暑さによる寝苦しさ、さらに早朝から大騒ぎの“きいタン”のため、あくびが度々出ます。ぐっすりと眠れるようになるのはいつのことやら・・。
今日はあくびの話題です。あくびは伝染すると言われています。確かに他者の大きなあくびを見るとこちらも「あ〜あ」となります。あくびの伝染は、相手の感情への“共感”だそうで、他者の感情をまだ認識できない4歳以下の子供には伝染しないとのことです。あくびの伝染は周囲と行動を合わせる習性で、成長とともに発達していくようです。人間人以外にも霊長類などにも見られます。
さて、犬ではどうでしょう。最近、「人から犬にもあくびが伝染する」との報告がありました。なんでも知らない人と比べ飼主さんのあくびは3.5倍の頻度で飼犬に伝染したんだそうです。また、この伝染は不安やストレスからではなく、“共感”に関連した行動と分析されています。
あくびは眠いときや退屈なときに出るものですが、犬ではそれ以外にも見られます。それは緊張緩和時です。カーミングシグナル(落ち着きのシグナル)の一つといわれています。不安やストレスを感じたときにあくびをして、相手にもそして自分にも「落ち着け、落ち着け」とサインを送っているのです。
飼主さんに叱られているとき、そっぽを向いてあくびをする不埒な飼犬がいます。「なんだ!その態度は!」と怒ってはいけません。飼主さんを無視しているのではないのです。怒り心頭の飼主さんをなんとかなだめ、両者間に生じた緊張を緩和しようと懸命に努力しているのです。ところでマラミュートですが、叱られたときにそっぽを向いてではなく、面と向かってあくびをするように思います。そんなときは「はいはい、緊張緩和、緊張緩和」と呪文の如く唱えてみましょう。
2013年09月07日 (土) 08時04分
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