悲しいお知らせです。 多くの皆さんに人気のあった我が家のディーバが亡くなりました。 かなりの高齢なので大往生といえば大往生なのですが、私たちにとっては例えどんなお別れであっても様々な思いや後悔、切なさで胸がいっぱいになります。 9月の大勢のお客様来訪時にはニコニコ笑顔で尾を振りながら歓迎メンバーの一員として大活躍だったのですが、先月初めに鼓脹で夜間救急に運び込まれ、持ち直したものの、一進一退を数日おきに繰り返しながらついに力尽きました。 亡くなる前日は機嫌も体調も良く、作業室前の階段を上ってご飯の催促に来たり、この調子なら年は越せて15歳を迎えられるなと思っていた矢先、後半身の機能が停止した状態となりたちまち腹部が固くなり立つことも不能となり、懸命の救命措置をとりましたが助けられませんでした。 あんなに善良で思慮の深いあの犬に、最後の数時間、いらない苦しみを味わわせてしまったことに胸苦しい思いです。
カナダ生まれのディーバは4〜5歳の頃来日し紆余曲折あった後にザベリワンの家族に加わりました。オーナーさんも付いていて良くしていただいたのですが我が家では10年近く一緒に暮らし、2回の出産でなんと24頭の丸々した健康な子孫を残しました。 10歳を超える頃から乳癌を繰り返し数度の手術で両側の乳腺全摘、深夜のブロートで遠方の病院へ担ぎ込み緊急手術で死の目前から生還したり、どうやら腫瘍ができやすい体質だったようで数度に及ぶ癌の手術、鼓脹(馬でいう疝痛。大型犬の場合、致死率は馬より高いかもしれません)も何度か繰り返し、なんと血管肉腫からも生還し、しかし今年初め頃には精密検査をしたところ腹部〜胸部に心臓より大きな複数の腫瘍が見つかったのですが、高齢のため外科的治療は不可と言われていました。 私の持っている知識やモノを駆使して、あの手この手で延命を試みてきましたが、そろそろ限界だったようです。
とにかく賢い!人の心を先読みし、自分が何をしたら皆に喜ばれるかをわきまえています。家の周りに放っておいても玄関前から離れることはありません。 ネコにも優しく幼い動物の世話は甲斐甲斐しくかって出て、安心してまかせていられます。人に声をかけてもらうと鼻の上に皺を寄せ目を線のように細めて、これ以上無いという満面の笑顔で駆け寄ってきます。 しかし上下社会に生きる気高いマラミュートらしく、仲間内の犬たちとの序列意識は強く、牡牝関わらず妥協はしない、女王の魂を持ったような犬でした。 私の腕の中で息が絶える前、必ず我が家にもう一度おいでと、もう動けない彼女の耳元にささやきました。 かわいい、私のかわいいディーバ…
2015年11月12日 (木) 21時23分
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