遅ればせながら、ご報告です。 東京の、ラグ父であるY家の桃子が先月、16歳の誕生日を迎える頃に亡くなりました。 最後のひと月ほどは、なかなか自力で立ったり方向転換することが難しくなっていましたが、まだまだ表情も豊かで私が持参した鹿肉も喜んで口にし、もう少し頑張れるかなと思っていたのですが。 色々な苦難を乗り越えて、保護され、更に何ヶ所か里親候補宅を転々とした後に落ち着いたY家。最初はお転婆だったそうですが、Yさんのきめ細かな配慮の行き渡った生活を重ねながら、すっかり聞き分けの良い伴侶となって十余年を共に生きてきました。 いくらかのかたはご存知かと思いますが、Yさんは先月、なんと東京からこちら、八ヶ岳へ移住して来られたのです。しかも、な、な、なんと、小淵沢町上笹尾。 Yさんとも話しているのですが、こちらでの新生活スタートに、桃子もほんの僅かでも一緒に参加することが出来て本当に良かったね、と。 住み慣れた東京のビルもいいけれど、生きている土壌の感触や、草や風の匂いを感じる日々を最後に経験できて幸せだったよね、と。 桃子が八ヶ岳の草原を、ラグやYさんと共に歩いている姿が今でも目に浮かびます。
2013年04月05日 (金) 02時31分
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