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12日の少年剣道大会は、35度を超える猛暑の中、選手はもちろんのこと、役員の皆様、応援して下さった先生方、どうもご苦労様でした。 今回は、初めて「木刀を使用した剣道稽古法」の競技があり、田柄志士会の子供たちも、結果はともかくも日ごろの稽古の成果を十分出せたのではないかと思います。 これも怪鳥先生以下指導していただいた先生方のご尽力の賜物と認識しております。 さて、形競技(日本剣道形を含む)の判定の件でご教授願いたいことがあります。 形競技は、3人の審判により旗で優劣を判定されますが、ご父兄の皆様は勿論のこと、初心者でも中々判定が分かりにくいと思います。審判の先生方でも判定が2対1に割れることが散見されました。 形競技は、特に隣の相手と立会いをする訳でもなく、自分たちの習熟度の優劣を判定してもらうということから考えるとフィギア・スケートや体操競技のように採点方式にして点数の差で優劣を競い合うのも一法かと思いますがいかがでしょうか? そうすれば、組み合わせの運・不運もなくなるのではと考えます。(今のやり方では、本当は準優勝の力があるのに偶々優勝者と当たったため一回戦負けということもありえますよね) 「それは、スポーツ的考えであり、剣道では一回戦も決勝戦も同じ価値がある」とも理解しますが、表彰はやはり順位で決まるので、今一つ釈然としません。 採点法にすると、細かな採点規則が必要になり、審判員の方々の負担も増大しますが、その分公明正大になるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
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2007/08/14(Tue) 21:08
No.35
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形剣道試合における審判の判定要領については、改善・検討すべきことがあります。点数制度という考え方は、東京都剣道連盟においても、検討したことがありますが、審判規定、採点規定等非常に注意深く、かつ詳細に検討することが必要であり、そこまで到達していません。体操競技や、水泳の飛び込みでは、結果が点数として現れますが、形剣道の試合においても、この制度を採用する方法を考える時期に来ていると思います。剣道界で議論を深めていきたいと思っています。 |
2007/08/14(Tue) 21:41 No.36 |
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剣道形競技の採点方式での判定は、とてもむずかしいと思います。 居合道であればいいのかもしれません。それは、フィギアスケートや、体操競技と同じように一人でするからです。 相手とのやりとりをどのようにして点数化するのかを考えるだけでも気が遠くなりそうです。頭のいい人はもしかしたら採点方式を考えられるかもしれませんが、S先輩や私のような凡人レベルが考えられるものではないと思います。 形を見て、良かったなあと大半の人が思った方が勝ちでいいのではないでしょうか。 二人の緊迫した間合、流れるような動き、気魄、正しい刃筋での打突、残心を総合的に見ていいなあと思った方が、やっぱりいいなあではないでしょうか。 荒川静香さんは、オリンピックで完璧な演技をしたかもしれませんが、あの得点にならないイナバウワーをしたことにより、金メダルを確実にしたのだと私は思いました。 点数化するしないの手段の違いはあると思いますが、点数化してもしなくても採点をするのは人間なので大きな差はないと思いますし、点数化しないほうが日本的でいいのではないでしょうか。 |
2007/08/17(Fri) 07:32 No.37 |
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貴重なご教授有難う御座いました。大変参考になりました。「形競技」における評価の難しさを痛感したしだいです。 さて、世の中においてものごとの評価には、「相対評価」と「絶対評価」がありますが、いずれも全てが「相対」であり「絶対」であることはないと思います。 たとえばフィギアスケート、体操競技、シンクロナイズドスイミング、空手等の演舞などの採点競技は一見「絶対評価」で採点規則が完備されていますが、(体操競技を例に取ると男女別にそれぞれ200ページ位の細かい規定があります。そして、それを4年に1度オリンピックごと改定しています)実際の採点の場面では、「今までの演技と比してどうだったのか」という人間臭いところで点数に細かな差が出てしまうこともあるようです。 また、東洋的(日本的)な「全体から個を見る」評価法と西欧的な「個を積み上げて全体を見る」という評価法がありますが、いずれが優れているのか一概には判断できない難しい問題と思います。(個人的には、六三四先生と同感で前者が好みですが・・) 最近初心者なりに「形の稽古」は、剣道の修練において大変重要と認識しており、その評価の場である「形競技」における習熟度判定のあり方については、今後とも興味を持ってワッチしていきたいと思います。 |
2007/08/18(Sat) 09:43 No.38 |
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