[757] 第34話 チーム全体強化 |
- 竜矢 - 2006年11月11日 (土) 03時16分
皆、アメリカのチームと親善試合(交流練習)することに決めて、次の日。一週間後に試合するわけだが・・・
〜練習場〜
竜矢「ん〜・・・」
竜矢が腕を組みながら考えていた。
カキーン!!
突然の打球音。
小波「ライトー!!行ったぞー!!」
小波君の大きな声。
竜矢「ん・・・?ん!?」
ドス!!
ボールが竜矢の約一メートル前に落ちた。
竜矢「おとと・・・いけねぇ・・・。ごめん!!」
竜矢が不器用なグローブさばきで、取り、中継する。
大木「なにやってんだよ!!山川!練習に集中しろ!!」
大木君が、竜矢に怒鳴り声で言った。
竜矢「悪い!!ちょっと考え事してた!」
竜矢も大きな声で返事した。
大木「まったく・・・」
大木君が飽きれた様子だった。
小波「次!!6−4−3のダブルプレー!!」
全員「おぉー!!」
カキン!!
パシ!!
ガンダー「ワン!(セカン!!)」
シュ!
パシ!!
渡辺「よし!ファースト!!」
シュ!!
円谷「いっす!!」
パシ!!
今、小波君の代わりに円谷君がファーストをやっている。
小波「ナイスプレー!次!!センター!!」
カキーン!!
いい角度で上がっている。それに結構速い。
矢部「オーライでやんすー!!」
パシ!!
矢部君の武器、足でなんとかキャッチ。
小波「ナイスキャッチ!よし!次!各自、自分がやりたい練習して!!」
全員「いーす!!」
竜矢「ふぅ・・・」
竜矢がグローブを外しながらため息をついた。
小波「どうしたんだい?竜矢君らしくないじゃん。」
小波君が苦笑いしながら聞いた。
竜矢「嫌ぁ、親善試合の相手のチームについて考えていたんだよ。」
竜矢が屈伸運動などしながら言った。
小波「ん?相手チームがどうかした?それとも、怖くなったの?」
小波君が笑いながら言った。
竜矢「バーカ。ちげぇよ。相手は、どんな選手がいるのかまったく分からないから、どんな選手がいるのか考えていたんだよ。」
小波「え?アメリカのチーム、どんな選手がいるのか分からないの?」
小波君が、目をキョトンとして、言った。
竜矢「うん。僕がこの世界に来たときは、まだアメリカのチームなんて出ていなかったからね。こっち(竜矢と大木君)の世界では。まぁ、僕が知らないということは、大木君も知らないということになるし。」
小波「そうか・・・。」
竜矢「だから、今までは何とかなってきたけど、この先危ないな。今のレベルじゃあ。もちろん目の前にある親善試合もね。」
竜矢が首をグルグル回しながら言った。
小波「やっぱり、そう簡単に行く訳ないよね〜・・・。」
竜矢「まぁ、そういうことだね。」
竜矢がフゥ〜と息を吐いて、言った。すると、小波君が・・・
小波「・・・よし!ちょっとポジションとか変えるか!後、練習レベルアップさせよう!!」
と言い出した。
竜矢「・・・は?」
小波「実は言うと、今までポジション希望制だったんだけど、もうこれからは実力に合わせて行こう。そうしないと、だめだな。」
竜矢「マジかよ・・・」
竜矢が唖然としている間もなく
小波「よし・・・!皆!ちょっと集まって!!」
小波君が皆を呼んだ。皆は、「なんだ?なんだ?」と言う感じで集まってきた。
大木「なんだい?小波君。」
小波「強制とは言わないけど、ちょっと適正ポジションテストするよ。皆、いいかな?」
全員「・・・はい?」
皆が目が点だった。
小波「僕たちは、一週間後にアメリカのチームと親善試合をするよね。でも、今の状態じゃあ勝てない。今まで自分の好きなポジションだったけど、これからは実力を見て、そのポジションを守ってもらうよ!でも、野手から投手になれとは言わないよ。とにかく、ちょっと変えるね。」
小波君が言うと・・・
全員「まぁ・・・そうしようか。しぶしぶだけど・・・。」
皆がみんなの顔を見ながら言った。
小波「最初、もう一度走力を計らせてもらうね。次にノックで決める。あと・・・外野だった人は、肩力も測らせてもらうね。んじゃあ・・・矢部君!!」
矢部「センターは誰にも譲らないでやんすよ!!」
・・・
小波「矢部君!50メートル走、7,1秒!!」
全員「おぉ〜!!」
矢部「ざっとこんなところでやんすよ!!」
小波「次!渡辺君!」
渡辺「よし!!」
・・・
小波「渡辺君!8,5秒!」
渡辺「まぁまぁかな。」
小波「次!!石田君!!」
石田「うっす!!」
・・・
小波「石田君!8,9!」
石田「ちょっと足遅くなったかも・・・」
こうして、次々と計っていった。矢部君と円谷君とガンダー以外、8秒台だった。
小波「最後!竜矢君!!」
竜矢「ふぅ〜・・・よ〜し!!」
・・・
小波「竜矢君!8,5!」
全員「おぉ〜!見かけによらず、結構速い!」
竜矢「そんなに、タイム速かったけな・・・俺・・。」
竜矢が帽子を脱いで、頭をかきながら言った。
小波「次!ノック!!ゴロ20本!フライ20本!最初!山田君!!」
山田「宜しくお願いします!!」
・・・
小波「山田君!ゴロ16本!フライ10本!」
山田「フライ、結構むずいです・・・。」
小波「次!!増田君!!」
増田「イッス!!」
・・・
小波「増田君!ゴロ12本!フライ14本!」
増田「失敗しちまった・・・」
・・・
この後、皆平均で、ゴロ12、3本 フライ10本ぐらいだった。
小波「最後!竜矢君!!」
竜矢「お、おぅ!!(守備・・・苦手なんだよな・・・。今でも。)」
カキーン!!
竜矢「うげ!!」
ポロ・・・
小波「しっかり取らなきゃ駄目だろー!?」
竜矢「わ、分かってるよ・・!」
・・・
小波「竜矢君!ゴロ6本!フライ5本!」
竜矢「また、一番下だよ・・・。」
・・・
小波「最後に、今まで外野を守ってきた人だけ、肩力テストするよ。ルールは、バックホームから外野に向かって投げるだけだよ。分かった?んじゃ、最初、矢部君。」
矢部「よーし・・・!えい!!でやんす!!」
シュ!!
ポーン!ポーン
小波「えーと・・・この辺だな。よし、印をつけて・・・よし!次!山田君!」
山田「よーし・・・!えい!!」
シュ!!
ポーン!ポーン
小波「んー、矢部君といいとこ勝負か。よし!次!増田君!」
増田「よっしゃー・・・!おりゃ!!」
ギュイーン!!
ポーン!ポーン
小波「おー!すごい!矢部君たちよりすごく飛んだ。よし!ラスト!竜矢君!」
竜矢「ふぅー・・・・えい!!」
シュ!
ポーン!ポーン
小波「うーん・・・矢部君より記録小さ目か・・・。よし!ポジションテスト終了!!ちょっと待っててくれ!」
そう言って、小波君はベンチのほうへ行った。
竜矢「(やべぇ・・・ぜんぜんいかんかった。下手するとベンチか・・・?)」
皆、お茶を飲んだりしていた。そしてしばらくして・・・
小波「皆!みんなの実力を見てちゃんと公平に見て、決めた!今から発表するね!」
全員「お、おぉ・・・!」
皆、拳を握って言った。
小波「まず、キャッチャーは、変わらず大木君。」
大木「分かった。」
小波「次、セカンドはガンダー!」
ガンダー「ワン!!(セカンドか!よし頑張るで!!)」
渡辺「僕が、セカンドじゃなかった・・・」
小波「次、ショートは渡辺君!!」
渡辺「はい!(セカンドが良かったけど、ショートか。大体役割は同じだ。良かった・・・。)」
小波「次!サードは石田君!」
石田「うっす!」
小波「ファーストは僕で行く。後、念のためもしのことを考えて、もう一人のファーストは山田君!」
山田「あ、あ、はい!」
小波「次!センターは矢部君!!」
矢部「よ、良かったでやんす・・・。頑張るでやんす・・!」
小波「次!ライト!」
竜矢「(僕か・・・?)」
小波「増田君!」
増田「は、はい!!」
竜矢「(ら、ライトじゃない!?んじゃ・・・)」
小波「次!レフトは山田君!!山田君はメインとしてレフトでよろしくね。」
山田「は、はい!!」
竜矢「(ちょっとまってよ・・・外野から外された・・?)」
小波「ピッチャーは、竜矢君と手塚!竜矢君が先発!手塚が中継ぎで!」
手塚「任せてください!」
竜矢「あ・・・、あぁ・・・。」
小波「円谷君は、まだベンチにする。でも、代打起用と守備起用で使っていくね。ポジションは、セカンドとショートで行くね。」
円谷「了解っす!!」
小波「よし!これでオッケーだ!!練習再開だ!!」
全員「はい!!」
皆が練習再開するために準備している時に
竜矢「こ、小波君・・・。」
竜矢が小波君を呼び止めた。
小波「何?竜矢君。」
竜矢「ぼ、僕の分の外野は・・・?」
竜矢が恐る恐る聞いた。
小波「・・・悪いけど、今回は一応ピッチャーで統一させる。別に下手とかじゃない。君の体のことを考えて決めた。」
竜矢「僕は、大丈夫だよ。だ、だってほら、うちのチーム人数少ないじゃん。一箇所でも多くできるところがあればいろいろ助かるでしょ!?」
竜矢が焦りながら言った。
小波「気持ちは分かるけど、君はもうピッチャーとして頑張らないといけないんだ。僕はピッチャーができない。手塚はまだ先発としての精神や実力が無い。竜矢君、君しかいないんだよ。」
竜矢「だけど・・・外野も・・・」
竜矢の言葉が途切れていった。そして、竜矢が諦めて練習に戻ろうとしたとき
小波「・・・んじゃあ、ピッチャーを中心で、レフト守ってもらうよ。」
竜矢「・・・え?」
小波「もう一度言うよ。ピッチャーを9割やって、レフトを1割程度で守ってもらうよ!」
小波君が怒鳴った。
竜矢「わ、分かった!!よ、よし!!投球練習だ!!」
そう言って、竜矢は走って練習再開に入った。
小波「まったく・・・」
・・・ついに河川敷ベースボールチームが、勝つための練習を開始した。果たして、このポジションは合っているのか・・・?
・・・続く
あとがき
竜矢「よし、できたよ。」
小波「って、竜矢君!?なんで、前はちゃんと更新したのになんで、突然更新速度が落ちるわけ!?ねぇ!!」
竜矢「うるせぇんだよ!!だまっとれ!!」
小波「ご、ごめん・・・。」
竜矢「こっちだってね、いろいろあるんだあwせdrftgyふじこ」
小波「何て言っているのか、わかんねぇよ・・・。」
竜矢「というわけで、まだ当分ゲストが来るのは無理です。申し訳ございません。」
小波「まったく・・・」
竜矢「第34話読んでくれてありがとう!次回もお楽しみに!」
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