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東方大陸のとある荒野、俺はいつものように愛機のバイクに乗って疾走している。そしてこれもいつものことだ・・・後ろからはなにやら土煙が追ってきている。そいつが正体を現した。やっぱりステルスバイパーだ。この辺は野党が多いからな。そしてそいつは俺の積荷を狙っている。ま、野党だからな。バイパーが俺に向かって機銃を連射。俺はサイドミラーと感覚をたよりにかわしていく。そんな動作が何回か続いたとき、目的地のウイングタウンが見えてきた。あともう少しだ。アクセルを全開にして突っ走る。だが目の前からとうせんぼうさんが現れた。ヤツは砂から先回りしたらしい。「ちっ!」バイクをおもいっきり横滑りさせ、なんとかヤツを振り切る。それでもヤツはひつこくついてくる。俺はバイクの左サイドにあるホルダーのグリップをひいた。ここには対ゾイド用中距離ライフルが入っている。ヤツは俺に狙いをさだめている。だが遅い。どん!俺のライフルがバイパーの首元を打ち抜いた。そしてバイパーはその場でくずれた。おっと、言い忘れた。俺はアルウス。職業は見ての通り、「運び屋」。そして俺は依頼人(クライアント)から頼まれた荷物をとりに行き、帰ってきたというわけだ。その依頼人は俺のよく知っている人。ひさびさに会うんだ。俺は依頼人がまっている喫茶店へ向い、入った。「いらっしゃいませー、 おう、アルウスか」マスターが俺に言った。「どうも。依頼人は?」「ああ、奥に居るよ」奥に座っている依頼人を見た。「よっ!」「ああ。久しぶりだな、エル」依頼人は俺の大学生時代のときの友人。卒業してから俺はこの町にやってきたわけだが・・・まさかエルもここに住んでいたとはな。俺はエルに依頼のブツ(書類の入ったファイル)を渡した後、しばらく大学生のころの話をした。なんせ1年ぶりだからな。たまには想い出に浸るのも悪くないだろ?「・・・ところでお前は今なにやっているんだ?」「うーん、この町を守る仕事?」「なんじゃそりゃ・・・」まぁ、エルは俺でもよくわからない女だからな。「・・・おっと、そろそろ次の仕事があるからこれで。」「うん、いってらっしゃい」店を出ようとしたとき、俺はふと言った「そうだった。また何か頼みたいことがあれば言えよ」「ふふっ、わかってる」ウイングタウンを出て、依頼人の待つルージュタウンへ続く荒野。今日は野党とかが追いかけてこないかサイドミラーで警戒しているとき、ふとサイドミラーに影が写った。野党か?と思いじっと見る。サイドミラーに写った「影」はどんどん大きくなり、しまいにはだいたいの形と色がわかるほどになった。俺はとりあえずバイクを止め、「影」の方を向いた。この辺の野党はガイサックかステルスバイパーとかに乗って襲ってくるが、「影」は四足の白い大型ゾイド。でも「影」はスピードを落とすことなく俺に突進(?)してくる。「ちょっ・・・」「影」はスピードを落とすことなく俺に・・・「う、うわーっと!」おもいっきりアクセルをふみ、なんとかよける。「影」は止まり、俺のほうを向いた「なっ!?」「影」の正体はライガーゼロ。しかも光の反射のせいか、白色と思われた装甲は白銀に輝いている。つまり珍しいタイプのゼロだ。「グルルルルル」ちょっと待て。俺はここに来る前にお前に何も危害を加えたつもりはないのだが・・・いやそれ以前に会ってないし・・・「ウウウウゥ」とにかく目の前にいるゼロは俺をターゲットにしたらしい。ここは逃げるべきだが、体が動こうとしない。「グオオオオオォォ!!」アクセルをおもいっきり踏み、ゼロと反対方向に走らせた。運よくルージュタウンの方向だ。が、ゼロは高速戦闘ゾイド。バイクごときでは逃れられない。ゼロはもう俺に追いつきそうだ。「うおっ!?」ゼロの爪がとんできた!危なっかしくもかわせたが、さすがにヤバイ。「しゃーね、悪く思うなよ。」俺はバイクの左サイドにあるホルダーのグリップをひき、ゼロに狙いをさだめた。いつもと同じく、首元。 どん!ライフルが火をふいた。が、ふいただけ。ゼロには当たらなかった。ゼロはおおきくジャンプし、弾をかわし、俺の頭上を飛び越えた。当然ゼロは俺のバイクの前に立ちふさがる。俺はかわそうとしたが、バランスを崩し、バイクが転倒した。「いっつ・・・」かすり傷程度。運よくまだブツはもらっていない。が、俺も(たぶん)ここまでだ。目の前に死神こと白銀に輝くライガーゼロがいる。「ま、待て!俺はお前に何もしていないし、何もしない!!もしここがお前の領地(テリトリー)だったら悪かった。もう通らないから見逃してくれ!」と、いっしょうけんめい説得した。「グルルルゥ」「・・・み、見逃してくれますか?」「ウウゥ」ゼロはなぜか急におとなしくなり、俺に頭を下げた。「は、はい?」「乗れ!」と、言いたいのだろうか?俺はゼロに恐る恐る近づいた。 ビュッ!「!」突如電磁ネットがとんできた。
ひそかに日記に記載していた看板ゾイド・ライガーゼロSを主題としたストーリー。しかし日記だと限界があるとわかったので、この場所ををお借りしますm(_ _)m
電磁ネットはゼロに命中。ゼロは身動きがとれなくなった。「なっ!?」電磁ネットがとんできた方向を見る。グスタフとガイサック2機。こちらへ向かってくる。グスタフから一人の男が出てきて、俺のもとへ来た。「いやーすみません、あのライガーゼロが輸送中に脱走したもので。お怪我はありませんか?」「は?はい・・・」ゼロは速やかにグスタフの荷台に積まれていく。荷台には何かの輸送業の看板が書いてある。「それでは私はここで失礼します。」輸送屋はこの場を去った。「・・・・・」なんか怪しい。俺はそう思った。夜、ウインドタウンに近い森の中。俺はあの後、グスタフに発信機をつけ、ここまで追跡してきた。で、俺は今遠くから双眼鏡で監視中。「何しているの?」「!!!!!?」俺は突如双眼鏡から見えた人に声を出さず驚き、腰を抜かした。「な?エル!?なんでここに?」「通りかかったから。」通るか、こんなところ。とにかくこの人は神出鬼没でなに考えているかわからない。「アルウスこそ何しているの?」「俺は・・・話すと長いが・・・・」俺はエルに昼間の出来事を話した。「・・・で、その輸送屋さんと白銀のゼロが気になって追跡したわけね。でもこの後どうするの?」「・・・とりあえずアジトがわかったわけだし、進入してみるか?」そう、あのグスタフは怪しげなところへ入っていったところだった。「進入って、本気?」「正規の輸送屋ならこんなところに店構えないだろ?いかに怪しすぎる。と、いうわけで俺は行くからな。」俺はその場をあとにしてヤツらのアジトへ向かった。入り口には見張りが二人。ここまで厳重に警備しているんだ。絶対になにかある。しかし俺もなんでこんな利益のないことをしているのだろうと思った。俺は入り口の横から素早く見張りに近づき、首の後ろをたたく。もう一人が俺に銃を向ける前に俺がもう一人に向かって発砲。ちなみに睡眠ガス。そして足元にいる見張りの服を着てどうどうとアジトに入った。「うまくいったぜ。」「すごいねアルウス。」「!!?」今度は少量で済んだ。「・・・なぁ、どうなっても知らんぞ。」アジトは意外に広い。まるで迷路のようだった。同じようなところを進んで行き、俺達が行き着いたところは格納庫らしきところ。さまざまな種類のゾイドがあったが、どれもなぜか戦闘不能になったあとの状態。つまりくずれている。「いた!」あのライガーは厳重な檻の中にいた。俺はすぐに近づこうとした。が、よく考えてみれば周りには人がいる。今ここで近づけば怪しまれるだろうと思い、やめた。とにかくあの檻を解除するか、周りの敵さんを追っ払う必要がある。めっちゃ中途半端・・・もう少し続きます。
「どうするの?」「とりあえずここの管理室を探そう。」奥にも通路がある。そこを通った。だがこの奥にとんでもないところがあった。「こ、これは!?」奥ではゾイドの解体を行っていた。たぶんバラバラにして売りさばくのだろう。つまりここは「解体屋」のアジトだったのだ。と、いうことは格納庫にあったゾイドは盗品だろう。「ひどい・・・」「同感だ・・・とにかく管理室だ。早く行こう」この部屋の隅の階段、その先にあった。睡眠銃で敵さん達を眠らせ、侵入。ちなみにここから格納庫の様子を見ることができる。「いっぱいいるね・・・で、このあとは?」「ふっ、任せておけって。」俺はパネルにある「緊急ボタン」を思いっきり押した。ビーッ!ビーッ!ビーッ!「緊急事態発生!緊急事態発生!」ここからは俺がテキトーに火災発生とかただちに消火活動にはいれとか言って格納庫にいる敵さん達をどこか別の部屋へ召集させた。「今のうちだ!」すぐに格納庫へ向かい、まずは盗品の1体のゾイド イグアンのそばへいった。まずエンジンをかけ、そのあと「自動操縦」に切り替えた。イグアンは起動し、そのまま格納庫を出た。「エル!お前も同じように向こう側を頼む!」「わかった!」エルはすぐに向こう側へ走っていった。そして俺は隣にいるゾイドに寄り、同じことをして逃がした。「こっちは終わったよ!」「こっちもコイツがラスト・・・よしっ!」最後の1体を逃がした。残るはあのライガーゼロ。「今助けてやるからな」すぐに檻へ向かい、パネルを操作。ロックを解除した。「グルルルルゥ」ゼロはすくっと立ち上がった。「さぁ、ここから出るぞ」ゼロに寄りかかろうとした。が、後ろからエルではない誰かの声が聞こえてきた。「あれー? ここにあったゾイドがないなー?どこへたったんだ??」寝ぼけているような声で一人の男がでてきた「ん?」目が合った。たちまち冷や汗が滝のように流れていく。今の俺はあの作業服を着ていない。(ここに再度来るときに脱ぎ捨てた)かなりマズイ・・・「あ?お前誰だ?」少しあせりながら考え、とりあえず笑顔でこう言ってやった「ど、どうも、運び屋です☆」たちまち男の顔が変わっていく。そして口が開き、何かを言おうとした。「し、」「グオオオオオオオオォォォ!!」男が俺の後ろにいるゼロの突然の雄たけびに仰天し、ぶっ倒れた。ゼロはそのまま俺の横に来て頭を下げ、コクピットを開いた。「お前・・・よしっ!」俺はゼロのコクピットに入った。「エル!早く乗れ!」エルが乗ったところで操縦桿を握り、ゼロを思いっきり走らせ、格納庫から出た。格納庫の外は当然ながらあの迷路のような通路。しかもところどころからガイサックが襲ってきた。でもゼロの機動力にかかればガイサックぐらい簡単に振り切れる。俺はガイサックの砲撃をかわしながら通路を走っていた。「!」目の前に何かが突如出てきた。ステルスバイパーだ。しかもブースターキャノンを装備した追撃タイプ。「よくも大事な商品を逃がしてくれたな。ただでは済まさんぞ!」あの寝ぼけた男だ。あれでもこの家業のリーダーらしい。とにかくここは右に旋回。この場を振り切ったつもりだったが、バイパーはひつこく追跡。しかもビームを乱射してくる。「このままだとキリがない。よーし。」左に旋回。目の前は壁だが俺はお構いなしにつっこんだ。「ちょっと、前!前!前!前!〜」「うおおおおおおおお!」ゼロが爪をかざして踏み込み、そのまま壁に突撃。壁にぽっかりと穴があいた。しかも幸運なことに長い通路、つまり出口に着いた。が、「逃がさんぞ!」バイパーが追いついてしまった。バイパーはゼロに銃口を向けた。「・・・なぁ、それって中距離用の武器だよな?」「あ?何をほざいてやがる。」「こういうことさ」ゼロをバイパーに向かって発進。バイパーは少し驚いた様子だったが、すぐにビームを発射。だがそれは俺が言った通り中距離用の武器、間合いを詰め、近距離に入ったら命中率は下がる「なっ!?」「それぐらい常識だが」ゼロの爪がバイパーを切り裂いた。そして言うまでも無くバイパーはくずれた。「よし、さっさと出るぞ!」出口は目の前。俺、エル、そしてライガーゼロはやっとここから出ることができた。パシャン!・・・が、外にはなぜがコマンドウルフ約3機にケーニッヒウルフ。サーチライトを俺達に向けている。そして目の前のゾイドのカラーは青に統一されている。紛れも無くこいつらはウインドタウンの治安局だ!心臓がドキッとした。やはりこの行為は犯罪だったのだろうか、いやその前になぜここに治安局が。「こちらエル。外に出たゾイドの回収は?」「はっ、すべて回収しました。」へ? 今誰と通信を・・・まさか「この町を守る仕事」って・・・エルと俺はゼロから出て、治安局員のチーフらしき人に呼ばれた。「ごくろうだったエル。で、彼は?」「はい、彼はこのアジトを発見し、盗品のゾイドをすべて開放してくれたアルウス・ボナパルドです。」そうか、ありがとうアルウス・ボナパルド君。」「え、いや、あのー・・・俺は別にそんなつもりでやったわけじゃないのですけど・・・」俺はかなり混乱していた。とにかくエルは治安局員で、このアジトの捜索をしているときに偶然俺に会って、そして盗品のゾイドを逃がしている最中に他の治安局員に連絡したと。そんなことを考えていると、いつの間にか「解体屋」達は連行され、盗品のゾイド達も数機のグスタフに運ばれていた。「あの、こいつは?」俺はゼロを指した。こいつも盗品じゃないのか、と思い。「ん?君のじゃないのか?いちおうリストには載っていないし、解体屋の所有物でもないが。」「どうせなら貰っておけば?もともとこの子のために捜索したのでしょ?」捜索って、だからそんなつもりでやったんじゃないって。「グルゥゥゥ」ゼロが俺に寄ってきた。まるで飼い猫のようだ。「ほら、その白銀のライガーゼロも君のことが気に入っているわけだし。そのゾイドは君に寄付するよ。って、持ち主がいないのにこんなことをいうのもなんだけど。チーフが半分笑いながら言った。「マジ!? ゼロ、いいのか?」「グオオォ!」「それじゃ、よろしくな!」こういうわけで俺は今、コイツで「運び屋」をやっている。そしてここからが俺の物語だったかもしれない。ちなみに短編なので。