4月から娘が新社会人です。「あわよくば自宅通勤」を目論んでいましたが、赴任先がやや遠く、アパート暮らしになりました。ただし自宅まで1時間ちょっとですので毎週末に帰って来るそうです。新生活の準備を急がねばなりません。ところが、本人はやる気スイッチがOFFのままでお気楽なものです。「娘の世話もこれが最後」と思いつつ、右往左往しながら勝手に進めています・・いや、これが最後ではないよな、結婚・出産・育児でこき使われるんだろうな〜。
初孫はもう少し先のようですが、赤ちゃんを前にすると自然と顔がほころびます。特にお母さんが美人だと、声のトーンを高めにして、赤ちゃんに優しく話しかけることもあります、もちろん赤ちゃん言葉で「ほらほら、大きなワンワンだよ」。実は赤ちゃんをあやすふりをしながらチラチラと美人お母さんを観察しています。ある研究報告では「人間の赤ちゃんと同様、子犬も赤ちゃん言葉で話しかけられるのを好む傾向がある」そうです。本日はそんな話題です。
女性30人に子犬から成犬までの写真を見せ、「かわいい。こっちにおいで。あらいい子ね」と話してもらいそれが録音されました。対照として人に話しかける普段の口調も録音されました。女性たちはおしなべて、犬に話しかけるときは普段よりもゆっくりと高いトーンで話しかけていることが明らかになりました。さらには写真に写っている犬の年齢に応じて話し方を変える傾向がみられ、子犬に向かって話しかけるときには、よりゆっくりと高いトーンでという特徴が顕著にあらわれていたそうです。
録音されたものをシェルターにいる子犬10頭と成犬10頭に聴かせました。成犬は普通の口調でもハイトーンの口調でも同様に反応しました。一方、10頭中9頭の子犬はハイトーンでゆっくり話している言葉により素早く強く反応している様子が見られました。研究者らは「子犬はハイトーンでゆっくりした声を、"遊び"への誘いと感じているのかもしれない」と言っています。これまでの人での研究から、大人が赤ちゃん言葉で話かけると幼児は言葉を習得しやすいことが示されています。今回の結果は、子犬に対して赤ちゃん言葉を使うと、犬の単語学習を効果的に進めることができる可能性を示唆しています。
なぜ成犬は赤ちゃん言葉に反応しないのか、そしてなぜ子犬がそれに優先的に反応するのかという理由は分かっていません。人は外国人やお年寄りなどにもゆっくりと話す傾向があります。犬にもゆっくりと優しく語りかければ "伝わりやすいかもしれない"という潜在意識があるのでしょう。
サブが子犬時代に赤ちゃん言葉を使ったように記憶しています。ただ、子犬と呼べるのは我が家にやって来てわずか3週間、その後はどんどんと成長し、悪戯も半端でなくなりました。心は子犬でも体が大きいので赤ちゃん言葉なんて使っておられません。いつも「なにやってんだ! それダメ!」の連続でした。昨秋の研修会後、さらに3歳になってやや落ち着いたとは言え、未だにダメ!の連発が日常です。
2017年03月15日 (水) 08時35分
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