訃報、それもよく知っている犬達の旅立ちに深い悲しみを覚えます。ただただ冥福を祈っております。
今月から定年前哨戦に入っています。たっぷりと残っていた有休を一挙に取得し、毎日がお休みの贅沢な日々です。それでも老犬介護に費やす時間が少なくありません。 私がずっと家にいることをレオは不思議がっていましたが、それにも慣れてきました。そしてアゴでコキ使うようになりました。尿意・便意を催すといつでも連れて行ってくれることを覚え、度々「ねえ、オシッコに行きたいんだけど」「あのね、今度はウンチ」と訴えるようになりました。甘ちゃん飼主ですのでその度に連れ出しました。レオはとても満足そうですし、その姿を嬉しく思っています。ただ、カミさんには災難でした。「いつでも連れて行ってくれる」と思い込んだレオが、真夜中に何回も起こすようになったのです。「昨夜は連続3回、3回目でやっとウンチをして落ち着いたわ!(怒)」。
6 泌尿器系
6-12 泌尿器系疾患の治療原則 泌尿器系疾患の最後として、その治療原則を代表的疾患で紹介します。
@ 急性尿閉塞 急にオシッコが出なくなったときは緊急を要します。そのままにすると尿毒症を起こし、最悪の場合は死に至ります。尿閉塞の原因を外科的に取り除くことが必要かもしれませんし、脱水症状・アシドーシス・高カリウム血症の改善も施されます。
A 急性腎不全 水分平衡の調整、アシドーシス・高カリウム血症・高リン酸血症・高血圧の是正が必要です。数日から数週間の措置となります。腎臓が再生するまで恒常性を維持することが大切です。
B 慢性腎不全 治療は複雑で病態によって様々に変化します。高リン酸血症の調整、タンパク質制限、カルシウム平衡の維持、ビタミン摂取の維持、適切なカロリー供給などです。いずれにしても長期間の栄養維持が要求されます。
C 尿路感染症 広域スペクトルの抗生物質をまず使用し、感受性試験成績が得られれば適切な抗生物質に切り替えることもあります。ほとんどは3週間程度で軽快しますが、慢性あるいは再発する場合は、腎盂腎炎・前立腺炎・尿石症などが関連する疑いがあります。
D 尿石症 結石を溶解させることと再発を防止することが必要です。結石溶解剤の使用とともに療法食が用いられます。場合により外科的処置も必要です。
2012年03月09日 (金) 09時16分
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