From:エルサムライ
糖尿病神経障害は、眼の合併症(網膜症)や腎臓の合併症(腎症)とならんで、高血糖の状態が長く続くことによって起こる糖尿病の3大合併症のひとつです。この神経障害は、末梢神経だけでなく、自律神経にも及びます。自律神経が障害されると、低血糖時に交感神経がうまく働かなくなり、無自覚低血糖になったり、急に立ち上がったりしたときにめまいや立ちくらみなどを起こしたり(起立性めまい)や失神(起立性低血圧)を起こすことがあります。中には、胃の動きが悪くなったり(胃麻痺)、頑固な便秘や下痢を起こす人もいます。熱いものや辛い物を食べると、顔に汗をかくのは味覚性発汗で、生理的な現象です。この味覚性発汗は、首のまわりの病気でも増加する場合があります。
糖尿病で味覚性発汗が亢進することはそれほど多くありませんが、その症状で困っている場合には、専門の医師にきちんとした異常発汗について診断をしてもらい、適切な治療をしてもらいましょう。
2024年09月27日 (金) 00時21分
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