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[1264] 投稿者:☆青星☆ - ドイッチェン・ドッゲ


砧さま

今月3日、4日にFCIドッグショーが開催されましたね。
ハスキーの出陳は51頭で単独システムが組まれたようですが、マラミュートは4頭となっていました。
寂しいですね〜。
ところでAMCJのBBSに書くには相応しくない内容かもしれませんが
、このショーでのグレート・デンの記録がYoutubeにアップされていて、それを見たのですが、日常ドックラン等で見かけるタイプがズラリ・・・
これはアメリカ系と言うものですか?
ドッグショーの主役はアメリカ系なのかな?
と言うのも、先日、縁がありドイツ系デン(ドイッチェン・ドッゲ)を初めて見る機会がありました。♀なのですが、胸幅が広く、脚の太さといい、パウの大きさ厚さといい、アメリカ系とはまったく別物でした。アメリカ系の♂よりも重厚で、ド素人の小生が見てもその違いが良く判りました。
アメリカ系がよりサイトハウンドに近く、ドイツ系がよりマスティフに近いとの印象を持ちました。
華やかさではアメリカ系、迫力ではドイツ系と思った次第です。
砧さんはどちらがお好みですか?
小生はドイツ系かな〜。
でも、やはりマラミュートの野性味や迫力、精悍さや美しさには及びませんがね・・・。(^^ゞ
マラミュート馬鹿の独り言でした。
☆青星☆拝

2010年04月17日 (土) 12時51分

[1265] 投稿者:砧 - ヨーロッパのタイプとアメリカンとの違い


今年の本部展、マラミュートはたった2頭の出陳だったとのことです。オス1、メス2。そして両方とも残念ながらグループにも入らなかったそうです。
なんとも寂しい限りですね。一昨年我が家が出陳した時にはまだ14頭だったのに何故こんなに急に減ってしまったのでしょう。
とは言うものの、今年などは”え?本部展いつあったんだっけ?”と言う位に私の中でも完全に忘れ去られていました・・・。

さてドイツ系デンの話。
基本的に、犬を見る時は「原産国の標準」に乗っ取って考えるのが然り、だと思ってます。
デンもドーベルマンも、ヨーロピアンタイプとアメリカンでは別犬種くらいに違うものですよね。
私も、太く骨量豊かなドイツ系の犬はとても魅力的で好きです。
アメリカンは、特にドーベルマンなんて、一歩間違うとまるで黒い立耳ウィペット!?と思えるようなのが日本のショーで入賞してますし。
でもJKCは、FCI(ヨーロッパのケネルクラブはここ)に属しているとは言え、元々AKCのショーを模倣しながら盛り上げてきたように思います。
良くも悪くも、何でも取り入れてきました。犬のタイプ、審査手法、ハンドリング法、繁殖法、ショーのシステムやクラブのあり方・・・。
そのような日本のショーで活躍するのは自然とアメリカンが主流になり、それが広がることになりますね。
一般の日本の愛犬家の目にも、良い犬といったら華やかなタイプの犬が刷り込まれて来たことでしょう。

しかし…ヨーロッパ系、アメリカ系、大まかなタイプはかなり異なりますが、それぞれにやはり一長一短はあると思います。
私もヨーロッパの犬たちは好きなのですが、欧州原産犬は必ずヨーロピアンタイプが両手を上げてパーフェクトか、と言えば必ずしもそうとは言えないと思います。
ヨーロピアンの一番の課題は洗練度ですね。それから乾燥度。
☆青星☆さんも書かれているように、グレートデンも、太くて骨量あり胸幅もあって…が強調されすぎれば、マスチフに限りなく近付いてしまいます。
デン特有の、彫りの深さ、高貴さ、洗練された誇り高さのような美的表現が失われてしまいがち。
具体的にわかりやすいのは、まず首の抜けが悪くなる。
太く短いズングリした首が前方に向かって付くから頭部が高く上がりにくくなりますね。
それにトップラインの美しい犬はどちらかといえばアメリカ系に多いように思います。このようなものは「背に水が流れる」なんて表現されますね。
また、頚椎の長さが短縮されると頭部の長さも詰まりがちです。
この体型でマズルまで短縮し、おまけに長さが短縮するとそれを補うために幅が出ようとする→スカルや頬の張りが出ることになるので、これが誇張されれば益々デンの特徴は失われてしまいます。
マスチフかデンか特徴が見極めにくい犬を「これがドイツ系デンだ!」と言ってしまうと、本来のデンを作った時に掲げたゴールは見失われてしまいますよね。
サイズも然りでしょう。ドーベルマンなども、欧・米両者のサイズ的な違いが良く取り沙汰されますが、ヨーロッパでも大きいドーベルマンが高い評価を受けるということはありません。それにも根拠があります。
また、ビレニーズはヨーロッパ(特にフランス)のものよりアメリカ系のほうがサイズ・骨量的に相当大きいのですが、これにも”目指しているものの違い”があります。

えてして、アメリカンは特徴をやたら誇張しがち。ヨーロピアンは重厚さと実質を尊重します。
しかし後者は、失敗すると「野暮ったくて粗野」でしかなくなるので、どちらも行き過ぎないよう配慮する必要があると思います。

2010年04月17日 (土) 21時22分



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