◎本サイト掲示板でのお問い合わせ 【ご質問】 最近静岡県の西部で地震が頻発しているのですが大丈夫なのでしょうか? 南海トラフとの関係はあるのでしょうか?
【お答え】 8/29、8/31、9/1と、静岡県西部で、M2.8-M4.2の有感地震が8回発生しました。
地震調査研究推進本部の「静岡県の地震活動の特徴」の記述によりますと、
「県中西部、静岡市付近から浜名湖付近に至る広い範囲に、深さ20~30kmの定常的な地震活動が点在しており、 とくに静岡市の周辺では、 1589年(M6.7)、1841年(M6 1/4)、1857年(M6 1/4)、1917年(M6.3)、 1935年(M6.4)、1965年(M6.1)と、数名の犠牲者を生じるようなM6程度の被害地震が発生しています。」
最近では、 2012/9/9-2012/11/24の凡そ2か月間の間に、 M3-M4の有感地震が10回発生しました。
南海トラフ地震では、東海地震、東南海地震が対象になります。 東海地震では、 気象庁地震防災対策強化地域判定会会長会見:8/31 (引用開始) 「本文
最近の東海地域とその周辺の地殻活動 現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。
1.地震の観測状況 浜名湖周辺のフィリピン海プレート内では、引き続き地震の発生頻度の低い状態が続いています。 8月24日から、長野県南部でプレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)を観測しています。
2.地殻変動の観測状況 GNSS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。 平成25年はじめ頃から静岡県西部から愛知県東部にかけてのGNSS観測及びひずみ観測にみられている通常とは異なる変化は、 現在も継続しています。 また、8月24日から、静岡県及び長野県の複数のひずみ観測点でわずかな地殻変動を観測しました。
3.地殻活動の評価 平成25年はじめ頃から観測されている通常とは異なる地殻変動は、 浜名湖付近のプレート境界で「長期的ゆっくりすべり」が発生している可能性を示しており、現在も継続しています。 そのほかに東海地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られていません。」」 (引用終了)
★★ 2年前から 浜名湖付近のプレート境界で「長期的ゆっくりすべり」が発生しているようです。
一般にゆっくり滑りによって、ズレた部分は歪みが減少して地震が減る一方で、 その周辺は逆に歪みがたまり、地震が起きやすくなると考えられていますので、今回も、それとの関連で、 有感地震が連続したのかもしれません。
本サイトの観測者仲間の静岡県の大気中ラドン濃度観測では、 県東部、県中部、県西部の太平洋側に3か所の観測網を有していますが、 今のところ、上述されているようなM6程度の地震に対応するようなラドン濃度異常はありません。
また、静岡県函南町月光天文台:FM三重県志摩局78.1MHzの地震エコーも 最近一か月間でも、ほとんど観測されておりません。
また、本サイトの空の掲示板で、数カ月連続するような、南海トラフ上空での大気重力波の発生もありません。
以上のことから、南海トラフの巨大地震:東海地震、東南海地震の懸念もないと推察します。
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