（ユンタ26才，マユミ28才の設定です）


「マユミー，ちゃあびら〜」
「あらユンタさん，こんばんは。どうしたんですか？こんな時間に」
「今日は月が綺麗だから海行くさ，海。俺が船出してやるよ」
「ありがとうございます」









こんな月夜にマユミと２人っきり。くぅ〜，たまらんさー！
船の上であんなことやこんなこと・・・・

「きれい，水面に月が映って」
「ああ，良い月夜さ」
「ユンタさん，中国では月に桂の木が生えているという言い伝えがあるそうですよ」
「へぇー」
「月の桂に櫂が引っかかって・・・・・土佐日記だったかしら」
「・・・・・・難しすぎてわからんさ」

マユミのこういう賢いところが大好きさー！





　　グラッ
「キャッ」
「マユミ！」

　　ガシッ

「あ，ありがとうございます」
「ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ　　マユミ。お，俺はおまえのことが・・・・」
「あら，おサカナ」
「俺の話聞いとらんね」
「ユンタさん，このおサカナ，何て言うんですか？」
「それはイシダイ」


　　　「きれいです」「ウマイさー」

「・・・・」「・・・・・もう，帰ろかね？」















結局何もできんかったさ
「ユンタさん，今日はありがとうございます」

　　チュッ


「・・・・・・・！」
「おやすみなさい」　ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

「マユミー！俺はおまえのことが好きさーーー!!」
「私もですー！」
























【コメント】
『ちゃあびら』とは『こんばんは』という意味だそうです。
オキナワにもありましたよね。「月もちゃっかりちゃあびらさい」って。
方言のキャラクターはなかなか書くのがおっくうです。