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[1479] 投稿者:JC - 気まぐれペーパー講座(第7-4回) RES


 内外装リフォームが昨日終わりました。約3週間の工事期間でした。経年劣化箇所の補修が主ですので、リフォーム後もそれほど代わり映えしないのですが、終の棲家としては十分です。ただ、塗装後の外観が“年増の厚化粧”風なところがやや興ざめです。

 工事中のアンポンタン達をちょっと心配していました。ご老体レオは「我関せず」と人の動きや音にまったく動じず、ただひたすら自分のペースで過ごすことができました。工事監視係を自認するユウは作業風景をつぶさに観察していました。「案ずるより産むが易し」でした。


7 運動器系

7-4 跛行(はこう)
 肢を引きずって歩くことを「跛行(はこう)」といいます。痛みから逃れようとする動作です。肢に体重をまったくかけないときは痛みが強い証拠です。それほどでもないときは少しだけ体重をかけることができます。歩様を観察することで痛みの強さを推し量ることができます。

 外傷の有無、運動・休息の変化、急性か慢性か、進行が速いか遅いか、痛みがあるかなどが診断の重要な要素になります。

 代表的な原因を前肢・後肢、幼犬(12か月齢未満)・成犬(12か月齢以上)に分けて記載します。

■ 前肢
◎幼犬:外傷、栄養のアンバランス、先天性奇形、感染症、肩・ひじの骨軟化症、筋肉の剥離・石灰化、骨の炎症、骨形成不全

◎成犬:外傷、関節の変性、腱鞘炎、腱の石灰化、腫瘍、筋肉・神経の炎症


■ 後肢
◎幼犬:外傷、感染症、栄養のアンバランス、先天性奇形、股関節異形成、大腿骨頭壊死、骨軟化症、腫瘍

◎成犬:外傷、関節の変性、筋肉の剥離、腫瘍、筋肉・神経の炎症

 治療は痛みのコントロールです。ステロイド剤も使われますが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)がよく使われるようになっています。ステロイド剤を長期使用した場合の副反応はよく知られていますが、NSAIDs連続投与による胃腸への影響にも注意が必要です。

2012年07月12日 (木) 05時27分

[1477] 投稿者:JC - 気まぐれペーパー講座(第7-3回) RES


 プー太郎&ヒモ生活が板に付いて来ました。要領も良くなり、時間に余裕ができるようになりました。一般家事以外のノルマを毎週考え、黙々とこなしています。ちなみに今週は@古い犬小屋解体、Aガスレンジ清掃、B和室の片付け(来週畳交換のため)でしたが、すでに完了させました。ノルマを追加するつもりはまったくありません。明日からは遊び呆けます。

 6月1日で老犬レオが15歳になりました。いやはや長生きしたものです。抗てんかん薬のおかげで痙攣発作もなく、体調はすこぶる良好です。ただ昼も夜も寝てばかりです。いや、深夜の散歩だけは毎日実行されます。節電が国民的義務の今夏ですが、扇風機とエアコンを駆使することをお許しいただき、乗り切らせたいと思っています。


7 運動器系

7-3運動失調
 正常な動作・運動ができなくなる状態が「運動失調」です。頭部・首・体・四肢の協調動作がうまくいかなくなります。首を曲げる(斜頸)、目がキョロキョロする(眼震)、歩幅が広くなる、細かく震える、食事・飲水がうまくできないなどの症状が見られます。

 運動失調の原因は、@前庭の異常、A小脳の異常に集約されます。前庭は耳の奥(内耳)にある小室です。平衡感覚を司っています。小脳は身体各部の運動中枢です。平衡感覚が失われたり、運動中枢に障害があったりすると協調動作ができなくなります。感覚異常(例えば視覚異常)では四肢と体に運動失調が見られ、前庭・小脳の異常ではこれらに加え頭部・首の動きもおかしくなります。

 斜頸・眼震は前庭の疾患、歩幅の広がり・震えは小脳の疾患が疑われます。特に頭部が震え、食事・飲水がうまくできないのは小脳疾患の特徴です。なお、円運動を示す場合は脳に障害がある可能性が高くなります。

 前庭・小脳以外の原因もあります。外傷・脊髄や抹消神経の障害・中毒・代謝障害・栄養性疾患です。これらでは症状が徐々に進行することが多いようです。

■ 前庭の異常:ジステンパー感染、炎症、免疫疾患、甲状腺機能低下、腫瘍、外傷、毒物

■ 小脳の異常:先天性奇形、遺伝、変性疾患、ジステンパー感染、ヘルペス感染、腫瘍、免疫疾患、毒物、甲状腺機能低下、ビタミンE不足、毒物

■ その他:貧血、電解質のアンバランス、脊髄の異常(脊髄炎、外傷、腫瘍)

 筋肉・骨の疾患、代謝疾患、心疾患、呼吸器疾患でも運動障害が見られることがありますが、上記の運動失調とは少し異なります。筋肉・骨の疾患では跛行(足を引きずる)が見られ、動くことを嫌がります。代謝・心・呼吸器疾患などの全身疾患による運動障害は、断続的に見られますし、発熱・体重低下・脱毛なども伴います。

 運動失調の程度にもよりますが、一般的には外来での治療になります。脊髄疾患であれば運動制限が必要です。原因が明確になるまで薬剤による治療はなされません。また、効果的な治療法がないことが多いかと思います。

2012年06月13日 (水) 19時15分

[1476] 投稿者:JC - 気まぐれペーパー講座(第7-2回) RES


 娘が浪人生活になりました。「『栄養補給させてよ』と彼氏を連れて帰って来るのが夢だったのに〜」がカミさんの愚痴です。ま、来年はなんとかしてくれることでしょう(?)。娘は生き生きと浪人生活を楽しんでいます。「息抜き費用に寄付を」と内緒で小遣いをせびられることがあります。「おぬし、父親の現状をなんと心得るっ!」と断固拒否です。

 老犬に振り回される毎日が続いています。一喜一憂しながらも比較的平穏に暮らせているのかなと思っています。自身に課したシンプル&アクティブライフも着々と進めています。家事を怠るとカミさんの叱咤が飛んで来ます。その点はぬかりないよう気を遣っています。


7 運動器系

7-2 ミオクローヌス(筋痙攣)
 突然、無意識に筋肉(単一の筋肉or筋群)がピクピクと痙攣し、稲妻のような収縮が起こるのが“ミオクローヌス:筋痙攣”です。人間のこむら返りもこれです。光・音が刺激になって始まることもあります。

 犬のミオクローヌスはジステンパー感染の場合が多いようですが、利尿薬投与・脱水で筋肉への血流不足・血中カリウム濃度低下があるとき、脳・脳幹・脊髄に病変があるとき、薬物(鉛中毒)・肝臓病・腎臓病により脳障害があるときなどにも見られます。また、癲癇の場合にも見られます。遺伝的な好発犬種では生まれてすぐから筋肉の痙攣が観察されます。

 ジステンパー感染では消化器症状・呼吸器症状に続いてミオクローヌスが見られ、治癒してもそれが継続します。遺伝的ミオクローヌスは歩き始めに最初に観察され、立ち上がることもままなりません。感染性脳脊髄炎もミオクローヌスの原因として少なくありません。

 脳脊髄炎によるミオクローヌスは入院して、診断と治療が必要です。運動を制限せざるを得ませんし、特に嘔吐・下痢があるときはそれに見合った治療と食事が必要です。抗痙攣剤が処方されることもあります。完治はなかなか困難かもしれません。

2012年05月12日 (土) 10時28分

[1475] 投稿者:JC - 気まぐれペーパー講座(第7-1回) RES


 晴れて自由の身になりました。ゆっくりと流れる時間を楽しんでいます。ハローワーク通いを始めなければなりませんが、臨床経験のない老齢and 老獪獣医師に再就職口なんてあるわけがありません。それでも面談してくれる職員さんのお話を神妙な面持ちで聴くことにします。

 昨年暮に「あと二三か月が精一杯か」と覚悟したレオが予想外に“still alive”です。奴もしぶとく頑張っています。日によってまちまちですが、それなりに食欲はあります。わずか往復100mですが、自力で散歩もできます。庭で日向ぼっこもします。あれこれの要求を目で訴えてきます。プー太郎父さんはその訴えに抗することができません・・「いいよ、存分に甘えなさい」。

 さて、本日から最終単元として運動器系疾患を6回に分けて紹介します。初回はレオにも見られた「痙攣発作」です。

追伸(砧様への事務連絡):「3月末までには」と豪語しましたが、取りまとめが半分ほどです。今しばらくお待ちくださいませ。


7 運動器系

7-1 痙攣発作(癲癇を含む)
 痙攣発作は脳になんらかの障害があって起こることがほとんどです。ただし、あらゆる疾患の急性期は痙攣発作の可能性があります。

 意識がなく全身が痙攣する発作と部分的な発作(例えば肢だけ)で意識がある場合があります。間隔は一定しませんが、発作を繰り返すことが多いようです。最初に痙攣発作が起こるのは6か月齢〜5歳が多く、2歳未満では重篤な場合が多いとされています。

 我が家のご老体レオは1歳未満のときに癲癇様発作が1回だけありました。散歩中の出来事です。すぐに回復しましたし、その後13歳まで見られることはありませんでした。ところが大震災直後にかなり強い痙攣発作が1回だけありました。留守番中の大地震でしたので、そのストレスによるものかと思いました。その後再発することはなかったのですが、昨年暮から発作が連続するようになり、痙攣予防薬を処方してもらいました。

 発作は数秒から数分ですが、元の状態に戻るまでにはもう少し時間を要します。発作中は痙攣以外によだれ・おもらしが見られますし、発作後は目が見え難かったり、のどの渇きがあったり、食欲が異常に亢進したりすることがあります。大発作直後のレオは、目の焦点が合っていませんし、あっちフラフラこっちフラフラでした。確かに発作後は水をよく飲むし、フード袋に顔を突っ込むこともありました。

 痙攣発作の原因を脳内と脳以外に分けて記載します。

■ 脳:低酸素症、水頭症、腫瘍、炎症・感染症(ジステンパーなど)

■ 脳外:低血糖、低カルシウム血症、急性腎不全、肝性脳障害

 初めての痙攣発作で動物病院へ駆け込む飼主さんがほとんどです。慌ててですので十分に観察ができていないことが多いのですが、「どんな状況で、意識は、持続時間は、元に戻るのにどれくらい」などの基本情報が重要です。病院ではまず原因究明が行われますが、原因不明も多く、さらに完治が難しいことを認識しておかなければなりません。

 一般的には通院治療です。1日に3回以上の発作がある場合は入院が必要な場合もあります。抗痙攣薬、痙攣予防薬が用いられます。これも根治療法ではなく、あくまでも対症療法になります。対症療法でも発作の苦しみから解放されますので、犬のQOL(Quality of life)は改善されます。

2012年04月12日 (木) 17時57分

[1471] 投稿者:MM - お誕生日 RES


悲しいお知らせの多い今冬でしたが、九州は桜が咲いてすっかり春です。全国のジナヒナの兄弟姉妹たちへ、5歳のお誕生日おめでとう!今日は、犬たちとお花見に行ってみます。小さい犬がわらわらいませんように。

2012年04月01日 (日) 09時21分

[1472] 投稿者:☆青星☆ - おめでとう。


4月1日で5歳ですね。
昨日、志麻さんに会ってきましたよ。
志麻さんは元気もりもりでした。
あっという間の5年間でしたか?
それとも?
これからもジーナさん、ヒナさん、ジャックくんに
囲まれたマラミュートまみれの楽しいくらしが続き
ますように(^o^)

2012年04月02日 (月) 21時48分

[1473] 投稿者:MM -


あっという間の5年間でした。まだまだみんなモリモリですよ。しかも何故かジャックも今日が誕生日で5歳。みんな一緒に年取るのかと思うとちょっと心配。とりあえず、まみれてます、特にこの時期毛まみれです。

2012年04月03日 (火) 17時58分

[1474] 投稿者:むく&志麻母 - みんなおめでとう♪


4月1日エイプリルフール生まれの兄弟姉妹たち、みんなおめでとう!^^

本当に5年も経ったんだろうかと思うほどにあっという間の内容の濃い5年間でした。
これからもみんな元気で楽しく過ごしましょう。

2012年04月04日 (水) 10時25分

[1470] 投稿者:JC - 気まぐれペーパー講座(第6-12回) RES


 訃報、それもよく知っている犬達の旅立ちに深い悲しみを覚えます。ただただ冥福を祈っております。

 今月から定年前哨戦に入っています。たっぷりと残っていた有休を一挙に取得し、毎日がお休みの贅沢な日々です。それでも老犬介護に費やす時間が少なくありません。
 
 私がずっと家にいることをレオは不思議がっていましたが、それにも慣れてきました。そしてアゴでコキ使うようになりました。尿意・便意を催すといつでも連れて行ってくれることを覚え、度々「ねえ、オシッコに行きたいんだけど」「あのね、今度はウンチ」と訴えるようになりました。甘ちゃん飼主ですのでその度に連れ出しました。レオはとても満足そうですし、その姿を嬉しく思っています。ただ、カミさんには災難でした。「いつでも連れて行ってくれる」と思い込んだレオが、真夜中に何回も起こすようになったのです。「昨夜は連続3回、3回目でやっとウンチをして落ち着いたわ!(怒)」。


6 泌尿器系

6-12 泌尿器系疾患の治療原則
 泌尿器系疾患の最後として、その治療原則を代表的疾患で紹介します。

@ 急性尿閉塞
 急にオシッコが出なくなったときは緊急を要します。そのままにすると尿毒症を起こし、最悪の場合は死に至ります。尿閉塞の原因を外科的に取り除くことが必要かもしれませんし、脱水症状・アシドーシス・高カリウム血症の改善も施されます。

A 急性腎不全
 水分平衡の調整、アシドーシス・高カリウム血症・高リン酸血症・高血圧の是正が必要です。数日から数週間の措置となります。腎臓が再生するまで恒常性を維持することが大切です。

B 慢性腎不全
 治療は複雑で病態によって様々に変化します。高リン酸血症の調整、タンパク質制限、カルシウム平衡の維持、ビタミン摂取の維持、適切なカロリー供給などです。いずれにしても長期間の栄養維持が要求されます。

C 尿路感染症
 広域スペクトルの抗生物質をまず使用し、感受性試験成績が得られれば適切な抗生物質に切り替えることもあります。ほとんどは3週間程度で軽快しますが、慢性あるいは再発する場合は、腎盂腎炎・前立腺炎・尿石症などが関連する疑いがあります。

D 尿石症
 結石を溶解させることと再発を防止することが必要です。結石溶解剤の使用とともに療法食が用いられます。場合により外科的処置も必要です。

2012年03月09日 (金) 09時16分

[1464] 投稿者:砧 - かわいいブリー RES


多くの皆さんにとても可愛がっていただいたブリーが亡くなりました。
いつかこの時が来るのは予感していたとはいえ、突然のことで私たちも放心状態です。
たくさんの皆さんに一緒に散歩してもらいました。
たくさんの皆さんから抱きしめてもらい、「こんなマラミュートが欲しい」と言っていただきました。
オバカなブリーだったけれど、いるだけであんなにみんなの心をとらえるくらいに大きな存在だったんですね。
ブリーに愛着をもって可愛がってくださった皆さんに、この悲しみをほんのちょっとずつ共有していただきたく、思いきって書くことにしました。
私はへこたれません。泣いてしまうけれど泣いていられません。
他の犬たちがお世話を待っているのだから。
ブリーはいつまでもここに、私たちと一緒にいます。そう思わないではいられません。


ブリー、ブリーに触れないのは寂しくてたまらないから、また早くここに生まれておいで。
間違ってヨソに行くんじゃないよ。
犬でもネコでも人でもいいよ。早く近くに戻っておいで。
最後に最大の苦しみと恐怖を与えてしまったけれど、許してくれるよね。
好きだったミカンと、今度ばかりはたくさんのお弁当を持たせてあげるよ。
それにしてもブリー、最後までやらかしてくれたね。
こんなに早く死んじゃって、みんな泣いてるじゃないか。
夜になっても電気をつける気にもならないよ。
ブリーのばか。

2012年03月02日 (金) 17時21分

[1465] 投稿者:☆青星☆ - だめだよ!ブリー


ブリーさんへ

先週、あんなに元気で優しく遊んでくれたのに・・・
「やんちゃなレムスと取り替えて、連れ帰っちゃお!」なんて話していたんだよ。
砧家を尋ねた皆から愛されていたね。
やさしい、やさしいブリー
泣き虫オジサンは困っちゃうよ!
また、会いたいよ。
ブリー

2012年03月02日 (金) 20時06分

[1466] 投稿者:フーチの親父 -


ブリー…。先週元気な姿を見たばかりのに。
砧家で迎えてくれるブリーを見て、うちの子に譲ってもらえないかと砧さんにメールしたっけ。
優しくて穏やかなブリー、もう会えなくて寂しいよ(涙)
またいつか一緒に散歩しような。

2012年03月02日 (金) 21時22分

[1467] 投稿者:志麻&ムク 父 - やすらかに。。。


つい先日ブリーと散歩したのは。。。最期に近かったからなのか。。。
でもブリーと散歩が最期に出来て良かった。そして会えて良かった。会えなかったらどんなに悔いたことでしょう。
また、ブリーに会えるのを楽しみに。。。合掌

2012年03月02日 (金) 22時21分

[1469] 投稿者:砧 - 皆さんありがとう


☆青星☆さん
一番に連絡を下さってありがとう。志麻ムク母さんからも青星さんが電話口で泣いていたと聞きましたよ。
ブリーのために悲しんでくださって、とても悔やんでくれて、何だか嬉しかったです。
関係ないけれど、ブリーの本名はSiriusというんですよ。


フーチの親父さん
フーチ親父さんとブリーには色んな思い出がありますね。
ついこの間、フーチ親父さんとブリーが仲良く二人並んで、意気揚々と散歩から帰ってくる姿が目に焼きついています。
真っ白いお花ありがとう。一番目立つところに飾りました。お花をいくつか、ブリーのお墓にも置きました。


志麻ムク父さん
回数的にはダントツたくさんブリーのお相手してくれましたね。
うちに遊びに来られた時には、ずーっとブリーをいじってましたよね。とても馴染みきった二人でした。
可愛がってくださって、本当にありがとう。
いつかわからないけれど、別の姿になったブリーが身近に現れて再び繋がれる気がしています。


真っ暗な夜だったけれど、皆でブリーのお墓を作りました。
家族で、皆黙りこくって深いところに埋葬しました。
青くて綺麗な丸い石を買ってきて、目印に置きました。
家も良く見える、朝日の当たる高台の木立ちに。

それでもまだいないという現実感がありません。
朝にはカシャカシャ爪音を立てて2階へ起こしに階段を登ってくるような、その部屋へ来るといつも決まってかりかりしていた小さな骨のかけらもそのまま転がっているし、夜には一人がけソファにすっぽり丸まって静かな寝息を立てているような気がして。
まだ幼いカザンが、ぼくは何でもわかっているよ、というような表情で、うずくまる私たちの足にまとわりついてきます。
ほら、ぼくが来たじゃない、と言いながら、目をきらきらさせて私の顔をじーっと覗きこむんです。
縁って不思議なものですね。犬でも、人間でも。

2012年03月07日 (水) 02時13分

[1468] 投稿者:MM - RES


悲しいお知らせが続いていて、胸がいっぱいになります。愛されて旅立った者たちは、愛する者の心の中で永遠に生き続けてくれる。でも、やっぱり、生まれ変わって来て欲しい、また会える日をみんな待ってるんですね。

2012年03月03日 (土) 11時01分

[1463] 投稿者:AMCJ - Black Ribbon RES


再びのブラックリボンとなります。Kさんご夫妻のレイラが亡くなりました。顎関節に発生した腫瘍のため8歳6ヶ月だったそうです。
Kさんご夫妻とレイラは以前の研修会に何度も出席いただき、レイラがウェイトプルで大活躍したのは皆さんの記憶にもあるのでは、と思います。
とても穏やかで誰にでもフレンドリーな人気者・レイラでした。Kさんご夫妻のお気持ちお察しします。
メッセージが届いています。
「異常を発見したのは、昨年12月下旬です。レイラの左ほほの辺りが腫れているような、膨らみがありました。触ってみると、ソフトボール程の大きさでした。〜(2ヶ所の病院で検査や治療を試みましたが切除は出来ないといわれたそうです)亡くなった当日、妻が先に帰宅したところ、呼びかけに応じないレイラを見たところ、横になったまま、もう動かない状態だったそうです。急いで私も帰宅し状況を確認しました。やはりレイラは呼びかけに反応せず、手足とも冷たく、脇や股が温かいだけでした。苦しんだ様子は無いようでした。それがせめてもの救いでした。〜略〜普段、居るはずの場所にレイラが居ず、やけに部屋が広く感じ、また目線の先に見慣れたウルフグレイの大きな体が見えず、あのなんともいえない笑顔を見ることが出来ない日々が続いています。少しずつ元の生活に戻りつつありますが、やはり寂しいものです。レイラを我が家に迎える時期とほぼ同じ時期に、今の場所に居を構えました。それからの8年間はレイラと共にありました。余り悲しむとレイラが心配するかもしれませんが、もっと一緒に生活したかったです。〜もう少し落ち着きましたらお訪ねして宜しいでしょうか。マラミュートたちの体をがしがし撫でたいです。レイラの死に関しては多くのお花やメールを頂きました。改めてレイラは多くの方に愛されていたんだなと思いました。皆様に深く感謝します。本当にありがとうございました。マラミュートのファンではなく、彼らとのまたの出会いをお待ちしております」

2012年02月29日 (水) 23時32分

[1462] 投稿者:AMCJ - Black Ribbon RES


岐阜県在住Yさんのポポがこのほど亡くなりました。もう少しで10歳というところでしたが、亡くなるわずか2日前まで何の兆候も見られなかったとのこと、突然の出来事に、Yさんも知らせを受けた私たちも途方に暮れるような思いをしました。
ポポはとても大きなオスのマラミュートです。
Yさんにとっては2頭目のマラミュート、長くAMCJ会員さんとして在籍されてますが、お仕事の都合などで研修会などには出席が叶わなかったため、面識のあるかたは少ないかもしれませんね。
ちなみにポポは、いつかAMCJ研修会でオビディエンスの実演をしてくださった奈良県在住のリヨンや、毎回研修会に遥々お顔を出してくださる岡山県のケリー、愛媛県のリリー、宮崎県の元気などの兄弟です。私たちは成長後のポポを長期間お預かりしたことなどもあり、色々な点で濃厚な思い出が残る犬でした。
Yさんにお悔やみ申し上げます。

Yさんからのメッセージの抜粋です。
「〜ポポが亡くなり、火葬に連れて行ったり犬小屋を掃除したり慌しく過ごしましたが、ポポに関わったものを見ると何かしら思い出すことがあり、つらい時間でした。特に薄暗くなってから、いつも自動的につく明かりが灯ったとき、そこには誰もいないのを見るとぐっとくるものがありました。明かりのコンセントを抜いたとき本当に寂しさがこみ上げてきました。もう一度会いたいというのが正直なところです。(略)亡くなった原因はわかりません。それまで食欲も動作も表情も、何の問題もなかったのに、2日前から急にご飯を半分しか食べなくなったのです。翌々日の夜中に急変し、私が付き添い、最期を見届けられたことは良かったように思いますが、悔いが残ります。今でも最後に水を飲んだあとに、名を呼ぶ私を見つめていた目が焼き付いています。ただ、その時、私が見えていたのか。名前を呼んでやった声が聞こえていたのか、それは分かりません。もし見えていたとしたら何か訴えようとしていたのか。それを考えるとたまりません。しばらくは、正直どうしていったらよいのか分かりません。時間が解決してくれるのを待つしかないのかもしれません。(略)ポポは亡くなりましたが、いつまでもマラミュートファンでいます。今はポポとの思い出に、深入りしない程度に浸りたいと思っています。そして、いつかまたマラミュートを飼いたいと思った時には、皆さんと交流が持てることを楽しみにしています。その時はまたよろしくお願いします」

2012年02月18日 (土) 23時49分



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