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[213]気になる映画その@
投稿者:管理人
(2004年02月16日 (月) 08時57分)
女王ファナ
FANATIC[狂信的、熱狂的]の語源 女王フアナの愛
機知と可憐さで、母・イサベル女王の誇りだった16歳の王女フアナは、スペイン大艦 隊を従えてハプスブルク家に嫁ぐ。スペインとハプスブルグの国と国との政略結婚だった。しかし、夫となる美貌の貴公子フェリペを一目見て、フアナはすべてを忘れ身も心も捧げてしまう。出会った瞬間、熱く求め合う二人。しかし政略結婚と割り切り、女性あしらいに長ける不実なフェリペとは、徐々に温度差が生じてくる。
そんな折、母・イサベル女王が死ぬと、その遺言によりイサベルの夫でフアナの父フェルナンドを押しのけフアナが王位に就く。この時、その王位を手中にせんとする夫、父、フアナという三者が対立することになる。
不実な夫に対する悔しいほどの恋心と、女王の立場との狭間で、20歳の繊細な心を、自らの炎のような情熱に焼かれるフアナ。時にその葛藤を抑えきれず感情を露わにするフアナを“狂女”として王座を追い落とそうという父と夫の策略。それを知りながらも、フアナの心は、ファナティックに、ますます乱れていく…。
・原作 『女王フアナ』 ホセ・ルイス・オライソラ 著 宮崎真紀 訳〔解説・桐生操〕 全272頁/予価:590円(税別)/角川文庫
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