先週の大雪には驚きました。関東に移り住んで最高の積雪量だったと思います。今日も雪予報です。すでに細かく湿った雪が降り始めました。明日も雪かき作業に出陣です。
きいタンが避妊手術を受けました。経過観察のため3日間入院し、大雪の日に無事帰還しました。今度の日曜が抜糸です。それまでは静かにしてほしいのですが、痛むそぶりも見せず暴れ回っています。
ということで今日は去勢・避妊についてのお話です。
■ 目的: 目的は様々ですが、「望まない妊娠をさせない」「カーペットなどを汚さない(発情中)」「犬間の無用な闘争を避ける」「マーキングを減らす」などがあります。室内飼い、多頭飼いが多くなりましたので、これらが現実的な目的でしょう。去勢・避妊で減らせる病気もあります。♂では前立腺肥大・肛門周囲腺腫など、♀では子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などです。♂で睾丸が腹腔内に留まる場合があります(停留睾丸)。腫瘍化する場合がありますので去勢が不可欠です。また遺伝疾患を次の世代に伝えないためも目的の一つになります。
我が家は「自然のまま」がモットーでしたのでこれまでは去勢・避妊の経験はありませんでした。さる事情からきいタンに避妊手術を受けさせたのですが、繁殖の予定がないなら去勢・避妊のメリットは大きいと思われます。
■ 手術前後の注意: 全身麻酔下での手術ですので前夜から絶水絶食です。前夜から静かに過ごさせなければなりませんし、当日朝はご飯抜きです。恨めしそうな目に耐えるため、我が家は人間様も朝メシ抜きにしました。手術自体は難しいものではありませんが、開腹手術になる停留睾丸・避妊では負担は大きいと認識しなければなりません。
抜糸までは安静に過ごさせます。化膿しないよう抗生物質等が処方されますし、エリザベスカラー・腹帯などで傷口を舐めることを防ぎます。きいタンは腹帯でした。雨・雪のときはカミさんお手製腹巻をさせたり、歩行補助具でカバーしたりしました。腹帯のため傷口を舐めることはありませんでした。開腹術の場合、術後1週間ほどは元気・食欲が落ちることもあります。
去勢・避妊後は肥満傾向になるようです。適切な食事・運動などで体重管理をしなければなりません。我が家はライトフードを試し始めました。
■ よもやま話: 米国での話ですが、去勢された♂用にシリコン製の擬似睾丸があるそうです。ペット用擬似睾丸という発想は、供給メーカーの創業者の愛犬が去勢手術後うつ状態に陥ったことがきっかけで生まれたとのことです。氏は「彼ら(犬)も喪失感をおぼえるんです。雄犬には睾丸をなめる習性があることから、擬似睾丸をつけてやれば去勢された犬たちも喪失感を味わわずに済む」と主張しています。
愛犬に擬似睾丸を装着させたた獣医師は「犬が除去された睾丸を懐かしがるとは思わないが、擬似睾丸には“失われた重み”を補う癒し効果がある」と考えています。さらに「特に大型犬は除去する睾丸も大きいので、手術後も大きな陰嚢が残されてしまいますから」とも述べています。
さて擬似睾丸は日本で普及するのでしょうか、マラミュートに必要な大きなサイズの価格は?
2014年02月14日 (金) 09時01分
|