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排泄の問題について - 返信 -

[926]hokehoke


認知症に限らず高齢者では排尿の問題は、大きな問題です。
排尿のコントロールは、脊髄の一番下の仙髄と脳の前頭葉の2箇所に中枢があります。其の両者が複雑に関与して排尿をコントロールしています。
其の仕組みを簡単に説明します。
まず膀胱容量の増加を感じ、それが知覚神経で「仙髄の排尿中枢」に届き、更にそれが
大脳の前頭葉にある「排尿中枢」に届きます。
「仙髄の排尿中枢」に刺激が届くとある程度以上に溜まると、勝手に膀胱が収縮し
自然に排尿が起こってしまいます(失禁)。これを防ぐため、「大脳の前頭葉にある排尿
中枢」が、膀胱容量がある程度以下であれば、前記の膀胱の自然な収縮が起こらないように、排泄のコントロールを行います。「仙髄の排尿中枢」の働きのみですと、オムツが必要となります。大脳の排尿中枢が働くようになるとオムツが取れます。
この機能が傷害されると、いろいろ排泄の問題を起こします。傷害される部位によって、
いろいろなタイプに分類されます。排便のコントロールも、膀胱と同じように行われています。膀胱が直腸に変わるだけです。
たとえば、膀胱からの刺激が、「仙髄の排尿中枢」に届いても、大脳の排尿中枢まで届かなくなると、失禁が起こってきます。尿意(便意)が判らなくなり、失禁してしまうのを
直腸膀胱障害といいます。

認知症の方の場合、尿意を感じかたが悪くなってもすぐ失禁とならない場合もあります。
本人が、尿意がなくとも失敗することを(失禁)恐れ、頻繁にトイレに通うことがあります。他人には尿意が判らなくなった事を、知られたくないので自分からこの問題を訴えることは少ないようです。この場合は、昼間のほうが頻繁にトイレに通う場合が多いようです。夜は失禁する場合があるようです。

私も80台後半の男性で、デイサービスでは、頻回にトイレに行って失禁をしないようにしていた方が、自宅ではコタツで失禁して、衣服のみならずコタツ布団まで濡らして平気でいる方を知っています。この方はデイでは頻尿と言う認識はなかったようですが・・・。

あと高齢の女性の場合は、尿道を押さえる力が弱いため、膀胱にわずかな圧力が加わると、少し尿が漏れる腹圧式尿失禁と言う現象が非常に多いです。これも失禁したことがわかる方は、頻繁にトイレに行くかもしれません。


次に、病的な頻尿の場合について簡単に説明いたします。
頻尿の原因ですが、いくつか考えられます。
まず第一に
正常圧水頭症という病気があります。この場合、「頻尿や失禁」・「歩行障害(パーキンソン類似の歩行障害)」・「認知症」をきたす病気です。これは脳外科の先生に診てもらうのが一番よいのですが・・。もし正常圧水頭症の場合、脳外科的な手術で改善する場合も
あります。

次に尿量が増えて頻尿になる疾患として
@糖尿病(血糖値の上昇・尿糖陽性などで判ると思います)
A尿崩症(この場合は、一日3L程度になるようです。また血液検査で血清ナトリウムがかなり増えるようです)
B心因性(心理的な要因で多飲・多尿と言う状態になります。日により症状の動揺が多いようですが、他の原因を探して原因になる疾患が見つからない場合に、考えます)
などが考えられます。
B以外は簡単な血液検査、尿検査である程度確認できますので、主治医に確認してもらってください。Aは原因としてはまれです。

後は膀胱に問題があり、起こるものがあります。
@慢性の膀胱炎の悪化:女性の場合更年期以後ほとんどの方が、尿を調べると慢性的な尿路の細菌感染による異常が認められます。ほとんどの方は膀胱炎の症状を出さないのですが、時に悪化して頻尿や残尿感(トイレに行っても、またすぐ行きたい感じがする)が強くなることがあります。
熱はでないことが多いです。熱が出るときには異常な高熱になる事もあります(腎盂腎炎の場合特に高熱が出ます)。この場合尿に排泄される抗生剤の一日分を1回飲めば、取りあえず細菌感染は収まり、一時的に症状が治まります。ただ人により1〜2週間で症状がぶり返す場合もあります。この場合、抗生剤を長く飲むことはよくありません。前記のように1日分の抗生剤をまとめて一度飲むだけで充分治ります。症状がない間は、薬の再投与は必要ありません。頻繁にトイレに行ったり、一度のトイレの時間が長くなるなどの症状がひどくなった場合にだけ再度飲み、最初と同じように抗生剤の1回多量投与を行います。
この場合、トイレの回数も多くなりますが、一度トイレに入るとながいとか、トイレに入ってもまたすくトイレに行くなどの行動が見られます。
A過敏性膀胱の場合:原因はさまざまです。取りあえず頻尿改善薬を使用します。
昔から良く使われるバップフォー・ポラキス・ブラダロンなどの場合、認知症の症状の悪化を見ることが、ありますので注意が必要です。
最近発売されたデトルシトールやベシケアなどのほうが、認知症の悪化が少ないと考えられています。「治療効果」・「認知症の悪化」などは、個人ごとに前記の薬の影響は違い一概にどれが良いか試してみるしかありません。 頻尿改善薬で、認知症の症状の悪化はコウノ先生はないといっておられますが、私の経験では影響がある場合もないわけではありませんので、注意が必要です。またこれらの頻尿改善薬の有効率はそれほど高くありません。
ただ同じ方でも、Aは良く効いたけどBは全く効かないなど個人差が大きいので、いろいろ試してみる必要はあります。
B残尿が多くなる疾患として、膀胱とそれを調節する中枢の機能障害によって起こる神経因膀胱があります。これは最初に書いた、排尿をコントロールする神経系の何処に異常が起こったかで、症状が違いいくつかのタイプに分かれます。
C男性の場合前立腺に問題があっても頻尿や尿意切迫などの症状を出すことがあります。
膀胱系の障害の場合、泌尿器科的にいろいろな検査を行わないと、正確な診断が出来ない場合が少なくありません。


最近フェルガード類を使用すると頻尿になったという記事をブログめぐりをしていると、
目に付きます。私に直接相談を寄せる方の中にそのような相談が2件ほどありました。
ここでフェルガードによる、排尿パターンの変化が起こる可能性について検討してみたいと思います。

まず第一に、排泄をコントロールするし神経系に異常があったが、失禁などの問題がなく、本人の訴えがないため見過ごされていた、排尿の問題がある方の場合が考えられます。
排尿の機能がフェルガード類で、変化し排尿の自立が出来ていないことが、返って目立つことも考えられます。尿意を感じるようになると、それがあるとあわててトイレに行くようになり、元々あった過活動性膀胱などの症状が目立ってる場合などです。

あとアセチルコリンは膀胱の過剰な収縮を促しますので、過活動性膀胱の症状を悪化させる可能性ですが、フェルガードがこの用に作用する可能性は、少ないと思います。
私が知っている限り、頻尿とともに尿量が増えることが多いようですが、過活動性膀胱では、一回の尿量はそれほど多くならないと考えられるからです。アセチルコリンの働きを高めるアリセプトで頻尿の報告が見当たらないことです。薬の成分により、アセチルコリンのは働きをよくする対象臓器が違うことで、アリセプトには頻尿がおこらず、ガーデンアンゼリカは起こすということは否定できません。

レビーの場合自律神経の働きが、よくなることで緊張したときなどトイレが近くなる事もあります。また前記の尿意のない方が、認知機能がよくなって失敗しては困ると言うことで、外出時などにトイレに頻繁に行くことが目立つことはあるかもしれません。

後は、尿量をコントロールする中枢に影響を与え尿量を増やすことで、頻尿になったりする場合もあるかも知れません。

判断は、フェルガードを飲み始める前に顕在化していない問題ある排尿障害がなかったか
確認することと、頻尿の原因の確認や、尿量の増加などを確認しておい必要があります。
最終的には、一度フェルガードをやめ、其の症状が無くなる事と、症状が無くなった後フェルガードを再開して同じようになるか、確認が必要になります。

あと番外として、軽い脳梗塞を起こし居て一過性に失禁などを起こす方も居ります。ある90歳近い女性で、2週間ほどデイの前の晩に頻繁にこの発作を起こして、デイのスタッフが迎えに行くとベッドで失禁して、立てない。ということが頻発した方が居ます。症状は短時間で著名に改善しましたので、小さな脳梗塞が考えられました。この問題は別の機会に詳しく書きます。

2008年11月09日 (日) 01時45分


[928]hokehoke
頻尿治療薬について


頻尿の治療薬は、有効率があまり高くないことと、人により効果がある薬が違うことは書いたが、多にも医師でも誤解していることがありそうなので、追加で書かせていただく。

頻尿の治療薬を使うと、トイレへ行く回数が著しく減ることを期待している方が多いようであるが、回数は思ったほど減らないようである。頻尿を訴える方は、一日平均10回以上トイレに行くようだが、薬を使っても1〜2回減らすのが精一杯のようでる。前立腺肥大の薬で、過活動性膀胱を抑えるという薬でも一晩5回が4回に減る程度である。これでもかなり良い成績のようである。回数を減らすことを期待して使うと失望する所以である。
ではこの系統の薬は飲ませる意味がないかというと、そうでもない。切迫尿失禁と言って、トイレに行きたいと感じ始めると、すぐにもう我慢できないと感じるようになるのが過活動性膀胱の特徴的な症状なのである。これがなくなると、本人は非常に楽になり、トイレのことをあまり気にしなくなる。また間に合わずに失敗するということが減り、精神的に非常に楽になるようである。この効果が大事なのである。特に認知症で尿意がある方には、「切迫尿失禁」の状態を解消することでストレスを減らすことは他の行動面でも良い効果があるので、試したほうが良いと思う。この場合「切迫尿失禁状態」が改善すれば効果は充分であり、トイレの回数は減らないと考えておいたほうが良いと思う。
 あと効果がない場合は漫然と投与を続けないほうが良い。ある頻尿改善薬で、明らかに認知機能の低下が認められた方が居る。少なくともMCIから軽度痴呆といっても良い状態になった。この方は過去の脳梗塞で失語症が後遺症として残り、判断が難しかったが・・・。
男性で前立腺肥大に伴う頻尿で、頻尿改善薬を使うと前立腺肥大が悪化するので、其の面でも使いにくい方であった。認知機能の低下に伴って、排尿の障害が、時によって目立つことがあった。この方はその後パーキンソン症状が急に始まり認知機能の低下が更に目立ってきてレビー小体型認知症と診断した。幸いフェルガード100を1包のみで急速にパーキンソンも認知機能も改善したが。
このように、認知症のある方に使用すると認知機能の低下が起こる場合もあり、注意が必要です。
また、のどの渇きがひどくて続けれられない方も居る。
高齢者に、は坑コリン薬に分類される頻尿改善薬の場合いろいろな副作用があるので注意が必要だ。
特に目の病気で緑内障の方は、緑内障が進行して失明することがあるので特に注意が必要だ。心臓の疾患の一部も症状が赤することがあるので、注意が必要だ。これらの疾患の場合使用禁止になっていることが多い。
あとは前立腺肥大がある男性の場合、うまく使うと前立腺肥大に伴う過活動性膀胱の症状を軽減できて良い場合も多いが、場合により前立腺肥大による排尿困難を悪化させるので、注意が必要だ。
パーキンソンの症状を悪化させることもあり、譫妄を起こすこともある。だからレビーの場合、頻尿改善薬を使用する場合、注意深い観察を続け、飲ませるメリットのほうが大きいときに使用する。改善効果がなかったり、症状が無くなり落ち着いたら、一度薬を休む勇気も必要だ。もっともひとつの薬で改善しないなら、他の薬を試したほうが良いとは思うが・・。特に切迫尿失禁で困っている方には・・・。

メール 2008年11月09日 (日) 08時57分


レビーの夜明け - 返信 -

[907]hokehoke


レビー小体型認知症へのアリセプト少量療法の治験が始まる。

いくつかの大学病院などで下記のような治験協力者の募集が始まっている。


参加して頂ける方
 ・レビー小体型認知症と診断されている方
 ・50歳以上の方
 ・治験期間中は、同じ介護者と通院可能な方
 ・定期的(1ヶ月毎)に通院できる方

現在までアリセプトを使用したことがない方と言う強い制限があります。
募集は2009年1月までとなっています。
治験の期間は3ヶ月ですが、1年間通院を続けられることを条件にしている医療機関が多いようです


エーザイはこのことを一般には、積極的に公開していない。
ひそかに行っている状況である。
上記の募集条件はネット上で3医療機関ほど募集している医療機関がヒットし、それにあげてある条件である。
今後のアリセプトのジェネリックの発売・対抗品の開発などで、やっと重い腰を上げたということであろう。一部の権威と呼ばれる先生方のいる医療機関の反対を押し切って治験を始めたのかもしれない。もしそうならエーザイの大英断と言いなおしたほうが良いと思う。どちらにしても、このこと自身は歓迎すべきことだろうと思う。これによって、レビー小体型認知症に対する認識が、専門医の間に急速に広まることが期待できる。アリセプトの少量療法も、保険の問題があるが、認知症専門医療機関を名乗っている大病院ほど対応せざるを得ない状況になってくることも考えられる。
ただこの治験への参加は、安易に勧められない部分がある。積極的な情報公開がなされていないので、治験のプロトコールが、判らない。アリセプトの投与の仕方や調節の仕方、
許される併用薬の範囲など、抑判らない。安易に参加するとひどい眼にあうかもしれない。
ただフェルガードは食品なので、使用を制限されるものではないと思う。参加された方は、黙ってフェルガードを併用しよう。それによって治験の結果を良い方向へ導き、アリセプトの少量療法の普及に弾みをつけることが重要である。
公式なレビー小体型認知症への正しい治療の第一歩であることは間違いない。レビー小体型認知症の方とその介護者にとっては、歓迎すべき事態といえると思う。ただ与えられるのを待っていてはだめである。

臨床試験への参加者をインターネット上で募集している施設をgooogle検索で検索すると次の3病院しか見つからない。私の探し方が悪いためかもしれないが、このことより認知症関連学会のいわゆる権威と呼ばれる先生方は、この治験に反対なのかもしれない。
エーザイも自社の治験のリストに「レビー小体型認知症へのアリセプト少量療法」を、挙げているが他の治験中の薬のリストに載っているだけと言う状態である。このことが治験への「いわゆる第一人者(医師)の」反発が大きいことを示しているかも知れない。

今の大病院が「レビーに対するアリセプトの少量投与の治験」に反対かどうかは、主治医に聞いてみると判ると思う。そのために、主治医に「エーザイがレビー小体型認知症に対して、アリセプトの少量療法の治験を始めたそうですね。先生も知っておりますか?」とたずねてみる勇気も必要であろう。この流れを利用して、患者と介護者が声を上げていくことも必要となってくると思う。
治験に参加する方は、担当医にフェルガードのことは言わないほうがよい。フェルガードは薬ではないからいう必要はない。「フェルガードを飲んでいますか?」と聞かれたら、「それを飲んでいるとどうなるのですか?」と切り返せばよい。治験の結果に影響が出るから。と言われたら、「そのフェルガードとか言うものは、認知症に効くんですか?」と聞き返せばよい。その先きちんと説明してくれるか、うやむやにするかでその医療機関の考えが良く判ると思う。
いわゆる教授とか部長とか呼ばれる診療科の責任者の中には、自分の業績を目立たせるため、他人の業績を認めない心の狭い人たちが一部ではあるが、いる。自分の権力欲のため他人を蹴落とすことしか考えていない人たちのことである。このため、部下の医師たちは自分の意思としての良心と戦っていかなければならない。このことが、最近、医学部を卒業した医師たちが、臨床研修先として大学病院を選ばなくなったひとつの理由である。

ここまで書いて良いのかな?でも書かないと一般の方にはわからないし・・・。
私はしがない町医者で権威なんて無関係の世界で生きている。
いわゆる権威が何を言っても「屁の河童」である・・・(笑い)。

ネット上で治験を募集している医療機関(私が確認できた範囲であり、すべてではないことをお断りしておく)
・名古屋市立大学病院、臨床試験管理センター
・大分大学付属病院 総合臨床研究センター
・毛呂病院 埼玉精神神経センター 神経内科
の3箇所が確認されている。
あと病院名は不明であるが、大阪で治験を募集している医療機関がある。「こてつ」様のブログ内に記事がある。私もこの試験をこのブログで知った。

2008年10月13日 (月) 13時09分


[919]hokehoke
レビーに対するアリセプトの有効性の確立?


治験の仕方が一部判った。
維持量の目標は3mgだそうである。最初は慣らすためそれより少ない量(1〜1.5mg)で治療開始するようであるが、最終的には3mgまで増やすことになっているようである。これでは、良い結果は出ないであろう。
短期記憶傷害が強いレビーは、臨床的にはアルツハイマー+レビー小体型認知症(合併)と診断して何の問題も無いはずである(現在の医学的常識から)。このような患者にアリセプトを服用させることは、保険上なんら問題が無い。ところがこのような患者にアリセプトを3〜5mg投与すると、パーキンソニズムの悪化や、妄想・興奮はがおこる。これらはすべてアリセプトの副作用である。副作用と言ってしまうと、本来必要な方までアリセプトの使用ができなくなる可能性がある。このため薬剤過敏症とコウノ先生は言っている。
薬の効果があまり無い、パーキンソン病以外のパーキンソニズムにばかの一つ覚えみたいに、L-ドバ製剤(マドパー・イーシードパール・メネシット)などを処方して、幻視・幻覚妄想・興奮を招いて家族を苦しめて平気な顔をしているのが、神経内科の医師たちであろう。このような医師たちが認知症専門外来を実施している事は、もう犯罪以外の何者でもない。フェルガードというレビーに有効な武器が見つかった。レビーにアリセプトは不要なのかもしれない。現在レビーに対してフェルガードのみで改善している方がいる。そういう方にアリセプトの少量投与(コウノメソッドに従った)も不要なのかもしれない。もっともこれはフェルガードが使用開始されてから2年もたっていない現状では、少し早とちりかもしれないが・・・。
レビーを理解せず、パーキンソニズムと幻覚妄想などのバランスを取ることを考えない神経内科に、アリセプトを使わせるべきではないのかも知れない。そのためにアルツハイマーとレビーの合併冷で、アリセプトで重篤なパーキンソニズムなどの副作用が出たと厚労省へ訴えるのが良いかもしれない。この連中にアリセプトを使用させとくと、不幸な患者を作るだけだから・・。一部の患者にアリセプトが使え無くなっても、やむ得ないのではないかと考えるこのごろである。
レビーを判らない神経内科医には認知症の世界から撤退してもらいたいと考えるこのごろである。

2008年10月22日 (水) 08時38分


[920]こぶた



hokehoke先生、何時も情報をありがとうございます。
こちらの投稿もブログに転記させて頂こうと思っています。

これを読んで、父の主治医が柔軟性のある神経内科医で良かったと改めて思いました。
現在ではコウノメソッドを片手に、フェルガードについても勉強して下さっていますよ。
できれば実践医になって頂きたいのですが、組織の中の勤務医では難しいのかもしっれませんね。

メール HOME 2008年10月22日 (水) 11時35分


[921]hokehoke
こぶたさんの主治医


お話を聞いていると、立場上公に出来ないだけで、十分にコウノメソッド実践医でしょう。下手すると私が負けるかも・・・・。パーキンソニズムなどに関する知識などは私などとても及ばないと思いますが・・。

2008年10月22日 (水) 12時26分


決断の時 - 返信 -

[910]きゅーぴー


hokehoke先生
以前(876)で母の神経症状について質問しましたきゅーぴーです。
その節はありがとうございました。
こぶたさんとhokehoke先生のご好意に甘えて、この掲示板で続けて相談させてくださいませ。

アリセプト中止2週間で症状が悪化しました。しかし神経内科医師にアリセプト再開の意思はありません。母の症状は脳全体がやられているため起る複合的な症状なので、ここまでくると検査をしても無駄で、安定剤か筋弛緩剤で柔らかくするしか無いと言われ、治療よりも介護に重きを置くよう言われました。パーキンソン薬(ドパコール)の変更、減量もしないと言われました。

フェルガードは、アリセプト中止で症状悪化した時3日ほど中止しましたが、飲み込みが悪くなったようなので、1日1/2包に減量してデパスと同時に注入しております。中止期間が短かったのか、頻脈との関係はよくわかりませんでした。
 

母の症状は、悪くなっています。喉をしめつけるような呼吸が15〜17回/分なので過呼吸ではないと思います。このリズムで腹部(喉頭部も?)に力が入り、この動き(不随意運動?)に呼吸が支配されているようです。発作性上室性頻拍症かどうかはわかりませんが、発作(?)が始まる時、不整脈がでるようです(パルスオキシメーターの心拍音が一分間に8回くらいとびます)。やがて強い筋固縮がおき、手足が震えだし、バイタル値すべてが上昇し、痙攣のような状態になります(意識がある時もあり、錯乱している時もある)。発作が始まる時と、痙攣のようになった時 (長く続く)がとてもつらそうで、家族としては見るに耐えない症状です。

●このような症状ですが、SpO2に異常がでるまで心配しなくていいのでしょうか?日中デパスで深く眠っている以外の時間は強弱ありますがずっとこの緊張状態です。安静にせず離床させたりしていいでしょうか?
●安定剤より筋弛緩剤のほうがいいのでしょうか?麻痺性イレウスの不安があります。
●神経難病(筋ジスやパーキン)の国立病院機構へ転院も考えておりますが、難病指定のないレビーに転院のメリットはあるでしょうか?(たぶんサプリ不可)
●在宅で薬の微調整とフェルガードで頑張ろうとも思いますが、頼れる医療機関もなく、今後どんな症状があらわれるのかも不安です。母の症状は特殊なのでしょうか?

母の症状がはっきりわからないのにたくさん質問をしてすみません。治療を望むなら他所でと言われ、悩んだり迷ったり、ぐちゃぐちゃです。どうかお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。

メール 2008年10月16日 (木) 00時54分


[911]hokehoke
治療の限界?


キューピー様へ
レビー小体型認知症の中に、パーキンソニズムが始まると急速に進行して、半年〜1年程度で運動機能が著しく低下し、寝たきりになる方が少なくないようです。私自身十数例経験
しています。幻視を確認できた方よりはるかに多いようです。このパーキンソニズムの進行を止める手段は今のところほとんどありません。しいて言えばフェルガードがどの程度
食い止めてくれるかという程度です。後は比較的初期ですとペルマックスが効果があるようですが。
 このレビーによるパ−キンソニズムは、抗パーキンソン薬(ドパコールやアーテン)に抵抗性で効果に乏しいことが多いです。お母様の場合もこれらがどの程度効果があるかわかりません。
 過呼吸様の発作ですが再検討すると、てんかん(痙攣発作)が最も考えられます。ある刺激により、誘発されることなどから、てんかんの可能性が高いとおもいます。一般にテグレトールやデパケンとなどが効果があることが多いのです。レビーの場合はこれらの「てんかんの薬」は、ADLの低下を招いたり意識障害(ボーとした感じなど)を引きおこす場合があります。そのため投与したほうが良いかは、発作の頻度や程度と抗てんかん薬を飲ませたときの状態とのバランスで考えていくしかないです。てんかん発作の場合、周りで見ている方から見ると苦しそうに見える場合でも、本人は苦痛を感じている場合は少ないようです。基本的に転倒などによる怪我の恐れがなく頻度が少ない場合は(寝たきりなど)、抗てんかん薬を使用しない場合も少なくないようです。あと発作時の不整脈ですが、痙攣を起こしているときはパルスオキシメーターの場合信号の拾い上げで不安定になり事があり、当てにならない時もあります。橈骨動脈の拍動や、心臓の鼓動などで不整の有無と心拍数を確認したほうが良いと思います。脈拍が120程度までなら大きな心配は無いと思います。(ただそのときに心電図で確認しないと、なんともいえない部分が残りますが・・。)
 今後の方針ですが、残念ながら、「薬は必要最小限としNewフェルガードを使用してみるか」と言う程度しか対応策は残っていないと思います。どうしても飲ませておいたほうが良い薬以外は、中止の方向で考えたほうが良いかもしれません。効果がない薬の場合、高齢者では中止したほうが良い場合が多いです。今後飲み込み(嚥下)が悪くなって行くことも予想され、薬を飲ませることが大変になることも考えておいたほうが良いと思います。
Newフェルガードのほうが、レビーであっても効果が高いのは間違いないのです。お母様のように陰性症状が主体の場合、Newフェルガードでも興奮などの陽性症状が起こる可能性は少ないのですが、出た場合は(大声で叫び続けるなど)、ガーデンアンゼリカの量を減らすか、セロクエルで興奮を抑えながら対応していくかと言う選択は残りますが・・・。
フェルガード100ですと、朝2包・夕1包など方法で増やすか、Newフェルガードを
朝1包・フェルガード100を夕方1包とか、Newフェルガード一日2包などの方法がありますが、どの組み合わせが良いかは試しながら探っていくしかないと思います。
 今後は、口腔内のケアで誤嚥による肺炎を起こしにくくすることや、各関節の固縮が強くなるのを、関節の他動運動で多少でも防ぐことなど、介護面での対応の検討を必要とする状態となっていくことが考えられます。固縮に対しては、関節を他動的に動かしてやると固縮は軽くなる場合が少なくないです。不用意にやると、問題が生じる場合がありますので、やり方は専門家に指導してもらったほうが良いと思います。股関節は、誤った方法で行いますと、大腿部頚部骨折を起こすことがありますので特に注意が必要です。特に膝頭を持って左右に広げる動作は危険です。
今後は治療よりも介護が重要に成ってくると考えていただいたほうが良いと思います。
後は、「パーキンソニズムによる歩行障害」と言うことで、身体障害者に相当する場合は申請を考えたほうが良いかもしれません。地域により違いますが、医療費の補助制度の対象になる場合があります。この辺はケアマネや、行政の窓口で確認してからのほうが良いと思います。
一人で抱えこまずに、他人の力を借りていくことも重要です。
あまり参考にならなくて・・・・・。
hokehokeより

2008年10月16日 (木) 12時35分


[912]きゅーぴー
yappari


hokehoke先生、丁寧なお返事をありがとうございました。
母は幻覚もばりばり、パーキソニズムもばりばりで典型的なレビーだと思っておりましたが、まさかこんな特異な症状がでようとは・・・(脳波の検査をしてくれないので、てんかんかどうかはわかりません)。
「おはよう」「ありがとう」「気を付けて」「わからない」等発語もあり状況もよく理解しますので、薬でぼーっとさせるのは本当に切ないです。でも、今の症状の身体への負担を考えると、仕方のない事なのでしょう。
在宅、転院、いずれにせよこの時点で環境を変えることがいいのか、介護という観点でもう少し考えてみます。
フェルガードも続けたいと思います。
また経過を報告させてください。相談にのってやってくださいませ。
よろしくお願いいたします。

メール 2008年10月17日 (金) 10時14分


[913]hokehoke
追記


キューピー様へ
パーキンソンと妄想・幻視の治療は、それぞれ反対の作用のある薬を使用します。
パーキンソンの治療薬は妄想・幻視を悪化させることがあり、妄想を抑える薬はパーキンソンを悪化させる恐れがあります。この点で両者のバランスを取りながら必要最小限の薬剤で治療していくしかありません。
また、レビーによるパーキンソニズムは、アリセプトなどに対する薬剤過敏以外に、レビー自信でも起こる症状で、パーキンソニズムが強い方の場合、その進行が早いことも有ります。
こういう点で、薬物療法に限度があると言うことです。それぞれの症状を抑えるため、必要以上に薬の量を増やさないほうが良いといえます。
一般的な方法ではありませんが、コウノ先生はレビーのパーキンソンに対してはペルマックスを薦めています。ただ神経内科医は嫌がるでしょう。ドパコールは妄想や幻視にあまり影響を与えにくいパーキンソン治療薬ですが、それでもレビーには強すぎる場合があります。
こういう点を踏まえて、ご検討いただければと思います。
hokehokeより

2008年10月17日 (金) 13時02分


[914]きゅーぴー
ありがとうございます


hokehoke先生、続けてのアドバイスを本当にありがとうございます。
ベルマックスの使用やドパコールの変更は以前申し出ましたが、・・・だめでした。

母の症状は、錐体路障害による反射亢進によって引き起こされる(発熱、頻脈、不整脈、血圧上昇を伴う)「呼吸筋の不随意運動による呼吸障害」なのかなあと、素人ながらに考えます(ネット上のあてはまりそうな言葉のつなぎ合わせですが)。呼吸苦による不安が緊張の増大を引き起こし、痙攣発作のような状態を引き起こしているのかも?いずれにせよ、始まりは変な呼吸なのです。最近は眠りの浅い時にも変な呼吸があらわれるのです。
ここ2日で呼吸のリズムの乱れ、呼吸数の減少、(17回/分が15回に)、が見られます。
SpO2は96、97を保っているのですが早めに手をうたなければと考えています。
とは言え今の病院ではデパス増量か、トルミナール(筋弛緩剤)へ変更するより選択肢がありません。トルミナールへの変更は一度試みたのですが、すぐに効かなかったため強い緊張が1日続いた時点でデパスにもどしてもらいました。もう少し我慢して様子を見るべきだったと反省していますが、なにぶん専門医は往診の療養病院なので、症状の変化に対する家族の不安に対応しきれない環境です。
デパス増量で眠っている時間を増やして時間をかせいで、専門医のいる病院への転院を希望しようと思います。(受け入れてもらえればですが)
転院となると、フェルガードの使用は一時中断となるでしょうが・・・ううう。
症状が落ち着けば、在宅でNEWフェルガードを試してみようと思います。
今の状態で交感神経を刺激しそうなNEWフェルガードを試す勇気が私には無いのです。
きりの無い、細かい報告ですみません。
ここまで考えるから、病院と摩擦が生じるのでしょう。思いの強さが母のためになってないのではと苦悶する毎日です。

メール 2008年10月19日 (日) 09時56分


[915]hpkehoke
現在の治療について


キュウピー様へ
現在の呼吸の仕方が異常になる発作ですが、呼吸筋主体の不随運動か痙攣がやはり考えられます。呼吸数はほとんど変動が無いので、リスクは少ないでしょう。
呼吸数も正常範囲・SaO2も正常範囲だと思います。お母様の場合錐体外路系の障害が主体です。そのため筋が異常に収縮して、体が思うように動かせなくなったり、振戦を代表とする不随運動や、小刻み歩行・姿勢の異常等が起こるのです。錐体外路を形成している部分は非常に多く、それらが複雑な回路を形成しています。この何処が傷害されるかで、さまざまな症状が出るのです。パーキンソニズムがその代表です。錐体外路の構成部分の近くに自立神経の中枢もあります。お母様の場合錐体外路で異常な処理が起こり、その結果が呼吸運動の異常と、自律神経を介して、血圧の上昇と頻脈などが見られるものと考えることも出来ます。それとは違って、血圧の上場はストレスに対する全身的な交感神経の働きの亢進によりおこり、不整脈は自律神経の中枢を刺激し副交感神経が過剰に働いて起こると考えることも出来ます。この辺はどちらが正しいか検証することは困難であると思います。
現在の治療は「アーテン」と「ドパコール」が錐体外路障害による各種の症状を改善するために用いられていますが、その効果はあまり無いのが実情でしょう。ドバコールは「パーキンソン病」には著名な効果が期待できますが、「パーキンソン病」以外のパーキンソニズムには、ほとんど効果が無いと考えたほうは良いようです(一部の方で初期にはある程度の効果が認められる場合がありますが、場が続きしないようです)。
デパスは、抹消で筋の緊張を取るための薬剤ですが、錐体外路で処理された姿勢保持のための、全身への筋の緊張を保つための信号が、異常に発生して全身の筋に異常な刺激が流れて、固縮や振戦などが生じています。このような状態で、抹消で筋の緊張の緩和を図ってもうまくいかないと思います。トルミナールは、脊髄反射(γ反射と呼ばれる)を抑えて、筋の過剰な緊張をとる除く薬です。抹消の筋の緊張をこの仕組みで取るのはデパスと同様効果があまり期待できないと思います。またγ-反射からの信号は、錐体外路の中枢群へ伝えられ、錐体外路の反応に刺激を与えます。これがどう働くのか予測が付きません。
 お母様の痙攣(不随運動)様の可笑しな呼吸運動発作は、特定の動作や体位によって起こると前に言っておられたと思いましたが、もしそうだとすると、このγ反射からの刺激
が発作誘発の引き金になっている恐れもあるのです。
 病院の医師と言うのは、治すために努力なさっております。そのため、少しでもよくなるようにと言う事で、できる限りの治療を行っています。こう言った努力をしていかないと、治るものも直りませんので、病院と言う治療場所ではこのような態度を非難することは出来ません(病院は病気を治すために有り、医師は治すために努力しているからです)。
ただ、この作業は、難病などの治療法の確立していない疾患に対しては、良さそうな治療を行い続けることは、医師自体が安心するためでもあるのです(最も、医師自身このような自覚がない場合が少なくないのですが・・・・)。
このような事情で、不要な薬が漫然と続けられることも少なくないのです。高齢者に対しては、「必要な薬を必要な期間、必要最小限の量で使用する。」と言う大原則があるのですが、病院の先生方は、頭で知っている方でも実行は出来ないでしょう。この原則を全く知らない病院勤務の医師も少なくないのですから・・。病院の医師から見ると、この原則は治療からの撤退であり、自らの敗北を認めることであり、決して承服できることではないのです。
今後の病院選びをどうするかの参考になればと思います。後は少し大変ですが、往診してくれる医師がいれば在宅でと言う選択もあるとは思いますが・・・。
hokehokeより

2008年10月19日 (日) 11時49分


[917]きゅーぴー
やっぱりパーキン薬の減量?


ほ、hokehoke先生、

リスクが少ないと聞いて安心しました。
今日の母はごく浅い呼吸が4、5回続き、深い呼吸1回というペースで、眠っている時も同様です。
浅い呼吸の時は空気の出入りがほとんど無いようですが、それでもSpO2は97です。
側で見ていると、今にも呼吸が止まりそうでこっちまで苦しくなるのですが、今日明日どうこうなる可能性は少ないと考えていいのですね。(強い発作が起れば別でしょうが)

デパス、トルミナール以外ならやはり抗けいれん薬、抗てんかん薬が選択枝なのですね。
ドパコール、アーテンの効果は確かに初めからあまり感じられませんでした。転院できて、減量できればいいのですが。
とりあえず明日にでも転院を念頭において他の病院の外来受診の予約を取ろうと思います。
その祭、先生のおっしゃる治療方針を相談してみます。
再度の詳しいお返事、本当にありがとうございました。

メール 2008年10月19日 (日) 15時49分


認知症をめぐる医療界の問題-その2 - 返信 -

[916]hpkehoke


現在認知症専門外来を行っている医師の専門科目であるが、大きく分けて「精神科系」・「神経内科系」「脳外科系」に分かれる。後はコウノ先生や私のように「老年科」とか老年内科」を名乗っている医師もいるが、少数派であり正式な標榜科目になっていない。
認知症を診断治療するのは、主に「精神科」・「神経内科」・「脳外科」になるのだが、それぞれの科の長所と欠点を考察してみたい。
1、精神科
認知症に伴う精神症状は、最近取り扱う精神科医が増えている。「うつ」や「神経症」
などで精神科を受診する高齢者も増えている。このため認知症であるか否かを区別しなければいけないので、認知症の症状に関する基本的な知識を持っている医師が増えていることは事実である。ある程度の知識を持った医師の場合、認知症であるかどうかの判断は一番的確かもしれない。そういう意味では、認知症に興味を持った医師は良い認知症専門医になる可能性は高い。
ただ多くの精神科医にとって、認知症は興味の範囲外であることは確かである。必要に迫られて、ある程度の知識を持っている医師が多いことは確かである。「厚労省が認知症は精神科で」と言う方針で、認知症専門の入院施設を持った精神病院が多くなってきており、仕事として認知症に対応しなければいけない立場になっている医師が多いことも事実である。しかい多くの精神科医にとって認知症は興味の対象外であり、治療もこんなもので良いであろうという意識が強い方が多いことも事実である。
治療面では、陽性症状を抑えることに長けている。ただこのため薬物に頼りすぎて、薬の量を多くしすぎて、認知症の方の活動能力まで奪ってしまうばあいが少なくないようである。特にレビーはその傾向が強く、「精神科医は1週間で寝たきりにしてくれる」とコウノ先生が言う所以である。
陽性症状が強く在宅や施設での介護が困難になった方が入院して、その治療に当たることも多い。このためアリセプトに不信感を持っている医師も少なくないようである。レビーなどアリセプトを止めれば、それだけでかなり改善する患者が少なくないためである。また認知症が進行してから受診するので、アリセプトが聞かなくなっている方が少なくないことも、精神科医のアリセプトの評価がよくないことの原因であろう。末期になれば、アリセプトが病院内で見ていく限り不要となることも少なくないとは思う。
後は身体疾患に対する知識が乏しく、高齢者をトータルで診察治療できないことがあげられる。これは後にあげる神経内科や脳外科でもある程度当てはまるが・・・。

2、神経内科
現在の認知症の診断の中核をなす方々である。この方々は脳の障害によって起こる身体症状に精通しており、CTやMRIなどの画像診断に長けていることも長所であろう。
ただ、検査や、診察した身体所見(神経学的な)などの検査を優先し判断することが多いことが問題であろう。
神経内科医の扱う疾患のほとんどが実は治療法が無い疾患が多いのである。有効な治療方法が確立しているのは、パーキンソン病のみで、あと一部の疾患で初期であれば適切な薬物療法が奏功することがあるが、その割合は少なくない。彼らの興味は、自分が判断した所見(診察や検査)を組み合わせて、患者の診断をつけることに一番の重きを置いている医師が多いことは確かである。特に研究機関(大学病院などの大病院)を兼ねていると、一層そうである。
私から見ると、彼らの興味は、脳の変性がどのように起こるかが一番関心を集めているのが現状であると考えざるを得ない。自分達の考え以外受け入れない傲慢さを持った方が少なくないのが、神経内科医なのである。私のような町医者の言うことなど歯牙にもかけず、質問にも「剖検(無くなった後の脳の解剖)がしてないものは、考察の対象にもならない。」と言う言葉ではねつけた認知症学会の会長様がおられた。彼らの研究発表でどれだけ剖検した症例が含まれていると言うのだろうか、疑問である。
 患者の精神症状については、興味がないか無知な医師が少なくない。もっとも神経内科医が取り扱う疾患の主体となるパーキンソニズムや錐体外路症状に対して坑パーキンソン薬を使用すると、せん妄・妄想・興奮などの陽性症状が出てくる事は、最近は意識している医師が増えたとは喜ばしいし、レビーなどで、パーキンソニズムや錐体外路症状を呈し、激しい精神症状を示す方々も、診察する機会がふえ、神経内科の教科書に乗っている疾患に症状として認知症の記載があることが増えたことは、事実である。私が認知症に関わり始めたころ、短期間で動けなくなるパーキンソニズムや錐体外路症状を示す患者に数多く遭遇して、教科書で調べたが認知症の記載のある疾患はほとんど皆無であった。
 あとあえて言うと神経内科の先生の興味は正確な診断をつけることに有るのである。
自分が誤診をすることを恥と考えている方が多いのであろう。確証が無い限り診断をつけない。だから治療もしない。後は治らない疾患のみ相手にしているので、診断をつけてしまうと、あとの関心は低下する方が多いのであろう。パーキンソニズムの治療には熱心であるが・・・・・。これでレビーはおかしくなる。

3、脳外科医
一部の病院で脳外科的に治療できる(手術で治る可能性がある)疾患に対して熱心に研究治療を行っている方々がいる。その点では、頼りになる医師が加わったと言うことになる。
正常圧水頭症という病気の、診断の方法も進歩しているのはこのためである。髄液を少量抜いて改善するかどうかで判断できるようになった。後は脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などが
脳外科的に治療可能な認知症の原因になる。それ以外は、大病院の脳外科が認知症に関わることは少ないと思う。
最近増えているのは、独立開業した脳外科医たちが多くなっている。彼らは大病院を離れると「手術」と言う彼らが主戦力とする方法を奪われてしまう。いわば陸に上がった河童みたいなものである。そういう方々が、脳に対する知識を背景に「認知症専門外来」を始めるのである。彼らも大病院にいたころは、自分の医学的な知識に従った行動が中心であった。しかし開業するとそうは言っていられない。開業医はサービス業である。お客(患者様)のニーズに応じた対応をしていかないと生き残れない。このことに気付いた医師たちが認知症専門外来を始めるのである。この方たちは、認知症を見る機会はそう多くは無かった。しかしそのことが、今までの精神科や神経内科の医師のように認知症の診断と利用に対して変な先入観が無いことが良い方向に働いていると思う。
彼らは、教えられたこと(医師向けの雑誌などで書かれていること)を、速やかに忠実に取り入れていく。ここで適切な診断法と治療法を習得してもらえば、良い認知症専門医になる可能性が高い。MRIやCTの読影能力は、脳外科医が一番であろう。この点も喜ばしいことである。


以上2回にわたり、認知症の医療を取り囲む問題について書いてきた。
ここで言いたいのは、あくまでも標準的な話であって、良い医師の存在とこの各科の評価は必ずしも当てはまらないことである。本当に患者中心に認知症に取り組んでいる医師であれば何科を専門とする医師かはこだわる必要はない。でも残念ながらこういう医師はまだまだ少数である。皆様が何も考えずに「認知症専門外来」を、受診してもこのような良医にめぐり合える確立は低い。まずは仲間や信頼できるケアマネ・訪問看護師などに良い医療機関を聞いてみることである。そのなかで探していくのが、一番確実ではないかと思う。
そのような情報がない方の場合、脳外科系の開業医が開設している「認知症専門外来」を受診することをお奨めする。この時コウノメソッドやフェルガードについての資料を用意して行くことも必要である。直接受診時に相談するのでなく、あらかじめ電話で、「フェルガードを使用しながら、治療してもらえますか」とか「コウノメソッドに従った治療を受けたいのですが、先生のところでお願い(相談)できないでしょうか」など電話で確認してから受診されると良いと思う。結構受け入れてくれるかもしれない。
相性が悪ければ別の開業医に移ればよいことである。必要な薬の処方がされていれば、薬の情報を持って別の開業煮に相談すれば、内科系の医師であれば同じ処方を出してくれる場合が少なくない。これも事前に電話で相談してから受診するほうが良いであろう。
後はアリセプトの少量療法などは、保険の問題もあり家族側で対処していく必要はある。
開業医が良い理由は、院外処方せん発行の医療機関であれば、治療に必要な薬を処方してくれる可能性が少なくない。そこで必要な薬を手に入れ、自分で調節していくことである。
特にレビーの場合、介護者自ら薬の調節に関わっていかないと、対応できない。
素人の介護者が自分で判断することは難しい。そういう場合は、ネットで専門医に相談することである。
「認知症を学ぶ会」のホームページ内の「掲示板」の政策が9分どおり出来ている。細かい点を修正して、近日中に(遅くとも今月以内)、公開できると思う。治療面で困ったことがあれば、今後はそこで相談できる。このようなサイトを利用して、介護者が主体となって病気に向かっていくしかない。特にレビー小体型認知症やピック病などは、自分たちで立ち向かっていかないと良い結果は出ない。必要な情報は「認知症を学ぶ会」で手に入れながら・・・。

掲示板を快く貸していただいた「こぶた様」には、感謝するしかない。皆様に真実を知っていただくため、筆が滑って皆様に不快感を与える表示があることをお許し願うしかない。
今後「認知症」の方を取り巻く医療環境が少しでも良くなる事を願って、一連の記事を書かせてもらった。与えられるのを待っていてはだめなのである。自分の力で切り開いていくしかないのが現状であることを、皆様方に知って欲しいのである。

hokehokeより

2008年10月19日 (日) 15時21分


薬剤に超過敏 - 返信 -

[902]ちっち


こぶたさん。こんばんは
フェルガードの使用で迷いがありこちらの掲示板にもお邪魔させてもらいました。どこに相談するところもなくなってしまい戸惑っていましたが、有難いことにこぶたさんが相談の場所を提供して頂いたので厚かましくも相談にのってもらいたくて投稿させてもらいました。

私の父は薬剤に超過敏型です。河野先生の教えによりアリセプト0.2mgで奇跡が起こりました。5日に1度1mg飲ませるだけで劇的な変化が起こったのです。その時の薬の黄金比を見つけることができたのでしょう。でもその黄金比は病気の進行と共に変化していきました。その黄金比を見つけるために日々模索中です。

アリセプトを増やすと動きが悪くなってしまう為にフェルガード(1日1包)も試してみました。状況の変化というのはあまり感じることが出来なかったのですが、低血圧という副作用が顕著に出てくるようになりフェルガードを中止しています。服用中は最高80くらいで、中止してからは110くらいです。血圧が低くて父は気分悪いとは言わないのですが、このままフェルガードを続けた方がいいのでしょうか?効能と副作用の狭間でで迷っています。


あと、最近徘徊をするようになってしまい、先月は徘徊先で転倒し救急車にて搬送され入院をしました。父は「誰かに連れて行かれた」と言っているので幻視からくる徘徊なのでしょうか?レビーの人でも徘徊する人がいるのでしょうか?幻視からくる徘徊という判断で中止していた抑肝散も再開しました。

現在の服用
アリセプト  1mg 5包/週(0.71mg/日)
抑肝散    1包/2日(0.5包/日)
ペルマックス 50mg 7錠/日
メネシット100  1.5錠/日  

薬の黄金比による奇跡を体験しただけに、いい処方があるんじゃないかと模索中です。病気の進行と薬の黄金比。効能と副作用。難しいですね。でも一番そばにいる介護者だからこそ出来る奇跡なんでしょうね。

2008年10月11日 (土) 00時02分


[903]hpkehoke
ちっち様へ


 レビーは時間と共に状態が変わります。その変化に適切にアリセプトの投与量を決めていくことは、重要ですが、非常に難しい作業です。誤った治療で症状が悪い時に、コウノ先生の薬の黄金比で対応し早急に介護しやすい状態にすることは必要なことだと思います。ただそれを長期続けることは、非常に困難なことです。
現在のお父様は、アリセプトが過剰になっていると考えられます。このような状態になると、ペルマックスやメネシットなども、徘徊や妄想の原因になります。アリセプトを減量していくと、これらの薬も現状の量では、多すぎになる場合が多いのです。薬の黄金比で元になるもののサイズが小さくなってしまっていますのです。それにあわせてバランスを取り直す必要があります。これは常に最適な状態を保つ様に見直しが必要です。この時ペルマックスの量をある限度を超えて増やさなくなったら、アリセプトの減量とフェルガード類の導入を図るべきでしょう。
それをされずに、アリセプトによる歩行障害の悪化をペルマックスで抑え続けると言うことは、避けなければいけないことです。最新版のコウノメソッドではペルマックスは1〜2錠が推奨量になっています。この量でバランスが取れる量までアリセプトを減量していく方法が、現状ではベストでしょう。これを支えるのはフェルガード類です。フェルガードが導入され2年で使用例がふえ、コウノメソッドの「薬の黄金比」の果たす役割は、相対的に小さくなってきていると思います。
 私はレビーの場合むしろアリセプトを使うよりフェルガードを使用したほうが良いのではと考えています。
お父様のくすりの状態では、安全にペルマックスとメネシットを減量していくのは、かなり時間を掛ける必要があると思います。それで動きが悪くなるようならアリセプトの減量を同時に進めていくしか無いと思います。ペルマックスが、2〜3錠程度まで減量できたらフェルガード100の導入を試みていくしかないと思います。
なおレビーにはメネシットは強すぎるので、あまり使用をしない方が良いです。これも時間を掛けて減量をしなければいけないと思います。
後は起立制定血圧で、動けなくなったり、こぶた様のように危険な状態になるのを承知でフェルガード100を早期に導入して幻視から妄想が起こるのを防ぐ必要があるのです。なお幻視などの陽性症状は、ペルマックスやメネシットなどのパーキンソン薬の増量で怒りやすくなっていると考えられ、まず行うべきはペルマックスの減量とメネシットの減量だと思います。それで動きが悪くなるようなら、アリセプトの減量も必要だと思います。
ペルマックスやメネシットの安全な減量の速度は、主治医に相談してください。
現在のコウノメソッドは、薬の黄金比はすぐ安定させるための方法としては重要な方法に位置づけられていますが、長期と言う観点からはあまりこだわるべきではにと考えられます。早期からフェルガードを導入し、使わなくても済む薬は、早期より減量中止したほうが良いのでは、と言う考えに変わってきていることを申し添えておきます。

2008年10月11日 (土) 07時17分


[904]こぶた
ちっちさんへ


お久しぶりです、こんにちは。

早速ですが、父が起立性低血圧の症状が出だした時は泌尿器科の薬(アビショット)の副作用によって危険な状態に至ったと思っています。
泌尿器の薬以外に飲んでいたのはパーキンソン(ネオドパゾール)薬とアリセプト3mgだったと記憶しています。
その後アビショットを止め、パーキンソン薬を少しずつ減らしてゆき中止しました。アリセプトも1mgまで減らし、危険な状態の起立性低血圧を回避することができました。
それから程なく抑肝散が幻視を消せると話題になり、父にも飲ませましたが味がもろ煎じ薬の味なのと、数ヶ月たっても幻視が消える様子が無く傾眠気味になってきて一時は飲むのを止めていました。
現在は寝る前の1包でぐっすりと眠ってくれています。
当時はフェルガードなど無い時代でしたので、アリセプト、パーキンソン薬、抑肝散をバランス良く飲ませるというので精一杯でした。

何だか長くなってしまそうですが、ここからが本題です。
hokehoke先生もおっしゃるように、私もペルマックスの量が多い様に思いました。
父もペルマックスを少量で幻視が増えてきてしまい、現在は止めてしまいました。
それと、低血圧とフェルガードとは関係がない様に思います。
それは、父はフェルガードを飲んでから血圧が安定して来た様に感じているからです。
起立性低血圧は時期がくると治まるようです。
父の場合はかえって高くなって来ていましたが、ペルマックスを止めアリセプトを止めフェルガード100を日に3包にした現在、血圧も安定して言葉も少しずつ出る様になりました。
幻視に関しては、消えた訳ではなさそうですが、ペルマックスやアリセプトを服用していた頃の興奮したような様子は全く見られなくなりました。
レビーの進行と共に薬の微調整は必要不可欠だと思っています。
十人十色のレビーの症状なので、父の事が参考になるかは判りませんが…。
ただ言える事は、身体的機能を重視すると幻視が増えたり精神的にダメージが大きくなり、頭をクリアにしたいと思うと身体的な機能に障害が出るようです。
今はそこのバランスを程よく保てたなら、どんなに良いかと思っています。
その事にフェルガードが力を発揮してくれないかと願い、私は父にフェルガードを続けています。
現時点で嚥下に関しては、いい感じに効果があると感じています。
失語していた時期に衰えてきていた嚥下機能が、言葉を発する様になってから回復していると実感しています。

ちっちさん、私もhokehoke先生の意見と同じペルマックス、メネシットの量の見直しを考えてみて下さい。
きっと、お父さまの黄金比が見つかることを願っています。
安心できる穏やかな生活が訪れます様に祈っています。
踏ん張っていきましょう!!

メール HOME 2008年10月11日 (土) 10時37分


[908]ちっち
ありがとうございます


hokehoke先生、こぶたさん、お返事ありがとうございます。

父の介護は母一人でしていて、私は遠く離れて暮らしているために薬の相談にはのってあげられても、目の前にいない患者に処方するように難しい現状でもあります。

アリセプトについては一般の人に比べたらかなり微量で、階段をかけ落ちるように低下していく認知に対して母の焦りもあり、もう少し増量、もう少し増量で現在に至ります。5日に1度1mgが4日に1度。3日に1度。2日1度だと動きが悪くなり限界も感じていました。

病気の事を父以上に母が受け入れられない現実。薬を増量しても発症前の父には戻れないという現実を母に受け入れてもらって、どこまでのレベルなら父も母も納得するのか、その上での増減を慎重に見極めることも大事だなと感じる事ができました。

確かにペルマックスも多いですね。冷静に考えると動きが非常に悪い時期もあったけれど、今は最初の1歩が出ない程度だからそんなに必要ないのかもしないと母も申していました。ただ、先生に薬の事でこちらからあーだこーだ言うのは気がひけると言う弱気な発言でした。レビーに対しての経験はあまりなさそうな先生ですけど「様子をみてご家族で加減して下さい」と言って下さっているようなので、ペルマックスとメネシットの減量は勝手にするのではなく相談するようにと言っておきました。

フェルガードも本当に低血圧の原因なのか、自宅でも血圧をモニタリングして再度挑戦してみると言っていました。

多くの患者さんを診られている先生のご意見や、実際に介護されているこぶたさんのご意見は本当に有難く心強いです。こうして主治医だけでなく相談にのってくださる方がいるということで不安な気持ちに希望の光が射した気持ちです。

病気の父。介護をしている母。遠くで見守ることしかできないもどかしい気持ちの時、こぶたさんがそれも愛ある介護だよと言って下さってすごく救われました。本当にありがとうございました。
また、何かあったら相談させて下さい。

2008年10月14日 (火) 02時06分


[909]hpkehoke
悪循環


ちっち様へ
離れているお母様を通じての、薬の調節はさぞ大変だろうと思います。ご苦労のほどお察しいたします。
 お母様の場合、高齢者の場合基本的に薬剤は必要最小限の量を、必要なだけ使うと言う原則に反して、本来増量しないほうが良い薬を増やして、それによる副作用を押さえ込むため別の薬を増やし、それが元の疾患を悪化させるためアリセプトを増やすと言う悪循環に陥っています。医師でもはまるこの悪循環に陥ったお母様を責められません。本当に信頼できる主治医がおられない現状では、お母様も不安なのです。このお母様の不安を受け止めてあげることも必要だと思います。難しいことは理解していますが、お母様の薬の使い方を頭ごなしに非難しないほうが良いです。薬は、専門医がこう使ったほうが良いと言っているよ。とにかく試してみたらと言う良いうに、無理強いしないことです。
 フェルガードの効果がはっきりしてきた現在、アリセプトは必要最小限の量で、少なければ少ないほうが良い。と言う結論になってきています。そのほうが、アリセプト過敏によって引き起こされる副作用を抑える薬を少なく出来る様です。
メネシットやペルマックスを増やすと、幻覚や妄想が増え興奮しやすくなります。コウノ先生のメネシットの推奨量は、少なくなってきています。
 低血圧ですが、レビー小体型認知症による自律神経障害で、フェルガードの副作用ではありません。こぶた様のお父様の場合、脳幹部という部分にごく小さな脳梗塞を起こし、血圧を調節する中枢の機能に影響を与え、血圧の調節能力が低下して、血圧が非常に不安定になったのだと推定されます。私自身「脳幹部の脳梗塞」後、周期的に低血圧(ショック)を起こす、患者を何人も見ています。多くは1〜2週間で著名な低血圧発作は、なくなりましたが・・。あと脳幹部の脳梗塞では、呼吸中枢も
傷害されることが珍しくなく、これで呼吸が止まりかけたのだと思います。こぶた様のお父様の場合レビーによる自律神経障害が元々強い上に、このような脳幹部の自律神経の中枢に障害が加わるような状態になったため、血圧低下などが強かった可能性が高いのです。
フェルガードは、興奮・妄想などの陽性症状が根ければ、フェルガード100よりNewフェルガードのほうが効果があるようです。後はフェルガード100を徐々に増やし
一日3包にしたほうが良い場合も有るようです。
フェルガード100はガーデンアンゼリカが20mg・Newフェルガードはガーデンアンゼリカが100mgは言っており、可能な限り(陽性症状が出ない限り)ガーデンアンゼリカを増やしたほうが、良い場合が多いようです。これもアリセプトと同じで最適量は個人ごとに違いますし、同じ方でも病状の変化により必要量が変動する場合も少なく内容です。
取り合えず、アリセプトの減量やペルマックス減量にあわせて、またはその前にフェルガード100を朝1包から開始して、午後3時ごろに1包追加して、2包にまで増やしてみてもらってください。遠くにおられ、お母様にこのような対応方法を理解してもらうことは、難しいかもしれませんが、とにかくフェルガードは、できるだけ早く増やす方向で対応してもらってください。
薬の減量はその症状の変化に合わせて減量を考えて行きましょう。お母様には、相談できる医師がいるから、変化があって困ったら連絡してとお願いしてみてください。とにかくあせらないことです。

2008年10月14日 (火) 04時41分


認知症をめぐる医療界の問題-その1 - 返信 -

[905]hpkehoke


認知症をめぐる医療界の問題-その1
忌憚の無い認知症を囲む医療界の現時を知ってもらったほうが良いでしょう。これは認知症に限らないと思います。今回は大学病院などの大病院についてです。
まず皆様がお好きな大学病院ですが、ここは治療を行う現場ではないのです。研究と教育が最優先される場所なのです(研修医制度が変わってからは、変わっているとは思いますが)。こう言うとびっくりされるかもしれませんが、ある程度ありふれて治療法の確立が不十分な疾患ほど研究が優先します(ただし水準以上の医療が提供されることはが、基本としていることは確かです)。
ただ治療法の選択が患者の希望通りにならないと言う場合が起こります。認知症で言えば、アルツハイマーにアリセプト5mgと8mgと10mgでどれが一番治療効果が上がるか、どれが副作用が多いかと言う事を調べることが目的になっていることが少なくありません。ですから担当の医師はアリセプト少量投与のほうが良いと判っても、この決められた量でした投与を許されていないのです。
また併用薬の使用できる範囲や状態までマニュアルに記載されており、それに外れた併用薬の使用は許可されていません。それに反していることがわかるとその医師は首になります(最近は大学も人手不足で、少々のことではクビになりにくいようですが・・)。大学病院に残っている意思は博士号の取得や、教授の地位を目指して残っている方々が少なくありませんので、受診された皆様方が感じるような問題が常について回ります。
あと大学病院を含め大きな病院の医師は、多少自分の患者を増やしても自分の待遇に反映されることが少なくなく、規則破りは後に面倒な作業が残っていますので、あえてアリセプト少量療法を採用しようとはしません。手のかかる方を診察治療することを嫌がります。
個人的には尊敬でき患者のことを考えていただける医師が多いのですが、所属している医局の上司には逆らえません。
 後大学病院では認知症外来を行っているのが、「精神科」か「神経内科」だと思います。
神経内科の場合基本的に、治らない病気(治せない病気)が扱っている疾患の大部分です。
新たな治療法が学会などで発表されるといち早く導入される場合が多いようですが、その効果を判断するため、一定のプロトコールで行われます。こういう点でも皆様方の希望がなかなか反映されないことが多いようです。また資料を集めるため、MRIほか、治療のためには不必要な検査がたくさん行われることが、あるようです。
 「精神科」が主体の場合患者の悩みなどを聞くことも大きな仕事になっていますから、そういう点では良いのですが、身体的な疾患に対する知識が不足する傾向にあり、その点で不満が出るかもしれません。
 コウノ先生がかかってはいけないと言う理由がこんなところにあります。

2008年10月11日 (土) 22時14分


hokehoke先生、有難うございました - 返信 -

[895]みなみ


hokehoke先生、即日の丁寧なご回答に心より感謝申し上げます。

(管理者のこぶたさんのご指示もあり、長くなってしまいましたので、新しいスレッドにて投稿させて頂きました。)

先生のお話を伺っていて、本当につくづくと神経に作用するお薬の難しさを思いました。

先生のお義母さまはアルツからレビーに途中移行されたタイプなのでしょうか?
もしかしたら、そういうタイプの方がアリセプト5mgの服用が可能なのでしょうか?
・・・関係ないですね、、、すみません、フト思いました。

>アリセプト中止で脳の機能低下が急に起こり、せん妄を起こしたと考えられます。
>アリセプトの効果がある方でアリセプトを止めると急に認知機能が低下して、異常な行動を起こす方い るようです。

実際にそういった臨床データがあるので、お医者様の中には闇雲に「アリセプトは絶対止めちゃいけません!」とおっしゃる方もいらっしゃるのでしょうか。
・・・しかし、ただ止めちゃ駄目!と言うだけではなく、フェルガード類を勧めるか、アリセプトも適量を探るとか、して頂きたいです。
それができないと正しい治療はできないと世のお医者様方皆一日も早く認識して頂きたいと切実に思います。

我が家の義父も、アリセプト3mg(この量は義父には過量で、失禁や軽いパーキンソニズムも出ましたが、認知機能は改善)を2週間続けた後、他科に入院中で半月服用できずにいましたら、入院によるストレスとアリセプト切れの相乗作用か分かりませんが、本当に坂道を転がるように、の表現がピッタリなような状態で悪化しました。せん妄、幻視も酷かったです。

「フェルガード100を服用していたらそこまでの悪化はなかったでしょう」と河野先生がおっしゃいましたが。

>ガーデンアンゼリカがドーパミンの働きをよくしていることは間違いない

私も、義父を見ていて、そう思いました。義父はペルマックスを服用していますが、フェルガードを始めてから、丁度よかったペルマックスの量がしだいに過量になって幻視がでましたので、減量した次第です。

本当に、アリセプトにしてもフェルガードに含まれるガーデンアンゼリカにしても、又ペルマックスにしても、その人その人に合った量で初めて改善できるのですね。
多すぎても少なすぎてもいけない。

ただ、アリセプトもペルマックスももし服用しなくてもフェルガードで効果が出ていれば、それでも良い、、そういうことですね。

私は、相乗効果、という事も捨て難いので、適量のアリセプトと適量のペルマックスは今しばらく続けるつもりではおりますが・・。

又、過量のガーデンアンゼリカで興奮しやすい方が多いとの印象のパーキンソニズムの強いレビーの方でも、興奮の起きないように少しずつでも慣らして服用できるようになれば、それに越した事はない、ということですね。

先生、大変よく分かりました。本当にありがとうございました。感謝しております!

hokehoke先生、真夜中にご返信いただき、申し訳ありませんでした。先生、どうぞご自愛くださいませ。








2008年10月08日 (水) 12時56分


[896]hokehoke
アリセプトの投与量について


アリセプトの投与量について
アリセプトは保険診療で使用する場合、投与開始後2〜4週は3mgが使用できますが、その後は5mgか0mgのどちらかしか選択出来ません。理不尽だとは思いますが、それが保険診療のルールなのです。
ですからアリセプトの少量療法は、介護者が自分で対応しなければ成らないのです。
私の義母も主治医は別におり、そこから薬をもらっています。後薬を自己管理で行っているため、アリセプトの減量を行ってもらおうとすると、母自身の混乱が怖いです。レビーでも5mgで平気な場合も少なくないようです。ただ徐々にアリセプト過剰による症状が出る場合や、急に過分症状が強くなり状態が急に悪化してしまう方まで様々なようです。わたくしはレビーでもアリセプト過剰の症状がない限り、無理に減量をしません。またフェルガード100でもアリセプトの過剰による症状をかなり緩和してくれることがわかりました。このため今のところ義母はアリセプト5mgとフェルガード100を一日1包で対応しております。それで絶好調です・・・。

2008年10月08日 (水) 14時37分


[898]こぶた
横レスで〜す♪


みなみさんへ
参考になるかは解りませんが、父の場合はパーキンソンニズムがバリバリ強いレビーです。知能の低下は殆どありませんでした。
4年程前に初めてアリセプトが処方されました。
当時はアリセプトはアルツの薬って感じだったようで、主治医はアリセプトの話はその時まで口にしたことがありませんでした。
「レビーにアリセプトが効果があると言う報告があるので、試してみますか?」と言われ3mgが処方されました。
その時父はパーキンソン薬を飲んでいて、体の動きは良いのですが言葉が出にくくなっていた時期でした。
ところがアリセプト3mgで饒舌になり、ジョークまで言う様になりましたが、それも長くは続きませんでした。
アリセプトが体内に蓄積されてくると、涎が多くなりだんだんと言葉も少なくなって来ます。
パーキンソンニズムも強くなり、その頃に歩けなくなりました。
当時はフェルガードも無く、アリセプトが頼みの綱でしたので、休んで薬を抜いては再開する事を何度も繰り返していました。
そうやってだましだまし最終的には1mgを続けて来ましたが、最近では改善が見られないので完全に止めてしまいました。
父はアリセプトを止めても今のところは変化は認められません。
かえって発語するようになったりしています。
それが、アリセプトを止めたのが功を奏したのか、はたまた半年以上のみ続けているフェルガード100の効果なのかは残念な事にハッキリとはしません。
抑肝散に関しても、これまた長期に渡り摂取していると蓄積してくるようです。
成分の甘草が浮腫を起こしますしね。
父は抑肝散によって幻視が減っている様には思えませんが、精神的に落ち着くようで(なにせ子供の疳の虫やヒステリーに効果があるのですから)夜に1包でぐっすりと眠ってくれて眠剤要らずです。
なにせ発症10年目ですから、フェルガード効果は皆さんの様に目をみはる様な効果はありませんが、今後に期待はしていますよ。

メール HOME 2008年10月08日 (水) 17時00分


[899]hokehoke
みない様への返信(お詫び)


半年前までみなみ様の言うようにアリセプトを切れない医師でした。コウノメソッドを知る半年前までは、私もそんな医師の一人でした。過去に効果が無くなったと判断し、中止したところ急速に異常行動が増え、結局病院や施設での介護しかありませんでした。
ただ私は、飲ませて効果より不利益が場合、すぐ新たに始めた薬は中止していましたので、アリセプトに超過敏なレビーで大きな失敗をしなくて済んでいたのだと思いますが・・・。
 この辺の情報は、エーザイ(製薬会社)を通じてしか得られない場合がほとんどでしたので・・・。
いわゆる第一人者とか権威とか言われる方々の書いた、認知症についての医師向けの文書もほとんど実際の治療に役立つものはありませんでした。
レビーの発見者である小阪先生もいわゆる権威とか第一人者などと言われる方々に遠慮をして公式な場所では、レビーにもアリセプトが効果があるとしか一定ない状況では、コウノメソッドはなかなか認められないと思います。それを帰られるのは、介護者の皆様しかいないのです。患者の評判を気にする医師が多いのも事実です。皆様方がコウノメソッドの実施を求めて、声を上げていっていただくしか無いのです。小数ですが徐々に同士であるコウノメソッド実践医も増えております。今後も一緒になってコウノメソッドを広めていきましょう。
ただ現状では、健康保険のルールもあり完全実施が難しい現状ではありますが。これを変えていくのは、患者(介護者)の力を借りていくしか無いのです。みんなでがんばりましょう。

2008年10月08日 (水) 18時41分


[901]みなみ



こんにちは。

hokehoke先生、こぶたさんとお二人からレス頂戴しておりましたのに、お返事がすっかり遅くなりすみませんでした。

hokehoke先生、「お詫び」だなんて、、、、そんな申し訳ありません。

画期的なこの治療法を知ることもなく未だ旧態依然としている医療現場が殆どの中、hokehoke先生のようなお医者様の存在は本当に私共患者家族にとって有難いのです。

ですから、「今後も一緒になってコウノメソッドを広げていきましょう。みんなでがんばりましょう」とおっしゃって頂き、本当に嬉しく存じました。こちらこそどうぞ宜しくお願い申し上げます。
このまま私たち患者家族に手を差し伸べて下さることを願ってやみません。

〜〜〜〜〜〜

先生が正直なお気持ちをおっしゃってくださったので、私の気持ちもお話させて頂いてもよろしいでしょうか。

確かに、私はhokehoke先生のおっしゃる理不尽に泣かされたひとりです。
そして、その理不尽がどれだけ患者家族の不利益になっているのかという事を一人でも多くの方に分かって頂きたくて、kuririnさんのブログにコメントさせて頂くようになりました。

レセプトの問題は医師にとって死活問題なのは承知しております。
しかし、ルールって、法律って、いったい誰の為にあるべきものなのでしょうか。

その悪法(敢てそう申します)のために、改善できるはずの患者がどんどん寝たきりになってしまうとしたら・・・!本当に許せないです。

又、私共のようにこうしてネットと繋がりを持て、コウノメソッドに行き着けた患者家族は一体どれ程の数なのでしょうか?

殆どの家族の方はその理不尽にさえ気付きもせずに、何も知らないあるいは何もしようとはしない病院に掛って、ただ寝たきりになって行く家族の介護に明け暮れるのでしょう。

又、コウノメソッドに行き着けたとしても、河野先生がブログの中で、「アリセプトの減量はいちいちメール相談しなくても家族が様子をみながらしてもいいんです」、、と書いておられましたが、、

主治医に認めてももらってない減量を、そうは言っても素人の自分が本当にやってもいいもんだろうか???と普通物凄く悩むものです。

いざ減量を始めたとしても、本当にこれでいいの?本当は足りないんじゃないの??と悩みに悩むのです。

だから、せめて、こういったBBSに藁にもすがる思いで相談に来られた方には、そういった悪法が存在しますが、そんなものは無視してあなたの家族にとっての適量を探す事、これが近道ですよ!と大変僭越ながら教えて差し上げたいのです。

そして一人でも多くの認知症の患者さんの予後が「何もしなかった時よりも」あるいは「間違った処方をされた時よりも」善くなりますように祈るばかりです。

〜〜〜〜〜

本当に忌憚無く述べさせていただきました。
hokehoke先生、今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

こぶたさん、色々ありがとうございました。
又お邪魔させてくださいね!




2008年10月09日 (木) 11時04分


初めまして - 返信 -

[865]フクロモモンガ


昨日レビー小体型とつげられた者です。
今まではパーキンソン病として扱われていましたが、
症状などから改めて病名が変更。
慌てて色々と調べました。
現在53歳、数年前まではダイビング、テニスと活発な生活が一転してしまいました。
先日は階段から転落、右手小指を複雑骨折。
複雑な気持ちです。
冷静な面と大声をあげて泣き叫びたい・・
なんで私が・・・・・・・

愚痴のようになって申し訳ありません。
家族には隠していますが動揺しています。

2008年09月17日 (水) 04時22分


[866]こぶた
はじめまして


フクロモモンガさん
Dr.コウノのブログを読まれましたか?
http://dr-kono.blog.ocn.ne.jp/

ショッキングな内容もあるかもしれませんが、現在は進行を遅らせる方法もあります。
お一人で病気と闘うのは大変だと思います。
今後、ご家族の力も必要になってくると思いますよ。

医学は日々進化しています。
きっと良い治療法がみつかると信じて踏ん張りましょう。

こんな事しか言えない自分ですが、お話を聞く位は出来ると思います。(私はもうすぐ50歳になるおばちゃんですが…)
書きづらい内容ならメールでも下さい。
ブログからの鍵コメでもいいです。

フクロモモンガさん、踏ん張りましょう!!

2008年09月17日 (水) 08時19分


[867]ygracia
おちついて


フクロモモンガさん、はじめまして。
こぶたさんの仲間のygraciaです。

まずすることは、ドクターコウノにメール相談してください。
先生は名古屋の方ですが、レビー治療に全力を注いでいらっしゃいます。
http://www.kyowa.or.jp/dr_kouno/index.html

フクロモモンガさんの主治医がどなたかわかりませんが
それは別として、相談だけでもなさってください。
進行を遅らせる方法はあります。
早期に始めることがいちばんです。

私たち仲間の父親たちは、遅くに発症したけれど、
ひとりフクロモモンガさんと同じような方がいます。
もう高齢になられましたが、パーキンソンと言われたままずっと過ごされています。でもレビーです。

共通していることは、みな正確が几帳面で真面目でウィットに飛んだ性格の男性。

うちの父も運動得意でした。
仲間のひとりのお父さんはマラソンランナーでした。

みんな一生懸命病気と闘っています。

そして、家族の力はどうしても必要です。
痛い、かゆいところに手を添えてくれるのも
家族です。
できるなら奥様と二人三脚で。

こちらも元気をもらえるかとおもいます。
ご家族にもみていただきたいです。

七掛人生パーキンソン&レビー小体型認知症
http://plaza.rakuten.co.jp/parkinsonslife/diary/

治療法はどんどん開発されています。
決して臆することはないと思います。

ドクターコウノの講演などもあります。
みなさん、主治医とは別に名古屋まで受診に
行かれています。

日々の暮らし方もひとりで頑張りすぎるより
家族の手をどんどん利用してください。
家族はそのためにいるんですから。

気持ちの応援団はこぶたさんをはじめ
いっぱいいるので、どうぞいつでも
書き込んでください!!
溜め込まないでください!

私もいつも父が具合悪くなったころのことを
思い出します、
なんで気づいてあげられなかっのか、
なんで落ち込む気持ちをもっと理解して
受け止められなかったのかと。

ご家族とともに、ふんばってください!!


HOME 2008年09月17日 (水) 12時36分


[868]ygracia



フクロモモンガさん、
私は勝手にフクロモモンガさんが男性と思い書いてしまいましたが、
男性、女性どちらにしてもご家族の応援が
必要です。
がんばりすぎないでくださいね。

2008年09月18日 (木) 01時36分


[869]ygracia
つづき


どうしても言いたいことがあります。
レビーは認知度はあまり低下しません。
名称が、「レビー小体病」から総合して
「レビー小体型認知症」に変っただけです。

ただ伝えられないという現象が起きるけど
家族はちゃんとわかります。

昨日こんな映画を見ました。
フランスの「ELLE」の編集長の実話です。
[潜水服は蝶の夢を見る」
http://www.chou-no-yume.com/main.html
娘と見ましたが、亡くなった父もきっと
こんな日々だったのかと感じました。
人間ふんばれます、気持ちと愛があれば。

2008年09月18日 (木) 01時48分


[900]フクロモモンガ
ありがとうございます


皆様のレスを拝見して嬉しくなりました。
またご紹介いただいたブログなどもしっかり読まさせていただきました。
まだ自分の置かれた立場にとまどいはありますが、
だいぶ落ち着いてきました。
仕事のストレスで鬱病と診断され、それが自分でも
振り返れば感心するほどの散財で、そううつ病と。
そのうち身体の動きに違和感が・・・

今通っているクリニックのドクターには信頼を置いています。
精神疾患の時からお世話になり、
パーキンソン病は他の病院で認定されたのですが、
それに疑問を抱き、いろいろ調べたり薬を変えたりしていただき、やっとレビー小体型と。
道は長かったですが、常に患者と真正面から向き合っていただけるドクターだと思っています。
ドクターと相談しながら、これからの治療に向き合って行こうと思います。

ちなみに私は53歳、男性です。
働き盛りで、働けなくなりました。
夢にまでみた毎日が日曜日なのですが、
早すぎです、働き盛りの年齢で病気になった場合に
経済的な問題も大きくのしかかってくること、
改めてしりました。

みなさまの声のおかげで少し前を向いて歩いていける
優しさを頂きました。
ありがとうございます。

2008年10月09日 (木) 00時03分


F100治験中 2ヶ月目突入! - 返信 -

[885]BLUE NILE


よろしく、お願いします。BLUE NILE です。やっとここを見つけましたw。
母 85歳 アルツ 介護2です

処方されている薬
内科より
ベリチーム顆粒
ラックビー顆粒
マグミット錠250
高血圧です
ブロプレス8
ロプレソールSR
アスパラカリウム300
アムロジンOD2.5
精神科より
アリセプト5
グラマリール25×1、、、、現在服用をしていません。飲むほど荒れる状態ではないと判断しました
ブラダロン200×2、、、、 現在服用をしていません。

F100治験中です。2ヶ月たちました。
アリセプト5から段階的に下げました。5→2.5→現在は2〜1.5ぐらいです
錠剤カッターで半分にするのですが、やや正確ではありませんので目分量です。

最初はF100を1包→2包→現在はF100×1とNフェル×1の併用です。
独断ですがF100では効果が少ないと判断し、Nフェルを併用することにしました。

現在の様子と問題点。

プラス面→確かに効果がありました。これは驚きましたが、ただ認知症が治るといったものではないことをフェルを試す人は肝に銘じるべきですね。それを期待してフェルを使ってはいけません。

その1 テレビを長時間視聴できるようになりました。それまではまったく関心を示さなかったのに今では笑いながら見れるようになりました。とはいっても、お笑い番組の体をはった芸とか動物番組とかに限られますが。

その2 会話が少しだけ成り立つようになりました。文字は理解できています。

その3 また、カンタンや家事や裁縫に取り組めるようになりました。

マイナス面→改善しない点、あるいは悪化した点

その1 傾眠傾向、午前中はぐったりです。様子をみはからって家事や裁縫、洗濯ほしなどの作業を与えていますが、意欲には波があります。

その2 フェルの副作用?ちょうど飲み始めてから尿を漏らすようになりました。現在尿パッド200ccクラス
と介護パンツの併用で1日を乗り切っています。処方されたブラダロン200×2は効果が薄いと判断して飲ませるのを中止しました。あまりクスリは飲ませたくないのと主治医との関係はよくありません。怖くて違うクスリを処方してくださいと言う事ができません。

ウンチのさい、どうもお尻を拭いていないのではないかという疑問があります
トイレのとき、水を流すことと手を洗うことを忘れます。一応さりげない先回り介助してますが、トイレ関連は悪化している印象です。ただ、弄便の傾向はいまのところ、ありません。1ヶ月周期ぐらいで弄便があったのですがフェルの効果でしょうか?
    
その3 夜間、声を上げるようになりました。興奮というほどではないのですが少しして起きてオシッコ
という状態です。それからなだめると寝てくれることもあります。オシッコがキーワードのようですが、又、夜間せん妄がはじまったのかと思うと不安です。ストーリーになっているので夢みたいですが。
だいたい時間が決っているので、オシッコのサイン→同時に夢と推理していますが。

その4 幻視にはあまり効果がなかったようです。生活に支障がでるほどではないのでスルーしてます。

今後の治療方針についてのアドバイスをください

オシッコについて
尿取りパッドを併用するようになって、お尻が快適になったのでますますお便所に行かなくなっている
傾向があります。冬の寒いお便所より介護パンツで解決できるのなら、これでいいのかと思うのですが
この状況はやはり不自然でよくないと思っています。クスリの飲ませるべきでしょうか?
どのクスリがあっているのか判断できません。尿関連のクスリは効き目が切れるとドバッと漏れてしまい
本人に失敗したという悪いイメージしか残らないのではないかという不安があります。

アリセプトについて
減量の不安があります。夜間声を上げる傾向がでてきたので、やっぱりアリセプトが少なすぎるのか
どうかの判断ができません。声を上げるといっても「ううううううう」とかなんですが、最近まで
そんなことはなかったので不安です。フェルを増量すればいいのでしょうか、それとも組み合わせを
変えたほうがいいのでしょうか?生活上の大問題となるほどではないのですが、先回りして考えてしまい
ます。
このままフェルガードは増量していくべきなのでしょうか?

2008年10月07日 (火) 10時39分


[886]hokehoke
Blue Nile様へ


フェルガードの使い方とアリセプト減量について

フェルガードは米ぬかから取れた「フェルラ酸」を基本に「ガーデンアンゼリカ」を加えたものです。フェルラ酸の量は基本的に同じでガーデンアンゼリカの量の違いによりフェルガード100とNewフェルガードに分かれます。ガーデアンゼリカは興奮を招いたりすることがあり、レビーではその使用量が難しいです。ただレビーでよく見られるパーキンソンに対しても良い効果があります。嚥下障害などにも効果があり、そ方の状態により最適量が違うようです。
動きや嚥下をよくしたいならガーデンアンゼリカを多くし、興奮や幻視が目立つなら少なめにするというのが基本だろうと思います。フェルガードを午後は3時ごろに飲むように河野先生などが進めておられるのは、興奮したとき夜間まで興奮が残ると介護者が大変なので、もし興奮しても寝るころまでに収まるようにということで、3時ごろに飲ませることを薦めています。
夜興奮(せん妄)して困るようなら、フェルガードを
朝Newフェルガード:1包午後フェルガード100:1包
朝フェルガード100:2包午後フェルガード100:1包
朝Newフェルガード100:1包午後フェルガード1001/2
などのように、フェルラ酸のトータルの摂取量を増やし、ガーデンアンゼリカの摂取量を適切に調節していくのが良いと思います。
あと不眠が幻視や妄想・興奮に悪い影響を与えますので、抑肝散を夕方1包や、眠剤の使用も検討がひつようになると思います。抑肝散は普通や眠剤とか安定剤として使われています。その他の眠剤としては河野先生は、レンドルミンやベンザリンを薦めています。私はリスミーという薬を使っています。
 一般にレビーではアリセプトの過剰で興奮することが多いのですが、アルツハイマーよりの場合アリセプト減量で興奮する場合もあるようです。
お母様の場合どれが関与しているかわかりませんが、フェルガードをはじめて、特にNewフェルガードを始めて夜の興奮が目立つようならガーデンアンゼリカの量が多いか、午後のガーデンアンゼリカの服用が悪さをしている可能性が高いので、この面で前記の様なフェルガードの組み合わせと飲ます時間などを調節してみてください。
後は眠剤ですが、せん妄時には返って悪化させることがありますので、抑肝散などから試してみると良いと思います。
それでうまくいかないようなら、アリセプトの増量も考えてみたほうが良いと思います。

排泄の問題について
お母様の場合尿意がなくなっていると考えて良いと思います。脳の障害により、オムツが取れる前の赤ん坊と同じ状態様な状態になっています。ころあいを見計らって、トイレに誘導すると言った介護上の工夫も必要になると思います。薬の使用で改善するかやってみないとわかりませんが、大きな効果は期待できないと思います。
 あと寒い地方の場合、室内で使うポータブルトイレも検討したほうが良いかもしれません。プラスチックのトイレは避けてください。木製の椅子型のポータブルトイレが、お勧めです。稼動部が多いと(調節なども含む)、後でがたが来ますのでそういうものは避けてください。ポータブルトイレ以外に、普段過ごす椅子としても使い勝手がよく、ベッドサイドにおいておくと、起き上がって移動するときの手すり代わりにもなります。介護保険で購入すると最終的には1割で購入できますので、検討してみてください。介助でトイレを使用しないといけない状態になるようなら、早めに導入して使用に慣れていただいたほうが、いざというときに困りません。
あと下剤として、マグミットが使用されていますが、この薬は長く使っていると、泥状便が、断続的に出て対応が難しくなることが珍しくないので、私は使用を進めていません。ラキソベロンという薬で通じをやわらかくするほうが、下痢の起こり具合は少ないのとラキソベロン液のほうを使うと微調整がしやすいことから、ラキソベロンを使用しています(主にラキソベロン錠を1〜2錠)。この面でも検討してみてください。

2008年10月07日 (火) 13時05分


[887]BLUE NILE
いつのまにか秋です


hokehoke先生

ご返信ありがとうございます。貴重なご意見さっそくこれからの介護に役立てたいと思います。

マグミットのご指摘、、、、、、驚愕です。調剤薬局の情報にはそんなことは書いてありませんでした。
どうやらまだまだ、知らないことがたくさんあるようですねw複雑なパズルを解いているようです。
介護も新しい段階に入っていかなければならないことを覚悟しました。先手を打たなければなりません。
この掲示板を見つけてやっと少し安心しましたが、情報から隔離されている介護家族も多数いると思われ
不安が払拭できません。それでもがんばろうと決意しました。
また、質問させてくださいw

父(脳血管性痴呆)もフェル治験中ですwwww

こぶたさんへ
このような場所を提供していただき、ありがとうございます。ワタシの情報がすこしでもお役に立てればと願っております。

2008年10月07日 (火) 14時48分


[888]こぶた
お疲れさまです。


BLUE NILEさん
ようこそいらっしゃいました。
お役に立てて嬉しいです。(て、私は何もしてませんけどね^^;)
便秘の件はフェルガード飲み始めてから、父も私も快調ですよ。
父は頑固な便秘でしたけど、ラキソ(我が家はシンラック)数滴とフェルガードで普通の固さの便が出てます。
以前は座薬の下剤を使って、尚かつ摘便してたのですが、現在は自然に排泄しています。
医療の事だけでなく、介護の生活面でも質問して下さいませ。
私でもお答えでける事が、あるかもです。

hokehoke先生にはお忙しい中、本当にありがとうございます。

メール HOME 2008年10月07日 (火) 16時07分


[889]hokehoke
たかが通じ。されど通じ。


排泄の問題は認知症の方の場合実は大きな問題なのです。まず第一に排泄状況の確認が困難であることがあげられると思います。また便の性状も確認するのが、困難なことがあげれれます。本人の訴えを無視するわけにはいかないし、信用しすぎると痛い目にあるし・・。
 過度の便秘や下痢が認知症の方の精神状態に悪い影響を与えていることは、間違いないと思います。下痢は下着の汚れ具合である程度判断できます。下痢の場合周囲の皮膚がただれてかなり不快に成っているはずです。また過度の便秘で、おなかが張ってくれば判りますが、これも腹部の不快感が強い場合もあり、やはり心理的にも悪影響があります。この辺は、それぞれ確認の仕方を皆様も工夫しておられると思いますが。

あとポータブルトイレや介護用のベッドは、ある程度認知症の程度が進んだ場合、早めの導入をお勧めいたします。進行してからでは新しい道具に順応できない場合も、ありますし・・。木でできた椅子式のポータブルトイレは、捕まってもまずずれませんし倒れる危険もありません。この点で安心して手すりとしても使用できます。私の患者様でこの椅子式のポータブルトイレを導入して、亡くなるまでの4年ほど椅子としてしか利用しなかった方も居ります。椅子としても長時間利用してもあまり疲れません。この点がメリットだと思います。
 

2008年10月07日 (火) 17時44分


[890]みなみ



こぶたさん、hokehoke先生、BLUE NILEさん
こんばんは。

BLUE NILEさん、はじめまして。hokehoke先生にご質問の中、お邪魔して申し訳ありません。

初診はアルツでしたが後々レビーと確定した義父をお世話しています、みなみと申します。
お母様のご様子を伺っていて、なんだか義父の薬調整をしていた頃の状態と似ている気が致しました。

hokehoke先生、お忙しい中、いつもいつも私達患者家族に温かく力強い手を差し伸べてくださり、
ありがとうございます。本当に感謝致しております。

先生の詳しい解説を拝読して、沢山勉強させて頂いております。分からない所があるのですが、質問させて頂いても宜しいでしょうか。申し訳ありません。
どうぞ宜しくお願い致します。

先生の解説の中で、「一般にレビーではアリセプトの過剰で興奮することが多いのですが、アルツハイマーよりの場合アリセプト減量で興奮する場合もあるようです」とのことですが・・・。

確認させてください。この「興奮」というのは、せん妄の意味でよろしいでしょうか。
アリセプト減量中はまだせん妄が残っている場合もある、、ということでしょうか?
又は、減量した為にせん妄状態になる、という意味でしょうか?

義父の場合はアリセプトを2.5mgに減量してもたいした違いはなく、1.25mgにして昼間の改善はみられても、夜のせん妄状態は続いていました。1〜0.83mgの状態を暫く続けているうちにせん妄幻視も失禁も又傾眠も治まってきたのです。

そして、義父も「うううううう」とお隣に聞こえそうな大きなうなり声をしょちゅうあげていました。
「うなり」はレビーの症状のひとつだそうですが、BLUE NILEさんのお母様の場合は義父とは違うものでしょうか?
義父の場合少量アリセプトを続けているうちにそれも治まりました。

義父のように少量アリセプトでせん妄幻視がなくなる人の方が小数のようですが・・。
又、一旦症状が消えた義父も2ヶ月弱で幻視、せん妄、うなりの再発がありました。

アリセプトが少ないのかと考え、今度は1.25mgに増やしました。するとせん妄がなくなりました。しかし幻視は月に2,3度ですが残りました。ただ幻視時の状態は興奮することなく比較的落ち着いていました。

記憶に関してはイマイチでした。それでも今入ったばかりの風呂にすぐ又入ろうとしたこともあり、改善はされたとは思いますが。その後、Newフェルガードを始め9ヶ月ですが(「100」も入れたりして必要な調整はしています)、現在、幻視もなくなりイマイチだった記憶も改善しています。

アリセプトはアルツであろうとレビーであろうと「その人にとっての適量」を見つけ出せれば改善する可能性があると思うのです。

長々すみません。hokehoke先生、もう一つ、お願いします。
kuririnさんのところでのご回答の中、フェルガード100の効果についての記載で「パーキンソニズムの強い方の場合ガーデンアンゼリカが多いほうが良い場合もある」とのことでした。

実は、私は逆に思っていたのです。なので少し混乱しています。レビーでパーキンソニズムの強い方の場合ガーデンアンゼリカは多いと合いにくいのかと・・・???どうぞお教えくださいませ。



2008年10月07日 (火) 23時04分


[891]hpkehoke
みなみ様へ


アリセプトにしてもガーデンアンゼリカにしても、神経伝達物質の働きに影響しています。これらの物質は、本来の作用からは予測できない働きをする場合があります。この辺は良く判らない動きを、する場合があります。
アリセプトを中止してせん妄になったのは、実は私の義母なのです。妄想型のレビー?かアルツハイマーにレビーが加わってきたかは、私にも良くわかりません。1年半ほど前の春先、非常に興奮して妄想に基づいた、言動の嵐になりました。話を聞いていてアリセプトを止めたということが判り、あわててアリセプトを飲ませ始めました。その結果うそのように妄想が落ち着き「この前はいろいろやったようだね。悪かったね。(この騒動の間のことを)私は何も覚えていない」と言い出したのです。思えば15年ほど前、短期記憶障害が病的になり、当時一緒に住んでいた「妻の妹」といつも喧嘩をしていたことがあります。この当時脳の血流をよくすることで収まりました。7〜8年前より、物忘れや妄想が多少出てきて、5年ほど前からアリセプト5mgを飲み始めております。経過からレビーだったのではとも思いますが、同居していないため正確にはわかりません。
母の場合は、アリセプト中止で、脳の機能低下が急に起こり、せん妄を起こしたと考えられますが、せん妄の発生原因はまだ正確にわかっていません。この点はどう判断してよいか本当のところはわかりません。アリセプトの効果がある方でアリセプトを止めると急に認知機能が低下して、異常な行動を起こす方がいるようです。
レビーでアリセプトンの過剰投与で起こる幻視や妄想も
ありますので、この点はアリセプトの影響(効果)が違っていると考えたほうが良いと思います。

コウノ先生治験により、嚥下障害がNewフェルガードで100%改善すると言っておられました。このことより
ガーデンアンゼリカがドーパミンの働きをよくしていることは間違いないと私は考えております。レビーのパーキンソニズムは、ドーパミンを増やしても改善しない場合があるのですが、パーキンソン病に近いパーキンソニズムにはドーパミンの働きを良くすると、改善することがあるのです。もっともドーパミン過剰は興奮をもたらすことが多く、この辺は今後の研究にまたなければなりません。
ただ個々でいいたかったのは、興奮・せん妄はアリセプトの過剰と固定観念でいないほうが良いということです。どのように解釈するか難しい面もありますが、固定観念で認知症の症状を理解しようとすると、間違うことがあるということを、言いたかったわけで、皆さんを混乱させただけかなと反省しております。

基本的にはレビーの場合アリセプト過剰で妄想や幻覚・興奮が強くなりせん妄になられる方や、パーキンソニズムの悪化で動けなくなったり、何も出来なくある方が多いです。
あとガーデンアンゼリカが興奮させ妄想やせん妄などをじき起こすことは確かですが、パーキンソニズムに対して同時働くか、まだ良くわかっていません。ただフェルガード100を飲んでもらっている方で、パーキンソンの症状である姿勢の異常や小刻み歩行が改善する方が目立つことは、事実です。フェルガード100を1包より2包の方に、改善効果が大きい傾向に有り、パーキンソニズム改善にはガーデアンゼリカの働きも必要なのでは、と思いあのように書きました。ただガーデンアンゼリカで興奮することが多いため、その投与量は慎重に判断しないといけませんが・・・。この点では、ガーデンアンゼリカの投与量は、慎重に選択しないといけないでしょう。

2008年10月08日 (水) 01時33分


[893]BLUE NILE
一片の雨で、花香る


わたしの質問で小さな輪が広がりました。
みなみさん、質問ありがとうございます。

パズルはどのように解いても、最後のピースが埋まればそれが正解ですよね

母の症状も時系列的にさかのぼると、フェル治験によって劇的に改善したと思います。ただ、
介護しているワタシは、それをアタリマエのように忘れてしまうのです。なぜなら、その変化は
ワタシが期待しているものとは違う形であらわれるようなのですw昨日、hokehoke先生に質問してから
冷静に記憶をたどるとせん妄や興奮といったキーワードが以前ほど重要なポイントではなくなって
いたからです。そして、それはワタシにとってワタシの睡眠時間が増えたことから実証されましたw
以前は何度も夜間起きようとして、ワタシの睡眠時間は3時間を切りました、フェル治験を開始して
徐々に変わり気がつくと、たしかにせん妄や興奮のケースはあるもののその回数は劇的に減り、
今は排泄関連の問題が浮上し、いつの間にか睡眠時間が増えていました。

こんな感じなんです。

ふと気がつくと問題が、すりかわっているといったら認知症君には失礼でしょうかw
フェルとアリセプトそして、外的環境要因など、謎が謎をよび、ワタシたちは名探偵にならなければなりませんねw

昨日、教育テレビを見ていたら、とても面白かったので紹介します。

手話教育を受けていない高齢の聾唖者とのコミュニケーションをするボランティアの女性のハナシでした。
他者との意思の疎通ができず孤立している女性といろんな工夫をして会話ができるようになるというケースでした。
ワタシはこの番組を見て、やってみようと思い、とっさに母にテキトー手話をしました。
台所を指差し、顔を洗うしぐさ、それが終ったら寝るよという手話をしたら、わかったようですwwwww
絵カードなんかも有効に思えました、赤ちゃんに対する手話なんかもあるみたいですから、、、、
ひょっとして認知症で言葉を失ってもある段階では有効かもしれないと、、、、、秋の夜長すこしだけ希望を
抱いて眠りにつきましたw

朝、眠りから覚めてしまうと過酷な現実はそんな希望をコッパミジンにするとわかっていてもzzzzzz

現実はポータブルトイレ探しがはじまりますwww

2008年10月08日 (水) 10時25分


[897]みなみ



こんにちは。
BLUE NILEさんは詩人ですね!
素敵な文章に感心しております。

しかし、ホントに患者家族は皆、探偵にならなくっちゃなんですよね。
大変です。。。。
大変ですが、パズルが解けたら、本当に介護はぐっと楽になります。

そうは言っても、、すべてのパズルが解ければそれが勿論一番いいのでしょうが、BLUE NILEさんが感じていらっしゃるように、まだまだ色々あったとしても、介護者が夜眠ることができればそれで良しとする、そう思われるお気持ち、とてもよく理解できます。介護者が眠れるということは患者さんも穏やかだということですものね。

しかし、試しに、アリセプトをもう少し減量してみる、というのはいかがでしょうか?
もしかしたら、お母様の適量はもう少し少ないのかも?(人によってはたった0.25mgの増減でも違いがでます)
うまくいけば失禁が減るかもしれません。
義父がそうでしたので、お節介を申しました。

(因みに義父の排泄問題も大変でした。大きい方も小さい方も。小の方の失敗は日に何度もということも。排泄の感覚がない?と思われた程でした)

フェルガードは脳機能を改善させるのですが、同時に多過ぎのアリセプトを服用していると、その悪影響の方が大きく出ると思われるので、なかなか良い結果がでにくいと思うのですが。。。
それほど、多すぎのアリセプトは悪さをします。
お母様にとっての適量が見つかります様にお祈りしています。

日々の介護、本当にお疲れの事とお察し致します。
BLUE NILEさんもどうぞご自愛ください。

PS 手話のお話、大変興味深く拝見しました。






2008年10月08日 (水) 15時35分


- 返信 -

[878]hokehoke


キューピー様へ
お母様の問題点にあげているのは、不安などにより興奮して呼吸が荒く早くなることがあります。呼吸が苦しそうに見えてもSaO2が95%以上あれば、それは呼吸困難とは言いません。もしかすると不安からか換気症候群を起こしているのかも知れません。
過換気症候群は、不安などのストレスから呼吸が速くなり、血液中の二酸化炭素の量が異常にひくくなることで
起こります。いったんこうなるとあえぐような呼吸になり、本人もいくら吸っても空気が(肺の中に)、入っていかない空気飢餓感を訴えます。この状態が続くと手足の痺れや、痙攣様の症状が手の指などに出ることが多いです。本人の、自覚症状や、他人が見たときの苦しさが強い様子から、初めての発作のときは大体救急車で来院される方がお起きです。
お母様の発作時の呼吸数は30/分前後になっていないでしょうか。また興奮などで呼吸が速くなると、それが引き金になって、過換気状態になることもあるようです。
 レビーでは自律神経障害が症状としてよくあります。たとえば異常な発刊などもそうですので、交感神経の働きが活発になり、頻脈となることも十分考えられます。
また発作性上室性頻拍症と言う不整脈を起こし、それを引き金に過換気になることもあるようです。
後は、痙攣発作も考えられますが、原因の特定は難しいと思います。痙攣だと坑痙攣薬を使用すると収まる場合がありますが・・・。薬剤の選択が難しいです。後は動かした刺激などが引き金になるようなら、刺激により不随運動が起こっているかも知れません。
SaO2が95%以上あれば、医学的には問題ありません。後は本人の自覚症状ということになるのですが・・・
フェルガード100を当分一日1回で投与を続けたほうが
良いと思います。それでしばらく様子を見て(1〜2週間)その後の症状で対応を考えて行くしかないと思います。痙攣は医学的には、それほど恐いものではありません。脈拍も原因によって違いますが120程度までは、心配ない場合が多いです。
見ていると苦しそうでご心配だと思いますが、前期のような場合が考えられますが、これをぴたっと止める事は
なかなか難しいかと思います。
 取りあえず「アリセプト」の中止と「フェルガード100うぃ一日1〜2包」で様子を見て行きましょう。一度に多くの薬を変更しますと、その評価が難しくなりますので、今のままフェルガードを続けて様子を見てください。何かあれば再度お問い合わせください。


メール 2008年10月03日 (金) 04時28分


[881]きゅーぴー
胸がいっぱいです


(こちらに返信して良かったでしょうか?)
hokehoke先生、4時間かけて書いた書き込みに、夜遅く?朝早く?速攻でお返事いただき、ありがたくて胸がいっぱいです。
おっしゃるとおりアリセプトを中止したばかりなので、このまましばらく様子を見ます。
緊張が長く続くと心不全を起こしそうで心配ですが、この症状のみを無くすのは困難なようなので、全身状態を良くするよう心がけます。
本当にありがとうございました。

こぶたさん、掲示板をお借りするかたちになってしまいごめんなさい。
この件については、hokehoke先生に直接問い合わせ、こちらに経過報告させていただこうと思います。
こぶたさんに泣きついてよかったです。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(^○^)(^○^)

メール 2008年10月03日 (金) 09時43分


[882]こぶた
良かったです♪


hokehoke先生
本当にありがとうございました。
これからも、宜しくお願いいたします。
そして、一日も早い「認知症を学ぶ会」のサイト&掲示板の創設を願います。
(こちらにレスが付きましたので、こちらを残します)

きゅーぴーさん
お薬やサプリの事、医療については先生に直接メールした方が、下手な横槍が入らなくていいかもです。
新しい掲示板ができるまで、踏ん張って行きましょう。

メール HOME 2008年10月03日 (金) 10時01分


[883]hokehoke



キューピーッ様へ
変化があれば(改善や悪化)、この欄を通じて知らせていただければと思います。そのほうが、皆さんで情報を共有できますから・・。嫌でなければそうしてくださるとありがたいのですが。
公開したくないことであれば直接メールでもかまいませんが・・・。

メール 2008年10月06日 (月) 02時24分





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