4月下旬より殺人的スケジュールが続き、講座をお休みしていました。7月中旬になって少しだけ余裕が出てきました。再開させていただきます。
先週はパリに出張していました。ジメジメ日本から抜け出し、快適な初夏のパリを楽しんできました。ところが、帰国直後の休日に職場の引越しがあり、考えてみるとずいぶん長いこと休日なしで働いていることになりました。この三連休はゆっくりしようと思っています。
それにしても蒸し暑いですね。夏場になるとブラックリボンのお知らせが多いように思えます。冥福をお祈りします。我が家のアンポンタン達は食欲旺盛ですし、散歩でも元気に歩いています。先日設置した玄関先エアコンのおかげです。玄関先が我が家で最も贅沢な環境になっています。居間よりはるかに涼しく、休日も玄関先で昼寝ばかりしています。
3-7 目 今度は目の症状を紹介します。その前に一言・・目の病気には自覚症状が少ないのが特徴です。気づいたときには手遅れということもまれではありません。わずかな変化を見逃さないようにしなければなりませんし、目の定期検診が推奨される理由がここにあるようです。
目の症状は三つに分けることができます。
@外観の変化 A視力の異常 B感覚の変化
@で一番多いのは流涙と充血です。眼球突出、瞳孔不同(左右の瞳孔が不揃い)などもあります。Aの代表例は失明です。Bは痛みを伴うような症状です。角膜の外傷などが原因になります。痛みがあるので前肢で頻繁に目をこすります。さらに病状を悪化させることになります。
3-7-1流涙 涙がオーバーフローする症状を流涙(りゅうるい)といいます。主たる原因は三つ、「@なんらかの刺激による涙の過剰生産」「Aまぶたの異常」「B涙の通り道の障害」です。
@なんらかの刺激による涙の過剰生産 二重睫毛、眼瞼内反、角膜・結膜の異物、眼瞼炎、結膜炎などが原因です。二重睫毛の好発犬種はシーズー、コッカースパニエル、ミニチュアプードルなどです。眼瞼内反はシャーペー、チャウチャウなどに見られます。
Aまぶたの異常 外反、外傷、顔面神経麻痺などが原因です。外反はグレートデーン、スパニエルなどが多発犬種です。
B涙の通り道の障害 遺伝の場合もありますが、鼻炎、副鼻腔炎、外傷、異物、腫瘍などが原因で涙の通り道がふさがれることがあります。
まず外傷はないか、異物はないかなどを観察します。もし異物が見つかればそれを取り除きます。いずれにしても原因を特定する必要があります。ほとんどの場合、広域スペクトルの抗生物質(いろんな細菌に効力がある抗生物質)入り目薬で軽快します。
2008年07月19日 (土) 07時48分
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