さて、前回重大な発言でお届けしたメルマガです
が、無事２００回を越えることができました。こ
れも、ひとえに拙い文章を飽きもせずに読んで頂
いている読者の皆様のおかげでございます。お礼
が遅れていたので一言、皆様に感謝の意を表明さ
せて頂きたいと思う次第です。

しかし、こういう重大な発表の後というのは、何
を書いていいものやら悩むものでございます。と
いうことで、今回は独身生活も残りわずかという
ことで、僕が思うあの頃に戻りたいと思う頃につ
いて書きたいと思っております。

正確にいうと、あの頃に戻りたい〜というよりは、
僕の人生を変えた瞬間だったかもしれません、今
思うと。それは小学校６年生の頃です。
それまでの僕は内気というか、暗い少年時代を送
っていたように思います。今でも根っこの部分は
変わってないのでしょうけど、絵書き帳というジ
ャポニカの真っ白なノートにひたすら絵を書いて
いたりして、あまり人と喋るという印象がなかっ
たように思えます。もちろん、何人かの友達はい
たものの、グループ的にいうと、中心からは明ら
かに外れたグループに属していたと思うし、もち
ろん、女の子と喋ったりなんて出来やしない少年
時代を送っていました。

そんな僕が小学校６年生の時、転機を迎えました。
キッカケは先生が初めて男の先生になったことで
す。なんだろう、世界観が一気に変わった瞬間と
いえるでしょうか。始業式終わった後のホームル
ームで、その先生は一言、書き殴りました。

「真っ白いスタート」

その先生は僕が４年生くらいのときに赴任してき
た先生で、割と人気のある先生でしたが、一言、
「僕の事を知っている人は、この中に多数いると
思うけど、そこからはスタートしないでほしい、
今日この学級にみんなが集まってきた今からがス
タートなので、全てをまっさらにして、自分とお
つき合い頂きたい。」と。気がついたら、自分は
学級委員に立候補していました。その時の事は今
でもボンヤリ思い出します。何で、あの時、自分
は手を挙げたのだろうかと。しかし、そのような
思いを持ったのは僕だけではなかったようです。
クラスの全員が各々、自我を持ち、時には好き勝
手に、時には一致団結して、男女関係なく笑いあ
う。昨今のような陰湿なイジメもなく、それは楽
しいクラスの風景だったように思えます。

そんな中で世間で流行っていたのが、チェッカー
ズでした。ドラマ『ウチの子にかぎって...』の
ヒットも手伝い、全国に彼等のキャラクターグッ
ズは波及していきました。僕は、その時は音楽に
はあまり興味も無く、キャイキャイ言っている女
子を横目でチラリくらいの感覚でしたが、リーダ
ーの武内享が僕と同じ誕生日だったことに、無性
に親近感を覚えたのを思い出します。

当時は完全にアイドルとしてデビューしたチェッ
カーズですが、そのうち、自分らで曲を手掛け見
事に大人のポップスへと成長していったのは周知
の通り。僕が二十歳くらいのときにつきあってい
た彼女がCDを持っていたので、聴いてみたらあの
頃がフラッシュバックして、みんな元気なのかな
と思い出してしまいました。そのCDは別れる時に
貰った訳ですが、先日聴く機会があって、久しぶ
りにあの頃の事を思い出したわけです。

当たり前だけど、あの時、一喜一憂した奴らもみ
んな、それぞれ頑張っているのでしょう。同窓会
とかもしたいよななんて思う訳ですが、なかなか
時間もとれないし連絡がとれない人だっているん
でしょう。でも、みんなが一斉に真っ白いスター
トを切った瞬間というのは、今でも全員覚えてい
るはず。そのBGMにチェッカーズ、彼等がいたこ
とは間違いありません。今の時代にこうやって、
残っていく歌が何曲あるんでしょう。ボンヤリ、
『星屑のステージ』あたりを聴きながらメルマガ
的なオチを考えていました。