[1085]瓦町P助
「高校野球・兵庫大会2回戦、報徳学園14-0尼崎東」(18日)
春のセンバツで記録ずくめだった報徳学園・平本が3打数3安打5打点の活躍。最後の夏へ最高のスタートを切った。
二回1死、会心の中越え打で三塁に到達すると控えめに拳を握った。さらに打者一巡し、2死一、二塁。左翼方向に打ち上げた打球は追い風に乗り、自身通算9本目となる本塁打で打者14人9点の猛攻を締めた。二塁打を放てばサイクル安打だった。それでも捕手らしく「投手が無四球でいけたので、いいリズムになった」と控えめに喜びを表した。
「打てるか不安だった」。センバツ2回戦の今治西戦で2本塁打を含む6打数6安打で、個人1試合最多塁打「16」の大会新記録を樹立。準々決勝の中京大中京戦でも3安打で個人大会通算塁打を「21」とし、こちらも大会記録を塗り替えた。打って当たり前の雰囲気の中、重圧を振り払い「今は打席で自信を持てている」と力強く話す。
試合前日、永田監督から「どうせ勝てるやろう、という気持ちが見える」と慢心を戒められ、40人を超える3年生全員で緊急ミーティングを開いた。「もう一度甲子園に行って、みんなで笑いたい」と平本。兵庫県大会3連覇、ベスト4に終わった春のリベンジに死角はない。
2009年07月20日 (月) 11時22分
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