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[1286] プロ野球メモリーズ
星光 - 2010年09月24日 (金) 01時52分

お久しぶりです、星光です。
前回の作品は1話で撃沈してしまったので今回はしっかり考えてきました(笑)

といってもストーリーは私が作ったものではなく、
今のプロ野球界の中で毎回ランダムに一人ずつのストーリーを
誇張脚色あまりせず書いていく短編小説的なものになっていきます。

プロ野球選手には一人一人ドラマがあり、そのドラマを紐解いていくと結構面白かったり感動したりするんですよね。
昔フジテレビでやってたプロ野球珍プレーでたまーにやってた感動系のやつってありましたよね?
あんな感じの作品を目指して頑張っていきます。
今回は出来る限り続けたいと思っていますので、どうかみなさんよろしくお願いします・・・

[1287] 第一話 ”66”
星光 - 2010年09月24日 (金) 01時54分

もう、マウンドに立たなくなってどれくらい経っただろう。
今日の軽いリハビリを終えて、その男は家のベッドでふと思った。

男は、あまり強豪とは言えない高校のピッチャーであった。
しかしその才能を見抜いた球団がドラフト1位で指名。即戦力の期待も込めてであった。

初めて1軍に上がったのは2年目。しかし、元々故障が多い体質であり
3年目には右肩を手術しなければいけない程に悪化していた。
一時は球団から打者転向を進められたが、断固固辞。
この時、男は(必ず復帰して早くチームの一員に加わるんだ!)と決意した。

5年目、ようやくプロ初勝利をあげ、その年の後半戦だけで5勝するも
またもや右肩痛で戦線離脱を余儀なくされる。
完治し挑んだ7年目のシーズンでも4勝と中々目立った成績は残せなかったが、
防御率は2.94とそれまでの年より安定したピッチングも見せるようになってきた。

そして、8年目。男は覚醒する。

チームの開幕投手に大抜擢され、見事に勝利をあげる。
その後、なんと先発投手として16連勝を成し遂げるといった離れ業をやってのけた。
1軍のマウンド、それはその男にとってまさしく独壇場であった。
相手打者をまったく寄せ付けないそのピッチングは、観る者全てを驚嘆、感動させた。
20勝3敗、最多勝、最優秀防御率、最高勝率。
そして、投手に贈られる賞の最高峰の沢村賞をも獲得。
次世代の日本のエースとも目され、チームの優勝、日本一に大きく貢献してみせた。

10年目には4月の初登板から9月に敗戦投手になるまで15連勝を記録。
プロ野球史上、初めて14連勝以上を複数回やってのけた投手となった。
そして11年目には、投手5冠(最多勝、防御率、奪三振、勝率、完封数)を達成。
満場一致で本人二度目の沢村賞にも選ばれた。
もはや誰もが認める、球界のエースとしての地位を不動の物としたのである。

しかし12年目の年、異変が起きた。
2年連続4度目の開幕投手を務めるも勝敗つかず、チームは大事な初陣を落とした。
その後も調子は一向に上がってこず、4月末に右肩の疲労により2軍落ちとなる。
7月半ばに1軍に復帰するも、復帰登板で敗戦投手に。

男の肩の異変に気付いた監督は、中10日で球数100球前後の
特別ローテを作り、男の復調を待った。
だが、大事なCS第一戦の先発でまたもや打線につかまり敗戦投手に。
チームもCS第一ステージで姿を消した。

13年目の1月、男は右肩にメスを入れることを決意した。
それは同時に、今シーズン全てを棒に振るという事でもあった。
今まで最高の投球をしてきたその肩が、長年の蓄積疲労で限界に至っていたのだ。

手術は無事に成功し、ファン誰もが来年からの男の雄姿を心待ちにしていた。

しかし肩の回復が思わしくなく、復帰を誓った14年目も全休。
今年15年目にも3度目となる手術を行い復帰は絶望的となってしまった。

男は投げることが出来ない悔しさを少しでも紛らわせる為に、ブログを始めた。
ケガ人としてベンチに入ることが出来ない分、自身のブログでチームを鼓舞したのだ。
いつしかそのブログはネットでも話題になり、男が更新するたびに沸き上がった。

だが、今年のシーズンも終盤に差し掛かってきた8月末。
男は、人生の窮地に立たされることになる。

育成枠降格。

球団は待った。エースが再び輝きを取り戻す日を待ち続けたのだ。
だが3年間2軍でも登板無しという事態を重く受け止め、非常なる選択を下した。
それは今までチームのエースとして引っ張ってきた男にとって、ショック以外の何者でも無かった。
球団の温情で解雇は免れたが、今オフでの大減棒は免れない。
男は、思うように投げることが出来ない苛立ちに何度も自分を責めた。
しかし、男はファンの前では悲しさ悔しさを押し殺し
ブログで今まで通りチームを鼓舞し続けると誓った。

しかしこのままでは来年も投げられず、チームも解雇されるかもしれない。
そうなると家族の生活はどうなる?自分の復帰を待ち望んでいるファンはどうなる?
最近では、思うようにならない苛立ちや悔しさで押しつぶされそうになる事も少なくない。
今にも、男のプロ野球人生という灯は消えようとしていた。

しかし、男は諦めなかった。
リハビリにも本腰を入れるようになり、チームの試合も今まで以上に熱心に見、
そしてブログの更新スピードも今まで以上に早めた。

もう一度、あのマウンドに立ちたい。
あのマウンドで、最期に燃え尽きたい。

その一心だった。
もう後先短い野球人生なのは自分でも分かっている。

ならば、最期に、もう一度だけ。



男は今日も戦っている。

投手としては致命的な肩の怪我を必死に直そうとしている。

その男の横顔は、もう育成枠降格を言い渡された時のような薄暗い顔ではなかった。

その眼は、はっきりと未来の自分を見つめている。

福岡ソフトバンクホークスに再び日本一の座を取り戻す為に、

斉藤和巳は、諦めない。
                            END

[1288] 第一話 ”66”あとがき
星光 - 2010年09月24日 (金) 01時59分

どうも、初っ端はホークスの元エース斉藤和巳のメモリーズでした。

この文は、実は2ちゃんねるのなんでも実況板Jで投稿したものだったんですが
今回第一作目と言うことでこちらの方にも投稿させていただきました。

和巳のピッチングはそれはそれは全盛期はすごかったんですけどね・・・
でも私はまたいつか和巳が戻ってくるのを楽しみにしてます。
ダルビッシュとの勝負が観てみたいのだ!

では!



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