さてさて、9/26から30まで行ってきましたタイ王国。
泊まったところはモンティエン・ホテルという歓楽
街の代表的存在であるパッポン通りの目の前という
ことで、嫌が応にも盛り上がる…と、いいたいとこ
ろですが、今回は妊婦である彼女も連れての、まぁ
婚前旅行と新婚旅行が混ざったような感じになって
当然っちゃ当然ですが、なかなか身動きのとれない
彼女の世話もあったりで、あまり社員旅行という趣
は皆無だった訳です。まぁ、仕方ないですね。でも
終わってみて、体験してわかることは、やはりタイ
は、恋人と行ってはいけませんよ。どんなにラブラ
ブとかでもね、ということに尽きる訳です。

とはいえ、そんな中でも楽しみは見い出したい性格
ですので、色々と小規模なところでミニマルな楽し
みを見い出していくわけです。タイにしか、売って
いないジュースの飲み比べ。バカＴシャツ漁り、そ
して、怪しく激安のCDを探すことなど。。彼女は彼
女で向こうのマクドナルドにしか売っていないオレ
オアイス、その名もマック・フルールにハマって４
回も食べていて、端から見たら、あまり楽しめなか
ったのでは？という勘ぐりをよそに楽しんでいたと
のことで、それはそれで一安心といったところでし
ょう。

さて、話は戻って、というかこのメルマガにふさわ
しい感じで、先ほどのCD漁りに移してみましょう。
タイは現在、バブルの気運真っただ中らしいですが、
本国のアーティストの音楽は、もちろんCDもありま
すが、未だにテープであったり、ビデオCDが主流だ
ったりします。CD等は大型デパートにも売っていま
すが、そこで買うのは、辞めた方がいいでしょう。
夜になると、歓楽街は一大屋台に変貌し、日本円で
いうところの１枚３００円程度で売られている訳で
すから。

しかし、手放しで喜んではいけません。その廉価CD
は、大抵CD-R等に焼いて御丁寧に印刷しているまが
い物だからです。ただ、日本で聴く分には別に何も
不都合はないし、それもタイの魅力と割り切れば、
十二分に楽しめるはずです。現に５年前ですか、以
前タイにいったときも、まがい物CDを買った訳です
が、未だに愛聴しています。そんなわけで以前は、
日本でも売っている欧米諸国のアーティスト（FATB
OY SLIMなど）を購入しましたが、今回は更にラン
クを上げて（？）、「これはタイ辺りにしか、なさ
そーだなぁ」という感じのものを３枚買ってみまし
た。今日、紹介する『GEISHA LOUNGE』は、その中
の１枚になります。

他にもロンドン編やら、パリ編などあったのですが
やはり、お箸の国の人だもの、日本をテーマにした
ものを購入したのですが、僕はここで淡い期待を抱
いていました。ラウンジとはいうものの、中身は、
結構ハウス系というかアゲアゲだったりするんでし
ょ、ということ。トランスが全盛だろうが、やはり
９０年代を生きた僕にとって、ハウスのビートは、
好きなんですよ。なのですが、帰国後コンポで聴い
てみると、本当にラウンジのゆるーい感じだったの
で、思わず頭を抱えてしまいました。「つーか、嘘
は言って無いし…」変にロンドン編やパリ編などを
大人買いしなくてよかったと、変な安心をしてしま
いました。

ただ、時代と共に風化していくビートよりは、まぁ
末永く楽しめるような気もしてきました。僕も年は
取る訳ですし、そんなにアゲアゲビートで上がって
ばっかりもいられないですし。このCDを今後、コン
スタントに聴いていくかは、わからないけど、棚か
ら出した時に思い出すのでしょう。彼女を連れてい
った社員旅行の時に買ったCDだと。その思い出が生
きている限り、このCDを買ったことは自分にとって
成功なのだと。タイに行くと自然と大陸的な気持ち
の広さの芽生える単純な自分に、このCDを聴きなが
ら酔いしれるとしましょう。