[1044] 極楽学園! |
- うまい棒 - 2007年09月20日 (木) 21時45分
プロローグ 〜野望ファミレス〜
ウィーン。
ファミレスの自動ドアが開く。 小走りで一人の女子が入ってくる。 「遅れてスイマセン」 そう言って席に着く。 「すがぁぁぁぁ」 彼女の目の前では、幸せそうにいびきを掻いて寝ている女性がいる。 相手を寝させるほど長い時間、待たせていたのだろうか? 遅れた女子は時計を見てみる。 約束の時間は午後4時。 今の時間は4時5分。 5分で寝てしまったというのか。 女子は寝ている女性を見る。 「すおがぁぁぁぁ」 前よりいびきが激しくなっている。 「これは、2時間前から寝てたな・・・」 なんとなくそう思った。 このままではファミレスに来た意味がない。 しかたなく起こすことにした。 「和泉先輩、起きて下さい」 和泉とよばれた女性をゆらす。
反応なし・・・
「フーーーーーーー」 長い息を吐いた後、和泉の頭をテーブルに置いてあったメニューで叩く。 「うう〜ん」 起きたようだ。コングラチュレイション。 「あ、スミレェ、ウアァァ・・・」 それだけ言うと、また眠りにつく。 こうなるともう容赦なく叩くしかない。 バカン!! いい音だ・・・ 「いだっ」 女性は頭を抱えて起き上がる。 「早く!ちゃんと起きて下さい!」 スミレと言われた女子が大声を出す。 すごい迫力だ。 「まあまあ、そう怒らんといて・・・」 和泉は急いでおだてる。 関西なまりらしい。 「それより!いましたよ!」 ピン! その瞬間、獲物を見つけたライオンのように和泉の目が光った。
ファミレスから黒いオーラがでてくる・・・。
そのオーラはひとつの高校に向かって流れ出した。
|
|