【冬の絵空】 感想

まともな感想はこちら。
一応役者名で書いてますが、役者の話だったり役の話だったり。
順番は適当。
とりあえず格好いいって言葉を乱用しすぎです。
格好良かったんだよ！
いつも通り、台詞はうろ覚えです。ご了承ください。

中越典子さん／おかる
おさえちゃん！(｢ダブリンの鐘つきカビ人間｣の役名)
ＤＶＤでおさえちゃん見て一目惚れしたんですが、今回さらに惚れました。
声が可愛いよ。仕草も可愛いよ。
なにより台詞回しにハートを鷲づかみにされるよ。
ハートを鷲づかみは死語だな、ってのはさておき。
老尼とおかるの声を演じ分けてるのに恐れ入りました。
ソフィーの声優が出来るに違いない。
(ソフィー：｢ハウルの動く城｣のヒロイン。老婆になったり少女になったりする)

おかるとシロの関係がなんとも言えなくて好きです。
シロが客の前でだらけてたりすると、おかる叱るとことか。
シロは人だけど、犬として扱ってる感じがなんかいい。
そう書くとおかるが酷い奴っぽいですが、シロは素性バレたら不味いし、
あれはあれで良かったんじゃないかと。
シロの仕草を見る限り、
シロはまんざらでもなかったんじゃないかと思います。
結局シロは逃げなかったし。
まあ天野屋がなくなったら行くとこ無いんですけどね、シロ。

新谷真弓さん／赤穂浪士(矢頭右衛門七)その他
声が可愛い人その２
赤穂浪士の紅一点。いや、男性役ですけど。
声も役どころも可愛いよ。
そしてパンフレットの写真がとっても美人。
好きだー！

伊達暁さん／一学(吉良の妻)その他
槍カッコイイよ！
舐めてました、槍。
なんであんなに格好いいんでしょう、槍。
槍が気に入りました。伊達さんの殺陣格好良かったです。
赤穂浪士３人に向って啖呵切るところが、凄く好きです。
よっ伊達男！

しかし、吉良の奥方が出てくるとは。
それが男とは。
というか何してんの吉良。
大石内蔵助に乗り換えかかってた吉良に、｢あなた｣って言うところでやられました。
なにこのシーン。（いい意味で）

生瀬勝久さん／天野屋
結局、この話で一番得したのは天野屋な気がします。
後の人はろくでもない。
クズ侍から義士になって死ねた赤穂浪士がちょっとマシでしょうか。
あと、最後に結ばれた宗十郎とおかるはハッピーエンドに見えなくも無い。
最初から最後まで、天野屋の手の上だったなーとか
討ち入り前に浅野を影武者呼ばわりしたときの、手前この野郎感とか、
ぼんやり思い出します。
うん、生瀬さん似合いすぎ。

シロを宗十郎に紹介するシーンをやたら覚えてます。結局仁さんかよ！
天野屋、どうしてシロを拾ってきたんでしょうか。
隠れキリシタンなんか匿って大丈夫なのか。
というか、アレに生類憐れみの令適応して良いんですか！
大雑把すぎるよ、生類憐みの令。
犬の振りをする人間を、余興のつもりで飼ってたのか
それとも、おかるの護衛にでもするつもりだったのか。
(大事な娘にあんなもん付けたらいかんだろ。世間体的に。)

橋本じゅんさん／大石内蔵助他
一番貧乏くじだった人。
何も悪いことしてないのに、一番悪人っぽい。
さっさと腹くくれば良かったんでしょうか。
もう成仏すればいいと思うよ。

ところで、シロのことを知ってるような口ぶりだったから
昔知ってるのかと思ったら特に何もなかったですね。
シロも慰めようとしてたっぽいし。
(後ろからぎゅってしたシロが可愛くて、ちょっとだけときめいたよ)

さっきから他の人の感想を装ってシロの話ばかりですが
自粛しません。
いや、別にシロばっか見てたわけじゃないですよ？
(なんて説得力の無い)

藤木直人さん／宗十郎
これも気の毒な人。
一番感情移入できたキャラクターでした。
｢本物って何だ。どうすれば証を立てられる｣
という台詞がとても印象に残っています。主題に関わる台詞は重い。
それから討ち入りの前の、春におかると話したことを思い出すシーンも好きです。
｢甘い台詞がここまで出掛かって｣というのが。

殺陣で刀をくるくる回すのが気に入りました。
カッコイイよ！
どのシーンだったか、照明が上手く当たって
刀の残像が青く残って見えたときがありました。
半月形に青い光が見えて、なんとも幻想的で格好良かったです。
｢ゲームみたい｣と思った私は、まさにゲームのしすぎです。

一番始めのおかると話すシーンで見得を切るとき、
着物をさばき損ねてたのは内緒だ！
あと藤木さん関係ないけど、暗転中に幕内から何か倒れたような
結構大きい音がしたのも内緒だ！
何が倒れたんだろ。

中村まことさん／浅野その他
イラッと感が堪らないよ中村さん。
もういいよ死んどけ！
とか思ってましたが、天野屋に手のひらを返されたときは少し同情しました。
冷静に考えたら、この人はこの人で可哀相な人だと思います。
何も秀でたことがなくて自信が持てなくて、
影武者のフリして部下の話を聞いたら悪口ばかりで、
無念の末に死んだら命を捨てて仇討ちしてくれる部下がいるかと思ったら
そうでもなくて。
この人も本物に成りたかったというか、自分に価値が欲しかったんだろうなぁと。
大石内蔵助に向けた｢私が勝てるのは育ちだけ｣という言葉が切ない。
悩みのベクトルは宗十郎とよく似てるけど、浅野は他力本願だったから
あんな風になってしまったんだろうなと思います。
あと中村さんの演技が見事。

赤穂浪士
まとめてすいません。せめて堀江安兵衛くらい分けようぜと思いましたが、
いい加減長くなってきたので。

一番印象的だったのが討ち入りのシーン。
お経の照明が当たる中、一人ずつ殺陣をするところで
この人達はもう死ぬんだな、とか
赤穂浪士の覚悟とか
色々相まって辛くなりました。
印象的なシーンでした。

その前の｢ここは拙者に任せろ｣｢死ぬなよ｣というやりとりも好きです。
あと、八十田さんと小松さんが好きです。

序盤の阿呆っぷりを発揮しまくった、馬鹿な会話も好きです。
まさかあの阿呆達が、最後あんな風に変化するとは。
ううう。馬鹿のままでいてくれ。でも討ち入りのシーンは好き。
｢死んだもん勝ちじゃあ！｣という台詞はもう、言ってくれるなと思ってました。
もうやだよー死ぬなよー生きろよー。
でも死なないと話しにならない。

加藤貴子さん／順
討ち入りに行く準備を手伝うところが好きです。
｢羽織｣｢そこにありますでしょう？｣｢羽織｣という掛け合いとか。
お互いがどういう気持ちでそう言ってたのかと思うと。
刀を渡したあと、脇差をぎゅっと握ったところで胸を打たれました。
｢最後まで書いていかれたら」って言うのが精一杯だったんだな
と思うと切ないです。
本当は止めたかっただろうに。
この後、順は夫の残した｢いろは｣と過ごすのか。
どうでもいいですが、加藤さんと私は誕生日が同じです。

松尾貴史さん／吉良その他
キッチュさんが見たいがために、この日を選んだと言っても過言ではない。
(粟根さんとダブルキャストで、粟根さんの方が多い。ＤＶＤ収録も粟根さん)

なぜにゲイか。
江戸時代に男色は珍しくはないですが、なんだこの設定。
｢そとばこまち｣だからか。
｢お吉良と呼んで｣って、なぜに名字か！普通名前だろ！
でも｢ありもしない来世など｣って台詞は切なかったです。
ありもしない来世に希望を見なければならないってのは、
現状を嘆くのを通り越したところなんだなぁと、しみじみ。

そんなことを思っていたら、
｢愛｣の横に、ひらがなで｢きら｣って書いてあるのに気づいて少し笑いました。
自作かよ！もー可愛いなぁお吉良ー(気の迷い)

片桐仁さん／シロ
まだ書くんかい！と自分で思いましたが、ちょっと思い出したので補足。
天野屋に連れられて拍子木打ちながらピョコピョコ出てくるところが
可愛らしくて好きです！
何人かが拍子木打ってましたが、技量に多少の個人差が。
仁さんは、ちょっとばかり遠慮がち。
でも賢太郎さんより上手か(以下自粛)

あと、神主(松尾さん)の隣に座りに行ったところが
なんか可愛かったです。仲良しか！仲良しか！
エレ片のラジオで、｢出演者に何か貰ってきて｣と要求されたときに
やついさんは藤木直人さんとか、生瀬さんとかって言ってるのに
仁さんが｢あー、松尾貴史さんとかいるし｣とポソリと呟いてました。
面識もあって、ノリが良さそうだから、おねだりしやすいんですかね？

その他
セットが面白い。
最初は回り舞台なのかな、と思い
次はレールがあるか、土台固定で上だけ回せるのかと思ったら
どうもキャスターが付いてて自由に動くみたいですね。
シロが音頭とってるのが可愛いような、お前も手伝えなような。
どっちかというと、シロは小道具の片付け役でした。
(仁さんがどんくさいからじゃなかろうな)

いくつか書きましたが、印象的な台詞が多かったです。
直接的じゃないけど、はっきり意図が見える台詞が多くて
上手いなあ！と感心しきりでした。
もう一回みたいなあ。

Number
Pass