◎新妻地質学研究所
速報69)東日本大震災は伊豆スラブの下部マントル崩落によって起こった, 2015年7月の地震予報
2015/7/30→こちら
http://www.niitsuma-geolab.net/archives/42376/20に報告しましたが、新妻信明静岡大学理学部地球科学教室名誉教授は、速報68において、
5/30の小笠原西方沖地震M8.1:深さ682kmは、
「メガリスの崩落」(太平洋プレート伊豆スラブ南端の下部マントルへの崩落)であったと解析された。
今回の速報69は、さらに解析を深くすすめた。結論から引用します。
「「太平洋プレートの伊豆スラブ南端の下部マントルへの崩落(速報68)は,東日本大震災を起こし,
三陸沿岸部を沈没させ,「日本沈没」を開始している」」
「「2007年以後は,プレート相対運動面積の集積よりも短期間で地震が起こり,
起こった地震の断層面積もプレート運動面積より過大であることを意味している.
この変化が伊豆スラブの下部マントルへの崩落に因れば,崩落は2007年に既に開始していることになる.
ベニオフ図上の数値「1.63」は総地震断層面積のプレート運動面積に対する比であるが,
プレート運動の1.6倍以上の地震が起こっていることを示している.
この地震過剰は,2004年以後赤色のベニオフ曲線がプレート運動面積の黒斜線の右側に出ていることから,
2004年から起こっていると考えることができる.」」
伊豆スラブの下部マントルへの崩落は、2007年に既に開始していると解析され、
2004年から、始まったのではないかと、推察されています。
もう一点、興味深い解析の引用です。
「「伊豆スラブについては震災前の2010年11月30日M7.1P深度494kmから活発化し,
2015年5月30日M8.1に継続している.従って,伊豆スラブの下部マントルへの崩落は2010年から既に開始されていたと考えることができる.」」
以前にも、報告しましたが、
震災前の2010年11月30日M7.1P深度494kmの地震の22日後、
2010/12/22:父島近海:M7.8の海溝外アウターライズ地震が発生。
千葉外房、静岡&紀伊半島&四国&九州の太平洋側、南西諸島の沖縄本島まで、50cm以下の津波が発生しています。
20140102報告
カリフォルニア大学デイヴィス校・John Rundle教授と
静岡大学理学部地球科学教室名誉教授:新妻 信明氏。
東日本大震災の地震発生には、小笠原海溝の挙動が
密接に関係していたことを解析された。
John Rundle教授は、この地震が、東日本大震災のトリガーとなったと報告しています。
今後について、新妻先生は、
「「これまでの歴史記録の枠を超えた活動が今後起こることが充分予想される」」と報告された。
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