[172] 答え |
- かっしー - 2008年01月24日 (木) 23時51分
みなさん、こんにちは〜(^0^)/
さて、気になる?答えですが・・・
左:オオクワ(♀) 右:ヒラタ(♂)
ですね。
「8.4mm」のオオクワは小さい部類で、まず♂では有り得ないでしょうね〜。ヒラタ♂の頭幅としては一般的だと思います。 ただし、ヒラタも極稀に10mmオーバーしてくる個体もいますのでその時は悩んでください(笑)
同定をする際、今回のように同じような頭幅をしている個体に対して答えの決め手になるのは、やはり顔の形や色、点刻の有無、アゴの形等でしょう。あと、♂♀の判別をするだけでもかなり分かってくることがあります。「8.4mmで♀なのは・・・」と考えたら自然とオオクワの♀が浮かび上がってくるでしょうね。
クワガタの幼虫を同定するにはやはり『頭幅』を頭に叩き込んでおかないと難しいと思います。
頭幅の具体的な数値は実際採集の後の勉強会等でしか言いませんのであしからず〜(^^; ちょこっとヒントを出すと、自然界で一般的に2.7mmの幼虫は○○だけど、3.0mmの幼虫は△△です!0.3mm違うだけで別種ですね!! 同定力を鍛えると0.3mmの違いが簡単?にわかるようになります!!苦労してください(笑)
さて、前置きはこれくらいにして、今回の解説をしたいと思います。
同定力に自信がない方は「消去法」でしていくとかなりスムーズにできます。今回の回答解説を消去法でやってみましょう。
1.頭幅「8.4mm」 ⇒オオクワ、ヒラタ、ノコ、ミヤマ、アカアシに限定される。 →♀ならオオクワ決定(一般的に♀でこの頭幅はオオクワのみ)★左の答え★ →♂なら2.へ
2.採集状況 ⇒標高は100m前後 →オオクワ、ヒラタ、ノコ(稀にミヤマ)に限定。 ⇒切り株から採集 →上記と同じ
3.幼虫の特徴 ⇒気門は「C」 →ドルクスに限定。 →オオクワ、ヒラタに限定。 ⇒顔の形と特徴 →丸い形状で点刻は目立たない。 →ヒラタ? ⇒顔の色 →オレンジ(左よりは薄め) →ヒラタ? ⇒アゴの形 →先は食い込んで曲がっている? →ヒラタ?
⇒総合的に判断して「ヒラタ(♂)」に決定!★右の答え★
ね!消去法だとすんなり答えに導くことが可能になります。
が、しかし、ここまで限定できるにはある程度知識が必要となってきますので、これに関しては学習するしかないです。
がんばってくださいね〜(^0^)/
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