「キララさん。あなたが見た中で１番美しい海はどこですか？」
「うーん。あまり多くの海を見たわけではありませんが，小さい時に見た
　南の海が今でも心に残っています」
「どんな海でしたか？」
「海底まで光がさしこみ，魚もサンゴも美しかったです」
「それから？」
「あと・・・・ごめんなさい。私の表現力ではここまでです。」
「そうですか。１度見てみたいです」
「一緒に行きましょうよ」
「私は潜れませんから・・・・」
「ちょっと潜る練習をしてみましょうよ」



「息を大きく吸って，潜る！　スゥーッ，ザブン」
「・・・・・・・・・・！」
「ブクブクブク」
「キャー，沈んでる！メメ様！」
「ガハッ　ゴホゴホッ。やっぱり・・・無理みたいです・・・・」






「メメ様，これ」
「何ですか？」
「言葉では表現できないので絵を描きました」
「こ，これは綺麗だ」
「あまり上手く描けませんでしたけど」
「そんなことはありません。海の中はこんなに美しいのですね」
「はい。とっても」
「ありがとうございます。やはりあなたは素晴らしい方です」
「いえ，そんな。・・・ウフ」
「なんだか海の中に潜ってみたくなりました」
「え？」

　　ザブーン　ブクブクブク・・・・・