【広告】Amazonにて人気の 日替わり商品毎日お得なタイムセール


■Voice From おーはし■

ちわっ!みなさん。
このコラムコーナーは、俺が日頃思っていること
…例えば、舞台や映画を観ての感想や音楽を聴いて感じたこと、
小説を読んで思ったこと、道を歩いていて気づいたこと、
ごはんを食べての満腹感、まる半日寝た後の爽快感などなど、
そんな日々のあれこれを、どくだんとへんけんにミチミチて
語ってしまおうというものです。…もちろん、ケトイシのことも!

不定期更新。気が向いたトキが更新日。

━ 2002.11.19 OPEN ━

トップページへ戻る





voice147■アークティック・モンキーズ


    RES 
-------------------------------------------
[214]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
前回はプリンスについて触れたが、
気になってるくせに、
ちゃんと聴いていないCDがまだ三つある。
(はぁ〜)

ヤーヤーヤーズはちら聴きしたケド
こりゃいーーーゾッ!
そのうちがっつり聴こー☆

あとふたつは、
コールドプレイとアークティックモンキーズ。

対照的なふたつのバンドだが、
今夜アークティックモンキーズを聴く。
まだ流して聴いただけだが、
「うん!こりゃ売れるゎ!!」

モノの見事にROCKしてて、
モノの見事にポップ(大衆化)している。
洋楽ロック初体験者にも
ぜひ聴いてもらいたいです。
てか、持って来いのアルバムかも。
この『ホワットエヴァーピープルセイアイアム…』

こいつら若いくせにロックの法則を
熟知したバンドって言われているらしいが、
なるほど、うまにく旨憎ウマニク馬肉!

俺的にうれしいのは音数が少ないこと。
てか、楽器編成が少ないバンドほど惹かれる。
今はね。
ヤーヤーとかホワストとかさ◎

しっかし、
しっかし、
しっかし、

しっかし、さぁ〜

旨過ぎやしないかぁ〜
こいつらさ〜
アークティックモンキーズさ〜

そのブレイクの仕方や音楽性から、
ストーンズやオアシスを
引き合いに出されているが、
それも分からないでもないが、
あまりにも旨過ぎて…今後に心配…

早熟し過ぎて
早々と老成してしまう??


2006年04月09日 (日) 02時09分





voice146■3121


    RES 
-------------------------------------------
[213]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
殿下プリンスのニューアルバムは
『3121』とゆぅ題名。
これ、自分ちの番地らしい(笑)
中ジャケなんかにも
ご自分のご自宅のお写真がありまして、
なかなか素敵ですわん。
真に殿下んち!(笑)

一方、家賃59の
朝でもなんのお知らせも無く、
勝手に玄関前で水道工事をぶっ放される
俺んちの、
ほこりと共にラックに平積みに
されているCDたちの中で、
一番多いアーティストのアルバムはプリンスだ。

殿下よ、この事実を認識しろ。

このヒトのデビューって、
もう20年以上前だよな。
ずいぶん俺もお世話になってるな。
全アルバムを持っているわけじゃないけど、
中でも『パレード』は大好きなアルバム!

全編に響き渡る
“こんこんこん”って音がいいんだょ〜
ストイックなくせに豊潤な想像を
喚起させる音楽は画期的だったなぁ〜
あんだけ実験的なのに
あんなにポップなのはなーぜー??

ところが近年のプリンスは
ジャージーな方向に行ったり、
強引に入れ込んでいるようなラップを使用したりして、
はっきり言って、俺、
好かん!!

ところが今回は
「わぉ♪殿下が帰還したゾッ♪♪」状態。
…往年のプリンスサウンドが戻って来た☆

プリンスを嫌いな人って、
きっとあの“アクの強さ”がイヤだと思うけど、
今回はそのアクがいい具合に
“分かり易さ”に転じている。
そう!
これは誰でも楽しめるブラックソウルです!

聴いていて楽しい。
わくわくらんらんどきどきるんるん
わいわいずんずんふんふんみんみん
イェィww

そんな楽しいアルバムのラストナンバーは
「Get On The Boat」
めっちゃファンキー!
ときどきラテン!
からだがムーブ!
こころがバーニン!

よくあんじゃん?
ラストはしんみりバラードで締めようって作品。
今回の殿下はんなコトしない。
…だからカッコいー!
ご自宅は凄くても
ちょっと趣味が悪い殿下♪
大好き!(笑)


2006年04月06日 (木) 23時40分





voice145■キング・オブ・心中


    RES 
-------------------------------------------
[212]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
やっと仕事休みがやって来た。
二週間もよくやったよ、俺(泣)
…とゆぅわけで昨夜は深夜一時ぐらいから
ひさびさのビールごくごく♪
寝たのは四時半ぐらい。

昼の二時ぐらいまでたっぷり寝てやろうと
気合い入れてたのに…
玄関前で朝から水道工事しやがる(怒)
どどどどどっ
どどどどどっ
眠れんて!うるさいって!やめんかおらっ!

仕方なくノソノソと起き出して、
駅前のドトに行きコーヒー飲みながら、
まったりへったりかったりな時間を過ごす。
「こうして俺の大事な休日も終わるのか…」
と思いつつ下北へちゃりちゃり。

レコファンでヤーヤーヤーズとプリンスの
新譜を買う。とは言え、
落ち着いて聴ける時間はあるのかなぁ〜↓↓

…とその時、
目に飛び込んで来た一枚のポスター。
マンションマンション公演
『キング・オブ・心中』
これ、今日までやってたんだ!?

実は観たいと思っていた芝居だった。
でも昨日で終わっていたと思っていた。
でもでも!まだやってんじゃん!!

ホントは夜は用事があったが取りやめた。
今の俺の優先順位はこれだ。
これは何としても観たい!

で、観終わりました…

おもしろかったー◎
おもしろかったょー◎
おもしろかったぞー◎◎◎

話の主軸は浮気ばかりしている妻と、
それにヤキモキしている夫とのあーだこーだ。

OPで夫が「ワーッ!!」と叫び、
すぐに暗転するのだが、
そこからもう“何?このセカイ!”
って感じ(≧∇≦)/

そのあとにそれまで可愛らしい感じの妻が、
どかーん!って感じで
愛の魔物みたく豹変するのだが、
あの不気味な可笑しさと言ったら何??

すごいな〜
凄いなぁ〜
すっげーなぁ〜

ラストで夫が
「最後の男にしてくれ。
お前が死ぬ前の最後の男に!」
みたいなコトを言う。妻は
「だったら生きてる内は一緒に居られないね!」
とか言って旅立つ。
…なんかジーンと来ちゃってさぁ〜
…なんでか分かんないケドさぁ〜
…とにかく強ぇ〜よ!
…女はもちろん男もさ!

その浮気性の妻に入れあげた男の奥さんが、
男への愛情と憎悪から後を追いかけ、
キャベツの千切りを投げつける。
とんかつもソースもね(笑)
…笑いながらも感動!
あの奥さんの気持ちが痛すぎ(ノ_<。)

台本も演出も大満足☆
アッパーな大人の芝居☆
笑いで包みながら愛をえぐる怪作☆☆☆

あぁ〜
いい休日になったな。
こぅじゃなきゃ生きて行けんでしょ♪♪


2006年04月03日 (月) 23時14分





voice144■ぜんぶしごとのせいだ!


    RES 
-------------------------------------------
[211]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
仕事が切り替わった。
今までの横浜から豊洲に変わった。
豊洲はディズの近くだ。
しかし俺は…
ディズとは程遠いデスな日々を送っている。

ここ最近でやったコトと言えば、
ジャックジョンソンのアルバムに
不覚にも溺れてしまい、
てか、ちゃんと聴いてなかったけど
この軽さはバカに出来んよ!
じゅーぶん潤える◎
そして、『ダヴィンチコード』が
上巻の112ページで止まってしまったコト!

新しい仕事場はオープン仕立てのラーメン屋だ。
バカみたいに客が来て、
バカみたいに覚えなきゃいけないコトがある。
そしてバカみたいにシフトを入れたもんだから、
21日から休みが無い。
このあとも月曜日まで休みが無い。
俺は半月も昼夜ぶっ通しで働くのかー!?

ラーメンなんか嫌いだー
ラーメンなんか顔も見たくねぇー
ラーメン巻いて首吊るぞ!このやろー

芝居観れねぇーじゃん!
映画行けねぇーじゃん!
デス!
デス!
デス!
…そう言えば『デスノート』どうなったんだろ?
漫画音痴の俺が唯一と言ってイイほど
気にしている漫画なのにぃ〜〜〜
デス!
デス!
デス!
俺は死んでいる。

ぜんぶしごとのせいだ!
しごといれたおれのせいだ!
…(笑)


2006年03月31日 (金) 01時13分





voice143■三月の5日間


    RES 
-------------------------------------------
[210]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
やはりイビツなのだ。
やはりミニクイのだ。
これを観たらそぅ思わなきゃいけなかったのだ。

20日月曜日、六本木で芝居を観る。
チェルフィッチュ公演
『三月の5日間』
去年の岸田國士戯曲賞受賞作品だ。

イラク戦争開戦のニュースが流れる中、
男女の若者はライブハウスで知り合い、
即ラブホでその夜から四泊五日を過ごす。
場所は渋谷。
街では反戦のデモ隊が練り歩く。
それは警官に見守られた日本のデモ。

ラブホで過ごす二人は、戦争が起こった事で
その日が記念の日になると思う。
また、ラブホでやりまくる日々は
日常から離れて外国にいる気分だと感じる。
一方、なんとなくデモ隊に参加した若者は
警官の制服の話から
アンナミラーズの制服へと話題がそれて行く。

掛け合いの台詞はほとんどなく、
対面していても片方がしゃべり尽くす。
日常で使用しているような言葉と、
日常で発しているような音声と音量。
動作は終始、意味の無い身振り手振り。
…現代の若者を象徴的に描いている。

あぁ〜そぅなんだょねぇ〜
今時のワカモノって(笑)
戦争起こってもそんな感じ…分かる分かる!
そんな今の日本の状況を表しているんだなぁ〜
まぁまぁ面白かった♪
とっても変わった芝居だったしねっ☆☆

…と、思ったが…
ふと観た翌日、
考えてしまった。

視線が定まらない。
無意味な動作を繰り返す。
挙動不審。
言葉のボキャブラリーが少ない。
そのため言葉の反復を繰り返す。
話が前へ進まない。
そして話が飛ぶ。

…そんな無気力脱力人間に納得する自分。
…「あ〜そうだよねぇ」と受け入れる自分。
…「よく描いているな」と微笑んでいる自分。

これってかなりやばくねぇ??
俺やばくねぇ?

考えてみぃ?俺。
…醜くねぇ?
…いびつじゃねぇ?
こんな若者。日本の若者。
いや、日本人。

あの月曜日の観客席の中に、
何人のそんな思いを抱く人がいただろう?
イビツでミニクイワカモノ。
ミニクイイビツなニッポンジン。

観た瞬間にそんなことを感じない観客は、
俺は、俺は、
かなり………やばい!


2006年03月22日 (水) 22時38分





voice142■クラ☆ナル☆99


    RES 
-------------------------------------------
[209]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
『クラッシュ』
★★★☆☆

これがアカデミー作品賞か…。
異様に期待した。
期待でひさびさに胸膨らんだ。
それが良くなかったか?

マグノリアやミリオンダラーベイビーと同じく
群像劇で尚且つそれらより素晴らしい…
らしいが(ふ〜ん)

ミリダラは観てないからなんとも言えんが、
マグノリアはいいぞ!これより!間違いなく!!
カエルが空から降って来んもん、マグ。
(笑)
それは抜きとして、群像劇としての
“絡み加減”が弱いんじゃないの???
…てか、絡んでない。
…いや、絡んではいる。
…が、絡みが薄すぎ。

こぅゆぅの観ると伊坂の『ラッシュライフ』を
思い出すんだよなぁ〜
分野は小説ってコトで確かに違うけど、
ひとりひとりの人生模様と、
それを全く違ったところに設えた上での
リンクのさせ方は、
このポールハギスって監督は一読すべき。
つーか、外国人キャストでいいから
ラッシュライフを映画化して欲しいなぁ〜

『ナルニア国物語』
★★★☆☆

洋服ダンス通って「あんたらは王様だ」って
言われたらなんていぃんだろ〜(笑)
だったら俺も
いくらだって洋服ダンスに入ってやる!
あの四人が何をした?
それで王冠もらいやがって…
俺にもくれーーーーーーーーー!!

物語がさぁ〜
すとれーと過ぎなんだよなぁ〜
エピソードが少なくねぇ?

あとはあれだね…
人間じゃない国の話なのに、
いぃ側チームは人間っぽい姿なのに、
わるぃ側チームはなんで、
ものの見事に醜い野獣モドキなんだろ?
そんなにニンゲンが偉いのかよ!

…とは言え…
充分退屈しのぎにはなります。
てか、退屈は取り合えずしなかった。
まぁ第一章ってコトで今後に期待か?
また、期待させるようにもしてある。
次からは、四人がそれぞれの分割された国を
どぅ守るかが描かれるんじゃないかな?
違ったりして…
原作読んでないからなぁ…

『99%の誘拐』
★★★★☆
(4.5ぐらい行く。でも5ではない)

昨年の「この文庫がすごい!第1位」小説。
とにかくこの犯人の自作自演ぶりに舌を巻く!
パソコンから無線から
クライマックスのスキーシーンまで、
はっきり言って
「お前が勝手にやってんじゃんか!」状態(笑)

主人公が如何に窮地に陥るかが
作劇の重要要素だが、
この犯人はこれでもかこれでもかと
自分を窮地に追い込む。
…てか、作家の岡嶋二人が主人公を追い込む。
この岡嶋ってヒト、異常なくらいの
ディテール懲りたがり人間なんだろうなぁ〜
ちなみに岡嶋さんは
井上さんと徳山さんの共同ペンネーム。
つまり、小説界の藤子不二男。

そんな犯人個人の
やり取りで進む話なのだが、
そのくせドドンと
世界が広がる物語になるのはなぜ?
ここがこの小説の大きさだね!

面白かったです。
ヘタな映画より(笑)
ほぼ一日で完読しました。


2006年03月17日 (金) 23時08分





voice141■明るい未来!


    RES 
-------------------------------------------
[208]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
先日ゆうきとシミズとでケトの
明るい未来について話し合った。
場所は明るい未来に実にふさわしい
明大前ヨーローだ♪

待ち合わせ時間に
その実にふさわしいヨーローに行くと、
店の前にゆうきが立っていた。
見事なヒップホッパーなファッション!
…一瞬、エミネムかと思ったぜ。
…エミネムがお忍びで
養老の瀧に来たのかと思ったぜ。

んなコトは一切なく、
どんなにヒップホッパーでも中身はいつもの
ゆうきくん!きょどったところが大好き(笑)

シミズもやって来て飲み飲みが始まると、
いきなりシミズからココロ暖まるお話。
…なにやら奴は、
いま流行りのミクシィーで
ヒトの輪を広げているらしい。

よし!俺もミキシーだ!いや!ミキサーだ!
うぃんうぃん掻き回して世界とつながるぜぃ!!

だがやめた。
思い直した。
俺はネットをぐちゃぐちゃ見るのがキライなのだ。
かったるいのだ。
根気がないのだ。
これを性に合わないってゆぅのねっ☆

公演は来年にしようと言ったら、
ふたりとも了承してくれたが、
なんだか知らないが、どんどん話が
俺のやる気を出させる方向へと向かって行く。
つーか、
おじさん改造講座へ変容して行く。

ニンテンドーDSを買えだの、
プラネテスを読めだの、
練馬大根ブラザーズを見ろだの、
メイド喫茶に行く予定を決めようだの…。

こぅゆぅトキいつも思うのだが、
んじゃお前ら、
ロック聴いてっか?と言いたくなる。

今ブレイク中のベントファブリックの
『ジュークボックス』はめっちゃカッコ良くても
アルバム一枚聴くと野暮ったくて退屈だとか、
マドンナの『ハングアップ』は“クラブ”を
演出するための一曲に過ぎないとか…。
いや、それにしても
『コンフェッションズオンアダンスフロア』は
すごい!
変な言い方だけど、
ダンスフロアの大河ドラマみたいな作品です。

ホント今時のワコウド(笑)は
洋楽を聴かないよなぁ〜
俺のコトおじさん言えんじゃん。
てか、
そんなヤングマンが周りにいないだけかぁ〜

あぁー!
誰かとフジロック行きて〜!
サマソニ行きて〜!
…レッチリとフランツが来るらしいねぇ…
はぁ〜

はぃはぃ、DSも大根もこなしましょう。
触れてみましょう。
その上でケト公演は来年です。

…やる気がないとゆぅのも確かにある。
だが、
今年やったら意味が無いような気がしている。
この一年の活動停止が無為になるような気がする。
そんな事が
“神様のレシピ”に書いてあるような…

まぁ、ゆうきはよその集団で舞台はやるようだし、
シミズはミルキーをなめ続けるだろうし、
俺もまだ言わないケド夏には何かやります。
よろしくです◎◎


2006年03月10日 (金) 21時04分





voice140■夢の城


    RES 
-------------------------------------------
[207]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
今夜観劇、ポツドール公演。
「だから何?」

これが岸田戯曲賞取った後の作品か…
「だから何?」

二年ぐらい前かな?
『男の夢』って公演は良かった。
「だから何?」

女のあえぎ声だけの無言劇。
一部屋で怠惰な生活を送る若者たちを“描写”
「だから何?」

戯曲賞後がサイレントつーのも
いぃ意味での悪意に満ちていて俺は好きだが…
「だから何?」

演目が『夢の城』か…
確かにそぅかもね!(笑)
「だから何?」

劇場を出て電車に乗る。
家の近所でビールを買う。
家で飲む。
寝る。
「だから何?」

ホント、だから何?????


2006年03月04日 (土) 23時43分





voice139■泥花(どろばな)


    RES 
-------------------------------------------
[205]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
本日17日夜、下北沢スズナリで
桟敷童子公演『泥花』を観る。…話は単純だ。

時代は1950年代、舞台は炭鉱町。
筑豊の炭鉱主が事故を起こし、その子供の三人が
親戚に拾われ、ひと夏の内に離れ離れになる物語。
そこに様々なひとびとのエピソードが絡む。

序盤ちょっと退屈感が漂う。
上演時間が1時間45分と聞いていたので、
持つかどうか不安だった。
…持たなきゃ寝ちゃえ!(笑)

だがちょうど半分過ぎたあたりから
俄然お目目パッチリ。意識キッチリ。
気が付けば客席から
前のめりになって見入っている自分がいた。

いわゆる「状況」や「梁山泊」のような
今は懐かしいアングラ系の芝居だろうが、
役者の演じ方がとっても気持ちいい。
はっきり言ってうまい。そして熱い。
そこらの役者はかなわん!

で、本(言葉)は決して情感ベタベタではない。
過度な感情移入を誘おうとはしていない。
なのに心がしっとり濡れてしまう。
じーん
じーん
じーん
…はぁ〜

演出がねぇ〜
見事。
セット、照明、音、役者の出し入れ、位置、
気持ちの出させ方、場転、繋ぎ、話の通し方…
すべてお見事!
これだけしっかり作り込んでる演出を
久しぶりに見た気がする。

ラストシーンは大量の紙吹雪の中、
末弟ハジメの語りと共に三つの波が押し寄せる。
(気持ちの波ね)
どのポイントでも幕は下ろせただろうし、
観ていて二つ目ぐらいで
終わりでもいいんじゃないかと感じたが、
最後の波が来た時に
不覚にも俺は泣いてしまった。
…そこまではニコニコしてたんだ。
ニコニコ勇気をもらってたんだ。
でも最後まで観切ったら、涙がつつつ…。

ハジメも歩いてた。
長女の千鶴も歩いてた。
歩く歩く!いっぱい歩く!
そして闘う。いっぱい闘い続ける。
…なんだか知らないが
…俺も俺自身も
…闘おうと
…歩こうと
…歩いていかないとと
…思った次第(笑)

これで2800円は安い◎
安いついでに滅多に書かない観劇後の
アンケートを書く。一言だけだけど。
これしか書けなかった…。

「すばらしい!!」


2006年02月18日 (土) 00時19分





voice138■グラスホッパー


    RES 
-------------------------------------------
[204]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
本を読んでいて気に入ったシーンや言葉が
あると、そのページを折り曲げる。
あとで読み返してみたりメモったりするのだ。
やっている人も多いと思う。
ところが最近は折り曲げたままになっている。
…で、すぐ次の本に手を出す。

いかんいかん!
ますます俺のバカが進む。
折った所を考えてみよー◎
『グラスホッパー』について考えてみよー◎

この小説は伊坂幸太郎の七作目にあたる。
刊行は2004年。読んだのは二ヶ月ほど前。

槿という押し屋が出て来る。
交差点の車道や線路に相手を突き飛ばして
殺害するのが仕事だ。
鯨と呼ばれる男は、相手を自殺させるのを
仕事にしている。つまりは自殺屋。体がでかい。
蝉というぎゃんぎゃんうるさい若者は、
ナイフを使い依頼された相手を殺す殺し屋。
鈴木という名前の男も出て来るが、
彼は殺し屋ではない。一般人。
亡き妻のために、この殺し屋たちの戦いに
巻き込まれて行く。
…これら四人の人物が絡み合いながら
物語は展開する。


折った所の文章記述は原文のままでは
ありません。分かりやすくするために
多少アレンジしています。シーン説明などは、
俺の地の文です。それに、こんなに
伊坂さんは文章がヘタではありません。
俺はベタですケド(笑)

@
鈴木の亡き妻の口癖は「やるしかないじゃない」。
そして鈴木も「そうだね、やるしかない!」と
勇敢に突き進む。

愛する人に勇気をもらう事、
でもその人はもういない。
そして“やるしかない”という言葉の力強さ!
ちょっといぃ夫婦関係にじーんとする。
…これを男が言ったら当たり前。
女が言うからいーのだ。
甘えたい気分をくすぐる(笑)

A
鯨はいつもポケットにドストエフスキーの
『罪と罰』を忍ばせている。
彼は小説はこれしか読まない。何度も読む。
破れて読めなくなったら買い換える。
現在五冊目。

なんとゆぅヒト!どぅいぅ殺し屋!!
でもって、こぅいぅキャラ設定がちょーステキ☆
ちなみに本の題名を逆さに読むと
「唾と蜜」になると書いてある。
あ!ホントだ…勉強になるなぁ〜(笑)

B
鯨は自分が追い詰めた者たちの亡霊に悩まされる。
やがてそんな事とは程遠いと思えた蝉も、
そんな影に怯え出す。

非情な殺し屋たちにも罪悪感がある。
ただその罪悪感の表し方が実にドライ。
うっとうしい暑苦しさがない。
…そして怖い。

C
殺し屋の世界も組織化する。
本当は社会から逸脱した者たちなのに。

あははははっ!
言えてんな〜これ。
…フリーターの世界も組織化する。
本来は社会から逸脱したがっていた者たちなのに。
…な感じでしょ?

D
人が怒る時は恐怖を感じた時だ。

う〜ん…言えてるよぅで言えてないよぅで…
ただ強く否定しないと
ダメな時であるのは間違いない。
そうしないと自分の正義とか規範とか真情とか
ポリシーが崩れるような…。
つまりはやっぱり、崩れるのが恐怖なのか?
…ある本によると、
自己表現の出来ない事は損らしい。
必ずしも自己主張をする必要は無いが、
自己表現はしなければならない。
主張は権利だが、表現は“義務”だ…と。
う〜ん…
…決めた!
怒らないヒトになろう。
でも表現するヒトになろう(笑)

E
何かに思い悩んだ時、肉体を動かすのはいい。
これは原始的な喜びだ。原始的とは根源的だ。
必死に悩むより体を動かす。
余計な事を考えない。
その方が解決の糸口に近づく。

その通り!
俺も悩まずとも汗をかく。
朝、走るのは大好きだ。
…最近はご無沙汰してますが↓
走るとさ〜、体を動かすとさ〜、
【体の音】が聞こえ出すんだよ。
…そんな芝居を俺は十数年前に書いた。
演目を『蹴飛ばすイシの行方』という(涙…笑)

F
バッタは密集した所で育つと凶暴となる。
人間もごちゃごちゃと人口密度の高い所で
暮らすとおかしくなる。凶暴化する。
都会は特に、凶暴化する。

タイトルのグラスホッパーはバッタのこと。
小説の始まりも密集して暮らす事の記述から始まる。
テーマだ!これはテーマのひとつだ!!
…俺も凶暴化してんのかなぁ…
やっぱぜってぇー決めた!
怒らないヒトになろう。
でも表現するヒトになろう!
なろう!
なろう!
なろう!
(分かったっつーの)

G
本当に大事なことは小声で届くものだ。
大声で怒鳴る政治家の言うことを人が聞くか?
本当に困っている人は大声は出せない。

伊坂の政治への思いは、
近作『魔王』『砂漠』へと受け継がれる。
小声はマイノリティー。
しかし、マイノリティーが
真実を突き得ていないとは絶対言い切れない。

H
自分の置かれている状況に対して
認識はしているが、この期に及んでも
まだ高をくくっている自分がいる。
世の中の不幸の大半は、
誰かが高をくくっていた事が原因。

コイズミがここまでのノリノリで
調子に乗りまくってたら、ホリエやらアネハやら、
ぅんだらこぅだらで、
皇室典範改正案を断念するよぅにね(笑)
…笑ってる場合じゃない。
身近でもあるぞっ!!
シゴトとはこんなもんだって、軽く見てたら
飛んでもない失態したりさ…
彼女ってこんなもんだって、思い込んでたら
知らない内に大きな亀裂が走ってたりさ…
にひひっ

I
「僕を利用したんですね?」
「利用という言葉は心苦しい。
活用したというんだ」

戴きました。
日常でも使わせていただきます(笑)
おっしゃれ〜っ◎◎◎

…以上でーす♪
とにかくこの『グラスホッパー』は
間違い無くはらはらどきどきの
エンターテインメント小説なんだろうが、
そのくせあちらこちらに
純文学的な思索があって読み応えあったなぁ〜

尚このあと現在まで、
『砂漠』『博士の愛した数式』
『推理小説』『椿山課長の七日間』
と読んでいる。
もちろん、ページ折りっぱなし。

…だめじゃん…


2006年02月10日 (金) 22時39分








Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonにて人気の 日替わり商品毎日お得なタイムセール
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板