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[13] キューバ 未来の話 
眠りの大山ジンイチ - 2004年10月01日 (金) 13時03分

ここは、2112年のキューバ共和国。
地球温暖化が進み、世界の低地は、水没し始めている。
最近は、世界中で、100年前くらいまではありえなかった異常気象が発生している。

「母さん、学校に行ってくるよ。」
爽やかな青年の声だ。
「行ってらっしゃい。今日はお父さん仕事休むって。」
母親の声だ。
「気をつけるんだぞ。」
最後に父親の声だ。

父親の「気をつけるんだぞ。」には訳がある。
今、キューバ共和国には、マダガスカル島くらいの大きさのハリケーン「リニア」が近づいている。
このハリケーンは、ブラジルのリオデジャネイロ沖で発生した、大変強いハリケーンなのだ。
このハリケーンが発生した時点で異常気象といえよう。
すでに、ブラジルの昨日は、麻痺し、南アメリカでは、どこの国でも同じ状態だ。
発生して、10日。死者は世界で、20000人にはのぼっているという。
そのハリケーンが、今日の正午に、キューバ共和国に上陸すると言う。
さらに、21:00には、一家が住んでいる、首都ハバナが、ハリケーンの中心になるという。
そして、今回の話の主役の青年の名はトミー・アダブソン 高ニだ。

さすがに、今日は、学生以外は誰も外にいない。
そして、時計の針はどちらも、12をさしている。
すると、早速テレビから、衝撃的な映像とニュースが飛び込んできた。
ハバナの川沿いの映像で、洪水が発生して、路上に、たくさんの水が流れ出ている。
さらに、キューバ南東部では、水の深さが1メートル95センチくらいになっているらしい。
このハバナでも、消防車と救急車の音が鳴っている。
そのとき、ついに、アダブソン家の家の窓ガラスが割れた。
半端な割れ方ではない。
母親は叫んだ。
「避難するぞ。」
父親の声が、風の音にまぎれて聞こえた。

避難所に向けて車を走らせた。
避難所は、トミーの高校だ。
海沿いの橋を車が走っていると、渋滞にはまってしまった。
逆車線にも跨っている。
そのとき、高さ20メートルくらいの、大津波が押し寄せた。
近くにいた、数百台の車は、連なって押し寄せてくる波にのみこまれた。
7割近くの車は、海に入っていった。残りの3割は、何度も転がった。
アダブソン家の車は前者だ。
トミーはそんなことも知らずに、避難してくる方の準備をしていた。
ここに避難してくる人の8割は、もう学校についているのに、残りの2割はいつまでたってもこない。
残りの2割は、もうここに、来るはずがない。
先ほど、津波のせいで、亡くなった方と、津波の影響で、橋を渡れない人たちだからだ。
トミーは全ての教室を見て回ったが、どこにも両親の姿はない。
もしやと思った彼は学校を飛び出し、通学路を1人で戻ることにした。
しかし、路上には、水があふれ出ていた。
高さは1m75cmくらいだ。
身長が、180センチの彼が、歩けるはずがない。
トミーは学校に戻ったが、1階は、水浸しで、30センチくらいに達していた。
さらに停電も発生している。
窓は、補強していて、外がどんな様子かもわからない。
トミーはひたすら、父母が来ることを願った。
現在時刻は13:00



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