●三陸沖北端部での地震活動その3
1、今回の震源域の特徴
8/20、8/21、8/22と連続して、M5-M6の地震が続く、今回の震源域の特徴を調べた。
下記の3項の記事のように、北海道大の平川一臣特任教授によると、
北海道&東北沖は、襟裳岬~根室沖、陸中~下北沖、常磐~陸中沖のM9級の震源域として、三領域に分類できる。
常磐~陸中沖は東日本大震災が発生し、地震のエネルギーはほぼ解放されているが、
陸中~下北沖は、
最後の地震からの時間経過が長く、次の巨大地震が発生する切迫度が極めて大きい。
図2016082301にその三領域を左図として示した。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/touhokumega.jpg8/20-8/22と連続する今回の震源域は、「陸中~下北沖」の領域の中の中心部位であることが、
図2016082301の右図でわかる。
従って、
8/20、8/21、8/22と連続して、M5-M6の地震が続く、今回の震源域は、巨大地震を起こす震源域であり、
「最後の地震からの時間経過が長く、次の巨大地震の切迫性が極めて大きい地域である。」
2、下北沖にもM9級震源域か 北大特任教授が堆積物再点検::朝日新聞digital 2012/1/26
「「北海道から茨城県沖には、注目されていなかった下北半島の沖も含め、
マグニチュード(M)9級の地震を起こす震源域が三つあるとする説を
北海道大の平川一臣特任教授が26日発行の雑誌「科学」で発表する。
それぞれ千年程度の間隔で地震を起こしてきた可能性があるという。
平川さんは東日本大震災後、過去の津波で運ばれた砂などの津波堆積(たいせき)物を再点検した。
大震災で想定より遠くまで津波の痕跡が残ることがわかり、
北海道から宮城県までのデータを整理し、超巨大津波を起こす地震の震源域を見積もった。
三つの震源域のうち、
陸中~下北沖は、3千年前や12~13世紀に、北海道の内浦湾の奥まで襲った津波の痕跡などから推定。
最後の地震からの時間経過が長く、次の地震の切迫性が高い可能性がある。
常磐~陸中沖は
東日本大震災や869年の貞観地震の震源域に相当。
襟裳岬~根室沖は、
北海道南岸で予測されたM8級の震源域を含む海域で、
1611年の慶長三陸津波も、この震源域の津波が東北を襲った可能性があるという。」」