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今年もよろしくおねがいします。いい年になりますように。
「乙女坂戦争」読んでくれたなんて感激です。 私としては思い入れのある作品なのですが、ファンの間でもあまり話題にならないし、ご本人も気に入っていないようで… >ここから岩館真理子の戦いは始まったのか そうなんですよ、いきなりストレートにくるでしょう? この後の回想シーンにおける柊子のコタツの入り方も、ほんと「自分の殻の中からこっちをうかがってる」というかんじで(笑) >「戦って、そして負けてしまった」 柊子は自分では大藪くんに告白してないんですよね。例えば「まるでシャボン」ではハッキリと、好きな男への告白を「自分のために」していますが、岩館作品において、心を告げる行動というのは、大きなものなので… この作品では、彼女達は二人で一人、二人でもって大藪くんにぶつかった、ということだったりするのかなあ?それだと物語的にはオチがつけられませんよね(笑)よってトウカさんの言う「今日子の投入」が行われたのかな。 >何度も何度も勝手に寮を抜け出しては、その無計画さのために引き返してしまうのが岩館真理子の混乱を表しているようで そういう見方はしませんでした、面白いです。
>柊子には遠藤さんを選んでもらいたかったなあ やっぱり途中から出てきたキャラじゃ、ダメなのかなあ?少女漫画的には、主人公の相手はマッチョでないとダメとか… それにしても、岩館作品のメインの男(この場合大藪くん)って、主人公に「逃げてるだけじゃダメ」みたいなことを言うわりに、当の本人が全然人間的に大したやつに思えないんだよなあ。むしろ内にこもってるほうがまっとうに思えてしまう(笑) このへんはやはり、男の描き方がヘタなんでしょうね…
大した部分じゃないのですが、それこそほんと「トイレが好き」や、チーズケーキのシーン、あと、もうちょっと意味があるけど、ドラムの練習始めちゃって、おとうさんとおかあさんが知ったらびっくりするだろうな、というところとか、なんともいえず好きです。 それから、コミックスでいうと178ページの、夢から覚めるところ、こういうシーンはいかにも岩館真理子らしい。「おいしい関係」で木から落ちたたまこちゃんが目覚めるとこを思い出してしまいます。
話は変わって、「実際に背景の絵を描くのはキライ…」だからというの、笑ってしまいました。案外そんな単純なことなのかも…
>SGコミックスの作者解説 そうだ、あそこでは結構語ってましたね。文庫の自選集にも、一冊だけあとがき書いてた。 岩館真理子の文庫って他人の解説が一切ないので、まあへんなのがついてるよりはいいけど、ちょっと寂しいです。
漫画ベスト10も興味ぶかく読ませていただきました。 最近新しいの読んでないんで、ちょっとチェックしてみようかな。「ハウルの動く城」も観に行きたい。 「おいしい関係」について「その辿る軌跡は作者の持つ思惑を超えた〜」というの、ああそうだ、うまく表現してくれた、と嬉しく思います。
ちなみに惣領冬実は小椋冬美のアシ出身です。 彼女の出世作「ボーイフレンド」は、こういうこと言うのすごくイヤだけど、私にはあまりにも小椋冬美の影響を受けてるように感じられて、平静に読むことができません… その後は違う方向に進んで、どっちも個性的な作家になりましたけども。
http://park18.wakwak.com/~yako/index.html |
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