北陸に帰ってきた、7月に手術した母親はかなり弱っていた。それでも蟹を調理して夕食を作ってくれたし、布団をひいてくれた。これまでと同じだった。
しかし、平均78歳の年寄りの家に22か25インチ大型液晶テレビがあった。前のテレビが壊れてしまったからだ。車も免許もない父母は、電気製品を買えない時代なのだ。そのテレビにはSDスロットがあったよ、使えないぞ、デジカメもない、爆。デジタル放送対応だ、2年後だよ。衛星放送対応だ、多分死ぬまで使わない。結局、年取った父と母は、NHKとTBSだけ見られるようにしてくれと頼んだそうだ、大笑い。多分、リモコンで変なところが押されて、写らなくなることも考えられる。宝の持ち腐れだ。見るとビデオの接続が間違っていた。電器屋に繋いで貰ったが、自分たちで配置を変えたときに外したためだ。ビデオは録画したことがない、再生だけだ。それもカセット取りだしボタンが分からないのだそうだ、笑い。これでいいのだろうか。立派な画面で見ている両親が悲しくも、幸せに見えた。
明日は自分の番だろう。自分のHDレコーダーで2度ばかり、チャイルドロックがかかり、スイッチが入らなくなって、悩んだことを思い出した。電器屋さん、シンプルだが、しっかりしたものを作ってくれ。政府や放送会社、デジタルに付いていけない人もいるのだぞ、年寄りはテレビを見てはいけないのか、爆。さり気なく慎ましやかに生きていける安全な社会はもう作れないのだろうか。ふと、取り置いた父母の生活をみて、考え込んでしまった。
2004年11月23日 (火) 01時25分
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