最近はマラミュートの高齢化も一段と進んでいるようで、残念ながらブラックリボンを度々掲載しないとなりません。
このほど北海道のシュガーが亡くなりました。 2000年生まれですから、私たちザベリワンがまだ九州に居住していた頃の繁殖犬です。 1年半ほど前、北海道へ車で出かける機会があったのですが、思い切って立ち寄らせていただき、老いたシュガーに会うことが出来ました。 飼い主さんは「すっかり弱ってしまって、もうダメかもしれない」とおっしゃっていたのですが、シュガーはテーブルに座る私たちの横にやって来て、ぴったり寄り添って座り「今食べている美味しいもの、ちょうだ〜い?」とさかんに目と鼻で私に合図を送ってきました。 安らかな最期だったそうです。大往生でしたね。
飼い主さんは最近良く「犬も高齢になったけれど、私たちも年老いた。こんな大きな犬は老人二人暮らしにはもう迎えられないなぁ」とおっしゃっていました。 思い返せば、マラミュートに興味を持ち、子犬を迎え、最初にAMCJに入会されたのはまだ10代だった一番末の息子さんでした。 その息子さんが就職されて家を出て、ご夫婦のもとに息子さんの愛犬が残り、以降は3人家族として長らく暮らして来られました。 海の傍で飲食店をされていたのでシュガーは色々なものを食べることができたようです。晩年は殆どフードは使わず、お母さんの手作りのご飯を食べていました。幸せ者ですね。
会員さんのご愛犬が1頭また1頭と亡くなっていくのは寂しいことですが、それだけ国内のマラミュートが減り廃れていってるともいえるのでしょうね。 マラミュートがとても好きだ!という皆さんと、細々でも、この犬の未来のために学び合い、愛情と連帯感を温めることができたらいいなと改めて思っています。
2016年05月13日 (金) 03時52分
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