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■Voice From おーはし■

ちわっ!みなさん。
このコラムコーナーは、俺が日頃思っていること
…例えば、舞台や映画を観ての感想や音楽を聴いて感じたこと、
小説を読んで思ったこと、道を歩いていて気づいたこと、
ごはんを食べての満腹感、まる半日寝た後の爽快感などなど、
そんな日々のあれこれを、どくだんとへんけんにミチミチて
語ってしまおうというものです。…もちろん、ケトイシのことも!

不定期更新。気が向いたトキが更新日。

━ 2002.11.19 OPEN ━

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voice227■恋の渦


    RES 
-------------------------------------------
[295]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
前回の『プラダを着た悪魔』は、
今読み返すとかなりバカですね。
歳も考えず、
ただの【おんなのこおじさん】でしたね。

まっ!
これも舞い上がってしまったってコトで^^

ひとつだけ言い忘れていました。

この映画は、
肝心なところで
“遅出しジャンケン”みたいなコトしてます。
(真相をあとで明かすってやつ)

それがうまく決まってない。
かぁー
もったいない!
めちゃくちゃ減点材料!!

でもでも…
それ含みで支持します。
はい、絶賛です◎



んじゃ、
本題の『恋の渦』の話。


アッパー
クルクル
ノータリン
な、20代の男女の、
LOVE!
SEX!
LIFE!
を覗いて見れば…

お〜♪
やっちょるねぇ〜諸君☆
…。
アホか!
おめえらーーーーーーーーーーっ!!!

と、思うのだが、
だが、
だが、

このある種の“醜さ”って、
誰もが持ってるもんじゃない???

俺にもあるぜ、、、
全く同じとは言えないが、
あんな恋愛(あんな揺れ)、
あんなセックス(あんな欲望)、
あんな生活(あんな野放図)、
うん、ある。

広義において、
45歳もハタチと同類である。

やったーヾ(@^▽^@)ノ

なんたって【人間】なのだから。
人間
人間
人間
所詮、人間。


ポツドール公演
『恋の渦』
脚本・演出/三浦大輔
新宿シアタートップス

まぁグロですな。
まぁエロですな。
エログロゲゲゲーですな。

前回の公演なんか、
ただ無言でヤッテルだけの芝居だった。
「最悪〜!」
と思いつつ、
また劇場に足を運んでしまった。

それは、数年前に観たここの芝居が
とっても良かったのと、
戯曲賞を取った台本がおもしろかったから。

でも今回ダメだったら、
もう観ないと決めて劇場に行く。

劇中序盤、ココロが揺らめく。
「あぁつまんない」
「うぅおもしろい」

とにかく淡々リアル系の芝居だから、
「だから何?」
ってツッコミ入れ出すとキリがない。

劇的な盛り上がりも何もなく、
ただ、
あんちゃんとねぇちゃんたちが
ぐだぐだしゃべくってるばかり。

しかし…

しかしだよ…

ずっと観ていると、
ドラマチックに転がって行くのだ。
これがまた。

おぅおぅ!
リアルに事件と感情の波が押し寄せちょるわぃ!

うまいなぁ〜
うまいよ!
この三浦大輔ってひと。

セリフがね…
巧妙だよ。

分かりやすい例で言うと、
この舞台、
四つの部屋の模様が同時進行する。
同時進行だから、
同時に物事が起こり、
同時に会話するんだ。
当然。

それが見事に、
ものの見事にリンクする!

言っとくけど、
二つじゃないからね。
四つも!だからね。

これ考えるだけでも、
そーとー時間かかったんじゃねぇの〜?
(巧妙三浦)

で、
男女間のウダウダを表すのに
多種のエピソードを、
グリグリグリッとねじ込んで来る。

ねじ込みだよ。
ねじ込み!
それもなちゅらるぅ〜に。
(熟達大輔)
(松坂大輔)

受け付けない人はダメです、この舞台。
綺麗な抱擁も美しい口づけもありません。
まさぐり合いとべちょべちょ挿入です。

亀さんの頭も出ます。
それも蜂起してます。
…私は引きつつ笑うという離れ業で凌ぎました。

受け付けない理由はそれだけじゃありません。

痛くなるから…

なんだか…

人間の動物園を見ているような…

人間見本市に来ているような…

【人間】を観ている【人間俺】が痛い。

「所詮、人間なんてこんなもんだよ」
…って、
言われている。

それは年齢なんて、
生活スタイルなんて一切合財無関係に。

こんな風に考えていると…
なんだかお先真っ暗になりそうで、
全く生産性の無い芝居みたいだが、、、

生産性の無いものを見て、
生産性を産み出そうって考える事だってある。

結局、
回答のない舞台。
だから何?の舞台。

でもそれを観客の前に、
ゴロン!
って転がす事だってアリなのだ。

そっから先は、
観客が、俺が考えればいい。

俺はどう感じたか?
上記のようです。
終演直後、ニンマリでした◎


次回のポツドールは来年3月。
(行かなきゃ)


2006年12月07日 (木) 01時41分





voice226■プラダを着た悪魔


    RES 
-------------------------------------------
[294]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
ちょっと、、、
絶賛。

いいやっ!
かなり絶賛。

好評なようで
そうじゃないようで
不安と期待で出かけたが…

ここまでやるとは。。。
爽快!
快適!
傑作!
快作!

足が動く。
リズムを刻む。
ケイティー・タンストール
「サドゥンリー・アイ・シー」
オープニング曲。

軽快なリズムに
数人の女の子の出かける姿が
パパパパパッ!

もうこの段階でやられた。

このリズム感が全編を貫く。
急ぎ過ぎず、
間延びもせず、
物語はテンポ良く進む。

よくある“ふぁしょこんもの”
…いや
よくはない。

スポーツ根性物語ファッション業界偏。
…サクセスストーリーってやつ。

よくある話なのに、
なんでここまで入れ込めた??

一言カットか?

もうひとこと言わせたいところを、
書かずに進めた脚本の勝利か?

それに併走するように、
画面が動く。
機敏にスコン!スコン!スコン!と。

役者も。。。
役者もいいなぁ〜

いたの?
あ!
いたんだそう言えば!
…の、メリル・ストリープ。

いい意味で言ってる。
“存在感のない存在”

こんな大悪役、
いっくらでも!
どんだけでも!
グロくエグく
たっぷりと熱苦しくやれたのに、、、
そうしない。

無表情を突き通すメリル・ストリープ。
自然に憎まれ役として、
ただただ存在している事の凄さ!!!


アン・ハサウェイ。。。
ばっかみたい!
に、
うれしい。

楽しいとか前向きとかいう表現を使おうかと
思ったが、ちがうね。

“うれしい”んだよね。
このひと。

こんなうれしい女優さんっていい!


さり気にハサウェイの恋人役もいいんだ。
エイドイアン・グレニアー。

なんかさ、
不精ひげの生え方が気持ち悪いんだけど。
(俺みたいで)

でも、こやつの素直な恋人ぶりがステキ!
…素直って言っても、
お坊ちゃんとか
バカとかっていう意味じゃないから。

恋人を素直に見守り素直にケンカする。
その芝居の佇まい!やり口!


エミリー・ブラント。
きゃー♪♪

この女優のハサウェイへの突っ掛かり方が、
もう
もう!
もー!!
好きです☆
笑います☆
愛してます☆
エミリーさぁ〜ん!

この役の存在って、
かなりのポイントを締めている。

ってか、
裏番じゃねぇ?
裏柱じゃん。
裏主役じゃい。
裏ハサウェイじゃんか!

あぁ〜
胸が痛い。。。えみりぃぃぃ


映画が終わったら、
気持ちよく劇場を出た。
にこにこ顔で。
「あ〜酒飲みてぇ〜」
と思った。

こういう素晴らしい映画を観た後は、
お酒を飲みながら余韻に浸りたい。

でも夕方からシゴト…
あ〜あ。

ただいまぁ〜

明日は朝早いのに、
どうしても書きたくて書いてしまう今の俺。
感想。

だって、
おもしろ過ぎたんだから!


『プラダを着た悪魔』
監督/デヴィッド・フランケル
主演/アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ
2006年アメリカ

ちなみに、
俺はふぁっしょんおんちです。

んなの、
関係無く、
一切!
全く!
とことん!
徹底的に!
楽しめました◎◎◎



2006年12月06日 (水) 01時54分





voice225■夕景殺伐メロウ


    RES 
-------------------------------------------
[293]おなまえ:おーはし
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ココニイマス!
ココニイマス!
ココニシンデイマス!!

ここにいます!
ここにいます!
ここに死んでいます!!

ここに居ます!
ここに居ます!
ここに死んで居ます!!


デス電所公演
『夕景殺伐メロウ』
作・演出/竹内佑
下北沢駅前劇場

前にも書いた事があったが、
俺は滅多に笑わない。
声を出して笑わない。

笑ってもクククッとおなかの中で笑う。
息を呑むように心の中で笑う。

でも、
これは笑った。

口が開いた。
声が出た。
「あっはっはっ!」って声が出た。

あれぇ〜笑ってるよ、おれ〜!
と、自分で自分に驚く。

さらに驚くのは、
周りが笑ってない。

いや、笑ってたよ。
でも場内一斉じゃない。
あちらこちらでアハハのハ…

なんで〜?
なんでみんな笑わないの〜〜〜???

あんなしょうもない舞台やテレビで
いつも笑ってるくせに、、、
これで笑わないなんて、、、、、、
君たち、変!
感性、鈍ってるぞ!
(知らないヒトたちだケド)笑

笑わない気持ちも分からないでもない。
うん…
むずかしいんだよね。
どう捉えていいのか…
分かんなくなるよね。

まず脈絡がない。
ちゃんとしたイミがない。
すぐ飛ぶ。
妙な圧力が掛かってる。

…だから解釈に困る。
…なので捉えきれない。

分かる分かる。
うん、分かる。

しっかしねぇ〜、これ…
かなりの難易度Aランクの
笑わせ方してると思うな。。。。。

あのセリフとニュアンスを、
演出が役者に伝え、
役者が咀嚼して体現するんだから。

その作り込みがいい。

そういや、
これも前に書いたけど、
俺はまずアンケートを書かない。

なぜかというと書く言葉がないから。
余程の事がない限り、
その公演者側に言うコトバは思いつかない。

しかし今日は書いた。
「変!でも作り込みがすごい!」
って。

筋道の着かない変な展開を観る側が
“流しつつ拾って”行けば、
あとはこれだけ作り込んでいる舞台だから
笑える。はず。

幕開けから変だもん^^
70年代風演劇セリフと
70年代風合唱ミュージカルが
みょ〜におっかしくってさぁ〜♪♪♪

でも、
踊りも歌も表情もガシガシしてんだよ。
グググッって来てんだよ。

こーゆーの観ると
「芝居は稽古だよな」
「演技は訓練だよな」
って思う。ホント!

ウマイとかヘタクソとか、
コセイがアルとかナイとか、
んなのゴチャゴチャ言っとる前に
「しっかり稽古と訓練せんかー!」
って言いたくなる。

技巧だの個性だ味だの、
んなのはあとから着いて来るもんじゃい!
地べた這いずり回った方が勝ちなんじゃい!!
ばっきゃろめっ!
めっ!
めっ!
めっ!

(おっと、お父さんひーとあっぷ)

くーるだうん
くーるだうん
どうどうどう


笑いのコトばかり書いているようだが、
作品的には重厚なテーマへ振れる比重が高い。
事実、感触として6割はシリアスな会話。
もしくは、その方向へ行くための笑い。

しかし、
ここにも明確な筋道はない。
…道標のない物語…

こんな芝居を観ていると、
果たして物語を分かりやすく噛み砕いて
観客に伝える事に何の意味があるんだろう?
…と思う。

これは分かりやすい物語を
否定しているんじゃない。

それはそれとして、
こと演劇ってものを考えると、
ブロークンで破綻した中に
真実が隠されているような…

その真実を見つけて行くのが
観劇の醍醐味のような…

そして、
そういう手法をうまく使えるのが
演劇の作り手でもあるような…

もちろん!
分かりやすくて感動してしまう舞台も
大好きな俺もいる。

今日の舞台はそういった意味でも、
“演劇の原点と可能性”を見せ付けてくれた。

でも…
もう一回観ないとね、、、ここ。
次の東京公演は来年の8月らしい。
(デス電所はfrom大阪です)

そこで俺的真価が決まる。
なにしろアンケートには、
「大好きに“なりそう”です」って書いたから。

次がよかったら、
もう大ファンねwww





劇中のセリフ…

ここに居ます!
ここに居ます!
ここに死んで居ます!!

…泣きそうになる。


2006年12月03日 (日) 01時27分





voice224■恋人たち


    RES 
-------------------------------------------
[292]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
果たして古い木造家屋のアパートの2階から、
人が飛び降りて死ぬものなのだろうか?

それも三人も。
同じ窓から。
次々と。

2階って言ったら、
たかだか3〜4mの高さだろう。

運悪く一人目は首の骨を折るかなんかで
死んでしまうかもしれない。
でも二人目は疑問だ。

なんたって、
同じ窓の同じ位置から飛び降りるのだから…。
きっと一人目と同じ場所に落下するような気がする。

まぁ多少のズレはあるだろう。
でも…

さらに三人目になると条件は厳しくなる。
落下場所には先に飛び降りた
ふたりの“クッション”が出来るのだ。

それを回避して、
なおかつ首の骨を折るような
致命傷に至る事が可能か??????

…2階からだぜ!


ブラジル公演
『恋人たち』
作・演出/ブラジリィー・アン・山田
主演/桑原裕子・辰巳智秋
王子小劇場

オープニングが素晴らしい。

ヘッドフォンからもれる音。
アンプからコードを抜けば大音量。
それに合わせるかのようなストロボ。
そのストロボは室外から発光される。
そして会話が始まる。

その滑り出し5分間で芝居は決まった…
「こいつぁ〜おもしろいぞ!」
…事実、この作品は観れた。
ひさびさ芝居らしい芝居だった。

このところ観る舞台ほとんどハズレてたしね。
阿佐スパしかり、
ウーマンリブしかり、
(クドカンにしてはって意味で)

『チェックポイント黒点島』なんて
最悪だったからな。
…あ、言っちゃった(笑)
でもこれはさぁ〜
決して竹下さんや渡辺さんが悪いわけじゃない。
本と演出だよ、諸悪の根源は!
(あんまりゆぅと怒られそうなので逃げます)

すたこらさっさー


このブラジル、
恋愛についてのあーだこーだを、
細かくグチョグチョ描いている。
その腰の据え方にはちょっと感心した。

作家のブラジリィー・アン・山田さんって、
そーとー実生活の恋愛で
ご苦労が耐えなかったんだろうね。

分かるよ、それ。
うんうん。

恋って、
離れていると憧れるもんだけど、
いざその渦中に入り
イザコザ揉め事行き違いが起きると
かな〜り
けっこー
とて〜も
大変だもんね。
やれやれだもんね。

でも、
恋愛しなきゃ人は生きられない。
それも事実。

あー
愛の渇きょ〜〜〜( 」´0`)」

ただし!
グチョグチョ描きつつも
この芝居、肝心なトコでは……逃げる。

すたこらさっさー

そこに喰い足りなさを感じてしまった。
どんなに男女が言い合いしていても、
別の感情、別の言葉、別の話題が
設えているのだ。

まぁねぇ〜
これも現代日本人民の象徴的事実なんだけど。
どんなに深刻な状況でも、
深く濃くなる事は許されないっていうか…

「な〜にマジんなってんだよ〜」
みたいな。

これって、
ワカモノたち特有のことじゃないからね。
チュウネンもトシヨリも
み〜んな、
な〜にマジんなってんだよ〜傾向だから。

is deep
is hot
it is dark

…は嫌われる。

ワンシーンでいいから、
一切逃げ無しの男女の激突を見たかった。
山田さんに書いて欲しかった。
それが有り得そうな作品ぶりだったから、
尚更そう思う。。。

あと、
素に返った様なうすら笑いはやめて。役者!
一二回の使用ならテクニックとして有りだけど、
連発されると引きますから、私。



で、
で、
で、

クライマックスにさぁ〜
【人が三人2階から飛び降りて**(確認後掲載)るか問題】が
やって来る。

どうよ?コレ。

そこに目を瞑って、
作品を楽しむか否かで迷ってしまった。


2006年12月01日 (金) 01時32分





voice223■父親たちの星条旗


    RES 
-------------------------------------------
[291]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
この映画にこんな感想もない気もするのだが…
静かだ。
とても静かだ。

戦場も。
爆撃も。
感情も。
怒りも悲しみも。

なんでこんなに静かなんだろう?
【静謐】…こんな言葉を使いたくなって来る。
戦争映画なのに。

静謐(せいひつ)
=静かで穏やかな事。平和。


『父親たちの星条旗』
監督/クリント・イーストウッド
脚本/ポール・ハギス
主演/ライアン・フィリップ、
アダム・ビーチ、ジェシー・ブラッドフォード
2006年アメリカ

大音量の爆音と銃声の中、
手足は吹っ飛び生首は宙を舞う。
悲惨。
惨い。
残酷。

祭り上げられた英雄は、
嘆き悲しみ慙愧に苦しむ。
慙愧(ざんき)
=心に恥じ入る事。

そんなことが映画の中では行われている。
そんなことが、
そんなことが、
そんなことが、、、

でもそれが
こちらに届いて来ない。
観ている俺に伝わって来ない。

なんだかこれって、
ひとつの風景を見ている感覚。
自分の前を通り過ぎる
戦場とそれにまつわる感情を、
ただじっと眺めている感覚。

自分の心にどすん!と
届かない作品なんてロクなもんじゃない。

でも観てしまう。
いや
“見て”しまう。眺めてしまう。

抑制?
映画が感情の抑制をしている?
エモーショナルな部分を排除してる?

そりゃそうだろう。
“淡々”ってコトバが似合うだろう。

けど、
淡々じゃ無いんだよね、これ。

【粛々】…これかな?
粛々(しゅくしゅく)
=静かな様子。おごそかな様子。

「はい、戦争です」
って言われて、
ごろん!と、
丸のまま投げ出された感じ。
イーストウッドに。

しかしそれが、
ドキュメントでもなんでもない、
作り事の物語だから、
ちょっと、、、唸る。うなる。ウナル。

思えばこの戦争映画(あえてこの表現を使う)、
戦争映画に付き物の
Upliftな部分が抜け落ちてる。

肝心カナメのUpliftが無い。
描いていない。
それも
イーストウッドの視点か…☆


観客席おやじ率高し。
もっと行っとけ?次代を担う人々。


2006年11月17日 (金) 22時55分





voice222■シェルブールの雨傘


    RES 
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[290]おなまえ:おーはし
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これ3日前に劇場で観たんだけどさ〜
別に、
ここに書く必要もないと思ったんだけどさ〜
だって、
いぃもわるぃもないから(笑)

でも、、、
どぬーぶが…
どぬーぶが〜!


『シェルブールの雨傘』
監督・脚本/ジャック・ドゥミ
主演/カトリーヌ・ドヌーヴ
1964年フランス
カンヌグランプリ

名曲「シェルブールの雨傘」にのって、
結婚を誓い合った恋人同士が
戦争によって引き裂かれ、
別々の人生を歩むことに…。
数年後、
2人が再会するガソリンスタンドでは、
過去の思い出と同じように
やはり雨が降っている…。
結婚を誓い合った恋人同士を待ち受ける、
はかなくも悲しい運命を描いた、
映画史上に残る名作!!
台詞がなく、
全編歌曲形式をとったミュージカル傑作。
ラストシーンはあまりにも哀しく、
カトリーヌ・ドヌーヴの哀愁に満ちた美貌が
涙を誘う。

これ、
どっかのサイトの作品紹介文ね。
…別に涙は誘われんかったケド。

なんでだろーね?

ラストシーンのどぬーぶさまが、、、
スキ〜〜〜(*^.^*)

ミュージカルって言っても、
踊らないんだ。セリフを歌ってるだけ。
…なんか変だったよ〜(笑)

かなりツッコミ出来たけど、
こぅゆぅ名画って言われてるのって、
そぅゆぅコトすると
「不謹慎だ!停学!」
ってなりそうだからおとなしくしてた。
(おりこう)

将来を約束したふたりが
否応なく引き裂かれて、
数年後には別の道を歩まざる得ない…
っていう悲しい哀しい物語なんだけど、、、

ごめん。
むり。

でもさ〜
なんだろーな?
ホント
なんだろーな???

残るんだよ。
単純な話と
歌台詞以外は単純な作りなんだけど、
残るんだ。。。

冒頭で
あの有名なメロディーの中、
傘を差した人々の行きかう様子が俯瞰で映される。
ここドキリ!

あとは
じっとあくびを噛み殺しながら
おりこうさん♪

ラストの
カトリーヌ・ドヌーヴ…
素敵です◎

ってか、
ラストの在り方ってある種
飛んでるよ。
平気でスタンドに招き入れる男。
女は生活の事は何も語らず、
んがっ!
すでに苦労している現在の感じ。

この空間摩擦は何?
(けどかなしくない)笑


こういうのってアレだよね、きっと。
【瞬間の強度】
ってやつだろうね。
“時間”で捉えるとおもしろくない映画だけど、
縦割りの“瞬間”がおもしろいんだろうね。
…だから意外と残ってしまう。

あ〜
どぬーぶ♪じゅてーむ♪♪
(夢に出ろ)


2006年11月05日 (日) 23時27分





voice221■嫌われ松子の一生


    RES 
-------------------------------------------
[289]おなまえ:おーはし
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生活に荒れた作家志望の男が、
同棲している女を殴る蹴るする。
痛い。
感じ悪い。
うざったい。

そして男は、
生きていてすみません…みたいな書置きを残し、
踏み切りに立つ。
電車が通る。
電車が近づく。

その時!
微笑…
刹那の微笑み…

男の顔が飛ぶ。
電車は男をはねた。

背筋が凍る。
ゾクッとする。
「誰だ?この役者ー!」
と思った直後判明した。

…宮藤官九郎だよ…


『嫌われ松子の一生』
監督・脚本/中島哲也
主演/中谷美紀

TVドラマじゃありません。映画です。
DVD化寸前のこの時期に
わざわざ映画館で観る自分が好き〜◎
(その分サイフが軽くなりますw)

w…じゃねぇ!

そう。
これは映画なのですね。
映画、
映画、
映画、、、

なんだかプロモーションビデオ見ているような…
連続モノのCM見ているような…
画像技術大会の審査しているような…

画像技術大会(い〜ことばだ)笑

『アメリ』ぐらいのCGとアニメの挿入で
よかったんじゃないかなぁ〜?
とにかく映像加工が多過ぎて、
ってか、
全部そうで…
やり過ぎじゃないの???

“暗い話をポップな映像で”が売りらしいけど、
ぽっぷぽっぷのぽっぽっぽーで
松子さんに感情移入出来ん。

汽車乗りたい。
鳩食べたい。

別に暗い話を重く語るのがいいとは思わない。
それがいい場合もあるし、
鬱陶しい場合もあるからね。

暗い話を淡々と描くってのもある。
こっちの場合は乗れたらはまる。

この映画は暗さに明るさをぶつけた。
明るさの処理編集を施した。
…主に画像処理で。
…主に脚本処理を取らず。

コトバの味わいが欲しかった。
暗さに明るさをぶつけるのはいい。
だからこそ…
もう少し脚本で魅せてもらいたかったなぁ〜

万一CGが許せても、
あのボンヤリ画面だけは勘弁だよ。
いっつも回想みたい。
まぁ回想物語なんだけど。
全編全力徹頭徹尾カスミが掛かっている…
(老眼か?俺は)

そんな映画の中で唯一無比に
心が震撼したのは“刹那の微笑” 宮藤官九郎。
…これを見ただけでも価値はあった。
なので、
料金分は元とれました〜(*^0゚)v

誤解のないように言っとくけど、
別に自分が好きなクドカンだからってわけじゃない。
だって、シーンが終わるまで
その俳優が彼だって分からなかったんだから。

しかし…
役者としても凄いなぁ〜
参った!


2006年11月03日 (金) 00時34分





voice220■透明人間


    RES 
-------------------------------------------
[288]おなまえ:おーはし
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顔。
顔。
顔。
顔が見える。

稲荷卓央
久保井研
赤松由美
丸山厚人
藤井由紀
鳥山昌克
そして、十貫寺梅軒
そしてそして、唐十郎

顔。
顔。
顔。
顔が見える。

唐十郎以外は知らない役者。
でも…
見える。
視覚に脳裏にググッと焼き付く。


唐組公演
『透明人間』
作・演出/唐十郎
井の頭公園内
三鷹の森ジブリ美術館横〜木もれ日原っぱ

ジブリの横でも全然ジブリ関係なし!
紅テントは紅テントじゃい!

紅テント=唐組は、
その昔状況劇場だった。
李麗仙がいた。
俺はその末期に4、5回テントに通った。

唐組になってからは1回ぐらい行ったかな?
とにかく…
物の見事に久しぶりで観劇。

テントを見た時、
うわぁ〜懐かしいーっ◎
雰囲気バシバシ◎
…と涙を浮かべる如しだったが、
芝居が始まったらそんな感慨は吹っ飛ぶ。

どうしてこんなにキッチリ作ってるんだろう?
どうしてこんなに技巧的なんだろう?
どうしてこんなにイメージが沸くんだろう?
どうしてこんなに遊べるんだろう?

そして、、、

どうしてこんなに役者がうまいんだろう?
それも
確実に
完璧に
“正統的”に!

怪優、怪演、雑然演技…
そんな昔観た感触からは程遠く…

役者が絶対的にうまい。
根本的にうまい。
基本的に基本してる!

こんなに初見の役者ばっかりなのに、
ガンガン頭に入って来る芝居はなかなか無い。
ちょっと凄かった。

芝居内容なんてどうでもいい。
とにかく
役者を観に行けーーーーーーーーーーーっ!

言い過ぎか?(笑)

物語はイメージがイメージを呼び、
言葉が言葉を呼び、
思いが想いと思いを呼び、
事件はそんな想いと思いの中で終始する。

密室の閉鎖的モノローグが
如何に状況と事物を語り倒せるか?
それを観た観客は、
如何に想像の羽ばたきを獲得出来るか?が鍵。

俺の羽根は、
60%しかパタパタ出来なかったみたい。
一言一言に神経使って観てたんだけどね…

でもラスト近くの、
ごり押し妄想の男は透明になるしかないんだ!
…みたいな台詞にはちとホロリ。

けど…

“感じる芝居”なんて言いたくない。
これに関しては、
“理解しなきゃもったいない芝居”なんだ。
それが出来ない自分が悔しい。

とにかく、
とにかく!
あの役者さんたちが愛おしい!!


これも演劇(=生)の素晴らしさ。


2006年10月22日 (日) 00時50分





voice219■13歳の夏に僕は生まれた


    RES 
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[287]おなまえ:おーはし
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録画していた『役者魂!』を観る。
これはねぇ〜
松たか子のためのドラマだね。

(あくまでも初回に関してだけど)

前から何度かテレビでは拝見していたが、
良いも悪いもない感じの女優さんだったけど、
舞台の『メタルマクベス』観てから印象が変わった。

で、このドラマ。

やっぱ、いーなぁ〜松さん♪
彼女の芝居も“言ってる事”も!
(セリフだね)
こんな女のヒト好きだなぁ〜☆

目線を外して感情を流すという、
役者にとってはやった気になる芝居が(笑)
2連発したシーンはちょっと引いたけど、
それ以外はまつまつまつまつ松ワールドww



さて…

もう夏も終わったんで、
やっと落ち着いて言えるけどさ、
俺はさ、、、

泳げないんだよ。
溺れるんだよ。
ブクブク沈むんだよ。

全くじゃない。
少しなら泳げるよ。

25m平泳ぎなら。
でも30m過ぎると犬かきになってる。
40m過ぎると息継ぎしなくなる。
50m届きそうな所で沈んで行くんだ、肉体が。

クロールなんかまず出来ない。
水が口と鼻と耳にどかどか入って来るもんね。
5mぐらいですぐ足をつくのさ♪

あー
泳げるヒューマンになりたーいっ!

中高の時なんか、
水泳の時間が怖くて怖くて…
よく風邪を引いたものさ♪

こりゃ親の責任だよ。
子供に対する遊泳教育がなっとらん!
水に対する恐怖を
取り除いて育むべきじゃなかったのか?親。

…でも弟は泳げるんだよね。
…んじゃ、責任は俺自身?
(ぶっ)


『13歳の夏に僕は生まれた』
監督・脚本/マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
2005年イタリア
カンヌ映画祭フランソワ・シャレー賞

マルコ少年は父親とクルージングに出掛ける。
その途中、海の中に
どぼんと落っこちちゃったマルコ少年。

父親も同乗している父の友だちも気付かない。
地中海のど真ん中。
陸地なんてどこにもない。
大海原にどぼんの少年。
父親の船はどんどん遠ざかる。

どんどんどんどん
どんどんどんどん

ぎゃーーーーーーーーーー!!!

必死に水の中でもがく少年が
「パパ!パパー!!」
言ってもダメ。ダメ。ダメ。

幸い泳げる少年だったが、
やがて力も尽き果てる。
…そりゃそうだよ!
周りぜ〜んぶ海だぜっ!!

ぷかっと顔だけ浮いてた少年が、
海中に沈んで行くんだ…

ぎゃーーーーーーーーーー!!!

激しく
凄いシーンだった。
激しく
恐ろしかった。
激しく
口に手を当てていた。

知らないうちにマルコ少年と同化して、
怖さのあまり
俺は自分の口を押さえて観てたのだ。
(激しく烈しく禿げしく)
つるるん。

映画としてはこの場面はまだ序盤で、
このあと少年は窮地に一生で救われる。
イタリアに不法入国しようとしていた密航船に。

その中に乗っていた移民の兄妹と少年と、
少年の家族の中で物語は進んで行く。

それにしても…
あぁゆぅ死に方はヤだなぁ…
あぁゆぅのだけは勘弁してほしいなぁ…

きちぃよ!
くるしぃよ!
ぜつぼうだよ!!!!
…あ〜ゾッとする。
…あ〜鳥肌秀樹。

いくら泳げないとは言え、
ここまで気持ちを持って行かれたのは、
間違いなく映像のチカラだろう。

オープニングから
何気ない少年と両親の生活が描かれるのだが、
不思議と退屈しない。
なんとなく観てしまう。
…と言うより“見入って”しまう。

画面にチカラがあるんだよ。
何度も言うけど、
大した事が起こっているわけじゃないんだ。
でも、なんつーのかな…
カキッカキッってスクリーンから音がするんだ。
カキッカキッっていう【絵力】があるんだ。

そうこうしているうちに、
このシーンでしょ。。。
物の見事に惹きつけられた!
迫力あった!

でもここだけ。

作品的な見所はここだけ。
(もうしわけない)

特に結末が優等生になってしまった。
いわゆる
“ふたりは何処へパターン”
もっとエグってくんないと…
“かたっぽいきなり刃物パターン”とか(笑)

何が何でも傷つけなくてもいいんだけど、
(そういう映画じゃないし)
明確なアンハッピーでもいいんじゃないかな?

どうせ投げるんならこの映画の場合、
悪い方へ比重を置いて投げた方が良かったと思う。
【幕下ろせ!インパクトを投げつけて】
かな?


夏は好きなんだけどねぇ。
どうも
泳げないから“大好き”とまでいかない。

実は俺…
5年前ぐらいにあるプールで溺れかけた。
人といたんだけど黙ってた。
恥ずかしかったから。
以来、夏の水中には近づかない。


夏はぱちゃぱちゃに限る!


2006年10月21日 (土) 00時04分





voice218■間宮兄弟


    RES 
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[286]おなまえ:おーはし
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かっわいっ♪
家に置いときたい♪
とか言われて実際おじゃましようとすると、
え〜っ…みたいな顔される。

今度どっか行こうよ♪
とか言われてこの日空いてるよとか言うと、
マジ?…みたいな顔される。

やっと取り付けたデートなのに、
ごっめ〜ん♪
おばあちゃんの具合が悪いから行けな〜い♪
…とか言われてしまう。

あっはっは〜っ
かっかっか〜っ
くっくっく〜っ

世界中の悲しみはもてない男に任せとけ!


『間宮兄弟』
監督・脚本/森田芳光
主演/佐々木蔵之助、塚地武雅

いゃ〜、
仲良いねぇ〜この兄弟。
ほんと、
もてないねぇ〜この兄弟。

とにかく、出張先の兄が寝る前に
自宅の弟と電話して…
いいなぁ〜
一日の終わりに
こうやって話す人がいるって。
…とつぶやくぐらい仲良しでもてない(笑)

人はいいんだけどねぇ〜
もてないんだよなぁ〜
なぜかずっと彼女がいないんだよねぇ〜
分かるなぁ〜
そういうヒトいるよねぇ〜
女の子でもいるよねぇ〜

キャッチのひとつに
「間宮兄弟はどこにでもいる」
ってのがあるが正にその通り。


間宮兄弟を取り巻く人々。。。
常盤貴子(依子先生)
このヒトこんなに笑わす芝居やるんだ!
とビックリ。最高に可笑しい。

沢尻エリカ(姉・直美)
この子はじめてちゃんと見たな。
バカも清楚もどっちも行ける感じかな。

北川景子(妹・夕美)
最近の子って感じをうまく出してる。
いるいる!ってうなってしまった。

高嶋政宏(大垣さん)
このヒトがこういう役やったの見たことない!
ごーかいおーばかやろう。素晴らしい。

中島みゆき(兄弟のお母さん)
あはははは。
あはははは。

しかしそれにしても、
森田芳光の映画は
かなり久しぶりに観たが、
いいね。
いいね。
いいね。

この監督の独特の“作り”がおもしろい。
リアルからちょこっとズレた
やり取りや動作や間がとっても心地良い。

前に観たので思い出すのは、
やっぱ『ときめきに死す』だよな。
話はすっかり忘れてるけど(笑)
あの醒めたタッチはよかったな。

『家族ゲーム』はもう笑った。
でもなんか怖い。
不思議な感覚だよ。うん。

『それから』はね、すごいね。
ちゃんとしちゃったもんね、俺。
背筋伸びたのんね、俺。
サントラまで買ったもんね。

『そろばんずく』でイマイチになったのかな?
確かあれから観なくなったような…
もう20年も前の話だよ、きみ〜ぃ!

あー
やっぱいー
復活したよ、俺の中で森田さんが☆
こりゃ
DVDで旧作観るしかないね♪

でも
映画館がいいな…
森田特集やってないかなぁ〜
(ぶつぶつ)

ホントに間宮兄弟はかわいいです。
家にふたりを置いておきたくなります。
でも、
なるだけです。
実際に居座られたら困ります。

「だって間宮兄弟を見てごらんよ。
いまだに一緒に遊んでいるじゃん。」
…よいキャッチ♪その通り^^


あ!
こんなに笑えて暖かいGoodな映画だけど
問題点ひとつ。

終盤もたつく。
だから2時間がきつい。
あと15〜30分短い映画だったら…
と思うと惜しい!!!


2006年10月20日 (金) 02時13分








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