リオオリンピックが閉幕しました。“にわか愛国者”と化して日本選手の応援三昧でやや寝不足です。次は東京オリンピックです。その応援CMで「日本人はもっとハグしようよ」というものがありました。ハグ文化にそれほど慣れていない旧人類としては「そう言われても恥ずかしくて」と躊躇してしまいます。あるサイトで発表された記事「The Data says “Don’t Hug the Dog”(データは“犬をハグするな”と言っている)」に関して熱い論議が繰り広げられています。今日はそれを紹介します。
犬にとってストレス回避の最初の行動はその場から立ち去ることです。ハグされるとこの行動が制限されストレスや不安要因になることもあります。高じると“咬む”という問題行動につながることもあります。ゆえに多くの動物学者・ドッグトレーナーが「むやみに犬をハグすることは危険につながる」と注意を促しています。一方、「そんなことはない。我が家の犬はハグされるのが大好き。自らハグされに来る」というハグ賛成派もいます。
犬がハグされているネット写真を分析し、「@ストレスまたは不安を示すサインを出している、Aリラックスした様子を示している、B反応が曖昧または中立(ストレスサインも出ていないが、リラックスしている様子でもない)」に分類されました。なお、ストレスや不安を示すサインは以下のようなものです。
● 顔を背けている ● 目を閉じている ● 目の白い部分が見える ● 耳を後ろに倒している ● 自分の唇、またはハグしている人間の顔を舐める ● あくびをしている ● 片足を上げている
分析結果は、@が81.6%、Aが7.6%、Bが10.8%でした。ネットにアップされる人と犬の写真はほとんどが「共存の幸せ」を表現したものでしょうが、実は8割以上の犬がストレス・不安を感じているという皮肉な結果です。犬が発するサインを多くの人が理解していないことに警鐘が鳴らされ、「ハグは人間の家族や恋人のために取っておいて、犬には撫でたり、優しい言葉をかけたり、ときにトリーツを与えることで愛情を示しましょう」と締めくくられていました。
ハグ賛成派にとっては納得しがたい結果かもしれません。ただ、ある動物学者は「一番心に留めておかなくてはいけないことは、人間が他者からハグされることに対する感覚と、犬の感覚は全く違うということです。どうしても犬を抱きしめたいなら、犬が嫌がっていないかどうかのサインをよく観察して、少しでも嫌がっている場合は、あなたが抱きしめたい気持ちよりも犬の嫌がる気持ちを尊重すること。わからない場合はハグしないこと。当然ながら、初対面のよく知らない犬に対してハグやキスをしないことが大切です」としています。別の生物学者は「その場の環境や前後の事態こそが犬をハグしても良いかどうかのキーです。ハグOKの判断はあくまでも犬の都合によることであなたの都合で決めることではないのです」と述べています。
犬への愛撫はハグ以外が無難かもしれません。どうしてもやりたいなら「犬をよく観察しつつ、犬の都合に合わせて短時間だけ」が鉄則のようです。さて、我が家の場合です。ハグされると二匹とも困り顔です。サブなんて眠い時は露骨に嫌な顔をします。「眠そうだから触るんじゃないぞ!」が我が家の合言葉です。
2016年08月23日 (火) 10時16分
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[1827] 投稿者:砧 - 確かに
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暑い暑い夏もようやく終わりの兆しが感じられるようになりましたね。 小淵沢の我が家も、夜には、犬たちの庭で鳴く秋の虫の声が高くなってきました。 恒例の避暑預託に来た犬たちで大賑わいだった犬舎も、1頭また1頭とそれぞれのおうちへ帰って行きました。 庭の畑で、夏の名残りのように取り残された熟しすぎのミニトマトやキュウリを犬たちは藪から引きずりだしては食べたりしています。健康的なオヤツですねぇ〜。(雑草の中には真っ赤に熟した唐辛子もたくさんあるよ。へへへ、食べてごらん!…なんて思うものの、ヤツラはちゃんとわかってるようで辛いものは最初から口をつけず。)
さてさて、ハグの話題ですが、私も同じことを以前から思っていました。 我が家のマラミュートに会いに来て下さるかたは老若男女色々ですが、来られる前から犬の名前を知っていて親近感を持っていたり、ご愛犬と血縁関係がある、などということで犬たちに強い親しみを感じて下さったり会えたという感激を示そうとして下さるかたの中には、庭に入って犬に初めて対面していきなり「○○くん!はじめまして〜!!」「これがザベリワンのわんちゃんなんですね、可愛い〜!!」などと言いながら突然ムギューっとハグするかたが時々あります。 お顔を犬の体にびったりくっつけて全身で覆いかぶさるように抱きしめて、親しみとか喜びを表現されるのですが、端で見ている私は内心「おいおい、大丈夫かい…」と思ったりします。 大丈夫かい、の意味は「うちの犬たちだから黙って我慢しているけれど、ヨソの初対面の犬に見境なくいきなりこんなことしちゃ大いに危険が予測されるのわかってるのかなぁ?」です。 全ての犬が誰にでも友好的ですよ、というのがウリの我が家の犬たちでさえ、いきなり知らない人にムギューされると驚いて固まっていたり「えっ、この人なに?次は何されるの?」と心配顔になっているのを見逃しません。 中には初めて会ってすぐにうちの重量級マラミュートを高く抱き上げて楽しむ人もあったりします(笑・これって何でしょう、単なる力自慢?)。抱き上げられた成犬は戸惑って眼が宙を泳いでますけれどね。 戸惑いや中立の反応は、我が家のマラミュートたちの場合、JCさんの記事にある中ではまず第一に「耳を後ろに倒している」そして「目をそむけている」ですね。 「相手の顔を舐める」場合は、私はリラックスと判断しています。 「目の白い部分が見える」…上の白い部分が見えていたりしたら、こりゃ危険です!
では初対面のマラミュートに会った場合、どう振る舞ったら理想的な挨拶でしょうね? それは恐らく「何もしない。相手を待つ」です。 自分から犬にアプローチはしません。するとしたら唯一、軽く、顔を小さく動かして投げキッスです。犬どうしが行なう微妙な親しみの合図です。 犬に積極的に近づいて何か語り掛けたり触ろうとするのは、目下のものが上位のものへの媚び行動と解釈されるかもしれません。 反して、犬のほうから積極的にアプローチしてきたら、快く、顔をつかんだりマズルの上から耳にかけて手を当てたりして軽く挨拶を返してあげます。 もっと激しく喜んで犬が興奮してきたら・・・やっぱり何もせず体ごと横を向いて犬を無視しますね、私ならば。
マラミュート、さすが原種に近い犬というだけあって、コミュニケーションがとても繊細で豊かですね。微妙な感情の表現もしますし、押したり引いたりしながら伝え合える、感受性も高い犬だと思います。 空気を読めない、のまさに真逆を行く犬ですね。(あっ、ポッケはちょっと違うかも〜笑)
2016年08月30日 (火) 00時18分
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[1829] 投稿者:桔梗 - なるほど!
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面白い記事ですよね! ほんとに自称犬好きの人はたいして知らない犬に平気でずかずか?触ってくるので私もびっくりします^^; 私なら初対面のマラミュートにあんな風には怖くて絶対出来ないです。笑
テイアラはどうだろ?? エリーゼのマズルにキスするのは私の楽しみでしたがエリーゼはいつも明らかに迷惑がっていました。
でもテイアラはまだ甘えたで、多分子犬の頃からずっとなでて寝かしつけてきた?からかハグもキスも嫌がってないように思います。
もしテイアラが内心迷惑がってても私の至福の時であるテイアラのハグはやめられないので我慢してもらうしかないかな^^;
2016年09月20日 (火) 11時32分
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