[1131] あの星が見えるだろうか |
- こーれん - 2007年11月27日 (火) 01時23分
―Epilogue―
僕は、生きている。 いや、生かされている、と言うべきであろうか。少なくとも、今の僕はまだ生きている。生きているから、ここに居られる。
僕には、時間がない。 だから今、この世界に居られる事をこの世界に感謝する。今までは、およそ考えもつかなかった話だ。
「神様なんて信じないけれど、もしこの世界にそんな大層なものが存在するのなら、僕は『彼女』の隣りに居られたらと、願っていただろう。だけど、神様なんて居ない。居ないからこそ、僕は僕で在り続ける事が出来るんだ」
『彼女』という存在が遥か遠くに在るから、僕はその存在を近くで感じていられる。 名も無い。ただ微かに滲む存在。だが、確かにそこに在る。 僕の存在は、『彼女』無しでは在り得なかった、って話なんだ――
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