本当に気まぐれですみません。ちょいと時間的余裕がありましたので、先週に引き続きの講座開講です。
さて、今日のおまけは「マーキング」の話題です。ユウヘイは暑さ&おデブのため相変わらず散歩を嫌がっています。それでも強制的に連れ出すとそれなりに歩いてくれます。あちこちを嗅ぎながら歩きます。「ふんふん」と他犬のお手紙を読んで、すぐにピッピッとマーキングをします。ところがレオはそれはそれは丹念に匂いを嗅ぎ、おもむろにマーキングです。
レオのリードを持っていた娘が「レオ、早くしてよ!」と文句を言いました。そこで・・
「ユウヘイは頭脳明晰だから書いてあることがすぐに理解できるんだよ。でもね、レオはおつむがゆるいから『この漢字はなんだっけかなあ、あれっ、ここの意味がわかんな〜い』で時間がかかるんだよ。許してあげな」。
娘は妙に納得しました。それもそのはずです。直前に英語を勉強していた娘の言葉が「この単語わかんな〜い、ここ、ぜんぜん意味不明!」だったのです。
3-4-2鼓腸(こちょう)
消化管(胃腸)にガスが充満して膨張した状態を鼓腸といいます。猫より犬に多く、それも体をあまり動かさない犬、つまり怠け犬に多いといわれています。
腹部の異様な膨らみで飼主さんが気づくこともあります。犬は不快感を示します。胃腸がおかしいのですから、嘔吐、ゴロゴロとお腹が鳴る、下痢、体重減少なども見られます。
鼓腸の原因の多くは消化不良によるものです。例えば牛乳、線維の多いフード、フードの変更などです。しかし、まれに重大な胃腸疾患の場合もあります。大型犬に多いとされる急性胃拡張症なんて一刻を争う重大疾患です(会報14に詳しい解説があります)。胃捻転・腸捻転なども重病です。
腸管のガスの源は二つあります。一つが口から空気を飲み込んだ場合です。暴飲暴食をしたとき、呼吸器疾患を持つ場合に見られます。飲み込んだ空気は、胃に集まるかさらに奥へ、つまり腸へと進みます。口からゲップとして、あるいは肛門からおならとして放出されるか、消化管壁から吸収されて血液中に入り肺から排出されます。ゲップをしている犬はあまり見かけませんが、おならをする犬は結構多いように思います。
もう一つの源は腸管内の異常発酵によるガスの過剰生産です。食事に関連する場合(大豆蛋白質、食物繊維、乳製品、腐敗)、小腸疾患(腸内細菌の異常増殖、腫瘍、細菌性腸炎、ウイルス性腸炎)、それから膵臓疾患などがその原因です。
胃腸疾患ではその疾患に適切な治療を受けることを奨めます。フードが原因と考えられる場合は、消化の良い、低線維/低脂肪のフードを与えます。暴飲暴食が原因のときは、食事の量を減らし、そして回数を増やします。同居犬と争って食べるのはよくありません。別々にして静かな環境で食事を与えます。
2007年07月07日 (土) 09時17分
|