◎房総沖巨大地震モニタリング
2013/10/24、11/16、12/10、12/29、
2014/1/12-1/16、1/19、1/26、2/2、2/9、2/16、2/23、3/2、3/9、3/16、3/23、3/30
2014/4/6、4/13、4/20、4/27、5/5、5/11、5/18、5/25、6/2、6/8、6/15、6/22、6/29
2014/7/6、7/13、8/3、8/10、8/17、8/24、8/31、9/7、9/14、9/21、9/29、10/5、10/12
2014/10/19、10/26、11/2、11/9、11/16、11/23、11/30,12/7,12/14、12/21、12/28
2015/1/4、1/11、1/18、1/25、2/1、2/8、2/15、2/22、3/1、3/8、3/15、3/22、3/29
2015/4/5、4/12、4/19、4/26、5/4、5/10、5/17、5/24、5/31、6/7、6/14,6/21、6/28、7/5に実施
○震源域と地震の規模の想定:三種類
想定3:房総半島南東沖から伊豆鳥島東方沖にいたる一帯:
地震の規模:M8.5-M9:2014/1/12、2014/4/5、2014/4/9詳述
★★想定3の可能性が高い:2014/7/24、2014/7/25報告
2015/5/6報告から
候補1:八丈島と鳥島の間の海溝型地震:特に、最近地震活動が活発化している須美寿島から鳥島東方沖の伊豆小笠原海溝一帯
候補2:最近大気重力波が頻発している八丈島東方沖
候補3:房総半島南東沖から八丈島(あるいはさらに南方の須美寿島)の間の海溝型地震:地震の規模がM9に近い場合
伊豆鳥島近海震央で、地震の規模がM8.2-M8.4の巨大地震による津波のシミュレーション→こちら
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/izuogasawaratsunami3.jpg(東京大学総合防災情報研究センターの原田智也特任助教作成)
M8.2-M8.4の鳥島近海地震の場合には、房総半島外房から九州の宮崎まで、3-5mの津波が襲います。
特に、津波の波高が高いのは、四国の太平洋側と和歌山県で、10-13mにも及びます。
巨大地震発生時には、大津波警報が、
千葉県外房、伊豆諸島、相模湾、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、大分県南部、
宮崎県沿岸部、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島に発令されると予想されます。
○巨大地震発生までの前兆の発生過程
step_1:観測者仲間の大気中ラドン濃度観測の大きな濃度上昇の終息:
9/24に終息したと判定:11/9報告
step_2:衛星写真での現象雲;大気重力波、さざ波雲の発生
(大気重力波はサイト内;地震予想の基礎その2参照→こちら
step_3:予想震源域上空の電離層全電子数:GPS/TECの大きな上昇
地震発生危険度判定は、
黄色(2014/1/26に設定)、「赤の点滅」(2014/11/9に設定)。
赤▲:「巨大地震発生が迫っています」(巨大地震発生まで凡そ1-4カ月、凡そ2015年7-9月に発生すると予想)(2015/5/31に設定)。
今後は、赤●:もういつ発生してもおかしくないの判定を行います。
【概要報告】
5/30の小笠原西方沖地震M8.1:深さ682kmは、
太平洋プレート伊豆スラブ南端の下部マントルへの崩落(メガリスの崩落)であったと解析(新妻地質学研究所)されています。
5/30小笠原西方沖地震M8.1:深さ682kmの翌日、5/31、八丈島南西398km:M6.8:海溝外アウターライズ地震発生。
「5/30深発巨大地震M8.1の翌31日の海溝外M6.8の発震機構が正断層型であることから,
崩落スラブの引張力が海溝外にまで及んでいることを示している.(新妻地質学研究所)」
6/23:21:19 小笠原諸島西方沖 M6.9:深さ480km
伊豆スラブが下部マントルに引き摺り込まれる際に起こる大深度の地震が、6/23:M6.9の地震だったと推察されます。
最近の重要な地震は、上記3件です。
伊豆小笠原方面で巨大地震が迫り、南海トラフ巨大地震ではないと、示している観測があります。
伊豆半島北端函南町にある月光天文台のVHF帯見通し外放送局の最近一か月の観測結果です。→こちら
http://www.gekkou.or.jp/potential/electromagnetism2-1m.htmlグラフが4つ示されていますが、上から3番目と4番目のグラフが、VHF帯見通し外放送局の受信結果です。
FMグアム局:100.3MHz
FM三重県志摩局:78.1MHz
FM鹿児島局:79.8MHz
FM山形県新庄局:88.3MHz
4つのFM局の受信結果のそれぞれの平均値を見てください。
受信強度が高い順番に並べますと、
FMグアム局⋗⋗⋗FM山形新庄局⋗⋗⋗⋗⋗⋗FM三重県志摩局⋗FM鹿児島局
伊豆半島北端函南町では、南(FMグアム局)からの地震エコーが最も強く、次いで北(FM山形新庄局)の地震エコーが強い。
西(FM三重県志摩局、FM鹿児島局)からの地震エコーはかなり弱い。
もし、現在、南海トラフの巨大地震である南海地震、東南海地震が差し迫っているならば、
西(FM三重県志摩局、FM鹿児島局)からの地震エコーがかなり強いはずですが、それがない。
伊豆半島北端函南町観測において、南(FMグアム局)からの地震エコーが最も強いということは、
伊豆小笠原海溝方面で、大きな地震が迫っていることを示しています。
この状態は、1年以上、延々と続いています。
退官された北海道大学森谷武男博士の東日本大震災時の観測です(数年前、テレビ雑誌でよく紹介されました)
地震に先行する現象として,FM放送波が通常の到達範囲を越えて伝播することが知られています。
地震に先行するVHF(FM放送波)の散乱波を地震エコーと呼びます。
森谷氏の言葉で、この時の現象を説明します。
「2010年6月28日から,北海道えりも観測点の89.9MHzのチャンネルに突然エコーが入り始めました。
このチャンネルは中標津局ですが,全国的には,岩手県種市(10W), 岩手県葛巻(10W), 石川県輪島(100W), および神戸(1kW)などがあります。
当初は雑音と考えましたが,良く見ると変動パタンは地震エコーであるようでしたが,北海道東部の観測点では 異常はありませんでした。
本州のどこかの局からの地震エコーの可能性がありましたが良く分からずに経過しました。
2011年3月09日にM7.3が起こりましたが,
これに 引き続いて起こった余震が異常にMの大きい物が多く,グーテンベルグ・リヒタ―のべき乗測のb値が0.5-0.6となりました。
これは群発または前震の性質を示しましたが, これが判った時点でM9は発生していました。」
上記のように、
東日本大震災時には、北海道えりも観測点での地震エコーは、8か月間だった。
今回、伊豆半島北端函南町観測において、南(FMグアム局)からの地震エコーの観測期間は、
東日本大震災時の北海道えりも観測点での地震エコーをはるかに超えています。
上記、巨大地震発生までの前兆の発生過程
step_2:衛星写真での現象雲;大気重力波、さざ波雲の発生
(大気重力波はサイト内;地震予想の基礎その2参照→こちら)
step_3:予想震源域上空の電離層全電子数:GPS/TECの大きな上昇
今モニタリング期間中では、大きな現象はなく、本サイト空の掲示板
○No.37076 2015/7/2衛星画像
八丈島付近や中国地方に衛星画像ノイズ、鳥島近海-八丈島東方沖の断続的な波状雲
○No.37093 2015/7/3衛星画像
・八丈島-房総南東沖の波状雲
○No.37091 7月4日愛知西部の観測と衛星画像NASA&高知大学
衛星画像からは、房総半島南部沖に未完成さざ波雲が見られた。
雲が薄い感じ。
どの現象も小規模だった。
また、step_3:予想震源域上空の電離層全電子数:GPS/TECの大きな上昇もなかった。
地震発生危険度判定は、
赤▲:「巨大地震発生が迫っています」(巨大地震発生まで凡そ1-4カ月、凡そ2015年7-9月に発生すると予想)(2015/5/31に設定)。
このままです。
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