6月は雨が降ってもすぐに上がる陽性梅雨で存分にチャリ遊びができました。増加気味だった体重もそれなりに管理できました。ところが7月になって陰性梅雨に転じました。ここ1週間ほど関東地方はシトシト雨が続いています。きい&サブも鬱々としています(奴らはただいまヘソ天で朝寝中ですが)。 イタリアでは、治癒できない病気などの理由がない限り、ペットを殺処分することが禁じられています。野良犬もその対象です。動物愛護として素晴らしいことですが、困ったのがシェルターです。多くの犬で慢性的に飽和状態になり、里親が見つからず長期待機の犬もでてきます。シェルターで暮らす犬の福祉向上を目的として、97頭を対象に様々な環境要因とストレスレベルが調べられました。
強いストレスを感じている犬は「身体を震わせる、鼻先を舐める、ぐるぐる歩き回る、ケージを齧る、自身を傷つける」などの行動があります。それほど強くないストレスでも「尻尾をむやみに振る、仲間を求めてウロウロする」などの行動が認められます。犬達の行動がつぶさに観察され、同時に血液マーカー(ストレスに関連するコルチゾール、長期のストレスで増加する白血球数、ストレスによる体のダメージを抑える抗酸化物質)が検査されました。
抗酸化物質濃度が高い個体は不安・破壊などの行動が少ない傾向がありましたが、性別・ケンネルの大きさ・単独or集団飼育・去勢などの環境要因は血液マーカーにあまり影響しませんでした。環境要因で唯一影響を及ぼしたものがあります。それは散歩です。定期的に散歩をしている犬はストレスに関連する行動が少なく、他犬に友好的でよりリラックスしていました。今回調べられた環境要因の中では散歩だけがストレス解消に役立っているように思えます。もちろん調査範囲を広げれば他の要因も見つかるのかもしれません。それでも犬の心身の健康のために散歩が重要であることは疑いようがありません。
ある調査では飼主の約40%は犬にほとんど散歩をさせていないそうです。小型犬ならともかく、大型犬はそうもいきません。梅雨時期の散歩は億劫かもしれません。しかし、「雨をものともせず毎日散歩」がマラミュート狂の鉄則です。合羽を着せてでもなんとかやりましょう。ただ、サイズが合う合羽があるかどうかが問題です・・どこぞの犬は去年買った合羽がパッツンパッツンだそうです。なお、我が家では合羽を購入していません。散歩後はお風呂で汚れを落とし、バスタオルで念入りに拭いてあげます。
2015年07月06日 (月) 09時43分
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