったなと言う顔で言った。

全員「キャプテン!そんな事気にしないでいいっすよ!すぐに取り返しましょう!」

と任せておけと言わんばかりに言った。

小波「あぁ!そうだな!」


しかし・・・

ズバン!

審判「ストライク!バッターアウト!」

ズバン!

審判「ストライク!バッターアウト!チェンジ!」

小波「・・・。」

矢部「すまないでやんす・・・。」

結局三者連続三振でこの回が終わった。


猪狩の方では、皆がベンチに戻ろうとしていると

猪狩「進。」

突然猪狩が言った。

進「なんですか?兄さん。」

と不思議そうな顔で言った。

猪狩「ありがとうな。」

と言った。

進「え・・・?」

と言った。しかし、すぐに顔を変えて

進「どういたしまして!!」

と微笑んで言った。



遂に猪狩がウイニングショットを捨てていろいろな球種を使う手段に出た!果たして大丈夫なのか!?

・・・続く!

竜矢と大木君の実力

前回と変わらず


あとがき

竜矢「またまた久しぶりに出来たー!」

小波「で、どうして突然消えちゃったの?心配しちゃったよ。」

竜矢「あぁ、実は野外活動があって今日までこれなかったんだ。」

小波「じゃあ、無理しちゃったね。」

竜矢「別に!大丈夫だよ!」

小波「まったく。好きな事は大丈夫なんだね。ま、竜矢君らしいや!w」

竜矢「第27話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!」

[555] 第28話 緊急練習試合!? 後編 パート3 おい!
竜矢 - 2006年06月18日 (日) 14時40分

五回の表

アナウス「9番 ライト 扇」

扇「来い!」

大木「(真ん中、低めで遅く。)」

大木君が、サインを出す。

手塚「(了解です。)」

シュ

扇「よし!」

カキーン!

手塚「!!」

ヒュー!

大木「センター!」

矢部「オーライでやんす。」

パシ!

打球は、センターフライ

審判「アウト!」

扇「ち!」

アナウス「1番 キャッチャー 猪狩進」

進「よーし。」

進が気合を入れていると、

猪狩「待て、進。」

と猪狩が言った。

進「なんですか?兄さん。」

猪狩「お前にも、遅い球が来る。いいか、ボールのスピードと合わせるな。少し、早めに振るか、遅めに振れ。」

と進に言った。

進「どうしてですか?」

進が本当に ? と言う顔で言った。

猪狩「実はな、あれは相手のフォームを見て、投げて正面に着かせるようにしているんだ。」

と言った。

進「分かりました。」


審判「プレイ!」

大木「(ここだ。)」

手塚「(了解です。)」

シュ

進「(少し、早めに・・・。)」

カキーン!

大木「!!」

打球は、レフト前ヒット!

手塚「打たれましたよ!」

大木「早速、気付かれたか。仕方ない。とにかく相手の気迫に負けるな。」

手塚「分かりました。」

しかし、この後、

カキン!

カキン!

2連打浴びた。

大木「やっぱり、猪狩のチームは強いな。」

手塚「『強いな。』じゃないですよ。次のバッターは・・・。」

二人が向いた視線は・・・

アナウス「4番 ピッチャー 猪狩守」

(ブン!ブン!)

バットを振っている猪狩だ。

猪狩「よし・・・。」


手塚「どうします?ちょっとのことじゃあ、凡打に出来ませんよ。」

大木「参ったな〜。」

内野軍「う〜ん・・・。」
と、考えていると、突然手塚の持っているボールを取り、

小波「僕が投げる。」

と言い出した。

大木「それは助かるよ。」

手塚「有難うございます。」

皆がなぜ驚かないのか。それは、小波君が爆弾を抱えている事を知らないからだ。

小波「(猪狩、絶対にお前を抑える。)」


アナウス「選手交代をお知らせします。ピッチャー手塚に代わりまして、小波。ファーストには、手塚が入ります。」


とアナウスが流れたとき、

竜矢「ん・・・?」

竜矢が目が覚めた。

竜矢「小波君が・・・ピッチャー?!!ちょっと待ったー!・・・って、わ!」

(ドテ!)

ベンチの椅子に足が引っ掛かったらしく、転んだ。それでも竜矢が起き上がって、マウンドに向かった。


大木「あ、竜矢。起きたか。」

大木君が、竜矢の方に顔を向けて言った。

竜矢「あぁ、そうだけど。ちょっと小波君!」

竜矢が小波君を皆のいる所から、少し離れた所に引っ張った。

小波「何?」

竜矢「何?じゃないよ!えーと、今は・・・5回か。しかもまだ逆転出来てない・・・。ってもう!なんで、投げるんだよ!君は二回分しか、投げれないんだよ!」

竜矢が必死で言う。

小波「だって、今はノーアウト ランナー満塁だよ?しかも、猪狩なんだ。」

と平然と言っている。

竜矢「例えばさ、大会決勝でピンチで投げたくなるのは分かるけど、今は、練習試合だよ!?こんな所で、更に悪化したらどうすんの!?」

小波「う・・・そうだけどさ・・・。」

小波君が初めてつかえた。

小波「もう、この試合で大会までに、もう戦える事がもう無いと思うんだ。せめてこの試合だけは、二回以上投げたい。」

と言った。

竜矢「じゃあ、言うけど、君はここで二回以上投げると、もう全国大会では投げれなくなる可能性があるけど、いいの?」

竜矢が直球で聞いた。

小波「・・・。いいよ。」

と答えた。

竜矢「!!」

竜矢が、目を大きく開いた。しかし、余りに驚いたため、声が出なかった。

小波「別にピッチャーが出来なくなっても、まだファーストがある。バッティングもある。別に1つぐらい、失ったって、大丈夫だよ。」

小波君が、何も恐れていない顔で言った。

竜矢「・・・。勝手にして!」

そう言って、ベンチに戻った。

小波「ありがとう。」

ただ、竜矢がベンチに戻っている姿を見ながら言った。



竜矢「ふぅ・・・。頭に血が上がってきちゃった・・。でも、小波君がピッチャーが出来なくなると・・・戦力が・・・。」

竜矢がベンチで座りながら、言った。
※実際に、怒ると頭に血が上るんです。だから、めっちゃ熱くなる・・・。


小波「じゃあ、頑張るぞ!」

全員「オー!」


小波君が、三球投球して、

審判「プレイ!」

小波「勝負だ!猪狩!」

猪狩「来い!」

ピッチングフォームに構えたのはいいのだが、いつもと違った。

ザザ!(クル!)

大木「このフォームは・・・」

猪狩「トルネード!」

シュ!

ズバーン!

大木「!!」

シュー

審判「す、ストライーク!」

内角ギリギリのコース。

小波「よし!」


竜矢「トルネード・・・。しかも、メジャーリーグの野茂選手!」

そう、小波君のトルネードはあの野茂選手のフォームだった。

竜矢「あのフォームで一体何キロ出てるんだよ・・・。」

第二球投げた!

シュ!

クク!

猪狩「ち!」

ブン!

ズバン!

審判「ストラーク!」

今度は、小波君のウイニングショット、カーブ。

大木「あのフォームで、キレとスピードが上がってる・・・。」

猪狩「どんな球であろうと、打つ!」

第三球投げた!

シュ!

小波「げ!」

大木「!!」

猪狩「!!」

ブン!

ズバン!!

審判「ストライーク!!バッターアウト!」

どうやら、ミスしてしまったらしく、外角ボールに行った。で、大木君がなんとか取れた。

猪狩「くそ!」

全員「ナイスピッチ!」

小波「あ、あぁ・・・。」

あいつとの勝負だったのに、最後はミスって、ちょっと罪悪感があるらしい。


ズバン!

審判「ストライーク!バッターアウト!チェンジ!

この後、二者連続三振を取った。

全員「よし!キャプテンのおかげで、無得点だ!」

竜矢「ナイスピッチ。」

竜矢がパチパチと拍手しながら言った。




・・・この後、ノーアウトランナー満塁のピンチを脱出して、ムードは良くなったが、やはり四種(ストレートも含む)も持つ猪狩には、敵わず、二者連続三振。

アナウス「四番 ピッチャー 小波」

全員「頑張れー!キャプテーン!」

皆がまるで最終回みたいに必死に応援している。

小波「・・・。」

小波君は、黙ってバッターボックスに入った。

審判「プレイ!」

猪狩「ウイニングショットで行くぞ!」

小波「え・・・」

ズバン!

審判「ストライーク!」


全員「あれって・・・」

大木「ウイニングショットだ!」

皆がびっくりしながら言った。

小波「上等だ!」

第二球投げた!

シュ!

ギュイーン!

カキン!

全員「わ!」

打球がベンチに入りこんだ。

審判「ふぁ、ファール!」


小波「くそ!スピードアップしてやがる・・・!」

第三球投げた!

シュ!

カキン!

審判「ファール!」

カキン!
カキン!
・・・・
・・・
・・


20球連続ファール。

小波「はぁはぁ・・・。」

猪狩「はぁはぁ・・・。」

お互い息が上がっている。

進「(もうだめです。一球外しましょう。)」

とサインを出したが、

猪狩「(駄目だ!)」

と首を横に振った。

投げた!

シュ!

ギュイーン!

小波「捉えた!(とらえた)」

カキーン!

ギュルルル!

凄い勢いがある打球だ。

坂本「うわ!」

バシンー!


塁審「アウトー!」

小波「ち!正面か!くそ!!」

そう言って、地面にヘルメットを叩きつけた。

全員「くそ・・・!」

皆が拳を握って言った。

竜矢「でも、これからチャンスかも?」

全員「ハァ?」


小波君がピッチャーに代わり、失点確立は減ったが、戦力に問題発生の可能性があり。更になぜか竜矢がチャンスと言いだした。本当にチャンスなのか?

・・・続く!

竜矢と大木君の実力

前回と変わらず


あとがき

竜矢「約2,3週間ぶりにできたー!(汗」

小波「あいかわらず、ゆっくりだねー。」

竜矢「つきゃれる・・・。」

小波「いかれたか?」

竜矢「僕は普段、こうゆう喋り方なの。」

小波「昨日、しんかー進化さん達とチャットしたみたいだね。」

竜矢「うん。たまたまサイトに行ったら、チャットしている事を知って、参加しました。とても盛り上がりました。」

小波「確か〜、君は・・・」

竜矢「い、言わないで!」

小波「あぁ!顔が熱くなってる!行っちゃオ〜!」

竜矢「頼むから、辞めて!」

小波「竜矢君は〜、しんかー進化さんのロディの絵で〜」

竜矢「ストップ!!!!」

小波「萌えてました〜!」

竜矢「ギャーーーーーーーーーーーーー!」

※本当です。

竜矢「ヴェノアーーーーー!」

バタ!

小波「じゃあ、代わって、僕が・・・。」

小波「第28話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみに〜。」

[664] 第29話 決着
竜矢 - 2006年08月28日 (月) 17時58分


大木「おい、チャンスってなんだよ。あんまりいい加減なこと言うなよ。」

大木君が言った。確かにコレは言われてもおかしくない。

竜矢「いや、今すぐチャンスというわけではないけど、チャンスが来そうなんだ。これが始まりでね。」

竜矢が普通の顔で言った。

全員「これが始まり?」

皆が合わせて言った。

竜矢「そう。これが始まり。」

全員「・・・。」

皆、無言で守備に向かった。


猪狩「ふぅ・・・。」

猪狩がベンチに戻って、ため息つきながらタオルで拭いた。

進「疲れたんですか?」

進が単刀直入で聞いた。

猪狩「まさか。この僕が疲れるわけないだろ?」

猪狩がおいおいと言う、顔で言った。

進「そうですか。」

進が少し笑って言った。


この後、猪狩のチームの5・6・7番は、三振に倒れ、チェンジ。

全員「ナイスピッチ!」

小波「おう!サンキュー・・・!」

(ズキン・・・)

小波君が少し、固まった。

全員「キャ、キャプテン?」

小波「な、なんでもないよ。さぁ、反撃だ!」

全員「おぉ〜!」

六回の裏
アナウンス「五番 サード 円谷」

全員「円谷ー!打てよー!」

円谷「頑張るっす!」

審判「プレイ!」

猪狩「お前らなんかに打たれてたまるか!」

シュ!!

猪狩「!!」

進「し、失投!!」

猪狩がタイミングを狂わせ、ど真ん中の球だ。

円谷「う、打てるっす!」

カキン!

ダシン!!!

全員「センター前ヒットだ〜!!!」

円谷君は、パワーがないため、失投球でもあまり伸びない。

小波「よし!続け!」

猪狩「くそ・・・!」

進「やっぱり、疲れているんじゃないですか・・・?」

進が心配そうに言った。

猪狩「言ったはずだぞ?僕は疲れていないと。」

猪狩がまだ言うか?という顔で言った。

進「そうですが、無理すると体に悪いですよ?」

猪狩「たとえ、疲れていたとしても、この試合は最後まで投げる。あいつと最後まで闘う。」

進「・・・分かりました。」

進が戻って行った。

アナウンス「六番 ライト 山田」

山田「頑張りますよ〜!」

第一球投げた!

シュ!!

ズバン!!

審判「ストライーク!」

山田「やっぱり、速いですね・・・。だったら・・・」

第二球投げた!

シュ!!

(ザザ)

内野軍「!!」

カコン

進「ば、バント!!」

進がすぐにボールを拾って投げた。

進「ファースト!」

シュ!

バシン!

塁審「アウト!」

全員「よっしゃー!ナイスバント!!」

大木「よし。打って、同点にしてやる!」

猪狩「ち・・・!」

アナウンス「七番 キャッチャー 大木」

(ブン!!!ブン!!!)

大木君が気合入れて、素振りをしてバッターボックスに入った。

審判「プレイ!」

大木「来い!!」

猪狩「打たれてたまるか!」

シュ!!

クク!

ブン!

ズバン!

審判「ストライーク!」

大木「スライダーで来たか・・・。」

第二球投げた!

シュ!!

大木「よし!!狙い球!!」

カキーン!

猪狩「!!」

全員「これは、入るか・・・!?」

ドカン! ←レフト側のフェンスに当たった。

全員「あぁ・・。惜しい!つか、走れ〜!!!!」

円谷が三塁を蹴った。

堀内「ノーカットで投げろ!!」

堀内が古沢に言った。

古沢「バックホーム!!」

ギュイーン!

円谷「テイヤー!」

進「タッチ!!」

ザザァァー!!!

全員「セーフになれ・・・!セーフになれ・・・!」

審判「セーフセーフ!」

全員「やったー!これで、同点だ〜!」

円谷「ほ・・・。今日二度目のホームインです・・・。」

円谷がちょっと疲れた顔で言った。

猪狩「もう、打たせん!!」

この後、猪狩は気合で三者連続三振を奪った。

小波「くそ・・・。同点で終わったか・・・。」

全員「まだ、六回が終わったところです!まだチャンスがあります!」

小波「そうだな!頑張っていこうぜ!!」

全員「おぉ!!」

(バシバシ!)

小波君がグラブにバンバンたたいていると・・・

(ズキン・・!)

小波「!!」

小波「(お、おい・・・。まさか・・・。さっきのは気のせいじゃない・・。本当に・・・)」

この後、両者打てず、とうとう最終回に来た。もちろん、練習試合なので延長戦は無しの設定だ。

九回の表

小波「・・・。」

全員「きゃ、キャプテン?」

皆が心配そうに言った。

小波「あ、あぁ。とうとう、最終回だ!この回を抑えて裏のサヨナラに繋げようぜ!」

全員「おぉ〜!」

皆が守備に向かってって、小波君も行こうとすると、

竜矢「ちょっと小波君。」

と呼び止めた。

小波「何?」

竜矢「・・・やっぱり、痛め始めたんでしょう?」

真剣な顔で言った。

小波「い、何時から気付いた?」

竜矢「いまだ。顔色が悪かったから。」

小波「そう・・・。この試合が終わったら、一回病院にいくよ。」

竜矢「そう。分かった。・・・最終回だ。しっかり抑えろよ!な!」

ガッツポーズして、笑った。

小波「任せとけ!」

そう言って、小波君も向かっていった。

石田「竜矢。キャプテンと何て話していたんだ?」

運よく、石田はトイレに行っていた。

竜矢「頑張れよと声をかけただけだよ。」

石田「そうか。」


アナウス「一番 キャッチャー 猪狩進」

進「打たせてもらいます!」

審判「プレイ!」

小波「行くぞ!!」

シュ!!

(ズキン)

小波「・・!」

大木「球の勢いがない!!」

進「頂きです!!」

カキーン!

小波「しまった・・・!」

渡辺「テイヤーーーー!!!」


バシン!!

(ザザァァァーー!!)

審判「アウト!!」

進「く・・!」

全員「な、ナイスキャッチ!!!渡辺!!」

皆が大きな声で言った。

小波「あ、ありがとう。」

渡辺「キャプテン。僕達、頼りないかもしれないですけど、もっとバックを信用してくださいよ。猪狩のチームとの試合で忘れているかもしれないですけど。はい、ボール。」

小波「そうだね・・・。ごめん。別に頼っていないんじゃないんだ。それだけ言っておくね。」

全員「さぁこい!来たって、全部取ってやるぜ!!」

アナウンス「二番 ショート 堀内」

堀内「キャプテンに繋いで、勝ち越しするぜ!!」

審判「プレイ!!」

小波「(そうだよな。もっとバックを信頼するべきだな。よし、無理して投げないようにしよう。)」

シュ!

堀内「頂き!」

カキーン!

小波「!!」

大木「!!」

打球は、奥深くのレフトへ

増田「くそ・・・!とってやる・・・!」

矢部「増田君!頼んだでやんす!!増田君なら、取れるでやんす!!」

増田「テイヤー!!!」


(ザザァァー!!!)

大木「ど、どうだ・・・?」

小波「・・・。」

塁審が増田のほうへ向かって行って・・・

塁審「アウト!アウト!!」

増田「へへ・・・。取ったぜ。」

堀内「な・・・!」

全員「ナイスキャッチ!!」

増田「さぁ、頑張ろうぜ!!」

全員「おぉ〜!」

アナウス「三番 サード 田中」

田中「打つぞ!!」

シュ!

カキン


田中「げ!内野ゴロ!!」

円谷「よし・・・!ファースト!」

ズバン!!

審判「アウト!スリーアウトチェンジ!」

小波「皆、ありがとう!」

全員「いいっすよ!キャプテン!気にしない!!」

小波「よし!練習試合だからこれで最後の攻撃になるけど、サヨナラにするぞ!」

全員「おぉ〜!」


アナウス「七番 キャッチャー 大木」

全員「大木君!ここで打ってくれ!頼む!!」

大木「分かった!打つ!」

猪狩「(はぁはぁ・・・。)打たせるもんか!」

シュ!

大木「勢いがなくなってる!頂き!!」

カキーン!

全員「あ!!!」

大木「くそ!タイミングがずれた!!」

打球はキャッチャーフライ。

パシ

審判「アウト!!」

大木「くそ!!」

進「後二人です!」

猪狩「(あぁ・・・。そういえば練習試合だから、九回までか。)あぁ。」

アナウス「八番 レフト 増田」

増田「よし!打ってやる!!」

猪狩「絶対、打たせない・・・!」

シュ!

増田「(完全に勢いがないな。)そりゃ!」

カキーン!

バシン!!

全員「抜けたー!レフト前ヒット!!」

進「ドンマイです!縛っていきましょう!!」

アナウス「九番 ファースト 手塚」

小波「そういえば、もう全員使い果たしたんだよな?」

竜矢「うん。もう使い果たしたよ。」

小波「ここは、チームメイトを信じよう。何かが起こるはずだ。」

審判「プレイ!!」

手塚「(打てるかな・・・。いや、打つんだ!この試合、僕のせいでこうなったんだから!)」

猪狩「三振にしてやる・・・!」

シュ!

手塚「(初球は、打つとヒットの確率が低いから・・・)」

ズバン!

審判「ストライーク!」

円谷「何してるんっすか!?手塚!打つっす!!」

竜矢「いや。慎重なんだ。」

円谷「はい?」

竜矢「手塚は打たないといけないという気持ちでいっぱいなはずだ。でも、むやみに打つとヒットの確率が低いからな。」

円谷「手塚・・・。」

第二球投げた!

シュ!

手塚「よし!」

カキン!

ガシャーン!

審判「ファール!」

手塚「あ!速すぎた・・・!」

竜矢「頑張れ〜!手塚!」

小波「そうだ!頑張れ!手塚!頑張れ〜!」

全員「頑張れ〜!!!」

手塚「皆・・・。よし!」

第三球投げた!

シュ!!

猪狩「これで、三振だ!」

手塚「打つ!!」

カキーン!

ギュイーン!

全員「よし!これは抜けた・・・」

バシン!

ファーストの佐藤がジャンピングキャッチ!

しかも・・・

増田「げ!!」

ドスン

ベースのあるところに着地。

全員「あ・・・」

審判「アウト!アウト!ゲームセット!」

全員「あぁ〜・・・」

竜矢「リベンジならずか・・・。」

小波「でも、今回は猪狩のチームに引き分けだよ!?皆自信持って!」

小波君が必死に皆を励ます。

竜矢「そうだよね。あの猪狩のチームに引き分けできたんだよね。勝ちたかったけど自信を持とう!!手塚!ドンマイだ!これからも頑張ろうぜ!」

手塚「・・・そうですね!頑張りましょう!」

全員「おぉ〜!」



審判「礼!!」

全員「ありがとうございました〜!」

小波「猪狩、今日はありがとうな。」

猪狩「ふん。お前にお礼される筋合いはない。」

小波「なんだと!?」

進「ちょ、兄さん。」

猪狩「とにかく、全国大会頑張れよ。」

小波「あぁ。頑張るぜ。」

猪狩「じゃあな。」

そう言って、猪狩たちは帰って行った。


・・・練習試合が終わり、これからも全国大会に向けての練習が始まる。

・・・続く

竜矢と大木君の実力
前回と変わらず

あとがき

竜矢「で、できた・・・(汗」

バキ!!!

竜矢「いて〜!!なにすんの!?小波君!」

小波「二ヶ月もほっといて何してんだよ・・・君・・・。」

竜矢「ちょ、忙しかったからだよ・・・。」

小波「毎日チャットしていたのはなんだったのかな?」

竜矢「えwwwwちょwwww」

小波「その笑い、チャットしてたな〜!?このやろう!!」

竜矢「ちょwwwwやめwwwww」

(ギャ〜!!!!!!)


竜矢「だ、第二十九話読んでくれて、ありがとう・・・。次回もお楽しみに・・・。」(チーン



[708] 第30話 問題と再出発
竜矢 - 2006年09月17日 (日) 15時47分

猪狩達との練習試合が終わり、皆が帰ろうとしていた。

小波「皆、今日はお疲れ様。多分、疲れていると思うから、明日は練習休みにするよ。いい?」

小波君が皆に言うと

全員「う〜ん・・・、大丈夫。そんなに疲れてないから、明日も頼むよ。後、一日でも休んだら全国大会じゃ、危ないもんな。なにせ、全国だから。」

皆が、練習やると言った。

小波「分かった。明日、いつもの場所でね。じゃあ!」

全員「お疲れ様ー!!」

そう言って、皆帰って行った。

大木「さぁ、俺たちも帰るか。」

大木君が帰ろうと言い出したとき、

小波「ごめん、大木君。これから竜矢君と一緒に行くところがあるんだ。先に帰っててくれない?これ、家の鍵だから。」

そういって、小波君は大木君に鍵を渡した。

大木「(竜矢と行く・・。なんかな・・・。)分かった。先に帰ってるよ。」

小波「ありがとう。じゃあ、ちょっと行ってくるね。行こう、竜矢君。」

竜矢「あぁ、そうだね。じゃあ、行ってくる。」

そう言って、小波君と竜矢はどこかに行ってしまった。

大木「(竜矢、あいつは俺より前にこの世界に来ている。だったら、俺には知らない秘密があるのかもしれないな・・・。よし、尾行してみよう。)」


大木君も、小波君と竜矢と同じ方向の道を歩いた。


・・・


竜矢「ここ?小波君が通っていた病院?」

竜矢が言った。

小波「通ってはいないよ。だいぶ前に肩に痛みが走って一回だけここに来ただけだよ。まぁ、風邪引いた時とかも来たんだけどずいぶん久しぶりだ。んじゃあ、入るか。」

竜矢「うん。」

そう言って、小波君と竜矢は病院に入った。

大木「病院か・・・。小波君か竜矢が、体の調子が悪いのかな・・・。よし・・・」


小波「すみません、小波ですが。」

看護婦(受付)「あ、小波様ですね。お久しぶりですね。今日は、どうされましたか?」

看護婦(受付)が小波君に聞いた。

小波「あれです。また、きたんです。」

竜矢「(何度も、通っていればあれで良いかもしれないけど、随分来てないのに、分かるのかな・・・?」しかも、一回だし・・・。)」

竜矢が思っていると

看護婦(受付)「分かりました。5番と書いてある、部屋にお入りください。」

看護婦(受付)がそう言って、どこかに行ってしまった。

竜矢「(分かってる〜!!!!!;)」

竜矢がかなりびっくりしている。

小波「さぁ、行こう。」

そう言って、小波君が歩き始めた。

竜矢「ま、待ってよ。」


そう言って、五番と書いてある部屋に向かった。




大木「(・・・五番の部屋か。分かった。よし・・・)」

大木君は、病院の外側のドアで聞いていた。

大木「早速、五番の部屋へ・・・」

大木君が行こうとすると、

看護婦(受付)「困りますよ。受付で、声をかけないで中(五番の部屋とかある部分)に入ろうとしちゃあ。」

看護婦(受付)が大木君を止めた。

大木「いや、僕小波さんの付き添いで・・・」

大木君は、これじゃあ、入れさせてもらえないだろうと重いながらも言った。なにせ、既に竜矢が付き添いで行ったのだから。

看護婦(受付)「分かりました。小波様は、五番の部屋に行っておられます。」

大木「分かりました。(あっさりだったな・・・;)」

そう言って、小波君のいる、五番の部屋に向かった。


小波「どうも、お久しぶりです・・・。」

そう言って、部屋に入った。

医者「やぁ、小波君。あの時以来、一度も来てなかったが元気にしていたか?」

小波「はい。」

医者「ところで、小波君。君の隣にいる人は誰だい?」

医者が聞いた。

小波「あぁ、この人は竜矢君。僕と同じチームにいるんです。」

竜矢「どうも、初めまして。竜矢です。」

竜矢は少し、頭を下げて言った。

医者「宜しくな。・・・さて、小波君。」

小波「はい。」

医者「君がここに来たのは、あれだな・・・?」

医者が重く言った。

小波「はい・・・。また激痛が・・・。」

医者「君は一試合だけでも二回以上、投げなかったか?」

小波「はい・・・。さっき、練習試合したんですけど、5回くらい投げてました・・・。」

小波君が暗い顔で言った。

医者「そうか・・・。あの時言ったよね?二回以上を一回だけでも投げたら駄目だ。肩が更に悪化するから。と。」

医者が少し怖い顔で言った。

小波「はい・・・、それが分かっていて投げていました・・・。」

医者「分かっているならなぜ、投げた?君は投手生命をその若さで終わりにしたいのかい?」

小波「あるライバルとの試合で、この先あまりもう勝負する事がないと思って投げてしまいました・・・。」


その頃大木君。



大木「あぁ、ここだな。五番の部屋は。よし・・・ちょっと嫌だけど聞いてみるか・・・。」


医者『君がここに来たのは、あれだな・・・?』

大木「(また、あれか・・・。一体どうしたんだ?)」

小波『はい・・・。また激痛が・・・。』

大木「(あの声は小波君・・・。何か、あったのか!?)」

医者『君は一試合だけでも二回以上、投げなかったか?』

大木「(試合・・・?二回以上・・・? !?今日の猪狩の試合か!!)」

小波『はい・・・。さっき、練習試合したんですけど、5回くらい投げてました・・・。』

医者『そうか・・・。あの時言ったよね?二回以上を一回だけでも投げたら駄目だ。肩が更に悪化するから。と。』

大木「(肩が悪化!?小波君は、肩に爆弾を・・・!!!?)」

小波『はい・・・、それが分かっていて投げていました・・・。』

医者『分かっているならなぜ、投げた?君は投手生命をその若さで終わりにしたいのかい?』

小波『あるライバルとの試合で、この先あまりもう勝負する事がないと思って投げてしまいました・・・。』

大木「(ライバル・・・、猪狩のことか。)」


医者「だからと言って、君は投手生命を終わりにしたかったのかい?この先、あまり練習試合することないからって駄目にしたいのかい?」

医者が少し怒り気味で言った。

小波「・・・僕は、決心していたんです。投手生命が終わっても良いと・・・。」

医者「!? 君、竜矢君と言ったな?」

竜矢「え!?あ、はい。」

医者が突然、竜矢に聞いた。

医者「君は小波君が肩に爆弾抱えているの知っていたのか?」

竜矢「はい・・・。だいぶ前に小波君から教えてもらいました・・・。」

竜矢が言った。

医者「君は、小波君が『投手生命が終わっても良い』と知っていたのかい!?」

竜矢「・・・最初僕は言いました・・・。『全国大会で、投げれなくなるけど、いいのかい!?』つまり、『投げれなくなるかもしれないのにいいのかい!?』と。」

小波「竜矢君・・・。」

竜矢「でも、小波君は、こう言いました。『・・・いいよ。』と。」

医者「!!?」

竜矢「『投手ができなくなっても、まだファーストがある。打撃がある。だから、大丈夫。』と。」

医者「しかし、なぜそれでも止めなかった!?」

竜矢「・・・、それは僕の人生というわけでは無かったからです。」

医者「!? 君は小波君がどうでも良いと言いたいのかい!?小波君がどうなってもいいと言いたいのかい!?」

医者は本当にキレていた。

竜矢「人生というのは、自分自身が決めるものです。他人がどう言おうと人生は自分で決めなきゃ行けないんです。僕は、僕の人生。小波君は小波君の人生だからです。」

医者「だからって・・・!」

竜矢「それに、小波君にはためらいとか、持っていませんでした。ためらい、恐怖など何も感じませんでした。」

医者「・・・。」

竜矢「僕は、思いました。『小波君の人生だけど僕は一生懸命サポートしよう。』と。」

小波「え!?」

竜矢「小波君のチーム皆が目指しているのは、全国大会優勝。もし、全国大会で優勝すると、ずっとサポートできるわけじゃないけど、なんか話題がそれているけど・・・・」

小波「・・・」

竜矢「小波君が投手出来なくなってしまっても、僕とか皆でサポートする!!それで、全国大会優勝するんだ!!」

医者「君・・・。」

小波「グ・・・・・!!」

小波君が泣いた。大粒の涙が出ていた。やっぱり、怖かったのかもしれない。投手ができなくなる。という、重みが。でも、今、その重みがなくなったのかもしれない。

竜矢「ごめんね、小波君。こんな意味不明なこと言って。でも、全国大会優勝、頑張ろうね!」

小波「そうだね・・・(グスン」

小波君が言った。

医者「君達の友情に感動した。怒ってすまない。じゃあ、検査しようか。」

小波「はい、お願いします。」



大木「へ・・・。竜矢の奴、意味不明だけど、かっこいいこと言いやがって・・・・。さて、怪しまれないように帰るか・・・。」

そう言って、大木君は家に帰って行った。

※一応、最後まで聞いていたことにしてね。




〜15分後〜

医者「う〜む・・・。」

医者がレントゲン写真を見ながら言った。

小波「どうですか・・・?」

医者「はっきり、言っても良いかな?」

小波「はい、分かっています。どんな結果でも動じません。」

医者「実はな・・・」

竜矢「・・・・」

医者「もう、本当に投手しないほうがいい。」

小波「・・・そうですか。」

医者「本当に爆発一歩手前だ。これ以上、無理して投げると終わってしまう。今思い出したが君は肩。肘が爆発した場合は投手ができなくだけで野手ができるが、肩の場合、爆発すると野球自体できなくなる。君が利き腕を変えるなら別だが・・・」

医者が重く言った。

小波「・・・」

竜矢「小波君・・・。」

数秒の沈黙が流れたが・・・

小波「先生・・・。」

医者「なんだい?小波君。」

小波「爆弾除去手術できないですか?」

竜矢「手術・・・!!」

小波君が出来ないかと言った。確かに、爆弾除去手術すればまた投手ができる。しかし・・・

医者「残念だが、私にはできない。さらにはっきり言うが・・・ここ、パワフルタウンに、爆弾除去できる医者はいない。」

竜矢「え!!!?」

小波「そうですか・・・。」

医者「私も、爆弾除去してあげたいけどね・・・実は、免許がいるんだよ。」

小波と竜矢「免許ですか?」

医者「そうだ。爆弾除去免許を取らないといけないんだけど、難しくて誰も取っていないらしい。」

小波と竜矢「そ、そんなに難しいんですね・・・・。」

医者「とにかく、すまないが私には出来ない。」

小波「そうですか・・・。すみません。」

医者「いいんだ。とにかく、気をつけて。本当に爆発一歩手前だから・・・。」

小波「はい、気をつけます。ありがとうございました。」

竜矢「ありがとうございました。」


そう言って、小波君と竜矢は部屋を出て行った。


看護婦(受付)「700円、頂きます。」

小波「あ、これでお願いします。」

そう言って、紙らしい物を受付の人に渡した。

看護婦(受付)「かしこまりました。」

竜矢「ん?なにそれ?」

竜矢が聞いた。

小波「あぁ、これはパワフルタウンチケット。通称、パワチケ。」

竜矢「パワチケ・・・?」

小波「まぁ、いわゆるお金だね。現金が無い時、これでも払えるんだ。」

※ゲームのパワチケと違います。ご了承ください。

竜矢「ん?いままでの買い物とかも?」

小波「うん、これで使っていたんだ。」

竜矢「でも、大丈夫?いつか、尽きるんでしょ?」

小波「まぁ、バイトとかすると手に入るけど、一応パワフルタウンから支給されるんだ。」

竜矢「なんか、特別の事情があるから?」

小波「そ、そこは突っ込んじゃいけないよ・・・。」

竜矢「ご、ごめん。」

小波「さ、帰ろうか。」

竜矢「そうだね。」


そういって、二人は家に帰って行った。


やはり、小波君の肩が悪化していた。しかも、爆発一歩手前という、事実。これから、河川敷ベースボールチームはどう行くのか・・・。

続く・・・


小波君が投手できなくなり、野手に統一されました。これで、投手2人 野手9人(小波君含む)になりました。

竜矢と大木君の実力
前回と変わらず


あとがき

竜矢「よし、出来た。」

小波「今日は、前回の反省踏まえて、早く更新したな。」

竜矢「さぁ、これから河川敷ベースボールチームはどうなるのでしょうか!?」

小波「これから、野手に統一されるのか。」

竜矢「さぁ、どうなるのでしょうかね〜?」

小波「そうだな。」

竜矢「第30話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!!」

[718] 第31話 初めての・・・
竜矢 - 2006年09月25日 (月) 22時24分


小波君と病院に行って、その帰り道。

小波「ふぅ。」

竜矢「・・・どうすんの?」

竜矢が少し真剣な顔で言った。

小波「どうすんの?って?」

小波君がとぼけた顔で言った。

竜矢「君は、野手に統一された。しかも、爆弾を除去できる医者がいない。これで、投手は僕と手塚のみ。これで全国大会通用するの?」

小波「・・・確かに全国大会で優勝しないと君と大木君は元の世界に帰れない。でも・・・」

竜矢「でも?」

小波「全国大会で君が最後まで投げなきゃ意味が無いんじゃないのかな?」

小波君は普通に言った。

竜矢「投げる?ハハ、小波君、分かってる?」

竜矢が少し嘘笑いして言った。

竜矢「この僕の球で全国の球が通用すると思っているの?しかも、僕の体力で最後まで投げれると思う?」

確かに、竜矢の意見も一理あった。竜矢の球じゃあ通用する可能性は天文学的確率だ。

小波「・・・分かるわけないじゃん。そんなこと。」

小波君が空を見ながら言った。

竜矢「分からない?だったら、言わないで欲しいな。まぁ、僕は小波君みたいに才能ないからね。」

竜矢がちょっと笑いながら言った。しかし・・・

小波「・・・才能・・・?」

小波君が止まった。

竜矢「ん?」

すると・・・

(グ!!!)

小波君が竜矢の胸グラを掴んだ。

小波「ねぇ、竜矢君!?何が才能なんだ!?えぇ!!?」

竜矢「・・!?」

小波「この世には、才能はないんだ!!皆、努力して上手くなっているんだよ!!」

竜矢「だからって、いきなり怒ることないんじゃない?」

竜矢はいたって、普通の顔している。

小波「僕はね!!才能とかいう言葉は嫌いなんだ!!」

竜矢「だって、やっぱり才能が土台じゃないのかな?才能があって、努力して上手くなっていくんじゃないのかな?」

小波「・・・!!」

(ガツン!!!)

小波君が思いっきり殴った。

竜矢「・・・なにすんだよ!!」

小波「君は、僕には才能があって、君には才能がないと言いたいのかい!?」

小波君が息を上げて言った。

竜矢「あぁ、ないね!!僕はこの世に生まれてきてまだ、僕の才能。という物が見つかってないんだ!!」

竜矢がその場で反論する。

小波「じゃあ、君が今までやってきたのは何だったの!?才能がないのに何でそこまで上手くなったんだい!!?」

小波君の正論が出た。

竜矢「う・・・」

竜矢は言えなくなった。

小波「じゃあ、君のスタミナが上がったのは偶然!?変化球が投げれるようになったのは偶然!?コントロールが上がったのは偶然!?打撃も上手くなったのは偶然!?どうなんだ!?」

小波君が竜矢に追い討ちをかける。

竜矢「・・・偶然かな?偶然というか、たまたまかな?」

小波「・・・こいつ!!!」

(ドカ!!ドカ!!)

竜矢「この野郎!!やるのか!!?」

(ドカドカドカ!)

小波「僕は、そう言う奴が嫌いなんだ!!」

小浪君が殴りながら言った。

竜矢「所詮、俺は才能の無い奴だ!!俺は偶然でしかダメなんだよ!!」

竜矢も殴り返す。

小波「才能がこの世にあってたまるか!!才能なんかあったら努力してきた意味がないじゃないか!!」

竜矢「でも、才能があるのが現実だ!!ホームランを一杯撃ったりするのは才能なんだよ!!」

小波「この野郎!!!まだ言うか!?」

・・・

・・



竜矢「はぁはぁ・・・」

小波「はぁはぁ・・・」


二人はこの後も十数分殴り合っていた。

竜矢「思えばさ・・・」

竜矢が空を見て言った。

小波「なんだよ?」

竜矢「僕達、喧嘩初めてしたね。」

竜矢が笑いながら言った。

小波「あ、そうだねー。」

小波君も空を見上げて言った。

竜矢「やっぱさ、才能が一番だと思うけどさ・・・」

小波「ん?」

小波君が竜矢を向いて竜矢の話を聞いた。

竜矢「やっぱり、努力が一番なのかな?それにやってみないとわからないかな?」

竜矢がそのまま空を見て言った。

小波「・・・当たり前じゃん!!」

竜矢「そうか・・・。」

そう言って・・・

竜矢「ふぅ・・・。」

小波「どうしたの?」

竜矢「僕、全国大会で一生懸命投げるよ!小波君。攻撃頼むよ?」

小波「任せておけ!!僕のホームランで優勝まで導いてやる!!」

竜矢「ハハハハ・・・!」

小波「何だよー。おかしいのかー?」

竜矢「べっつにー。」

小波「あ!この野郎!!やっぱり、許さねぇ!!」

竜矢「アハハハ!!追いついてみろー!俺が先に家に着いてやるぜ!」

(ダダダダ!!)

小波「あ!ズルイ!!待てゴルァ!!」

(ダダダダ!!)


・・・





小波「おーい。竜矢君。結局僕に抜かれてるじゃーん、アハハハ!!」

竜矢「ゼェゼェ・・・。ジクジョー!結局抜かされてたー!!」

やはり、竜矢の体力と足じゃあ小波君に勝てないみたいだ。

すると・・


(ガチャ)

大木「あ、小波君。山川。結構遅かったね。心配したよ・・・って、あれ!?スゴイ怪我!!どうしたの!?」

大木君は、病院で投手ができなくなっていることを知っていても二人が喧嘩したのは知らなかった。

竜矢「えへへ・・・。なんでもいいじゃん。」

竜矢がごまかし笑いをした。

小波「そうそう。なんでもいいじゃん。アハハ。」

大木「しかも、泥だらけし・・。一応風呂沸かしたよ。僕、先に入ったから二人入ってきたら?」

小波「そうだな。竜矢君。入ろう。夕飯は一緒に作ろう。そうすれば楽しいし。」

竜矢「そうだね。早く入って夕飯作ろうか。」

大木「分かった。じゃあ、待ってるから。」

小波と竜矢「了解。」

・・・



そして、これからも全国大会に向かって練習していく。

続く・・・


竜矢と大木君の実力

変わらず



あとがき

竜矢「おk。完成した。」

小波「しかし・・・なんか、ス○根漫画になってないか?しかも、毎回このパターンだし。」

竜矢「おk。気にするな。」

小波「しかも、このコーナー二人しかいないから超つまんないし。」

竜矢「うーん・・・・。実は全国大会に入ったら一応ゲストがくるんだけどそれまでは二人だけだなー。」

小波「寂しいなー・・・。」

竜矢「第31話読んでくれてありがとう!!次回もお楽しみにー!」

[726] 第32話 え!?中学生で!? 前編
竜矢 - 2006年10月08日 (日) 03時33分

昨日、病院に行き、帰り道小波君と初めて喧嘩して次の日。


小波「ふぁ〜・・・。おはよう。」

竜矢と大木「おはようー・・・。」

いつも通り、起きて着替えて朝食食べて、練習に向かった。ここで問題が・・・

〜行く途中〜

竜矢「ねぇ・・・小波君。(ボソ」

竜矢が小波君に小声で言った。

小波「ん?何?」

竜矢「君の肩の件、どうすんの・・・?」

小波「どうするって?」

小波君は、平然に言う。寝ぼけているのか?と思うくらいだ。

竜矢「どうするって?じゃないよ。君はもう投手ができない。皆に言うの?それとも、これからも黙るつもり?」

そう言うと、小波君はこう言った。

小波「・・・今日、言うよ。今日・・・。」

小波君が無表情で前を向いて言った。

竜矢「・・・そう。分かった。」


大木「・・・」

大木君は、竜矢と小波君が何の話しているのか分かっていた。でも、何も言わず練習場に向かっていた。



数分後、練習場に着いた。そこでは、もう皆グランドを整備(トンボかけなど)していた。

全員「あ、キャプテン!大木君!竜矢!おはよう!!」

皆元気だ。純粋の小学生の野球している人みたいだ。

小波「おはよう。早いね。」

竜矢「オッハー!今日も頑張りましょうー!!」

竜矢が拳を上げて言った。

全員「お前、キャラが違うだろ。」

皆がいやらしい目で見た。

竜矢「・・・(唖然」

大木「おはよう。皆。頑張ろうな。」

大木君が挨拶してすぐに・・・

小波「なぁ皆。練習始める前に言っておきたいことがあるんだ。」

全員「なんですか?キャプテン。」

皆が?という感じで言った。

小波「実は、僕さ・・・前から肩に爆弾抱えていてさ・・・」

小波君が少し下を向いて言った。

全員「ば、爆弾・・・!?」

皆の顔が引きつっていた。

小波「もう・・・投手できないんだ・・・。爆発一歩手前で・・・。」

矢部「ちょ、ちょっと待って欲しいでやんす・・・!小波君!冗談でやんしょ!?君が爆弾抱えているなんて・・・!」

全員「そうですよ!!冗談ですよね!?」

皆がかなり動揺している。突然のことだから当たり前だろう。

小波「ずっと黙っていたけど・・・事実なんだ・・・。」

矢部「でも!!なんでオイラ達に言わなかったんでやんすか!?そんなにオイラ達が信用できないでやんすか!?」

矢部君が小波君に言った。小波君は・・・

小波「信用できないんじゃない!!心配かけさせたくなかっただけだよ!!」

小波君が必死に言った。

小波「あの時、ピッチャー出来ていたのは、僕だけだった・・・。人数も揃っていなかったし・・・。皆自分の得意なポジションや好きなポジションがあるから・・・。」

全員「・・・」

皆、黙っていた。少し斜め下を向いていた。

小波「それで、僕はずっと黙っておこうと思っていたんだ。心配かけさせたくなかったから。でも・・・竜矢君がピッチャー希望してくれて・・・僕は、こっそりと投手を辞めて野手で頑張ろうと思ったんだ。」

全員「どういう意味だよ・・・意味分からないですよ・・・。」

皆が怒りたいのを我慢して言った。

小波「竜矢君がずっと投手していれば僕は、皆がすっと投手をしていたことを忘れるだろうと思っていたんだ。でも・・・竜矢君には悪い言い方だけど、投手としての実力はあまり無かった。竜矢君は大会で優勝しないと元の世界に帰れないから、負けるわけにはいかないし。僕がやらないと竜矢君は帰れない。今は、大木君もだけど・・・」

小波君は泣きそうになっていた。仕方ないだろう・・・。皆にこんな失礼なことを言ったのだから・・・。

竜矢「小波君・・・」

竜矢も少し下を向いた。自分の実力がもっとあればこんなことにならなかった、と。


・・・


矢部「何ででやんすか・・?」

矢部君がこの沈黙を破った。そして、矢部君が言った。

矢部「なんで、小波君はそんな大事なことを黙っていたんでやんすか・・・?やっぱり、信用できないんじゃないでやんすか・・・?」

小波「違うよ!!!!僕は、本当に心配かけさせたくなかったんだよ!!」

矢部「黙っていることが一番ダメなんでやんすよ!!!!」

小波「!?」

こんな本気で怒っている矢部君を見るのは初めてだ。

矢部「オイラ、ずっと気になっていたんでやんすよ!!なぜ小波君はあんなに速い球が投げれるのに、抑えしかやらないことで!!」

小波「矢部君・・・」

矢部「でも、そんなことを聞いたら小波君に悪いなと思って、こっちも黙っていたでやんすが・・・怒りたくなるでやんすよ!!!」

全員「お、おい・・矢部・・・。」

皆が声をかけても矢部君は更に言った。

矢部「オイラ達、チームメイトじゃないかでやんす!!!オイラ達仲間じゃないかでやんす!!オイラ達友達じゃないかでやんす!!それなのに、教えてくれないなんてひどいでやんす!!」

小波「・・・・・・」


小波君は、もう何も言えなかった。矢部君の言うとおりだったから。

矢部「でも・・・仕方ないでやんすよね。今だから言ってるけど、オイラももし小波君の立場だったら絶対言えなかったでやんすから。ごめんでやんす。怒鳴ってしまって。でやんす。」

矢部君が反省した顔で謝った。

小波「皆・・・本当にごめん。黙ってて・・・。」

小波君が、頭を下げた。すると・・・


手塚「えへへ。キャプテン。キャプテンらしくないっすよ。頭を下げるなんて。」

円谷「そうっすよ。終わったことはうだうだ言う必要ないっすよ。」

二人が励ましの声をかけた。更に・・・

矢部「それに、オイラ達本当に実力ないでやんすしね。こっちこそごめんでやんす。」

渡辺「前にも言ったけど、キャプテン。頼りないかもしれないけど僕達頑張りますよ。」

ガンダー「ワン!!(そうや!がんばろうや!!)」

石田「キャプテン。俺、がんがん打ってチームを引っ張るっす!それで、この問題を解消するッす!!」

山田「僕、あまり活躍しないけど自分なりに頑張りますよ。」

増田「僕の肩で、打たれても絶対ランナーを生還させないよ!」

大木「小波君。実は、僕、小波君と竜矢が病院に行っていたこと知っていたんだ。尾行、というより心配だったから着いていったんだ・・・。ごめんね・・・。でも、頑張るから!!僕が竜矢と手塚をリードさせるから!」

竜矢「僕、チーム一の下手糞なのに、ピッチャーやってるけど頑張るよ!完封試合してやるよ!!よーし!!ガンバー!!」

みんなのそれぞれの言葉。この時更にチーム団結した瞬間だ。いつまで保つんだろうか・・・いや、これはそう簡単にまたバラバラにならないだろう。

小波「皆・・・」

小波君が出かけていた涙を拭き取って・・・


小波「よし!練習始めよう!!」

全員「オー!!!」


そして、今日も練習が始まった。





(カキーン!)

竜矢「センター!行ったぞー!!!!!」

矢部「オーライでやんす!!」

(パシ!!)

全員「ナイスー!!」

小波「次お願い!!」

竜矢「とりゃー!!!!!!」

(ビシュ!!)

小波「そりゃ!!」

(カキーン!!)

超低めのライナーだ。

渡辺「そりゃ!」

(バシン!!)

全員「ナイスキャッチ!!」

・・・

・・




小波「で、変化をあげるためには、やっぱり背筋を鍛えることと、手首の回転をよくすることだよ。」

竜矢「なるほどね〜・・・。」

小波「背筋を鍛えれば球速も上げる。君の球が極端に遅いのはそれが原因だよ。」

竜矢「あ、だからかー。なるほどね。」

小波「それから君は・・・」


小波君は投手がどんな場面であろうとできなくなったため、竜矢にレッスンしている。どこまで着いていけれるやら・・・


矢部「円谷君、君はオイラより足が速いでやんすが、スタートダッシュがほんの少し遅いでやんす。機動力アップ練習したほうがいいと思うでやんす。」

円谷「なるほどっす!こちらもアドバイスですが、矢部さんはスタートダッシュが速いですが、やっぱり少し足腰を鍛えるともっと速くなると思うっすよ?」

矢部「足腰でやんすか?」

円谷「はい。僕、新聞配達しているんで坂にある家とかも回るんで、練習になるんっす!」

矢部「そうでやんすかー。だからあんなに速いんでやんすね。頑張るでやんす!」

こっちでは走塁などの練習をしている。この二人、どんどん足が速くなりそうだ。


皆、今まで以上に練習している。これが本当の野球の練習という奴かもしれない。

そして、時間が過ぎていき・・・


小波「よーし!皆!今日はここで終了!お疲れ様!!」

全員「ふぅー・・・。お疲れ様です。」

小波「今日は、ちょっといつもより早めに終わりにするよ。皆、ゆっくり休んでね。」

全員「はいー・・・。」

皆、クタクタだ。すると・・・


??「あのー・・・皆さん、河川敷ベースボールチームの方ですよね・・?」

突然、誰かが呼びかけてきた。

小波「はい、そうですけど?」

??「あ。あなたが小波さんですね?私は、こういうものですが・・・」

小波「何々・・・?日米野球教育センター・・・!?」

??「意味不明な名前かもしれませんが、単に企画してそれをやるグループですね。もっと分かりやすく言うと、お祭りですね。実は、貴方方がアメリカの中学生の野球チームと試合することになりまして・・・」

全員「な、なにー!?アメリカの中学生チームと試合!?」


な、なんと突然野球の本場、アメリカと親善試合をしないかと声がかかった!!はたしてどうなるのか!?

続く・・・



あとがき

竜矢「できましたよー。」

小波「おぉ。できたか。またスポk(ry の小説が。」

竜矢「余計なお世話だよ。」

小波「ワリイ。」

竜矢「さて、前に全国大会に入るまではゲストは来ないと言ったよね?」

小波「あ、あぁ。そうだったね。」

竜矢「急遽、次回(の次かも)、ゲストを呼ぶことにした。」

小波「な、なんだっ(ry」

竜矢「第32話読んでくれてありがとう!!次回もお楽しみニー!!」

[727] 第33話 え!?中学生で!? 後編
竜矢 - 2006年10月09日 (月) 01時04分

小波「えぇと・・・、何で僕たちが選ばれたんですか・・・?」

小波君は、動揺を隠せなかった。唐突だから。

日米教育センター(日米)「ここのところ、実力を上げてきているのはこのチームだと聞いたので・・・」

どうやら、この人は少し気が弱いらしい。話し方で分かる。関係ない話だが。

小波「誰に聞いたんですか・・・?それとも、独自の調査でですか・・・?」

なんか、緊張しているのか分からないが、小波君が少々意味不明なことを言い出した。

日米「いや、実は最初、この前の大会で優勝した「バス停前忍者ミラクルベースボールチーム」に頼んだんですが、そのチームの関係者がここのチームが一番いいと言っていたので・・・」

小波「その関係者って・・・まさか・・・」

日米「確か・・・スカーフを巻いていましたね。はい。」

小波「(影丸か・・・。あいつ・・・また変な話しやがって・・・!!)」

なんか、小波君が影丸君にキレていた。意味不明だが。

竜矢「で・・・どうするの・・?小波君・・・。」

竜矢が聞くと、竜矢の耳元で・・

小波「(断ろう。たぶん、日本でやるんだと思うけど何せ、相手は野球の本場、アメリカだよ。勝ち目ないし・・・それに・・・)」

竜矢「(それに・・・?)」

小波「(金かかる・・・。)」

竜矢「(あぁ〜・・・そうか・・・。)」

勝ち目がないというのは仕方ないが、金がかかるからという理由で断るのはどうかと思う。

※こういう時は、学校(国)が出してくれるはずですが、実際分かりませんのであしからず

日米「まぁ、この機会はめったにないんで断るのはちょっと、ですね。あ、後皆様お金のことは心配ありません。こちらが負担します。あと、試合のほかに、交流練習みたいなのもあります。えぇと、後、約2週間一緒に練習します。まぁ、秋合宿という感じですね。いい練習にもなると思いますが。」

暑いのか分からないがハンカチで顔を拭きながら言った。

小波「負担してくれると言ってもね・・・」

小波君はまだ迷っていた。ここでボロ負けして、下手すると全国大会で、チームの勢いやムードがなくなってしまう可能性があるからだ。これはある意味、左右する賭けだ。

小波「皆、どうする・・・?」

小波君が後ろを向いて皆に聞いた。皆は・・・

矢部「困ったでやんすな〜・・・」

矢部君が、顔を人差し指でかきながら言った。

渡辺「これはちょっと・・・」

渡辺君は、顔を斜め横下を向いた。

手塚「難しいっすよ・・・。」

円谷「手塚と同意っす・・・。」

皆が無理だと言うと思っていたが・・・

竜矢「・・・僕はやりたい。」

全員「!?」

小波「竜矢君・・・!?」

竜矢「別に、ボロ負けしたっていいじゃないか。やっぱりね、経験だと思うんだ。何でも。」

竜矢が猫背の姿勢で、言った。竜矢がこんなこと言うのは珍しいことだ。

大木「・・・竜矢に言われると、なんかな・・・。そういう台詞言われると。・・・いいね。僕もやりたい。」

大木君が竜矢が言ったことに賛成した。

小波「竜矢君・・・。大木君・・・。」

竜矢「おし・・・!」

(ザザ)

竜矢が、一歩前に出て、

竜矢「河川敷ベースボールチーム 背番号11番!投手兼外野!アピールポイントは気合があること!ウイークポイントは、チャンスに弱い!ピンチに弱い!三振しやすい!盗塁が苦手!左打者に弱い!左投手に弱い!」

日米「き、君・・・。何もそこまで言わなくても・・・」

日米の人がちょっと焦っていた。それで、竜矢は・・

竜矢「僕の好きな(作った)言葉 『苦手な所はガッツで補え!』以上です!!」

竜矢が今まで見たことのない気合っぷりだった。

大木「んじゃあ・・・」

大木君も一歩前に出て・・・

大木「河川敷ベースボールチーム 背番号2番 捕手! アピールポイントはリードが上手いこと!以上です!」

日米「き、きみも・・・」

矢部「竜矢君と大木君があんなにやる気を出しているんでやんすから・・・・・・じゃあ・・・」

矢部「河川敷ベースボールチーム 背番号8番 中堅! アピールポイントは足が速いことでやんす!以上でやんす!!」




渡辺「僕も、やらさせてもらいます!! 河川敷ベースボールチーム 背番号4番 二塁!アピールポイントは守備!!以上です!!」

石田「俺も!!! 河川敷ベースボールチーム 背番号5番 三塁!アピールポイントはパワーと肩です!以上っす!」

ガンダー「ワン!!ワン!ワン!ワン!!(よし!! 河川敷ベースボールチーム 背番号6番 遊撃! アピールポイントは足!! 以上や!!)」

大木「渡辺君、石田君、ガンダー・・・。」

増田「んじゃー!!河川敷ベースボールチーム 背番号7番 左翼! アピールポイントは肩!以上です!」

山田「ぼ、僕も!!河川敷ベースボールチーム 背番号9番 右翼! アピールポイントは守備! 以上です!」


手塚「おいおい・・・。円谷。皆さん気合入ってるぜ?どうする?」

円谷「決まってるっす。おれらっちも・・・」

手塚「了解。」


手塚「河川敷ベースボールチーム 背番号12番 投手! アピールポイントはコントロール!以上です!」

円谷「河川敷ベースボールチーム 背番号14番 二塁と遊撃!アピールポイントは足!以上っす!」


竜矢「皆・・・。さてと・・・小波君。後は君だけだよ。」

皆、小波君の方を向いた。皆笑っていた。すると・・・

小波「おいおい・・・まるで僕だけが反対していたみたいじゃないか。それじゃあ・・・」

(ダン!!)

小波「河川敷ベースボールチーム主将! 背番号1番! 一塁! アピールポイントは打撃!以上です!!」

全員「おぉ〜!キャプテン渋い〜!」

皆、笑いながら小波君をつんつんした。

小波「賛成12人!反対0人で決まり!!・・・これで、日米親善試合に参加します!」

全員「イエーイ!!ヤッホー!!」

皆が拳を上げながらジャンプした。まるで最強チームから勝ち越ししたように。

日米「・・・分かりました!では、正式に参加してくれますね!?」

全員「はい!!頑張ります!!」

日米「交流練習は一週間後です。一週間後、午前8時にここに来てください。バスでその試合会場まで案内します。」

小波「分かりました。頑張ります。」

日米「はい、頑張ってください。貴方たちの実力なら通用しますよ。では、これで・・・」

そう言って、日米の人は帰っていった。

小波「さぁ〜!明日から一週間!頑張ろう!!」

全員「おぉ〜!!!」

竜矢「(それにしても・・・この世界はパワプロの世界・・・。アメリカだとどんな選手がいるんだろう・・・。分からないや・・・。)」

竜矢は深く考えていた。


・・・河川敷ベースボールチームはアメリカと親善試合することに決めた。相手はどんなチームなのか?やはり強いのか?頑張れ!河川敷ベースボールチーム!

・・・続く

あとがき

竜矢「よーしできたー。」

小波「お。二日連続で更新は最初の頃以来だな。」

竜矢「そうだねー。さて・・・ゲストは二次ですね。来るの。」

小波「誰なんだろうなー。」

竜矢「(クックック・・・ついに僕の好きなあの方が来る・・・。写真撮らせて貰おうかな・・・。ククク・・・)」

小波「おい。竜矢君?顔、怖いぞ・・・・?」

竜矢「!?ん、あ!?大丈夫だよ!気のせい!きのせい!」

小波「気のせいか・・・。そういえばさ・・・」

竜矢「何?」

小波「この時期、テストシーズンだけど大丈夫なのか・・・?」

竜矢「・・・実はテスト週間中だったりする・・・。」

小波「お、おい!勉強しろよ!!」

竜矢「・・・英語やべぇ・・・orz」

小波「そんな事言っている暇があるなら勉強しろ!勉強!」

竜矢「・・・」

竜矢「第33話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!」

小波「無視するなー!!」

[757] 第34話 チーム全体強化
竜矢 - 2006年11月11日 (土) 03時16分

皆、アメリカのチームと親善試合(交流練習)することに決めて、次の日。一週間後に試合するわけだが・・・


〜練習場〜

竜矢「ん〜・・・」

竜矢が腕を組みながら考えていた。

カキーン!!


突然の打球音。

小波「ライトー!!行ったぞー!!」

小波君の大きな声。

竜矢「ん・・・?ん!?」

ドス!!

ボールが竜矢の約一メートル前に落ちた。

竜矢「おとと・・・いけねぇ・・・。ごめん!!」

竜矢が不器用なグローブさばきで、取り、中継する。

大木「なにやってんだよ!!山川!練習に集中しろ!!」

大木君が、竜矢に怒鳴り声で言った。

竜矢「悪い!!ちょっと考え事してた!」

竜矢も大きな声で返事した。

大木「まったく・・・」

大木君が飽きれた様子だった。


小波「次!!6−4−3のダブルプレー!!」

全員「おぉー!!」

カキン!!

パシ!!

ガンダー「ワン!(セカン!!)」

シュ!

パシ!!

渡辺「よし!ファースト!!」

シュ!!

円谷「いっす!!」

パシ!!

今、小波君の代わりに円谷君がファーストをやっている。

小波「ナイスプレー!次!!センター!!」

カキーン!!

いい角度で上がっている。それに結構速い。

矢部「オーライでやんすー!!」

パシ!!

矢部君の武器、足でなんとかキャッチ。

小波「ナイスキャッチ!よし!次!各自、自分がやりたい練習して!!」

全員「いーす!!」


竜矢「ふぅ・・・」

竜矢がグローブを外しながらため息をついた。

小波「どうしたんだい?竜矢君らしくないじゃん。」

小波君が苦笑いしながら聞いた。

竜矢「嫌ぁ、親善試合の相手のチームについて考えていたんだよ。」

竜矢が屈伸運動などしながら言った。

小波「ん?相手チームがどうかした?それとも、怖くなったの?」

小波君が笑いながら言った。

竜矢「バーカ。ちげぇよ。相手は、どんな選手がいるのかまったく分からないから、どんな選手がいるのか考えていたんだよ。」

小波「え?アメリカのチーム、どんな選手がいるのか分からないの?」

小波君が、目をキョトンとして、言った。

竜矢「うん。僕がこの世界に来たときは、まだアメリカのチームなんて出ていなかったからね。こっち(竜矢と大木君)の世界では。まぁ、僕が知らないということは、大木君も知らないということになるし。」

小波「そうか・・・。」

竜矢「だから、今までは何とかなってきたけど、この先危ないな。今のレベルじゃあ。もちろん目の前にある親善試合もね。」

竜矢が首をグルグル回しながら言った。

小波「やっぱり、そう簡単に行く訳ないよね〜・・・。」

竜矢「まぁ、そういうことだね。」

竜矢がフゥ〜と息を吐いて、言った。すると、小波君が・・・

小波「・・・よし!ちょっとポジションとか変えるか!後、練習レベルアップさせよう!!」

と言い出した。

竜矢「・・・は?」

小波「実は言うと、今までポジション希望制だったんだけど、もうこれからは実力に合わせて行こう。そうしないと、だめだな。」

竜矢「マジかよ・・・」

竜矢が唖然としている間もなく

小波「よし・・・!皆!ちょっと集まって!!」

小波君が皆を呼んだ。皆は、「なんだ?なんだ?」と言う感じで集まってきた。

大木「なんだい?小波君。」

小波「強制とは言わないけど、ちょっと適正ポジションテストするよ。皆、いいかな?」

全員「・・・はい?」

皆が目が点だった。

小波「僕たちは、一週間後にアメリカのチームと親善試合をするよね。でも、今の状態じゃあ勝てない。今まで自分の好きなポジションだったけど、これからは実力を見て、そのポジションを守ってもらうよ!でも、野手から投手になれとは言わないよ。とにかく、ちょっと変えるね。」

小波君が言うと・・・

全員「まぁ・・・そうしようか。しぶしぶだけど・・・。」

皆がみんなの顔を見ながら言った。

小波「最初、もう一度走力を計らせてもらうね。次にノックで決める。あと・・・外野だった人は、肩力も測らせてもらうね。んじゃあ・・・矢部君!!」

矢部「センターは誰にも譲らないでやんすよ!!」


・・・

小波「矢部君!50メートル走、7,1秒!!」

全員「おぉ〜!!」

矢部「ざっとこんなところでやんすよ!!」


小波「次!渡辺君!」

渡辺「よし!!」

・・・

小波「渡辺君!8,5秒!」

渡辺「まぁまぁかな。」


小波「次!!石田君!!」

石田「うっす!!」


・・・

小波「石田君!8,9!」

石田「ちょっと足遅くなったかも・・・」


こうして、次々と計っていった。矢部君と円谷君とガンダー以外、8秒台だった。

小波「最後!竜矢君!!」

竜矢「ふぅ〜・・・よ〜し!!」

・・・

小波「竜矢君!8,5!」

全員「おぉ〜!見かけによらず、結構速い!」

竜矢「そんなに、タイム速かったけな・・・俺・・。」

竜矢が帽子を脱いで、頭をかきながら言った。


小波「次!ノック!!ゴロ20本!フライ20本!最初!山田君!!」

山田「宜しくお願いします!!」

・・・

小波「山田君!ゴロ16本!フライ10本!」

山田「フライ、結構むずいです・・・。」

小波「次!!増田君!!」

増田「イッス!!」

・・・

小波「増田君!ゴロ12本!フライ14本!」

増田「失敗しちまった・・・」

・・・


この後、皆平均で、ゴロ12、3本 フライ10本ぐらいだった。

小波「最後!竜矢君!!」

竜矢「お、おぅ!!(守備・・・苦手なんだよな・・・。今でも。)」


カキーン!!

竜矢「うげ!!」

ポロ・・・

小波「しっかり取らなきゃ駄目だろー!?」

竜矢「わ、分かってるよ・・!」

・・・

小波「竜矢君!ゴロ6本!フライ5本!」

竜矢「また、一番下だよ・・・。」



・・・

小波「最後に、今まで外野を守ってきた人だけ、肩力テストするよ。ルールは、バックホームから外野に向かって投げるだけだよ。分かった?んじゃ、最初、矢部君。」

矢部「よーし・・・!えい!!でやんす!!」

シュ!!


ポーン!ポーン


小波「えーと・・・この辺だな。よし、印をつけて・・・よし!次!山田君!」

山田「よーし・・・!えい!!」

シュ!!

ポーン!ポーン

小波「んー、矢部君といいとこ勝負か。よし!次!増田君!」

増田「よっしゃー・・・!おりゃ!!」

ギュイーン!!

ポーン!ポーン

小波「おー!すごい!矢部君たちよりすごく飛んだ。よし!ラスト!竜矢君!」

竜矢「ふぅー・・・・えい!!」

シュ!

ポーン!ポーン

小波「うーん・・・矢部君より記録小さ目か・・・。よし!ポジションテスト終了!!ちょっと待っててくれ!」


そう言って、小波君はベンチのほうへ行った。

竜矢「(やべぇ・・・ぜんぜんいかんかった。下手するとベンチか・・・?)」

皆、お茶を飲んだりしていた。そしてしばらくして・・・


小波「皆!みんなの実力を見てちゃんと公平に見て、決めた!今から発表するね!」

全員「お、おぉ・・・!」

皆、拳を握って言った。


小波「まず、キャッチャーは、変わらず大木君。」

大木「分かった。」

小波「次、セカンドはガンダー!」

ガンダー「ワン!!(セカンドか!よし頑張るで!!)」

渡辺「僕が、セカンドじゃなかった・・・」

小波「次、ショートは渡辺君!!」

渡辺「はい!(セカンドが良かったけど、ショートか。大体役割は同じだ。良かった・・・。)」

小波「次!サードは石田君!」

石田「うっす!」

小波「ファーストは僕で行く。後、念のためもしのことを考えて、もう一人のファーストは山田君!」

山田「あ、あ、はい!」

小波「次!センターは矢部君!!」

矢部「よ、良かったでやんす・・・。頑張るでやんす・・!」

小波「次!ライト!」

竜矢「(僕か・・・?)」

小波「増田君!」

増田「は、はい!!」

竜矢「(ら、ライトじゃない!?んじゃ・・・)」

小波「次!レフトは山田君!!山田君はメインとしてレフトでよろしくね。」

山田「は、はい!!」

竜矢「(ちょっとまってよ・・・外野から外された・・?)」

小波「ピッチャーは、竜矢君と手塚!竜矢君が先発!手塚が中継ぎで!」

手塚「任せてください!」

竜矢「あ・・・、あぁ・・・。」

小波「円谷君は、まだベンチにする。でも、代打起用と守備起用で使っていくね。ポジションは、セカンドとショートで行くね。」

円谷「了解っす!!」

小波「よし!これでオッケーだ!!練習再開だ!!」

全員「はい!!」

皆が練習再開するために準備している時に

竜矢「こ、小波君・・・。」

竜矢が小波君を呼び止めた。

小波「何?竜矢君。」

竜矢「ぼ、僕の分の外野は・・・?」

竜矢が恐る恐る聞いた。

小波「・・・悪いけど、今回は一応ピッチャーで統一させる。別に下手とかじゃない。君の体のことを考えて決めた。」

竜矢「僕は、大丈夫だよ。だ、だってほら、うちのチーム人数少ないじゃん。一箇所でも多くできるところがあればいろいろ助かるでしょ!?」

竜矢が焦りながら言った。

小波「気持ちは分かるけど、君はもうピッチャーとして頑張らないといけないんだ。僕はピッチャーができない。手塚はまだ先発としての精神や実力が無い。竜矢君、君しかいないんだよ。」

竜矢「だけど・・・外野も・・・」

竜矢の言葉が途切れていった。そして、竜矢が諦めて練習に戻ろうとしたとき

小波「・・・んじゃあ、ピッチャーを中心で、レフト守ってもらうよ。」

竜矢「・・・え?」

小波「もう一度言うよ。ピッチャーを9割やって、レフトを1割程度で守ってもらうよ!」

小波君が怒鳴った。

竜矢「わ、分かった!!よ、よし!!投球練習だ!!」


そう言って、竜矢は走って練習再開に入った。

小波「まったく・・・」




・・・ついに河川敷ベースボールチームが、勝つための練習を開始した。果たして、このポジションは合っているのか・・・?

・・・続く



あとがき

竜矢「よし、できたよ。」

小波「って、竜矢君!?なんで、前はちゃんと更新したのになんで、突然更新速度が落ちるわけ!?ねぇ!!」

竜矢「うるせぇんだよ!!だまっとれ!!」

小波「ご、ごめん・・・。」

竜矢「こっちだってね、いろいろあるんだあwせdrftgyふじこ」

小波「何て言っているのか、わかんねぇよ・・・。」

竜矢「というわけで、まだ当分ゲストが来るのは無理です。申し訳ございません。」

小波「まったく・・・」

竜矢「第34話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!」

[854] 第35話 いざ出陣!日本代表河川敷ベースボールチーム!(待
竜矢 - 2006年12月31日 (日) 04時30分

新ポジションテストが終わり、アメリカとの試合(合同合宿)へ向けて、更に練習をし、ついに前日まで来た。皆、新ポジション、自分のポジションの周りにいるチームメイトとの連携に慣れて、上達している時にひとつだけまだ問題があった。それは・・・

カキーン!!

竜矢「あ・・・」

大木「山川、これで15本目のヒットだぞ。もっと真剣にやれよ。」

竜矢「真剣にやってるよ・・・。ったく・・・相変わらず僕の球、打たれるな・・・。」

そう、竜矢のことだ。今、竜矢は打撃投手を兼ね備えた実践投球の練習中なのだ。しかし、竜矢がどこ投げても簡単に打たれる。ちなみにバッターは矢部君だ。

竜矢「ふぅ・・・。」

竜矢が帽子を脱いで腕で汗をぬぐった。帽子を脱ぐと竜矢のボサボサ頭が良く見える。ちなみに余談だが、竜矢は元々髪が長い。自分の意思で少し長めにしている。しかし、髪を整えると、嫌らしく、わざとボサボサにしてるらしい。

矢部「竜矢君。真剣かもしれないでやんすが、オイラ達から見るとあまり真剣に投げているように感じないでやんす。スピードがまったく無いでやんす。」

矢部君も竜矢に言う。

大木「もう、明日なんだぞ。アメリカと。山川がしっかり投げてくれないと、どうしようもないんだぞ。」

大木君が更に言った。

竜矢「・・・あぁ・・・。分かってるよ・・・。」

竜矢が帽子をもう一度被って言った。すると、小波君が話に入ってきた。

小波「竜矢君は、今スランプかな?一時的の。」

竜矢と大木「スランプ?」

竜矢と大木が顔を小波君の方に向いて言った。

小波「そう。スランプ。最近、実力上がってないでしょ?多分、ちょっと時間かかるだろうね。なんかきっかけが無いと。それにそもそも、竜矢君はこの短い期間であの成長はありえないよ。正直。たとえ、成長期だとしてもあれはありえない。」

小波君が理論的な説明風に言った。

竜矢「まぁ〜・・・たしかに、自分でも正直驚いた。でも、僕、元々かなりの下手糞だから人並みの実力になると、相当成長したと感じるんだろうね。昔から僕ってそうなんだよ。ハハ。」

竜矢が演技っぽい笑いをしながら言った。まったくある意味ノー天気だ。

大木「とにかく、頼むぞ。もうお前と手塚しかいないんだから。・・・ちょっと水飲んでくる。喉渇いた。」

そう言って、大木君は水を飲みに行った。

竜矢「あぁ。分かった。」

小波「ごめん皆!ちょっと休憩して良いよ!」

皆「はいー!」

そう言って、皆お茶飲んだり風に当たったりに行った。

すると竜矢が

竜矢「はぁ〜・・・。大木君、ちょっと性格変わったな〜・・・。」

竜矢がグローブを左手で拳でパンパンとボールを捕るようなことをしながら言った。

小波「まぁ、仕方ないよ。竜矢君と大木君は、僕たちと一緒に全国大会優勝しないと元の世界に変えれないんだから。焦っているんだよ。」

小波君が、苦笑い(?)をして言った。

竜矢「でもさー・・・楽しくやりたいな。皆とさ。もっと。ただ、目的だけちゃっちゃと終わらせるだけじゃあ、ね・・・。」

小波「そうだね。でも、竜矢君ももっと責任感とか持ったほうが良いよ。」

竜矢「責任感?」

小波「責任感というか、もっと自覚したほうがいいよ。君は一応このチームのエースなんだから。」

小波君が真面目な顔で言った。

竜矢「エース?ちょっと待ってよ。僕はただの先発ピッチャーだよ?今。エースは小波君だよ?ただあれだからでしょ?」

竜矢が苦笑いして言った。

小波「ほら、自覚していない。もう僕は投げることはないよ?君がエースだということを自覚してくれないとこの先勝てないよ?元の世界に帰れないよ?」

小波君が軽めに人差し指で僕を指しながら言った。

竜矢「僕は、先発ピッチャーだということは自覚しているけど絶対、エースの自覚なんて無理だよ。僕、そういう大役苦手なんだから。」

小波「苦手とか関係ない。先発ピッチャーというのはもう、ほとんど全員がエースと同じなんだ。君の言っていることはおかしいよ?エースというのは確かにチームに一人だ。でも実際エースはたった一人だけじゃないんだ。皆がやることだってできるんだ。分かる?」

小波君がぐいぐいと竜矢に迫っていく。竜矢は、

竜矢「わ、分かったよ・・・。で、でも本当のエースは君なんだ。それだけは言っておくよ。」

と言った。

小波「こりないね、君は。君は、もう、完全にこのチームのエースなんだ!!分かったか?!」

小波君が怒鳴った。皆、驚いてこちらに視線を向ける。

竜矢「・・・わ、分かった・・・。ご、ごめん。これからはエースということを自覚して頑張るよ・・・。」

小波「んじゃあ、早くもう一度投げる!ほら!エース!!」

そして、バシン!と竜矢の背中をおもっきり叩いた。

竜矢「イテ!!だぁー!もう!分かったよ!!」

そう言って、竜矢はマウンドに向かった。小波君は笑っていた。

竜矢「おい!大木君!矢部君!もう一度だ!!今度は完全に抑えるぞ!覚悟してあqせdrftgyふじこ!!」

大木と矢部「噛むなよ・・・(でやんす)。」


そう言って、大木君と矢部君はキャッチャーの位置とバッターボックスに入った。

竜矢「おりゃー!!!」

シュ!!

カキーン!!

竜矢「げ!!」

大木と矢部「ハァ・・・」

大木君と矢部君は呆れ顔だ。


渡辺「これは、どうでしょうね・・・。」

渡辺君が、小波君に聞いた。目をつぶって、苦笑いしている。

小波「前言撤回しようか、迷ってる・・・。アハハ・・・。」

本当に竜矢は、明日大丈夫なのだろうか。


・・・

・・


小波「というわけで、今日でアメリカとの試合(合同合宿)前日の練習は終わり。明日、ここに朝8時に来るようにしてね。後、日常とかの荷物も忘れないでね。一応、2週間の合宿だし。」

皆「了解です。」

小波「では、今日はこれで終わり!解散!」

皆「お疲れー!」


そう言って、皆帰っていった。


小波「さぁ、僕たちも帰って明日の準備しなきゃ。」

竜矢「うん、そうだね。」

大木「そうだね。」



〜帰り道〜

竜矢「あ。」

突然、竜矢が帰り道に声を出した。

小波「どうしたの?竜矢君。」

竜矢「二週間ということは、着替えとかも必要だよね?」

大木「そりゃ、そうだな。」

竜矢「僕と大木君の分の着替えないじゃん・・・。」

大木「そういえばそうだな・・・。」

竜矢と大木君が顔が痙攣したような笑いをした。

小波「あ〜・・・着替えか・・・。んじゃ・・・予備のユニフォームにする・・・?僕たち。」

小波君がすこし、とまどったような言い方で言った。

大木「ちょっと待って、小波君。小波君の身長は幾つ?」

大木君が小波君に質問した。

小波「え?え〜と・・・160くらいかな・・・?それか、150後半かも・・・。」

大木「僕は、問題ないな・・・。山川は?大丈夫か?」

大木君が顔を竜矢のほうに向けて言った。

竜矢「あ、僕?僕はー・・・・うん、150はあると思う。150後半あるかな・・・。」

大木「んじゃ、大丈夫だね。小波君。悪いけど少し小波君の服、合宿中だけ着させてくれないかな?終わった後、洗濯手伝うから。」

小波「あぁ、うんいいよ。一応ユニフォームの予備も持っていこう。」

大木「分かった。ありがとう小波君。」

竜矢「うん、ありがとう、小波君。」

小波「はは、どういたしまして。」




・・・こうして、家に帰り準備した。

小波「あ、一応ここに着替えとか入れておくから。」

大木「分かった。後は・・・あ、洗面用具とか・・・。」

竜矢「もう入れ終わったカバンとか、玄関においておくよ。」

小波「それもいいけど、ユニフォームの予備とかグローブとか忘れないようにね。」

竜矢「ういっす。」


・・・とな具合に準備をした。


・・・

小波「さて、ついに明日はアメリカとの試合(合同合宿)だよ。絶対なんか掴めるはずだよ。相手がアメリカということを忘れて交流を築いて頑張ろう!」

竜矢「うん!ファイトだ!」

大木「あぁ、頑張ろうね。」

小波「んじゃあ、お休み。」

大木と竜矢「お休み〜・・・。」




〜夜中〜

夜中の2時。静かな夜。一人だけ起きているものがいた。

竜矢「エースか・・・。すごいプレッシャーかかるな・・・。」

竜矢がまだ起きていた。やはりエースと自覚するのはかなり大変らしい。そして、竜矢は、出窓を開けてベランダ(?)に出て、星を見ていた。

竜矢「星がきれいだな〜・・・。ここの世界、こんなにきれいだっけな。・・・明日からアメリカと練習・・・。ついていけるかな・・・。あっと、いけねぇ・・・。マイナス思考は駄目だ・・・。プラス思考で行こう・・・。ファイトだ。ファイトだ。・・・さ、寝よう・・・。明日早いし・・・。」

竜矢が部屋に入ろうと後ろを向いて歩こうとすると・・・

??「何してるんでござるか?竜矢殿。」

竜矢「!?!?」

突然聞こえた声。竜矢は驚いて後ろを向いた。

竜矢「・・・か、影丸君・・・?」

竜矢が恐る恐る聞いた。すると、

影丸「正解でござる。竜矢殿。影丸でござる。」

影丸君がトッテというのか、フェンスというのか落下防止の奴の上に乗っていた。

竜矢「相変わらず突然出てくるね〜・・・。君は・・・。また夜の散歩?」

竜矢がニヒヒと笑いながら、影丸君に聞いた。

影丸「そうでござるよ。竜矢殿。それで、竜矢殿はこんなところで何してるんでござるか?寝たほうがいいでござるよ?」

影丸君がその場で腰を下ろして竜矢に言った。

竜矢「うん・・・。明日からアメリカと試合(合同合宿)をするんだけど、僕、小波君に「君はエースだ」と言われてね・・・。エースとして頑張っていける自信が無いんだ・・・。それで、その不安とかあって今、夜空を見てたんだ。」

竜矢がまた夜空を見ながら影丸君に言った。

影丸「あぁ、あの合同合宿でござるか。拙者の情報だと、結構強いでござるよ?相手。」

竜矢「やっぱり・・・。思ってみるとさ、僕、元々先発ピッチャーとしてやっていくことすら自信ないのに、エースだなんて・・・。無理だよ・・・。」

竜矢がため息を吐いて言った。

影丸「あぁ。小波君のあの件でござるか。話は知っていたでござる。小波殿、残念でござるな・・・。この街に爆弾処理できる医者がいないでござるからな・・・。」

影丸君がしょんぼりした顔で言った。

竜矢「本当に小波君、かわいそうだよ・・・。まったく、小波君、無理して・・・。」

竜矢がまたため息ついて言った。

影丸「でも、小波殿は何も恐れていない証拠でござるな。ライバルたちと真剣に勝負できればなんでもいいっていう性格でござるからな。小波殿は。」

影丸君が苦笑いして言った。

竜矢「小波君のこと、心配だけどさ・・・。エースということが一番・・・。エースって凄いよね。どんな状況でも屈しない精神の持ち主だもんね。自分は臆病でさ・・・。」

竜矢が話していると

影丸「臆病?違うでござるよ。竜矢殿。それ、おかしいでござるよ。」

竜矢「・・・?」

影丸「竜矢殿は、せっしゃから見てかなり勇気があると思うでござるよ?これまでいろいろなチームと戦ってきたじゃないでござるか。それは、単にいきなり『エース』という単語が君の中に深く残って余計な不安を抱いているだけでござるよ。」

竜矢「・・・。」

影丸「そりゃあ、多少不安とかになると思うでござるよ。拙者も不安になったでござるよ。最初。」

竜矢「影丸君が・・・、不安・・・。」

影丸「でも、としはる殿を始め、いろいろな方が拙者を励ましてくれたでござる。だから、もうへっちゃらでござるよ。ほら、竜矢殿も今までに励まされたことないでござるか?」

竜矢「あ・・・。」

竜矢がこの影丸君が言ったことで、思い出した。今までに、小波君や矢部君、大木君など、皆が励ましてくれたことを思い出した。

竜矢「・・・分かった。」

影丸「ん?」

竜矢「ごめん、僕なんかおかしなこと言ってた。僕は、いきなり『エース』という単語を聞いたから頭がおかしくなってたみたい。影丸君、ありがとう。影丸君のおかげで目が覚めたよ。」

竜矢がアハハと笑いながら影丸君にお礼を言った。

影丸「どういたしましてでござる。あ、本当に目、覚めちゃ駄目でござるよ?寝れなくなっちゃうでござるよ?」

竜矢「んもう〜。当たり前だろ?僕の心の中で目が覚めたんだよ。、まったく。」

影丸君と竜矢は、顔が笑っていた。もう、竜矢にあの不安は無いはずだろう。

影丸「では、拙者行くでござる。竜矢殿。頑張るでござるよ?」

影丸君が立ち上がりジャンプする準備に入った。

竜矢「影丸君、本当にありがとう。僕、頑張るよ。」

影丸「礼はいいでござるよ。全国大会で優勝してくればもう何もいらないでござる。では。」

そう言って、影丸君はまた夜の散歩に出かけて行った。

竜矢「影丸君・・・。本当にありがとう・・・。絶対アメリカとの試合勝って、全国大会で優勝して元の世界に帰るよ・・・。」



そう言って、竜矢はそ〜っと、部屋に入って寝た。




(チュンチュン・・・)

朝だ。明るい日差しがカーテンの隙間から漏れてくる。

小波「ん・・・朝か・・・。」

朝7時近く。小波君は起きた。

小波「いけない・・・。後、一時間だ。おい、竜矢君、大木君。起きて、七時だよ。」

小波君が竜矢と大木君を揺らして起こす。

竜矢「ん〜・・・朝か・・・。」

大木「ふぁぁ〜ん・・・」

小波「さぁ、着替えて。朝ごはん食べて早く行こう。遅れちゃうよ。」

竜矢と大木「うぃ〜・・・。」


そして、着替えて朝ごはんを食べ、歯磨きして集合場所へ向かった。



〜8時10分前〜

山田「あ、キャプテーン。」

山田君が一番に気づき、小波君と竜矢と大木君に手を振る。

小波「あ、皆もう来たんだね。ごめん。」

山田「いえ、まだ時間はあります。気にしないで下さい。」

山田君が右肩にバットの入れるものをかけて、荷物を地面に置いて言った。

皆「あ、キャプテン。竜矢、大木君。おはよう。」

竜矢と大木「あぁ、おはよう。」


こうして、待って8時になった。



(ブロロ・・・)

小波「あ、来た。」

竜矢「ついに行くんだね・・・。」

大木「お?怖いのか?山川?」

竜矢「怖くないよ!!ホラーじゃあるまいし!僕がアメリカのチームの打線を簡単に沈めてやるぜ!!」

大木「お、気合充分だな。頼むぜ?」

竜矢がメガネをクイっと直して、

竜矢「まかせておけ!河川敷ベースボールチームのエース、竜矢が抑えてやるぜ!」

と言った。

大木「エースという自覚を持つことはいいことだが、浮かれるなよ?」

竜矢「あぁ。」


(プシュー)

バスが止まった。

(ガシャ・・)

日米の人「どうも、皆様おはようございます。お待たせしました。荷物を積んでいざ向かいましょう。」

あの日米の人にまた会った。どうやらバスの中でも同じらしい。

荷物を荷台に入れて、最後に小波君が

小波「よーし!行くぞー!!」

拳を上げて言った。

全員「おぉー!!!」

皆も拳を上げて気合を入れた。

竜矢「影丸君・・・。小波君たちと力を合わせて絶対勝って来るよ・・・!」


・・・こうして河川敷ベースボールチームはアメリカとの試合(合同合宿)するため、バスに乗り込んだ。果たしてアメリカのチームは、どのようなチームなのか!?次回、分かります!

・・・続く!!


あとがき

竜矢「よ、できたよ。」

小波「また随分間を空けたね・・・。まったく。」

竜矢「そうだね・・・。本当に今、訳あってなかなか更新できないんだよ。言えないけど。」

小波「そうか。とにかく、新年迎える前にちゃんとアメリカとの試合(合同合宿)編が始めれたね。」

竜矢「あぁ。この話は、あの河川敷ベースボールチームのあの選手が活躍するんだよ。」

小波「ほぉ。誰なのかな?」

竜矢「さぁね。お楽しみに。ゲストは、次回から来る予定です。お楽しみに!」

小波「誰なんだろうなー。すごく楽しみだ。」

竜矢「第35話読んでくれて、ありがとう!次回もお楽しみに!!」


[881] 第36話 合同合宿スタート! 一人の少年の心が揺れる・・・!?
竜矢 - 2007年02月04日 (日) 02時27分

(ブロロ・・・)

現在バスの中。皆あの場所へ移動中。バス中は、かなり盛り上がっている。

山田「やった!ホームランです!」

増田「げ!それはねぇーよ!!うわー・・・!マジかよー・・・。」

現在、この二人はカードゲームをしている。野球カードゲームだ。

増田「一番カードでは扱いにくいマルレラで、ホームランを打つとは・・・くそ、強運だな〜・・・。山田。」

山田「えへへ。」

楽しそうだ。ただし・・・酔うなよ?


更に、

石田「ん〜・・・これか!?」

シュ!

渡辺「えへへ。残念でしたー」

石田「ノ〜!!!ワタシコレカラドウスレバイイノデスカ!?」(謎

円谷「もっとしっかり見なきゃいけないっすよ。石田さん」

手塚「(やっべ〜・・・。どうする?どうする俺!?)」(パクリ?

こちらは、ババ抜き中。石田がババを引いたらしい。とても楽しいそうだ。(ちなみに、一番抜けは渡辺だったというのは、別の話。)


ガンダー「・・・」

ガンダーは、現在お昼寝中。とても、気持ちよさそうだ。

さて・・・

竜矢「・・・」

竜矢は、静かに窓の外を見ている。頬付きをしながら。

大木「スゥ〜・・・」

こちら、大木君は寝ていた。

すると

小波「ねぇ竜矢君。」

竜矢の座っている席の後ろからヒョイッと顔を出して聞いた。

竜矢「何?」

竜矢が顔を後ろに向ける。

小波「スピードしない?やろうよ。」

小波君が、右手でトランプを持ってスピードしないか誘ってきた。

竜矢「スピード?あぁ、別にいいけど僕弱いよ?」

小波「いいよ。自分もそんなに強くないから。」

竜矢「ほぉ〜・・・。いっちょやりますか!」

小波「よし!」


竜矢VS小波


竜矢と小波「いっせせの・・・せ!」

竜矢と小波君が、同時に素早く出す。

サササ!!

竜矢「んよし!!ここを・・・ここに・・・!!」

小波「ムム!!やるね!だけど、負けないぞ!!」

シュバババ!!!

両者一歩も引かない状況。このスゴイ(?)戦いに

渡辺「お、おぉ〜・・・すごい・・・。」

石田「燃えてるっすね〜・・・。あの二人。」

大木「・・・(俺の隣でうるさくスピードをしないでくれ・・・。)」

皆がこの二人の勝負に釘付けとなった。・・・結果は


ダ!!


小波「・・・・」

竜矢「・・・・」



竜矢「ま、参りました・・・。」

3枚差で小波君の勝利。

小波「ふぅ〜・・・。あぶなかった・・・。」

石田「なんか、ある意味凄かった。いつもあの天然○○の竜矢にスゴイオーラを感じた・・・。」

石田君がポカンとして言った。

円谷「いや〜。凄かったっす。熱かったっす二人とも。」


と、皆二人の戦いを見て感想を述べている。

竜矢「んにゃ〜・・・眠い・・・。」

竜矢がネコ語らしきものを混ぜて言った。


すると・・・


日米の人「えー、皆さんまもなく、着きます。荷物を持って降りて、大きい荷物を持ってその後、そのまま練習場に向かいます。そして、自己紹介して、軽めに練習して本日は終了です。その後は・・・」


と説明をして、聞いて皆降りる準備をした。


(ブロロ・・・プシュー・・・)

そして、とうとう着いた。

小波「よ〜し・・・着いた。皆、これから2週間頑張ってパワーアップしよう!!」

全員「おぉー!!」

皆、拳を上げてその後バスを降りた。

日米のひと「はい、自分の荷物持ちましたね?では、練習場に向かいます!」



竜矢「ふぅ〜・・・」

竜矢がため息をついた。緊張もしてきた。本当に大丈夫なのだろうか、着いていけるのだろうかといろいろ不安になってきている。


小波「あ、練習場だ!」

目の前に、練習場が見えてきた。

日米の人「ここです。皆さん、頑張ってください。では、私は他に用事があるので、ここで。時間になったらまた来ます。」

そう言ってどっかに言ってしまった。


小波「よしー、皆行くぞ!」

全員「おー!」

そう言って、小波君がグラウンドに入る金網のドアを開けた。


??「ん?来たか。」

ある一人の言葉で、全員が小波君たちを見る。

小波「どうも初めまして。河川敷ベースボールチームキャプテン、小波です。えーと・・・」

??「あぁいい。お前たちが日本代表チームか。待ちくたびれたぞ。んで、お前ら強いんだろうな。去年来たチームは弱かったからな。」

口が悪い奴が言っている。

小波「お、おい!僕たちを馬鹿にするのか!?僕たちはこれでも全国大会出場決定したんだぞ!?僕たちを舐めるな!」

小波君が反発する。

??「ん〜。まぁ、去年のチームよりは強そうだな。まぁ、俺の球が打てるわけがないけどな。あぁ、俺の名前は、ジャンガリー・ジャングル。ジャンガって呼んでくれ。まぁ、宜しく。」

小波「あぁ、宜しく。」

小波君が少しムカッとした顔で言った。

すると

??「俺もジャンガ同じ、強いのか疑問だな。」

竜矢「ム・・・」

今度は、竜矢が睨んだ。

??「俺の名前は、ジゴロ・ブレイクハート。ジゴロと呼んでくれ。宜しく。」

小波「宜しく。」

??「お、お前らが日本チームか?待ってたぜ!」

小波「?」

小波君が見ると、そこにはなんというか背が低く、髪が青色でカールしていてサーファーっぽいやつがいた。

??「俺の名前は、リカルド・バレッド。リコって呼んでくれ。後、こいつの名前は・・・」

小波「ん?」

小波君を始め、皆がその人を見る。

??「・・・」

竜矢「(ん?モアイ像?なんで?)」

竜矢が一歩近づいて、下から覗き込むように見た。すると

(ギュピーン!)

竜矢「わ!!」

突然目が光り始めた。竜矢が驚いてしりもちついた。

リコ「アハハ。こいつの名前はロンゴ・ロンゴ。ロンゴと呼んでやってくれ。」

リコが笑いながら紹介した。

ロンゴ「ヨロシク・・・。」

小波「あぁ・・・よろしく。」

その後

??「どうも・・・」

小波「あ、あれ?矢部君なんでそっちにいるの?こっちだよ?」

小波君が突然言った。

矢部「え?小波君、オイラここにいるでやんすよ?」

矢部君が?という感じで言った。

小波「え?え?んじゃ・・・この人は・・?」

小波君が相手を見ると

??「オイラ、ヤーベン・ディヤンス。宜しくでヤンス。」

小波「うわ〜・・・矢部君とそっくりだ〜・・・。」


その後、他のメンバーが紹介された。そして、コッチの番。

小波「んじゃ、こっちも自己紹介します。僕はいいから・・・ほら。」

竜矢「う、うん。」

小波君は竜矢を指名した。

竜矢「初めまして。竜矢です。ポジションは投手。そして外野です。どうもよろしくお願いします。」

竜矢がペコっと頭を下げていった。

大木「僕の名前は大木。ポジションは捕手。宜しく。」

渡辺「どうも、渡辺です。ポジションはショートです。宜しくです。」

石田「どうも、石田っす。ポジションはサードっす。宜しくっす。」

ガンダー「ワンワン!(ガンダーや。ポジションはセカンド。まぁ、宜しくや。)」

相手「(何で犬・・・?)」

そのまま続いて

矢部「どうもでやんす。矢部でやんす。ポジションは外野でやんす。宜しくでやんす。」

増田「どうも、増田です。ポジションは外野です。宜しくです。」

円谷「どうもっす。オレっち、円谷っす。宜しくっす。ポジションはセカンドとショートっす。どうもっす。」

手塚「オレッチは、手塚。ポジションは投手。よろしっくす。」


こちらも、自己紹介が終わった。

ジャンガ「んまぁ、つよそうだな。だけどな・・・」

ジャンガが動いて、

ジャンガ「こいつが一番弱そうだな。んまぁ〜お荷物って奴か?」

ジャンガが指を指した。その相手は・・・

竜矢「・・・。」

竜矢だった。

小波「お、おい!ジャンガ!お前、ひどいこと言うな!竜矢君はチームのエースなんだぞ!」

小波君が反撃。

ジャンガ「おいおい、こいつがエース?んじゃあ、お前たちは本当に弱いな。こんな見た目から「弱いです」みたいなオーラを出している奴がエースか。」

小波「こ、こいつ・・・!!」

小波君がとうとうキレた時

竜矢「小波君、ストップ。」

竜矢が小波君に言った。

小波「でも、竜矢君!悔しくないのかよ!?そんなこといわれて!」

竜矢「大丈夫。はっきり言わしてもらうけど、ジャンガだっけ?君、僕より弱いよ?」

ジャンガ「んだと!?」

竜矢「自分が強いと思ってる時点でアウトだし、第一人を弱いとか言ってる奴が弱いと僕は思うんだよね。」

ジャンガ「こいつ・・・!」

竜矢「プ。僕は君が言ったことを返しただけなのにキレちゃってる。そうなんだよね。僕が大抵こういうと、ほとんどの奴がキレる。へへ。」

ジャンガ「こいつ・・・!!ふざけるな!!」

ジャンガが竜矢を殴ろうとした時、

??「おい!やめねぇか!!!ジャンガ!!それでも、スポーツマンか!?この馬鹿野郎!!」

全員が、驚いて声がした方を向く。そこには、40歳ぐらいに見えるが、ひげが少し長いせいかもっと年老いてる感じがする。

ジャンガ「け!!黙ってろ!!俺は、馬鹿にされるのが嫌いなんだよ!!」

??「だったら、お前が人を馬鹿にするな!!お前、本当に弱いくせに他人にうだうだ言ってんじゃネェ!!この馬鹿!!」

更に、怒鳴り声でジャンガに怒る。

ジャンガ「ケッ!!俺は、もう練習してるぜ!!」

そういって、ジャンガはグラウンドに向かった。

??「わりいな。日本チーム。あいつは口が悪く、短気なんだ。」

小波「いえ。どうもありがとうございます。」

??「おっと、自己紹介しないとな。俺の名前は、ブラッド・ヒート。俺はこいつらの監督を務めてる。宜しくな。」

全員「はい、宜しくお願いします。」

ヒート「んじゃ、練習始めるぞ!オラ、全員早く準備しねぇか!」

全員「は、はい!!」

そういって、慌てて準備を始めた。


すると・・・


??「はぁ〜。遅れちゃった。あ、日本チームも来たんだ。あちゃ〜。失敗失敗。」

突然、金色の髪をしてバンダナを巻いている人が来た。苦笑いしてる。

ヒート「おいおい、ロディ。お前、遅れたのかよ。しっかりしてくれよ。」

ヒート監督が呆れ顔で言った。彼は、ロディという名前らしい。

ロディ「アハハ。昨日、この日が楽しみで寝過ごしちゃった。」

ヒート「まったく・・・。」

竜矢「あの〜・・・あなたは?」

竜矢がひょいと現れて聞いた。

ロディ「あ、僕の名前はロディ・ブライト。ロディと呼んでくれると嬉しいな。」

竜矢「あ、どうも始めましてロディ君。僕の名前は、竜矢です。宜しくです。ポジションは投手です。」

ロディ「うん、宜しく。あ、君も投手なんだ?僕もなんだ。これから一緒に練習頑張ろうね?」

ロディが片目閉じて、ウインクみたいなことしていった。

すると。。。

竜矢「(ドキ・・・)う、うん・・・。」

竜矢がロディにばれないように顔を下に下げて、もじもじした。なんなんだろう。この気持ち・・・。と思っている。

ヒート「おい。ほら、練習しねぇか。最初、キャッチボールからだ。」

竜矢「・・・は、はい!」


・・・

こうして、アメリカと合同合宿が始まった。この合宿で得られるものは何か・・・!続く!


あとがき

竜矢「皆さん、明けましておめでと」

バキ!!

竜矢「いて!何すんだよ!!」

小波「何が「明けましておめでと」だ!もう二月なんだぞ!!」

竜矢「まぁ、気にしないーw」

小波「だめだこりゃ・・・。」

竜矢「では、早速前回言った、ゲストさんが今回から登場します!ロディさん!どうぞ〜!!」

小波「な、なに〜!?」

ロディ「どうも、こんばんは。ロディです。宜しく。」

竜矢「いやー、ロディさんお待ちしておりました!」

ロディ「ハハハ、読んでくれてありがとね。嬉しいよ。」

竜矢「はい、僕ロディさんの大ファンなんです!サインください!!」

ロディ「サインかい?wこんな僕でもいいのか?w」

竜矢「はい!もちろんです!」

(サラサラ〜)

ロディ「はい。これでいいかな?」

竜矢「はい!もう完璧です!うぅ〜、感動だ〜。」

ロディ「良かった。喜んでもらえて。」

小波「あぁ〜、思ってみると前、竜矢君ロディ君のこと好きだって言ってたな。あれ・・・?確か、前に、も」

竜矢「ちょwwwwストップー!!」

(バク!!)あんこを詰め込む

小波「ヌゴ・・・!!」

(バタ!)

ロディ「も・・・?」

竜矢「な、なんでもないです!はい!なんでもないです!えぇーと・・・SO!桃、おいしいですよね!!うん!僕大好き!!」

ロディ「あぁ、桃か。おいしいよね。甘くて。」

竜矢「そうですねー。あ、今日はここまでです。次回も、ロディさんに来てもらいます。すみません。またいいですか?」

ロディ「あぁ、喜んで。いいよ。また宜しくね。(ウインク」

竜矢「(あぁ〜・・・)では・・・」

竜矢とロディ「第36話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!!」

竜矢「あ!ロディさんと一緒に言った・・・」

ロディ「アハハ。ごめん。ダメだった?」

竜矢「い、いえ!とんでもございません!!どんどん言ってください!はい!」

ロディ「そうかい?ありがとう。」

竜矢「で、では次回もお楽しみに!!」

[896] 第37話 竜矢の、長打にされる原因とありえないプレー。
竜矢 - 2007年02月27日 (火) 23時42分

合宿練習場に着き、早速練習が始まろうとしていた。皆、準備を始める。一人、

竜矢「(くそ・・・。なんで、あの時ドキッと来たんだ・・・?俺は変態かくそ・・・。)」

竜矢が準備しながら、呟いた。さっき、ロディを見たときドキッときていた。

竜矢「(キャッチボールだよな・・・。相手誰にしようかな・・・。)」

竜矢が目を左右に散らしてみていた。しかし、ほとんどの人は、相手を見つけてやっている。大体は、アメリカチームと小波君のチームで組んでやってる。

竜矢「(俺、親しくない人とやるの苦手なんだよな・・・。)」

竜矢がフゥーとため息をしながらいった。すると

ロディ「ねぇ、竜矢君。相手になってくれないかな?相手が見つからないんだ。」

ロディが竜矢に頼んできた。

竜矢「え?あ、うん。いいよ。というか、名前覚えるの早いね。しかも思ってみると日本語上手いね。」

ロディ「あぁ、人の名前は覚えないと失礼だからね。できるだけ早く覚えるようにしているんだよ。後、ありがとう。これ独学だから余り自信ないんだよね。多分、僕のチームのほとんどの人がそうだと思うよ。」

ロディがにっこりと笑いながら言った。

竜矢「へぇ〜。・・・んじゃ、やろうか。」

ロディ「あぁ。いいよ。」


こうして、キャッチボールが始まった。


パシ・・・パシ・・・


皆、キャッチボールを黙々としている。すると、当たり前のようだが

ヒート「おい!てめぇら!いっぺん集まれ!!」

ヒート監督がアメリカチームも日本チームも関係なく厳しい言葉で皆を集める。

ヒート「見てて言わしてもらうが、お前ら『ガッツ』がたらねぇ!!ガッツだガッツゥー!!」

ヒート監督が怒鳴り声で皆に言う。しかし

アメリカチームの一人「出た出た。『ガッツ』。今は死語だよなー。」

アメリカ「そうそう。監督、いつもこう言ってるもんな。んで、昔ガッツ入れすぎて怪我した奴いたよなー。怪我はごめんだからな。アハハ。」

アメリカチームが皆笑っている。

ヒート「(やはりだめか・・・。こいつらやる気ないんだよなー・・・。いや、やる気はあるかも知れねぇがこれだもんな・・・。)」

ヒート監督が呆れ顔だった。しかし

ヒート「(・・・ん!?これだ!!!これを練習前にやればかなり上手くいくかもしれん!!)」

ヒート監督が呆れ顔から一変、何かひらめいたようだ。

ヒート「お前ら!聞け!!これから、練習前に『ガッツ練習』を取り入れる!!」

全員「えぇー!?」

皆当然ながら驚き顔。

小波「『ガッツ練習』・・・だ、ださい・・・。」

小波君は呆れていた。

大木「同感だね・・・。しかも、大体練習内容は想像つく・・・。」

大木君が引きつき笑いをしていた。

すると、

ヤーベン「オイラにそのガッツ練習という奴を教えて欲しいでヤンス!!」

ヤーベンが前に出て怒鳴り声のような感じでヒート監督に言った。

ヒート「お!いいぞ!!」

ヒート監督がヤーベンにガッツ練習の仕方を教えていた。するとどうだろう。

カキーン!!!シュダダダダダ!!ザザー!!

ヤーベン「良いでヤンスよー!!ガッツ練習!!効率アップでヤンス!!最高でヤンス!!」

ヤーベンが喜んでいた。

ヒート「お、そうだろ!そうだろ!これでヤーベンのいうとおり効率アップだ!ガハハハ!!」

ヒート監督が大笑いしていた。

小波と大木「(そう簡単にやろうと思う奴なんか・・・)」

アメリカ「練習効率アップ!?」

アメリカ「監督、俺にも教えてくれ!!」

小波と大木「(いた〜!!!!)」

ヒート「オウ!いいぞ!!よし、明日から練習に入る前にやるぞ!!ガハハハ!!」

完全に、ヒート監督は天狗ような感じになってる・・・。

ジャンガ「ふん。ガッツ練習だと?やってられるかよ。この天才のジャンガ様にそんなダサい練習はいらないんだよ。」

ジャンガが呆れていた。

リコ「ガッツ練習か!ちょっとダサいが、内容としてはいいかもしれないな!な、ロンゴ!」

ロンゴ「オレモイイトオモウ・・・」

ジゴロ「まったく。このかっこいい俺にガッツ練習などという、汗臭い練習はいらないさ。この美しい僕が華麗な守備が出来ればいいさ。」

リコ「お前、そんなに守備上手くないからガッツ練習で効率アップしたらどうだ?そうすれば、ベンチ入りはできるはずだぜ?ま、無理だと思う確率は90パーセントだけどな!!」

リコが笑いながらジゴロに言った。

ジゴロ「な・・・!こいつ!!黙って聞いてりゃいつも調子に乗りやがって・・・!待ちやがれ!!」

リコ「ハハハ!!お前じゃあ俺に追いつかねぇーよ!!」

そういって、二人の追いかけごっこが始まった。

ヒート「あの馬鹿は放っておいて・・・おい、おめぇら。明日からこの『ガッツ練習』を練習に入る前にやる。いいな!?」

全員「おぉー!!」

ヒート「んじゃ、キャッチボールに入れ!!」


竜矢「ガッツ練習か。僕も久しぶりに凄く気合入るかな?」

竜矢が頭の後ろに腕を組みがら言った。

ロディ「いいじゃないかな?ガッツ練習。気合入れることは大事だと思うよ?」

竜矢「確かに、気合入れば練習雰囲気もよくなるし、効率アップで一石二鳥かもね。」

ロディ「あぁ、そうだね。んじゃ、キャッチボール続きやろうか。」

竜矢「うん。」




パシ・・・パシ・・・


竜矢「ファイトー。」

シュ

ロディ「・・・。」

パシ。

竜矢は声を出しながら、皆キャッチボールをしている。すると

ロディ「ねぇ、竜矢君。」

ロディがボールを投げて竜矢に聞いた。

パシ・・

竜矢「何?ロディ君。」

竜矢が投げ返す。

ロディ「何球か君の球を捕ってみたけど竜矢君の球、軽い気がするんだ。」

そういって、また投げ返す。

竜矢「軽い?」

竜矢が捕ってまた投げ返す。

ロディ「そう。球が軽いんだよ。」

竜矢「え?どういうこと?」

ロディ「ちょっと強く僕のほうへ投げてみて。そうすれば分かるよ。」

そういって、ロディが竜矢に投げる。

竜矢「分かった。」

そういって、竜矢は少し強く投げた。

シュ

パシン・・・!

竜矢「投げたけどどう違うの?」

竜矢はまだ?状態だった。

ロディ「君の球をとって、この音が出た。でも、周りの捕る球を聞いてごらん。」

竜矢「ん〜・・・」

一番分かるだろうと思った、小波君の投げる球を見てみた。

小波「・・・」

シュ

パシ・・!

その音を聞いて、竜矢はロディのほうを向いて

竜矢「確かに、僕が投げた球より小波君の方が少し音があれだったね。」

ロディ「そう。これの違いが軽いかの違いだよ。」

竜矢「これで分かるの?」

竜矢が少々驚き顔で言った。

ロディ「更に、重い人はもう少し音が出るよ。多分、僕のほうのチームではいないかな・・・。」

ロディが左右向いてキョロキョロしたがいなかったようだ。

竜矢「そうなんだ〜・・・。でも、球が軽いとどうなるの?なんか不利とかになっちゃうの?」

竜矢がロディに聞く。

ロディ「うん。球が軽いとバットに当たった時遠くまで飛びやすいんだ。打者にとってはかなり嬉しい話だね。」

竜矢「嘘・・・。あ、でも確かに・・・」

竜矢はコレまでにいろんなチームと試合をしてきたが、確かに長打とかになってることが多かった。それが原因だったのか。

ロディ「でも、それはノビがいいということなんだけどね。」

ロディが苦笑いした。

竜矢「え?軽い球ということは、球質が軽いだけでノビが良い訳じゃないんじゃないの?」

竜矢がロディに聞く。しかし

ロディ「いや、そもそも竜矢君は軽い球はどういう軌道になるか知ってる?」

竜矢「いや・・・分からないな・・・。」

ロディ「軽い球になると、少し浮くんだ。つまり縦の回転数が多い。」

ロディ君が真剣に竜矢に説明する。

竜矢「・・・」

ロディ「逆に、重い球は飛ばないけどノビが悪い。つまり回転が少ない。だから、竜矢君は球は飛んじゃうけどノビはいいんだ。これの特徴を活かすか殺すかは投手の気持ちと捕手のリードに賭けられてるんだよ。えーと、何か質問あるかな?」

どうやら説明が終わったようだ。そして、質問あるか聞く。

竜矢「でもひとつ、軽い球の性質で疑問が出てくるよ。ジャイロボールは軽い球とは微妙に違うけれど、客観的に見れば軽い球とほぼ同じ。ということは、ジャイロボールも良く飛んじゃうの?」

竜矢が真顔で聞く。ロディ君は

ロディ「あ、竜矢君ジャイロボール知ってるんだ。それなら早いね。ジャイロボールは確かに一般的には上がるよね。でも、ジャイロボールは一部沈むのがあるらしいんだ。」

竜矢「ジャイロが、沈む・・・?」

ロディ「説だけどね。僕も実際に沈むジャイロ見たことが無い。だからジャイロは今の所球が飛びやすいとはいえないんだ。」

竜矢「へぇー・・・。でも、ありがとう。これでなんで長打にされてたのか良く分かったよ。」

ロディ「ハハ、どういたしまして。」

そういって、ロディ君は笑った。

ちょうど良いタイミングで

ヒート「よーし!キャッチボールは終了だー!次は、ベースランニング、そして最後にノックをして今日の練習は終わりだ!おら!準備せんか!!」

全員「はい!」



・・・


ヒート「オラ!次!走れ!」

シュダダダ・・!

ヒート監督の合図で、次々と走り出す。

竜矢「(しかし・・・ノビがいい・・・ねぇー・・・。ロディ君には悪いけど信じられないんだけど・・・・)」

竜矢が順番を待ちながら考えていた。

ヒート「おい!なにやってんだ!!日本チーム、背番号11!お前だぞ!!」

竜矢「・・・え!?あ!?は、はい!!」

そう言って、竜矢も走り始めた。そして、一塁ベースを踏んで曲がった直後

竜矢「よし・・・ってオワ!!」

ドテン!!

滑って転んだ。

全員「アハハハ!!!」

皆大笑い。

小波「竜矢君!?大丈夫!?」

小波君が心配そうに竜矢に聞いた。

竜矢「いやー、大丈夫。ちょっとバランス崩して・・・。よし・・・!」

そういって、すぐ立ち上がりまた走り出した。

ジャンガ「け。やはり、あいつはお荷物じゃないのか?よくあんな奴がエースをやってるな。」

ジャンガが竜矢の走っているところを見ながら言った。


そして、ベースランニングが終わり

ヒート「よーし!ラストはノックだ!!これがちゃんとできたら今日の練習は終わりだ。そして、ホテルに行って夕食まで自由時間だ!風呂入っていいからな!よし!最初、ジゴロ!!」

ジゴロ「俺か?よし。」


カキーン!!


ジゴロ「よッ」

パシン!

ヒート「守備だけは達者だな!!おらよ!!」

カキーン!

ジゴロ「監督、年なんだから無理しないほうがいいと思うぜ?」

パシン!

ヒート「お前に言われるほど俺は、年じゃねぇぞ!オラ!!!!!」

カキーン!!


・・・
・・

ヒート「よし!ラストだ!ほらよ!!」

カキーン!

ジゴロ「ふ。」

パシン!

竜矢「すげぇー・・・。あんた強い球簡単に捕れてるよ・・・。」

竜矢が見ていて冷や汗だしていた。

小波「大丈夫だよ。球をしっかり見てれば捕れるよ。自信持って。ね?」

小波君が竜矢の背中をぽんと叩いた。

竜矢「小波君はうまいからそんなこと言えるんだよ・・・。」


そうして、また少し進んで

ヒート「つぎ!!日本チームの・・・11!!」

竜矢「き、来た!!」

小波「いってこい!!」

竜矢がオドオドした様子でグラウンドの中に入った。

ヒート「おら!いくぞ!!」

竜矢「宜しくお願いします!!」

ヒート「お、ガッツあるじゃねぇか。オラ!!」

カキーン!

竜矢「うわ・・・!!」

ダシン!!

ヒート「何ボール怖がってるんだ!!腰がたけぇぞ!!おら!」

カキーン!

竜矢「く・・!!」

ダコン!

打球が右腕に直撃。

ヒート「腰が高いんだぞ!!おら!!」

カキーン!

竜矢「くそ・・・!!」

股を通過。

ヒート「もっとおとせ!!体で止めろ!!」

カキーン!

竜矢「うわ・・・!」

打球が後ろに行った。

ヒート「どうした!!これでおわりか!?」


ジャンガ「け!やはりあいつはお荷物だな!大変だな!?日本チーム!!あんなお荷物がいてよ!」

ジャンガが大きな声で言った。

小波「ジャンガ!いい加減しろよ!!竜矢君はお荷物じゃない!!」

ジャンガ「でもよ、あの守備の下手さは普通じゃないぜ?あんな奴をかばうとはお前も物好きだな?」

小波「竜矢君は、あれで終わりじゃないぞ!!」

渡辺「そ、そうですよ!竜矢君はあのぐらいの程度じゃあ終わらないですよ!!」

ジャンガ「け。ほざけ。どうせ下手は変わりないんだからな。」



竜矢「(くそ・・・捕れねぇ・・・。怖くて・・。やっぱり俺はお荷物なのか・・・?でも・・・やる気だけは見せたい・・・。・・・一か八かだ・・・。)」

ヒート「お?」

竜矢「バレーボールの構えで捕ってやる!!さぁ、お願いします!!」

竜矢が腰を落とした。そして、すこし上下にふらふらとしていた。


アメリカ「ぷ・・!何だあの構えは!!バレーボール!?野球とバレーボールは違うんだぜ!?野球を馬鹿にしてるような構えだぜ!!プハハハ!!」

一部の奴が笑っていた。


ヒート「よし!いくぞ!!」

カキーン!

竜矢「よし!そりゃ!!」

パシン!!

竜矢「よし!捕れた!!」

ヒート「ナイスだな!!ほらよ!!」

カキーン!

竜矢「うっし!!」

竜矢が空中でキャッチ。

アメリカ「ウソ・・・」

ヒート「おらよ!!」

カキーン!

竜矢「そらよ!!」

パシン!

ショーバンをギリギリでキャッチ!!

ヒート「よし!ラスト!!」

カキーン!!

竜矢「こ、これは捕れない・・・!!」

竜矢が足とグローブを出した時

パコーン!!!

何かがボールに当たった!

竜矢は目を瞑っていた。すこしずつ目を開けると・・

竜矢「・・・あ、あれ?ぼ、ボールは・・・?」

竜矢が辺りを見渡すと

小波「竜矢君!!上だ!!」

小波君が指を指した。すると確かにボールが上に上がっている。

小波「多分、まだノーバンだ!!捕ればフライ扱いでアウトだ!!走って!!」

竜矢「よ、よし・・!!」

そう言って、竜矢が走ってボールの上がっている方向に走った。

そして

竜矢「オーライ!!」

パシ!

ヒート「す、すげぇな・・・。監督して以来始めてみたぜ。あんなプレーする奴。」

竜矢「よっしゃー!!捕れたぞ!!」

日本(小波君たち)「よっしゃー!!ナイスキャッチー!!すげぇーよ!!」

竜矢「ありがとう!!・・・」

竜矢の喜びの顔が一瞬にして消え・・・

小波君たち「ど、どうしたの・・・?」

竜矢「・・・い、いてぇー!!!」

竜矢が地面で転げまわり始めた。そりゃ、打球が足に当たれば痛いであろう。

小波君たち「アハハ!!!」


アメリカ「お、おい見たか?あのあのプレー・・・。」

アメリカ「あ、あぁ。あのプレイは現実ではありえないプレーだ・・・。どう考えてもおかしい・・・。」

皆が、竜矢のプレーを見て、動揺している。

ジャンガ「け!あんなもんまぐれだ・・・!」

ジャンガがキレ気味で言った。

ヤーベン「あの背番号11番、ガッツあるでヤンスねー。面白いでヤンス。」

ヤーベンが静かに見ていた。

ロディ「すごいなー。竜矢君。僕も負けないぜ!!」

ロディが竜矢を見てやる気が上がったようだ。


ヒート「おい、11!お前、やるな!さすがにあれは驚いた。名前は・・・」

竜矢「あ、竜矢です!ノックありがとうございます!あれはまぐれですよ。自分でも驚いてます。イタタ・・・。」

ヒート「まぁ運も実力のうちだ。あの調子で頑張れよ!!」

竜矢「はい!!」

ヒート「よーし!!今日はこれで終了だ!!明日からもびしびし行くからな!!覚悟しておけよ!!」

全員「はい!!」


小波「さて・・・服とか入っているかばんは、バスでホテル前に運ばれてるはずだから・・・行こうか。」

竜矢と大木「うん。」

ロディ「僕も一緒にいいかな?」

ロディがひょこっと顔を出していった。

竜矢「あれ?ロディ君たちも同じホテルなの?」

ロディ「うん。僕達も竜矢君たちと同じ、合宿ということでここに来て一緒に来ているんだ。ホテルも同じだよ。」

竜矢「そうなんだー。」

大木「なにやってんだー?置いてくぞー。」

大木君と小波君が先に歩き始めていた。

ロディと竜矢「今行くよー。」


こうして、合宿初日の練習が終わった。しかしー!まだこれから合宿初日の夜と、次の日からの練習もある!!スランプから抜ける出せるんだろうか!?みんな、また上手くなれるのか!?
・・・続く!!


あとがき

竜矢「よーし。合宿初日の練習の分終わったー。」

小波「お疲れー。」

竜矢「今回もロディさんに来てもらっています。どうぞー。」

ロディ「どうもー。」

竜矢「いやはや、どうでしょうか?内容。」

ロディ「うーん、いいじゃないのかな?でも他の人が見てどう思うかな?あと、誤字脱字に気をつければいいんじゃないのかな?」

竜矢「ふむふむ。なるほど。えーと、メモメモ。」

(カキカキ・・・)

小波「(本当にロディさんがいるといい子ぶるな〜・・・。アハハ。)」

竜矢「なんか言った?小波君。」(ギロリ!

小波「な、なんでもないです!!」

竜矢「そうか。ふぅー。この合宿偏に入って、なんか妙に気合が入るなー。」

小波「そりゃ、ロディさんが出てるんだもの。やる気出るよねー?竜矢君ー?」

ロディ「え?僕が出てるとやる気出るの?」

竜矢「(馬鹿!!余計なこというな!!)はい!ロディさんが応援してくれるんでやる気が出るんです!本当にありがとうございます!」

ロディ「アハハ。そうかな?ありがとう。」

竜矢「いや〜・・・。(でれでれ」

小波「やはり竜矢君は、『ロディさんも」

竜矢「はい、どうぞ。」

カチン。

ガゴン!!

小波「・・・え?」

ヒュー!!

小波「ギャーーーーーー・・・・!!落ちるーーーーー・・・・!!」

竜矢「フゥ〜・・・。」

ロディ「あれ?小波君は?」←幸いにもお手洗いに行っていた。

竜矢「あれ?小波君さっきまでいたんですけどねー・・・。帰ったのかな?」

ロディ「最近いろいろと物騒な事件がおきているから気をつけようね。」

竜矢「はーい。ありがとうございますー。おっと、時間になってしまいました。それでは・・・」

ロディと竜矢「第37話読んでくれてありがとう。次回もお楽しみにー!」

竜矢「ロディさん、今日もありがとうございました!」

ロディ「あ、こちらこそ。」

竜矢「では!次回もお楽しみに!」

[938] 第38話 初日の夜 ワイワイヤで〜! 前編
竜矢 - 2007年04月30日 (月) 01時19分

初日の練習が終わり、皆荷物を持ち旅館に着いた。

小波「ここだね、僕たちが泊まる旅館。」

小波君が荷物を左肩で背負い、旅館を少し見上げて見た。その旅館はもちろんだと思われるが、少し違って3階建てで木造。古くもなく新しいと言うわけでもない。普通といったところだ。

竜矢「ふぅー・・・。疲れた・・・。」

竜矢は右肩に荷物を背負い、ため息をついた。さっきのノックで疲れたようだ。

ロディ「僕もちょっと疲れたかな。張り切りすぎちゃった。」

ロディも疲れたようだ。苦笑いしている。

ヒート「よし、この紙に書いてある部屋がお前たちの部屋になる!しっかり見ろよ!」

ヒート監督が紙を前に出して、皆に見せた。その後、貼りだした。

ヒート「夕食は、午後7時からだ!その間、各自風呂入ったり部屋でくつろいだりしていい!以上だ!」

大木「よし・・・。んじゃー、早く紙を見て部屋に行こうぜ。」

竜矢「うん。」

そういって、張り出されてる紙を皆がいる中をくいくい体を動かして前に前進し紙を見た。

竜矢「え〜と。。。あ、あったあった。301号室か。部屋が同じなのは・・・あ、小波君と大木君と矢部君だ。お〜い、小波君〜!大木君!矢部君ー!」

竜矢がまたくいく動かして抜け出して小波君たちを呼ぶ。

小波「どうだった?部屋。」

小波君が聞いた。

竜矢「301号室で、僕と小波君と大木君と矢部君だったよ。」

竜矢がフゥーという感じで言った。

矢部「小波君とは昔からの友でやんすが、大木君と竜矢君は余り喋ってなかったでやんすから、いろいろ聞きたいでやんす。宜しくでやんす。」

矢部君が荷物をもう一度背負って竜矢と大木君に言った。

竜矢「あ、確かに余り喋ることなかったね。うん、部屋でいろいろ話そう。」

大木「余り、一方的な話をするなよ?お前、べらくちゃ喋るから。」

大木君が竜矢に顔だけ向けて指を立てて注意した。

竜矢「分かってるよ。そんぐらい。」

竜矢が少々うんざりしたような顔で大木君に言った。

そして、階段を上り、少し廊下を東側に歩いていった。(ちなみに旅館は正面玄関目の前を見て、北側。)

竜矢「えーと・・・あ、ここだここだ。」

竜矢がドアに書いてある数字を見て言った。

大木「ふぅー・・・。入ろうか。」

そう言って、大木君がドアを開けた。

矢部「いい眺めでやんすね〜。景色がすっかり秋で綺麗でやんす。」

矢部君が窓を通して景色を見た。

小波「そりゃー、今もう10月だもんね。紅葉とかすっかり黄色とか赤になってるだろうね。」

小波君が、荷物を部屋の隅に置きながら言った。

竜矢「はぁー・・・。いい景色だし落ち着くなー・・・。」

竜矢も窓を通して外を見て言った。

大木「あれ?山川が、山川らしくない発言してるぞ?・・・んで、夕食まではどうするの?結構時間あるよ?」

大木君が竜矢をからかいながら大木君が皆に聞く。

小波「僕、ここでゆっくりするよ。んで、少し経ったら風呂入る。」

小波君が壁にもたれかかって言った。

矢部「オイラも、ここでゆっくりしてるでやんす。

大木「そう、分かった。俺もここで休憩するけど山川は?」

大木君が竜矢に顔を向けて言った。

竜矢「うーん・・・僕は布団敷いてから風呂は入りに行ってくるよ。汗かいてるし。つうかさ、「山川らしくない発言」っていうの辞めてくれないか?僕、そういうの嫌いなんだけど。・・・まぁいいや。あ、小波君服借りるよ。何度も言うけど。」

竜矢が自分用にしていたカバンから小波君の服を取り出して言った。

小波「うん?あぁ、気にしないでいいよ。使って使って。」

小波君が、笑いながら言った。

竜矢「うん。ありがとう。じゃ、行って来る。」

矢部と大木「いってらっしゃいー(やんすー)」

そう言って、竜矢はドアを閉めた。



〜廊下〜

竜矢「ふぅー・・・。疲れたー・・・。あのノックはきつかったよ〜・・・。しかっしまぁー・・・ヒート監督のノック厳しいな〜・・・。いや、あれが普通なのかなー・・・。アハハー・・・。」

竜矢が苦笑いしながら風呂場に向かっていた。廊下は誰も歩いていないが、わずかながら各部屋から話し声などが聞こえてくる。

そして、数分後風呂場に着いた。



〜風呂場(脱衣室)〜

ガラガラ・・・

竜矢「あ、まだ誰も来てないや。よし今のうちにささっと入っちゃお。」

そう言って、ささっと服を脱いでタオルを腰に巻いて風呂場に入った。

竜矢「結構広いなー。当たり前かもしれないけど。」

竜矢がまず、シャワーで汗を流して頭と体を洗った。そして

(ざぱー)

竜矢「はぁ〜・・・。いい湯だなー・・・。」

竜矢が親父くさい台詞を吐きながら湯に肩まで浸かった。

すると

(ガヤガヤ)

突然、脱衣所から話し声が聞こえてきた。にぎやかだ。

竜矢「・・・」

竜矢が脱衣所のほうを見て、声を頼りに誰か予想していたがやはり、竜矢は馬鹿なので分からなかった。

??「んでよ、俺はこう言ってやったわけだ!『お前の守備は、アリ以下だ』とな!」

??「おいおい、それは言いすぎだろー、アハハ!」

竜矢は、声は覚えていたが名前が思い浮かばない。竜矢は人の名前覚えるの苦手なのだ。でも、片方はアメリカチームの中の一人のチームメイトであろう。もう片方は・・・

リコ「お?お前は日本チームの11番!あのプレイは凄かったぜ!?まぐれでもな!」

リコだった。相変わらず、ハイテンションというのかなんというのか・・・。

竜矢「えーと・・・リコ君・・・だったっけ?」

竜矢が首をかしげて言った。

リコ「そうだぜ!まったく、しっかり覚えろよなー!」

リコが、笑いながら竜矢に言った。

竜矢「あ、あぁうん。ごめん。(苦手なんだよなーこういうタイプ)」

竜矢が苦笑いしていた時

??「あ、竜矢君じゃないか。やぁ。」

この声は・・・と竜矢は思った。

竜矢「あ、ロディ君か。・・・あれ、なんか違うような・・・。」

竜矢が、首をかしげたようにしていった。

ロディ「え?・・・あぁ、バンダナじゃないかな?」

ロディが答える。

竜矢「・・・あ、あぁそうだね。バンダナがないから違和感感じたんだ。ロディ君はバンダナつけててロディ君って感じがして似合ってると思うよ。」

竜矢がにっこり笑って言った。

ロディ「アハハ、ありがとう。嬉しいよ。」

ロディもにっこり笑った。

リコ「〜♪〜」

竜矢がふと見れば、リコがシャワーで汗を流していてリズムに乗りながら頭を洗っていた。

ロディ「ところで・・・」

ロディが頭を洗いながら、ふろの中にいる竜矢に聞いてきた。

竜矢「ん?何?」

竜矢が、ロディが今頭洗ってる場所と竜矢が風呂に入ってる方向が逆だったから、振り向いて言った。

ロディ「この合宿で何か得れそうかい?」

竜矢「あぁー・・・まだ分からないや。まずは体力づくりかなー。そうしないと意味ないしね。」

竜矢が苦笑いして言った。

ロディ「そう・・・。でもまだ始まったばかりだからお互い頑張ろうな。」

竜矢「うん、ありがとう。」

そう言って、竜矢がまた振り向いて肩まで湯に浸かり始めた。



数分後



竜矢「ふぅー・・・。」

竜矢が一吹きして上を向いた。

ロディ「どうしたの?」

ロディが頭と体を洗い終わって、ロディが風呂に入りながら竜矢に聞いた。

竜矢「いや、ちょっと浸かり過ぎてね。もうそろそろ上がるよ。」

ロディ「あ、分かった。そうだ、ところで竜矢君の部屋って何番かな?」

竜矢「え?部屋?えーと、301だよ。どうしたの?急に。」

ロディ「いや、夕食後暇だったら竜矢君の部屋に行ってみようかなーと思って。ダメかな?」

ロディが少々引き気味で聞いた。

竜矢「あぁ、いいよいいよ。どんどん来てと言う感じだね。楽しみに待ってるよ。」

竜矢が笑いながら言った。

ロディ「ありがとう。」

ロディも笑い返す。すると

リコ「あ、日本チームの11番!でちまうのか!?俺も暇だったら行っていいか!?ロンゴも一緒でよ!」

リコが、竜矢が風呂場から出る直前に言った。

竜矢「あぁ、いいよ。それに言っておくけど僕、『竜矢』という名前があるから、日本チームの11番とか言わないでくれないかな?無理は言わないけど。」

竜矢がリコに話す。

リコ「しょうがねぇーな!悪かったな!竜矢!」

リコが笑いながら言った。

竜矢「んじゃ、お先に。」

ロディ「うん、じゃあ。」

ロディが竜矢に右手を上げながら言った。



竜矢が風呂場から出て体を拭き、小波君に貸して貰った服を着て部屋に戻ろうとした時

ジャンガ「ん?誰かと思えば日本チームのお荷物じゃねぇか。」

ジャンガがこちらに気付いた。こっちもきづいてたのだが気付いてないふりをしていた。

竜矢「(げ・・・)あぁ、えーとジャンガ君だっけ?やぁ。」

竜矢は嫌ながらも、挨拶した。

ジャンガ「お荷物がこんなところでのんきに風呂入っているのかよ。」

竜矢「あ〜・・・そうだね。お荷物君はさっきまで風呂まで入っていました。うん。」

竜矢は正直言うと、早くこの場を離れたかった。

ジャンガ「け、開き直りか。」

ジャンガが呆れた顔で言った。

竜矢「んじゃ、僕はこれで。」

竜矢がこの場を離れようとした時、

ジャンガ「待て、お荷物。」

ジャンガが竜矢を呼び止めた。しかし、竜矢は嫌そうな顔して

竜矢「何?」

ジャンガ「聞くが、なぜお荷物のお前が頑張れる。お荷物のくせにエースなんかやってるんだよ。」

竜矢「ハァ?」

竜矢が何言い出すんだと思いながら、言った。

竜矢「別になんだっていいじゃないか。お荷物の僕が頑張れる理由?そりゃあ、上手くなれることを信じて、楽しくやってるだけだよ。なんで僕がエースをやってるか?悪いけど本当のエースじゃないね。仮のエースだよ。あんまり、『エース』という単語言いたくないんだけどさ。ちょっと真のエースは休養中なんだよ。悪いね。・・・これで、行っていい?」

竜矢がジャンガを見て、進む方向に体を向けた。

ジャンガ「あぁ、いいぜ。」

竜矢「んじゃ。」

そう言って、竜矢が更衣室から出て言った。

ジャンガ「・・・け!」

ジャンガはそう言って、服を脱ぎ始めた。



後半に続く・・・


あとがき

竜矢「どうも、新年度になりましたよろし」

(バキ!!)

竜矢「イタ!!なにすんねん!おんどりゃー!」

小波「なにが、『どうも、新年度になりましたよろし』だ!!今、4月30日なんだぞ!?」

竜矢「仕方ないよ。僕だって早く更新したかったんだけどこの話長いからなかなか進まないから、仕方なく前編と後編に分けたんだよ。今。」

小波「早くからそうしろよな・・・・。」

竜矢「ご、ごめん・・・。」


竜矢「さて、本日もロディさんに来てもらっています。どうぞー。」

ロディ「こんばんは!」

竜矢「さて、世間ではGWですがロディさんはどうお過ごしになるのでしょうか?」

ロディ「え?僕の予定?(笑)そうだねー・・・特に無いね。竜矢君は?」

竜矢「え?ぼ、僕ですか?(赤面)そ、そうですねー・・・。GW明けてからしばらくしたらテスト週間に入るのでもう、どうせならGWから少しずつ勉強しようと思ってます。はい。」

ロディ「そうか・・・。頑張ってね。」

竜矢「はい!ありがとうございます!」

小波「あぁ、そういえばもう竜矢君は受験生なんだよね。テストの点数がいろいろ響くもんね。」

竜矢「小波君、それは言わないでよ・・・。」

小波「えぇ!?言っちゃダメなことなの!?ご、ごめん!」

竜矢「これ、スゴイプレッシャーなんだよ!!あぁー・・・自信ない・・・。」

ロディ「竜矢君、弱気になっちゃダメだよ!ガッツで頑張るんだよ!」

竜矢「ロディさん・・・。そうですね、ガッツで頑張らないといけませんね!ありがとうございます!」

ロディ「頑張ってね、応援してるよ!」

竜矢「本日もありがとうございました!では・・・」

竜矢とロディ「第38話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!」

小波「・・・今回も忘れ去られてるね・・・。」

[958]
。。 - 2007年05月24日 (木) 18時51分

・・

[1169] 恋ってェ!!
姫夢☆ - 2008年01月07日 (月) 16時12分

初めまして!!

姫夢でぇすww

小説下手だけど書きますww

まず、登場人物の紹介を♪




甘皮 智哉(あまかわ ともや)

中@    彼女はいらないと思っている


木村 芽衣(きむら めい)

中@    可憐の友達


金川 可憐(かながわ かれん)

中@    芽衣の友達


こんなところです!!



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